遊さんの映画レビュー・感想・評価

遊

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

130分こちらのメンタルを休憩させる隙がない、擬似の擬似でしかないだろうけど没入感のある戦争体験 編集の技術なのかな
戦争映画では常套なのかもしれないが、俯瞰のショットがほとんどなくて常に画角が狭い
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

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観なきゃいけないと思ってずっっっと観逃してきてたけど、子猫をお願いでペ・ドゥナをがっちり認識したあとに観れて本当に良かったな

いろんな物事のタイミングが運命的に重なって名作って誕生するんだろうけど、
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アメリカの友人(1977年製作の映画)

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眠くない...うとうとしてない...と自分に言い聞かせながらエンドロールを迎えて、ストーリーは最後まで追えてたけど感想を持てるほどの記憶が無いという一番良くない鑑賞をしちゃった ちょっとでも眠い時は観>>続きを読む

美しき結婚(1981年製作の映画)

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男女問わず、いわゆる「地雷」と周りから認識されている人は、自分のことを地雷だなあ〜と思っているのかという長年の疑問が、この映画を観たことで別に解けなかった

マリアの恋人(1984年製作の映画)

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バイト先のふた回り上のシネフィルおじさまと「ナスターシャ・キンスキーが好き」の一点で急速に仲良くなった流れで教えてもらった作品

実際、ナスターシャキンスキーとつまらないパーティ抜け出して二人でバイク
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

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描かれる内容の酷薄さ、容赦無さ、役所広司の映画的なのに現実味も確かに感じる全身の表現力、紛れもなく強い作品だと思う
けど、三上がささやかな祝宴の中心で微笑みを見せたとき、映画がいかに社会から弾かれた人
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

5.0

吉住のシーン
君は天然色のシーン

ふと 徐々に 安定を見失っていく精神

拾ったゴミを貰おうとして貰えなかった手
流れで返事をもらえなかった質問

6万字くらいでレポート書きたいな

一つだけ言いた
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

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質と品格の高い作品だ
「盗聴」を通じて自分とはかけ離れた他人の生き様を知り、自己が大きく変わっていくという物語、当時の東ドイツの状況の正確な描写、どちらも表現として非常にフラジャイルで難易度が高いと思
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あの頃。(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

癌が発覚するまではハロプロ愛を軸に進むストーリーをめちゃめちゃ興味深く追ってたが、癌が発覚したら一気に癌のストーリーになった 

あれは大声で叫んで土下座したら許せて抱きあえるパターンもありうる話なの
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晴れて今宵は(1942年製作の映画)

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世界中でたくさんの人間が命落としてる間に軍需でとにかく儲けて儲けて最高豊かになった国でこんな多幸感100%に満ち満ちた恋愛ミュージカルつくられて80年後のおれにまで幸せが届けられるのだから、この世の善>>続きを読む

ショート・カッツ(1993年製作の映画)

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小細工の無い、ひたすらにプレーンな群像劇
「群像劇」であることの面白さだけで3時間観せ続けるのだから、物凄い脚本なんだと思う

9組 そもそも9組ってすごい、9つの物語は少しずつ交差するもどんどん結
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

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途中で あ、これ晩春なんだと遅れて気付き、後から監督は例によって小津フォロワーだと知り、TIFFグランプリの理由がそこらへんに集中してなきゃいいなと思った
や、でもじゃあ誰が「小津的な良さ」を評価する
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ミーン・マシーン(2001年製作の映画)

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ゴロツキなバイオレンスとカッコいい早回し編集、最高クールな音楽と無駄に数の多い犯罪者たちの集団作戦、ジェイソン・ステイサムと彼の近くでよく見る面々、脚本構成とキャラ立ちはやや精彩を欠くが、本家に限りな>>続きを読む

おもいで写眞(2021年製作の映画)

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イオンシネマのフリーパスだから巡り会えた作品、最後に観て本当に良かった この映画の余韻で帰れることが

まず、地元に、幼馴染で役所づとめの背が高くて真面目で全然髪いじってなくて基本笑顔で半袖のYシャツ
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天外者(2020年製作の映画)

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映画としてはまずまずだけど三浦春馬追悼で上乗せ評価されてるというレビューをいくつか見てから観て、確かにそうだし、そうであって良いなと思った ジェームズディーンやヒースレジャーの作品たちもみんなの弔いの>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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どんな人種をバカにするかが同じで、頭の中にとにかく文化的固有名詞が詰まり倒してるスノッブたちに向けたほぼ寓話と言えるラブストーリーだと前半のうちは思って、こういう人たちは自分と同種の人間が大好きである>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

完全に舐めてた...劇場を出てロビーに向かうまでの道のりがフワフワして高揚して誇らしい気持ちになるような映画だった!!

旦那とどんどんすれ違ってく話だと勝手に思ってたから想定とズレていって嬉しくなっ
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

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ひとつづきの口論のなかで 相手を拒絶する態度から私なんてダメな人間なのって自己嫌悪に陥るという変化を急激かつ自然に演じてるのが凄すぎるし、でも心ってマジでそんな感じだよなと思う

「行動を説明しろっ
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ワイルド バンチ アルバム・イン・モンタージュ(1997年製作の映画)

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全部の映画にこのくらいの尺の手の込んだメイキングがついてたらいいな

予算数百万ドルのハリウッド映画でも、撮影現場で気乗りしてない役者に監督が「お前は仕事でここにきてんだよ」って怒ったりするんだ

子猫をお願い(2001年製作の映画)

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いつものメンバーで遊んでるけど今日はなんか自分だけノリについてけなくて、疎外感で無理になって先に帰るって輪を乱すこと言って余計疎外感を極めて、日も暮れないうちにとぼとぼ一人で帰ってるときの「この疎外感>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

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スタンド・バイ・ミーの車に乗って郵便受け連続破壊みたいな、ある種の映画的幸福を感じる演出が随所に織り込まれている 映画はしょうもない妄想の実現手段
ヴァージンスーサイズもそうだった、この監督 何?と興
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

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目の前の具体的な恋人と、抽象的な愛の議論
視線も合わずにうわ言めいたり、ふいに相手のパーソナルな欠点を突いたり、こっちとあっちを行ったり来たり
花束みたいな恋をしたも多分こういう話じゃない???まだ観
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アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

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これからたくさん彼女の映画を観て、それ以外の映画もたくさん観て、とにかくいろいろな芸術に触れたあと、またこの映画に戻ってこよう
閉館間際にパンフレット買ったら店員さんが最後の一冊でした、と教えてくれた
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

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絶対忘れられない主人公の眼球 トレスポのユアン・マクレガーの比ではない、舟越桂の彫刻みたい でも絶対に意識されてるのはブレッソンの田舎司祭の日記 完全に同じ眼球
大きなものが持つ矛盾にこれだけ容
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ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

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これは名作だ 屈指及び不朽の
まず「実力を認め合う二人が訳あって追う側と追われる側になっている」の設定
「最後の西部劇」っていう映画史的な位置付けと、「こんな生き方はもうできない」という登場人物たちの
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.7

正義と法がぶつかるとき、暴力と暴力がぶつかることになってしまうのかと思う

主人公がしたことは圧倒的に正しいように思える、思いたい、だってこれはシンドラーのリストと同じことだし、「違法で安価の薬」がた
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はなしかわって(2011年製作の映画)

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物事の途中から始まって途中で終わる、線分ABでなく直線ABの一部を見届けた、いくつかの人生を垣間見た感じが新鮮に素敵だった、でも映画って全部そうじゃんと思い当たるまで含めて良かった

ポケットに20ド
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落穂拾い(2000年製作の映画)

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機械で農産物を収穫するようになった現代における落穂拾いっていう切り口の時点でもう興味深いし、後半はもう「映像を撮ることが私にとっての落穂拾い」だってフリーテーマじみていくのなんかちょっとズルいんだけど>>続きを読む

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

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「生活」そのものへの愛おしさが思い出されるドキュメンタリー
夫婦の馴れ初めやどんな夢を見るかのインタビュー、ずっと聴いてたかった

観る人や観るタイミングによって、それぞれ別の印象に残る言葉や瞬間があ
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わらの犬(1971年製作の映画)

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仮にもタランティーノを好きとのたまうならこの監督を観とかなきゃいけない気がした
デスプルーフやワンハリの構造に近い ここぞというバイオレンスシーンでおしゃれな音楽がかかるのも
ただダスティンホフマンだ
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誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)

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ウディアレンを観て何か新しい知見や感情を得るとかではもうないけど、いろんな映画を観てたまにウディアレンの保証された作風に戻ってくることで、自分の映画との距離や向き合い方の定点観測になっています

とい
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

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こんな掴みどころのない作品を全員必見みたいなテンションで猛プッシュするフィルマークス良いな〜〜

見てて心地よい風景・何気なくシュールな人々・イカす音楽というやり口はジャームッシュ的に大好きなのだが、
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

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生きてる世界の厳しさは違い過ぎるけれども、それでも二人の淡い繋がりには確かな光があった、ソ連版の小さな恋のメロディだった ラストも全然違うけど
ロシアは民主主義を経験したことがないって聞いてるけど、ど
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ラブホテル(1985年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

相米慎二監督作品ということでロマンポルノだけど緊張しながら観てみた

童貞的妄想エモセックスストーリーもここまで突き抜けるとSFみたいな感じで面白い
赤く光る夜の灯台 切れた電話に心情を吐露し続ける
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修道女(1966年製作の映画)

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ジャック・リヴェットとんでもないな

まず今年の映画かと思うくらいの映像の綺麗さ
いくらでも見惚れ続けられる風景と構図の美しさ
そしてありえんくらい輝きを放つアンナカリーナ

蹴られ殴られ修道着がどん
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

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人と相対して会話や議論や喧嘩をするときは論理で相手を追い詰めすぎても悪いことしか起こらないけど、作品を観るときはコテンパンに逃げ場を断たれたときに「凄いもの観てる...」という気になるな 世界、どう>>続きを読む

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