松坂慶子が何か喋るたびに反射神経のように涙腺が刺激されるのはなぜだろう。涙腺刺激されっぱなし、崩壊しっぱなしの珍しい回だった。今回から俄然存在感をアピールし始めた吉岡満男登場!原動機付自転車ラッタッタ>>続きを読む
本シリーズもいよいよ80年代に突入し、ヒロイン伊藤蘭はセブンイレブンのバイトをしており、店内では長渕剛の「順子」が流れている。かつてのおいちゃん役・松村達雄が彼女の通う定時制高校の教員役で久々に出演。>>続きを読む
人は自分の生きている証を消すことに躍起になって生きている。オナラだって、愛する女への想いだって、その意味では同じものなんだ。生きているからこそ存在するそれらの事象を消そうとする。人に見せまいとする。主>>続きを読む
切ないねぇ。流れ者同士の愛の有り様というのは。でも寅さんにはこれこそが理想的な愛の形なのかもしらん。カタギのものには理解されないかもしれないけれどそんなの関係ないし。いやそれにしても切ないねぇ。という>>続きを読む
途中二度ばかり意識が遠のいたがその段階でまだ全工程の三分の一しか過ぎてなかったので安心して続きを観る。「青春」とはまさにうまいネーミングだと思う。春。命の躍動する季節!にも関わらず、というか、だからこ>>続きを読む
宇多丸の映画評。オープニングで好き嫌いが測れるというから観始めたけれど、僕はしっかり掴まれちゃった。催眠術にかかりやすい質なのかもしれない。とにかくやばいくらいに面白かった!全編通じて炸裂のスコセッシ>>続きを読む
八王子浅川沿いの古びた四畳半のアパートに居候していた6期上の先輩が英語の勉強代わりにいつも聞いていた。それがきっかけでカナダの劇場で2回観た。病みつきになった。しかし何度観ても素晴らしい!特にクリステ>>続きを読む
障害者にビビってんじゃねぇ!障害者だって酒も飲めばセックスもするわい!障害があるからセックスできないんじゃない。セックスできるかどうかはお前次第!という突き放した視点が好き。37秒差は大した違いじゃな>>続きを読む
レディ・ガガの演技上手すぎ。ブラッドリー・クーパーの歌上手すぎ。もっとドロドロした嫉妬と転落の愛憎劇かと思ってたんだけど、すげぇ純愛のラブストーリーに昇華しておった。「クレイジー・ハート」のジェフ・ブ>>続きを読む
永遠に続く物語などない。物語はいつか終わる。だけどそれは一つの物語を終えた折り紙が、別の姿に生まれ変わって新しい物語を紡ぎ始めるだけのことなんだ。この世は嘆きや悲しみに満ち溢れた地獄のようなものかもし>>続きを読む
発想は面白い。アメリカの寅さん。今まで描かれたことのないさくらを巡る秘めた恋愛模様というのも面白い。なのになんだ、この雑さ。アメリカンテイストで大味。これではダメだ。
クライマックスに向けてキャパをフューチャリングしすぎなのと、主演の二人を男と女の関係にしてしまう無粋さだけが残念だった。
この回あたりから下條のおいちゃんがいい味を出し始め、御前様もはっちゃけまくってる。こんな楽しげな笠智衆は見たことがない。誰かと思ったら子役時代の戸川京子まで出てくる。
人はみな最初は自分自身の幸せば>>続きを読む
昔は思ったことなかったんだけど、大原麗子の艶っぽさに完全に食らってしまった!
このレビューはネタバレを含みます
日本人はこういう映画作らせるとエンターテインにするのが本当に下手くそだ。てかさ、この映画も、この本、この演出からして、「内調」あたりが金出して作らせてんじゃねぇかとますます持って邪推させる作り!インタ>>続きを読む
昭和53年夏。ピンクレディーのUFOの大ヒット。宝塚はまだあるのにSKDはもうない。国際劇場ももちろんない。「俺だったら踊りをやめろとは言わない」というラストの寅さんの呟きがたまらない。21作目だから>>続きを読む
とらやの二階が吹き飛ぶ衝撃回。中村雅俊と大竹しのぶのヤングな二人が眩しすぎる!シリーズ20作目という節目を意識したのだろうか。「世代交代」を感じるなぁ、藤村志保はホント綺麗だけどね。電線音頭は懐かしい>>続きを読む
偉大なるマンネリズム!偉い爺さんに寅が気に入られるのは、ついこないだ宇野重吉でやったところだろ(笑)鯉のぼり&「トラ」犬騒動最高!
オープニングの夢は映画「カサブランカ」風な何か。マドンナは京マチ子(&檀ふみ)。ラストは東野英治郎の散歩先生とのお別れを思い出させる作りになってます。あの時はうなぎだったけど、今度はお芋の煮っころがし>>続きを読む
1976年夏。ジョーズ。満男の入学式。オープニングソングは幻の5番。シリーズ7作目奮闘編でヒロインを務めた榊原るみがノンクレジットの女中役で出演。しかし太地喜和子の笑い声はどうしてこんなに哀しいんだろ>>続きを読む
ヒロインの樫山文枝が誰かに似てるなぁ、と記憶を辿っていったらウチの日本語学校の先生に辿り着いたのであった。話し方といい佇まいといい、そっくりだ。米倉斉加年がおまわりさんの役で出てたけれども、とらやに下>>続きを読む
あのシーンをコマーシャルに使っちゃってよかったのか問題。あのシーン以外はなーんか退屈な映画だったな、メンデスよ。やっぱり「彼らは生きていた」の衝撃度合いが半端なかったからな。いや悪い映画じゃないんです>>続きを読む
例の「メロン騒動」で喧嘩したリリーを駅まで迎えに行く寅さん。その帰り道の相合い傘のシーンはリリーのテーマ曲と相まってホント、心揺さぶられる名シーンだ。寅さんとリリーというカップルは旧来の「結婚」という>>続きを読む
この映画の中に登場するソフィア・コッポラの女子的世界は実に最近流行りのASMR的淫靡な音世界である。衣服の擦れ合う音がこれほどエロチックだったとは。全編を通じて薄暗さが画面を支配しているのも効いている>>続きを読む
上條恒彦と下條正巳で何となく対になってる回である。今回も寅さんはキューピット役である。しかしあれだよなぁ、吉永小百合より高田敏江、十朱幸代より春川ますみなんだよなぁ。好みは(笑)
アガる!アガる!!最高の音楽劇!!!ラストの落とし方が優しすぎるきらいがあるけどそこも俺好みだ!
何、ジム・ジャームッシュってこんな映画作る人だったっけ。すっごくいいんだけど。何気ない、人間のありふれた日常ってなんて詩的なんだろう。素敵なんだろう。と韻を踏んでみたりして。好きだぁ。こういう映画。代>>続きを読む
俺的には二度目の吉永小百合よりも、さくらを追いかけて走る、おちゃめな宮口精二が見られるのがポイントだと思います。歌子は可愛いけど寅さんの愛情に鈍感なところがいけません。この年8月といえば泳げるようにな>>続きを読む
へレディタリーに次いでラストの祝祭感が半端ない。まさに邪悪なるものの完成である。あっぱれである。天晴。まさにミッドサマー。素晴らしい。
寅さんがだんだんカッコよくなってきたのである。岸恵子とのやり取りがとても大人の恋なのである。素敵なのである。ショパンが効いているのである。
リリーのテーマと網走の寂れた街。何もかもが最高に切ない。人を恋うるっていうのはこんなにも切ないものなのか。
寅さんが八千草薫から逆告白されるという変則回。キューピット役に徹する寅は優しくてそりゃモテるよね。
ホドロフスキーにはある種のカリスマがあって、みんなあれに誑し込まれちゃうんだな。本作はそうやって彼に魅了され誑し込まれた男たちの夢とロマンのお話。しかしそれこそがまさに70年台後半から一気に花咲く一大>>続きを読む
昭和47年。本当に暑そうな夏。ディスカバリー・ジャパン。戻って来ないツバメ。小さくても庭付きの自分の家を。蒸気機関車からディーゼルへ。森川信から松村達雄へ。それにもう一人。忘れちゃいけない、高橋基子。>>続きを読む
クライマックス。ジェシー・ワシントンリンチ事件と「國民の創生」を並行させて描きつつ一挙にラストに畳み込んでいく手腕は流石としかいいようがない。そして実写フィルムによる重い重い重い重いエンディング。コメ>>続きを読む