遊さんの映画レビュー・感想・評価

遊

巨人と玩具(1958年製作の映画)

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シンプルにすんごく面白いんだけど美しい大団円とかアッと驚く結末では全然なくて、エンタメ性➖大衆性➖分かりやすさを安易に類似項として論じたり言い訳に使ったりしちゃダメだなと思った 分かりやすくなくたって>>続きを読む

さようならイカロス(2024年製作の映画)

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この監督に予算がついたらどんな作品が出来上がるんだろうと思わせる 不覚にも思わされた おれには出せる予算がないのに

(2024年製作の映画)

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最初の数カットめちゃくちゃ始まった感じした キービジュアルの画が強い
アフタートークで、家族に嘘ついて映像を撮った、こんな映画を撮っているなんて絶対に言えないと笑いながら話す監督の気丈さに背筋を正され
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これらが全てFantasyだったあの頃。(2024年製作の映画)

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ダンスめちゃくちゃ良い、おれもはやくダンス習いたい あとは気持ちだけ

正しい家族の付き合い方(2024年製作の映画)

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誰もがスマホを持つこの時代に自主映画の祭典で取り上げられるべき作品だなと思う この監督が30年後くらいにPFFの総合ディレクターをやっていたら面白い

暖流(1957年製作の映画)

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あ〜〜なんでちょっと寝ちゃったの疲れてたからって?スクリーンで観られる機会が次いつあるの?でもいいよこれを最初の出会いとしてまたうちで何回でも観るから アマプラから急に勝手に消えないでくれよ KADO>>続きを読む

チューリップちゃん(2024年製作の映画)

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普通に大ファン スタンプも買いました つぎつぎと作品をつくってほしいし、つくりすぎて疲れないでほしいとも思う

大地の子守歌(1976年製作の映画)

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うざい大人をおりんがぶん殴るたびに毎回しっかりカタルシスがあって気持ち良すぎる(客席では毎回笑いが漏れる)、セリフ回しの節の美しさと内容の激しさでオーガズムに達する瞬間に増村保造を感じる(脚本は白坂依>>続きを読む

分離の予感(2024年製作の映画)

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カーテン開けるところ映画すぎる あのシーン一個あるだけで(他のシーンが不要ということではなく)魅力ある作品

濱口竜介みたいなことってみんなやりたくなるから、そこにどう自分のオリジナリティを加えられる
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Into a Landscape(2024年製作の映画)

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一枚の絵(ひとつの結論)を描くのではなく"絵を描いていく間の軌跡・変化を見せたくて映像という手段を選んだ"というこの作品を、物語をつくっていると必ず通る「どう結ぶべきか」に悩みまくる時期に都度見返した>>続きを読む

さよならピーチ(2024年製作の映画)

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モラトリアム期の倦怠と焦燥そのままみたいな2時間だった 本当は3時間あったのを切ったらしいが、3時間のほうがむしろその きっと悪い種が芽を出してもうさよならなんだ、的な不安がより重くのしかかってきて良>>続きを読む

アイスリンク(2024年製作の映画)

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つくるのに膨大な時間とエネルギーが要るぶん、"ひとりでつくったアニメーション"ってそれが10分でも1分でも 観ている自分と作家との濃密な1on1対話が成し遂げられる感じがして嬉しい
ひとつも意味は分か
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わたしのゆくえ(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

人が人を追いかけることがサスペンスの原初であるみたいなことをヒッチコックかノーランかが言っていたような気がするのを思い出した 相手の向かう先にまわり込んで偶然会ったフリするストーキングおれもやろうか>>続きを読む

I AM NOT INVISIBLE(2023年製作の映画)

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毛色は違うけど、ドキュメンタリーとしてアニエス・ヴァルダのイズムを感じる
スタートラインに立てない人のことは自分もずっと考えていた(と、この映画が思わせてくれた) そんなに不満ならもっと努力すればいい
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ちあきの変拍子(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

青春版プチファイトクラブのそのさき 言の葉の庭みたいなあずまや
こんな短い文に他の映画の名前2個も出してるおれは感想貧困層なのかも

秋の風吹く(2024年製作の映画)

5.0

この作品がグランプリを獲る映画祭であってほしいPFFには インスピレーションがインスピレーションのまま形になっていて、世界は無限みたいな作品(集)

松坂さん(2024年製作の映画)

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自主映画的な長回しから抜け出して違和感のないカット割りを成立させている凄さ しかも(たんに直観ではなく)悩みに悩んでここまで組み上げたらしいんだから頭が上がらない

よそのくに(2024年製作の映画)

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日本の風景でヴェンダースのような画が撮れること、アメリカに荒涼とした砂漠があるなら、日本には荘厳な山々があるじゃないかと思い出させてくれる

天安門、恋人たち(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原題にはない"天安門"という単語が邦題に入ってるゆえに「ぜんぜん天安門事件が出てこない、歴史ものじゃなくてただの恋愛もの」というレビューが散見される中、中国では今も天安門事件の描写を理由に上映が禁止さ>>続きを読む

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

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全編をつらぬきほとばしるグルーヴそのものが映画の柱になっている作品、久しぶりに観た 自主映画の鑑!幼稚園のお庭を眺めてるみたいだった ワーッてされたらワーッてやりかえす、みたいな行動のつらなりで最後ま>>続きを読む

あみこ(2017年製作の映画)

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急に音楽かかって脈絡なくチープに踊り始めたら無条件で大好きになっちゃうんだけど、ゴダールっぽさを自分の(しかも初めて?つくる)作品にズドンと入れ込んでただのマネっこに堕ちずにオリジナリティをかたちづく>>続きを読む

モンキーマン(2024年製作の映画)

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音楽に合わせてサンドバッグ叩き始めるとこでオモシロ!!って笑えて楽しくなったんだけど、同時におれがNOAダンスアカデミーの月2回コースに3年半月謝を払い続けてまだ1回も行ってないことを思い出して悲しく>>続きを読む

偉大なるアンバーソン家の人々(1942年製作の映画)

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男が永遠の別れを告げる、女は動揺ひとつ見せずに笑って彼を送り出す ひとり相撲の愛だったのかと男はさみしく立ち去っていく その後ろ姿を見届けて、女は近くの薬屋に入る 気つけ薬をひとつ買い、口にする前に気>>続きを読む

無言の丘(1992年製作の映画)

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征服欲とか支配欲・権力欲ってどこからくるんだろう?という問いが観終わってからずっとぐるぐるしてて、根源はルサンチマン?とか、人とのコミュニケーションのとりかたが恐ろしく下手で対等な関係性の築き方が分か>>続きを読む

宝島(2018年製作の映画)

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次撮る映画の構想のほとんどは宝島 9/1 20:50の回を観ながら組み立てた おかげで後半はほとんど何も覚えてないけど、頭の中をヴァカンスに連れて行ってもらえて本当に感謝している ファーストデーだった>>続きを読む

Chime(2024年製作の映画)

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黒沢清の新作🎶という気持ちで観に行って、黒沢は普通にホラーの人だということをマジで忘れていた ホラー普通に無理なのに前から2列目に座ってしまい、大きい音が出そうな雰囲気のとき両耳全力で塞いで目つぶって>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

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世界観説明なんていらない、これはあなたと同じ「人間」の話である、と言わんばかりに問答無用で進んでいく 話に置いてかれてても、頭じゃない場所で追いついている

1で注目されて10倍の予算もらってこの2が
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アルファベット(1968年製作の映画)

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この人に予算つけたらどんなすげー作品ができるんだろうなと思わせる
アルファベットの歌に不気味なパラパラアニメをつけて実写吐血映像をちょっと撮ってつなげただけの4分なのにめちゃくちゃ緊張感あって引き込ま
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夜の外側 イタリアを震撼させた55日間/夜のロケーション(2022年製作の映画)

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予告にも使われてる、第1章ラストに流れる曲がカッコよくて好きだからもっと何回も流れてほしかった
¿Porqué te vas? / Jeanette 調べたら『カラスの飼育』でも使われてるらしい!
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風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)

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山中湖のほとりで友人たちとはしゃぎながら写真撮ったときめちゃくちゃ風櫃の少年キービジュアルだったんだけど絶対誰も分かるわけなくて言えなかった

熱を上げていたAKB48から強引に離れて受験勉強を始めた
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(1997年製作の映画)

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初期3部作観終えた!
平日の昼でもほぼ満席で驚いた、けど観てきて今は分かる 来年も台湾巨匠傑作選で上映されるならまた観たいなと思った  

セックスはもとからそこにある孤独を照らしだす、でも、照らしだ
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