Renaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Rena

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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.8

短編でのジョナサン・タッカーのレイシストぶりが強烈だったので、ジェイミー・ベルではちょっと弱いのでは? と内心思っていたのですが、本当に彼で良かったと思ったし、その凄さに驚きました。

そうやってつけ
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インセプション(2010年製作の映画)

3.4

オープニングのプロットがいいですね。
そして、ジョセフのエレン・ペイジへのあの不意打ち。あれはズルいです(笑)

今さらながら初観賞。

階層にタイムフロー、そして虚無。
公開時に大きなスクリーンで観
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.0

DOLBY CINEMAにて

エンドロール終了後、暗転の中 しばらく呆然としていたかった。

大音量のワーグナー
編隊を組むヘリコプター
銃撃 爆撃 ナパーム 炎

全方位から身体中に響き渡る轟音は
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質屋(1964年製作の映画)

3.7

穏やかなオープニングに忍び寄るただならぬ雰囲気⋯

過去のホロコーストでの体験により、あらゆるものに対し無関心になってしまった主人公のソル。今は質屋の店主ですが、以前は大学教授という肩書きでした。
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ケス(1969年製作の映画)

3.3

少年がハヤブサと交流を深める温かいストーリーだと勝手に思い込んでいたのですが、そんな単純なものではなかったですね。
貧しい炭鉱の町 ヨークシャーを舞台にした、ケン・ローチの作品です。

薄汚れた服を着
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.8

第一部と第二部
がらりと変わる色彩⋯
でも、すんなり入っていけました。

妹エミリーの、兄とは異なる苦しみ。
遠慮がちにしゃべるけれど、その中に感じる しっかりとした強い芯。

彼女なら きっとだいじ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

-

IMAXにて

衝撃過ぎて
入り交じる感情を整理できなくて点数をつけられないけれど、すぐにでもまた観たいと思ってしまう。

悲しすぎる
不条理すぎる

残酷 且つ 天才的
あの享楽は、どうやったって敵
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.3

コリーニが言葉を発した時
思わぬ形で再会を果たした時
震えながら、拒んでいたタバコに手をのばした時⋯

怪訝な思いと悲痛な面持ちで展開を見守ってきたのですが、頑なに口を閉ざしていたコリーニに変化が表れ
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向かいの窓(2019年製作の映画)

3.5

嫌気が差していた生活が他の人からすると羨むものであったり、夫の嫌な部分ばかりが目につき、思わぬ優しさを見逃していたり。
こういう幸せは自ら気がつき噛みしめたいと思うけれど、日々 目の前のことをこなすだ
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.5

自業自得だと思ってしまう自分がいる。
それぞれの子どものまなざしが忘れられない。

ギャングスター・ナンバー1(2000年製作の映画)

3.4

ギャングの頂点に君臨するフレディ・メイズに憧れ、嫉妬した男の行く末

No.1 にとらわれた男の虚しい生涯

若きギャングスターであるポール・ベタニーの狂気と怪演があまりに凄まじく、恐ろしすぎてそうい
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セント・エルモス・ファイアー(1985年製作の映画)

3.8

友達は永遠だと思っていた

明日になれば忘れるさ
もう、明日よ

「あんな友達いたなぁ⋯」 とか
「同じ経験したなぁ⋯」 など、
7人誰かのエピソードに自身の記憶を思い起こされ、懐かしさやほろ苦さを感
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セルピコ(1973年製作の映画)

3.7

警察に公然と蔓延る実態に唖然とし、気分が悪くなる程度ではどうにも収まりがつきませんが、こういう事に手を染める者達はなぜ、警察官になったのだろう? 自分達の職業を一体どういうものだと思っていたのだろうか>>続きを読む

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.5

誇れるものが何もないなんて言うけれど、そんなことなどない。
正々堂々芯の通った姿は息子だけではなく、他の人間にも焼きつき、響き、語り継がれるだろう。

勇気なきものは見せ場なく命を落とし
根性なきもの
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.0

仮面の男に “誰か” と聞くのは愚問だな

君のような人間を待っていたのだ⋯

シェイクスピアの引用や韻を踏む形式。
そして、知的でウィットの効いた会話。

“V” 役のヒューゴ・ウィーヴィングの演技
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.2

きみを守るのが僕の仕事だよ

もう十分だ
家に帰りたい⋯

3年という決められた年月
孤独は人の資質を変えられるのかもしれない
でもこれって、本人も了承しているんだよね!? それとも会社の⋯

何か引
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ハーヴェイ(1950年製作の映画)

3.7

いつもニコニコ穏やか。
ジェームズ・スチュワートの表情がすごくいいですね。楽しそうに演じているのが伝わってくるから、こちらもなんだか幸せな気分になってくる。
そして、姉役のジョセフィン・ハルもインパク
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マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション(2015年製作の映画)

5.0

通常版を観賞した時は、あの大全開な展開にただただ圧倒され、ついていくだけで精一杯。初観賞時の自分の衝撃の受け具合を思い出すと笑ってしまいますが、Black & Chrome Edition もスゴいで>>続きを読む

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.8

ジョナサン・レセムの原作を読んだ時に、
主人公のライオネルはノートンが好きそうなキャラクターだなぁ⋯ とは思ったのですが、私自身それほどはまらず、しっくりこなかった作品。
でも、映画では

①舞台を1
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ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮(2012年製作の映画)

3.8

民衆を欺き 扇動し
他者を陥れ 返り咲く

こんな非道な方法で思い描いたストーリーを手中にして、果たして得るものなどあるの??罪悪感は!?
と、どうにも怒りが収まらない状態での観賞でしたが、そもそも根
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.3

レイモンド・チャンドラーの原作は、
思わず熱中し、しばらく世界観から抜け出せなくなってしまったほど大好きな作品なので、物凄く期待をし、またあのなんとも言えない感覚を味わうことが出来るんだ!! と、勝手
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.5

リチャード・ジュエル本人は、心優しく穏やかで、正義感もあるのですが⋯
【 それしゃべっちゃダメでしょ!!!! 】とか【 どうしてそういう行動とっちゃうの!? 】など、彼の言動にイライラし つい声が出そ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.3

感動したし好きなシーンもある。
また、こういう描き方があってもいいと思う。
ただ、私にはちょっと合わなかったなぁ⋯
そのせいか、長く感じてしまいました。

終盤のサム・ロックウェル
そして、とにかくヨ
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.0

シンプルな画と優しい色調から、こんなに緊迫感や自然の脅威が伝わってくるなんて思ってもいなかった。
そして 81分という短い時間で、過酷な道のりと極限下での心理、登場人物達の成長する姿を描ききるなんて、
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.3

会話も少なく静かに進んでいくので、「どうなんだろう?」 と思いながら観賞していたのですが、周囲の優しさや温かさに包み込まれ、途中から涙が止まらなくなってしまいました。

私も普段、何かしら不満を感じ
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エリート・スクワッド(2007年製作の映画)

3.5

腐敗しきった社会
組織に学生

学生の間でドラッグが横行している環境にも驚きましたが、なにより警察の汚職が酷すぎて開いた口がふさがらない!!
このような状況が成り立つ社会が恐ろしい⋯

今回初めてブラ
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.3

厳しいしきたりに心が痛み
あからさまな軽蔑に目を疑う

インドの因習や根強く残る階級制度の現状を目の当たりにしたかのようですが、そのような中 周りに流されず、しっかりと前を見据え、自身で切り開こうとす
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フリーソロ(2018年製作の映画)

3.5

圧巻の映像にカメラワーク
エル・キャピタンという容赦ない剥き出しの巨大な花崗岩の塊に身一つで挑む姿はもうカオス
荒々しい岩肌や詳細が伝わってくるショットも凄いけれど、引きで撮った映像はまさに驚愕の境地
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.6

可愛らしくもあり、とても魅力的なシシー・スペイセクから目が離せず、いつも通りのちょっと気怠そうな感じ。あの独特な声がたまらなく大好きなケイシー・アフレック。
そして、笑顔に紳士的な振る舞いに仕立ての良
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.4

見たくなかった痛々しい姿や言い合う姿

たとえどんな両親でも
どんな子どもだったとしても
ずっとずっと、家族なのだ

そして、なんて優しい視線なのだろう⋯
でも家族って、そうだよね
そうありたいよな、
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.5

研ぎ澄まされた銃声が響きわたるたびにビクッとし、また、何か企んでいるんじゃないか⋯
互いに交わす微笑みには裏があるのではないか⋯ と、いろいろ勘ぐりながら鑑賞していたら、突然の展開に時と息が止まり、茫
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.5

あまり深く考えずに軽い気持ちで臨んだのですが、

「 お前はどうなんだ!? 」

と、警鐘を鳴らされているかのように感じました。
また、非常に重く考えさせられる内容だったため、緊迫感で苦しく 個人的に
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

3.5

【 ブラジルは一体どうなっているんだ!? 】
と思わされる、強烈な作品

気にくわない者を排除しても
殺人を繰り返し頂点に君臨しても
震え上がらせ 服従させても
それは、一時的なもの。

そこに信頼関
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.2

クラスの結束の強さ
意見をぶつけ合う姿
本気で殴りかかる姿⋯

東西冷戦下の社会的抑圧と卑怯な方法で精神的に追い詰め若者を翻弄していく組織のやり口に憤りを感じ、言葉が出ませんでした。
また そのような
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ビトレイヤー(2013年製作の映画)

3.8

ストーリーに物足りなさを感じる部分もありましたが、とにかく主演の二人が良すぎて、彼らの演技を観ているだけでなんかもう、満足でした。

細かい動作、苦しむ表情にうめき声⋯
マカヴォイはやっぱり上手いです
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

享楽 且つ 退廃的な雰囲気を一瞬で把握できる描写が強烈ですね。

“3=2+1” という人間関係の構図
これにより引き起こされる感情のかけ引きや女性同士の醜い争いに恐ろしさを感じますが、

この愛憎の
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