遊さんの映画レビュー・感想・評価

遊

落下の王国 4Kデジタルリマスター(2006年製作の映画)

4.8

物語の力 夢と希望を創り上げること
映画の力 夢を現実に招き入れること

映画館で観られてよかった しかも満席の
物語は共有された!

石炭の値打ち 第二部:現実との直面(1977年製作の映画)

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社会を写し取る手腕はすでに確立していながらも、まだその技術を問題提起やシステムへの警鐘にはそこまで援用していないケン・ローチ、というように見受けた
炭鉱夫たちの身に起こる悲劇は炭鉱夫という職務特有のも
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石炭の値打ち 第一部:炭鉱の人々(1977年製作の映画)

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飲食業とかもそうだけど、肉体労働の職場に特有の「会話の中の冗談量の多さ」ってあるなあ 実際の炭坑夫たちに演じてもらってる?らしいけど、どこまで脚本なんだろなあ〜〜

旅と日々(2025年製作の映画)

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かなりnot for meだった気がするが、もう一度観たいような気もする タイミングの問題かも

河合優実はアート映画を大衆につなぐジュリエット・ビノシュになりつつあると思いながら前半パートを眺めてい
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

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侮蔑でもなんでもなくて、「映画」でも「ドラマ」でもない「ネットフリックス」という感じの40分だった

旅人の必需品(2024年製作の映画)

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毎回ほとんど同じなのに、毎回唸らされてしまう くやしい
長回しの会話・移動・景色の単調な繰り返し それだけなのに
90分 数え間違えてなければ全部で46カット

イザベル・ユペールの(不審さの混じった
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ハム・オン・ライ(2019年製作の映画)

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単に意味がわかんないだけの作品を訳知り顔で「これがアートだ」とかテキトーに称揚するな、という言説をよく見かけるが、おれは心から称揚する!
プロムで踊る高校生たちがミラーボールの突然の発光に包まれて消え
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ハッパーズ・コメット(2022年製作の映画)

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あの頃の、ロックダウンの静けさを五感にわたって蘇らせてくれた 家でひとりで映画を観て、夜中にふらっとコンビニに行って、帰ってまた映画を観ていた あらゆるコミュニケーションが遮断されながらも、世界のみん>>続きを読む

ヤニック(2023年製作の映画)

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あまりにもおれが観るべき作品

シェフがどれだけ我流のアートを極めた料理をつくったところで、客に「まずい」と言われたら一巻の終わり、という客とシェフの絶対的な主従関係への悲痛が『ザ・メニュー』では描か
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秒速5センチメートル(2025年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

横から見る松村北斗の喉仏がしっかりリンゴひとつ分突き出ていて、これなら大人になって声だけ聴いても気づかないだろうなと妙に納得したり
撮り方も演出もあまりハマらなくてこれは二次創作に近いなあみたいな気持
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七人の侍 【新4Kリマスター版】(1954年製作の映画)

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今さら言うまでもないのだろうけど、めちゃくちゃタルコフスキーだった 野武士に妻を連れ去られてしまう百姓、完全にアンドレイ・ルブリョフだった
貧しくて情けなくて図々しくて狡い百姓と、高慢で横暴で身勝手な
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リアム・ギャラガー in ロックフィールド オアシス復活の序章(2022年製作の映画)

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空いた時間にふらっと立ち寄って観た 理想的な映画鑑賞
疲れてたからウトウトはしたけど、Supersonicのイントロがかかった瞬間に覚醒する いやほんと、多感なadolescenceのあいだにちゃんと
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モロカイ・バウンド(2024年製作の映画)

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意志が弱くて流されて、支えようとしてくれる人たちが差し伸べる手をうまく掴めなくて、やり直せそうなとこまで何度も来たのに どうして? いつも取り残されているような、不安げで寂しそうな顔のカイノアが一回だ>>続きを読む

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画(2025年製作の映画)

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どんなテーマを選ぶかと、娯楽性の担保にはそこまでの関連性がないかもな、言い訳にしちゃいかんなと思った なんの話であれウェス・アンダーソンの映画は「ウェス・アンダーソン」という注文を過不足なく満たす

ワン・バトル・アフター・アナザー(2025年製作の映画)

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ぎゅうぎゅうに詰めた中身が今にもぶちまけられそうな破れかけの紙袋を両手に3つずつ持って、すでに遅刻が確定している次の予定に向かって汗びしょびしょで走っている、みたいなキャパ超過ADHDパニック感がPT>>続きを読む

タンジェリン(2015年製作の映画)

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新宿ってうるさくて汚くて居心地悪いけど、それは新宿というのが誰がどんな気持ちで何をしていても否定されない空間だからであって、そういう「混沌のなまあたたかさ」を感じる88分だった そのなまあたたかさに包>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来(2025年製作の映画)

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彼女が宮野真守を好きすぎるのでどれだけ凄いんだろうと思っていたが、なるほどこれは惚れるねと 終盤は猗窩座とかみんな髪型キマってるけどどこで切ってるんだろう?とか ジャームッシュの新作楽しみだなあとか思>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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王家衛の3分の短編、『君のために9000キロ旅をしてきた(Traveled 9,000 Km to Give It to You)』ってほんっっとうに良いタイトルだよね 彼の描く宇宙的ロマンティシズム>>続きを読む

ジョニーは戦場へ行った 4K(1971年製作の映画)

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戦争を描く映画はこれくらいつらい余韻を残さないとダメだと思う、なんて優等生顔で言いたくなるが、普通にギャング映画とか大好きだからな 選ぶ余地なく暴力の渦に巻き込まれたのか、自らその世界に足を踏み入れた>>続きを読む

リンダ リンダ リンダ 4K(2005年製作の映画)

5.0

語る言葉をもたない 語る言葉をもてない時間を過ごすために、映画を観ている

チャルラータ デジタルリマスター(1964年製作の映画)

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私をデートに連れてって、が "Take me out" であることを感じる映画 アマルは文学を通して自己表現を通して、自分を閉じた世界から連れ出してくれる存在 学校の先生を好きになっちゃうようなも>>続きを読む

アイム・スティル・ヒア(2024年製作の映画)

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そこまで惹き込まれる瞬間はなかったけど、満面の笑みを浮かべたパパから息子への「お前の話は長くてつまらない!もっと聞かせてくれ」というセリフが輝かしき愛の発露でよかった、このセリフを聴けて観られただけで>>続きを読む

ビッグ・シティ デジタルリマスター(1963年製作の映画)

4.7

マドビ・ムカージー!!あなたがナンバーワンだ!!!!!!
おかしいと思ったらおかしいと言う それだけのことがなんと難しいことか 「職を求める人間は弱い(うろ覚え)」本当にその通り てめえの魂が汚れちま
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恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

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タイトルがバンと出てまず 恋って戀って書くんだったね そうだった、糸-言-糸-心 分かりそうで分からなくて良い組み合わせだね、となって情緒メータープラス1底上げスタート

侯孝賢の映画って毎回ほんとう
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音楽サロン デジタルリマスター(1958年製作の映画)

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めちゃくちゃかっこいい生き様/死に様だ プライドに良いも悪いもない プライドは品格でも呪いでもない、たんに人生の運営方針のことなんだと思った

聖者 デジタルリマスター(1965年製作の映画)

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やっと来れたサタジットレイ特集!何本観られるかなあ

プラトンと話したりアインシュタインに相対性理論を教えたりした教祖が出てくる、幸福の科学の人と一緒に観たい映画 とにかく人の耳目を惹きつけて救いを与
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トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

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これマジで穿った見方すぎるかもしれないんだけど、「おもちゃは持ち主に愛されることが価値」「遊んでもらうために生まれてきた」という世界観に、強烈な男権主義をふと感じ取ってしまう瞬間がある だってだって>>続きを読む

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

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「ほらね、ママの言った通りでしょ?」爆泣き
三幕構成を学ぶために観たが、プロットの美しさに感嘆してたところから気づいたら物語に入り込んで拳を握ってしまっていた くやしい〜!!アッパレ〜〜!!

ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

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三幕構成の勉強になると言われて鑑賞 たしかに、めっちゃ参考になった すごくわかりやすい

エンタメ業界の端っこでもがこうとし始めた時期のおれにとっては、19歳?とかで頭の軽いエッチで巨乳なブロンド美女
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光年のかなた 4Kレストア(1981年製作の映画)

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わけわからんジジイのわけわからん計画に、わけわからん子供としてわけわからんまま参加してめちゃくちゃ手伝った あれはたしか小学何年生かの夏休み、父の故郷の家の近くに、昔から変人科学者と笑われている男がい>>続きを読む

Flow(2024年製作の映画)

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観る直前まで差別が生まれるメカニズムについての本を読んでいたということもあり、犬が4匹乗り込んできて横暴に振る舞うシーンで参政党の躍進に思いを馳せざるを得なかった そういう記憶が排外思想を育ててしまう>>続きを読む

オルエットの方へ 4Kレストア版(1971年製作の映画)

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自分の行動や性格や容姿を「場の盛り上がりの維持」のためにいじられる、火をくべるための薪みたいに消費されること 本当に怒りが湧いてくるのは「いつもありがとう、ごめんね、あなたのおかげでみんないつも楽し>>続きを読む

ラブ・イン・ザ・ビッグシティ(2024年製作の映画)

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仕事も恋愛もあらゆることの愚痴をこぼしあった、長い付き合いの友達の結婚式に呼ばれて号泣する、をかなりの再現率で擬似体験させてもらえるラスト 2時間と2000円(おれは放送大学生だから1500円)で味>>続きを読む

赤い砂漠(1964年製作の映画)

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孤独とか不安というのは、生まれついた瞬間から魂の中に混じり込んでいる気泡のような空洞である、とか、愛はスカイダイビングに似ていて、飛び降りてからずっと怯えてパニクってるとパラシュート開けなくて死ぬ、な>>続きを読む

蜂の旅人(1986年製作の映画)

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アンゲロプロス版ミツバチのささやき?とか思いながら観てたら最後に映画館出てきて笑った

移動養蜂という営みから想起されていく、"魂の定住先"のような話 教師の職を辞し(定住を辞め)、移動養蜂を開始する
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愛される方法(1963年製作の映画)

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戦争の話のようでいて、深まっていくほどに普遍的な「尽くしすぎずにはいられない女」と「感謝できない意志の弱い男」の行き詰まる関係性の話になっていき、最後は戦争の話へと戻っていった そりゃそうだ、人生の行>>続きを読む