larabeeさんの映画レビュー・感想・評価

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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.6

【エイドリアン、ちょっとずつ綺麗になってきてない?】

関西人の言う「ベタ」の意味がわからない人はこの作品を観ればいい。「ベタ」とはこう言う事を言うのです。

親友の為に戦う構図、ソ連対アメリカと言う
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大時計(1948年製作の映画)

4.6

【「追い詰められ系」の真骨頂】

ケビン・コスナー主演『追いつめられて』が大好物の私にとって、その元ネタとなった本作はずっと観たかった作品。

長年クリップしていて一番下に追いやられていた本作が何とA
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残酷おんな情死(1970年製作の映画)

3.1

【珍しく裏切らないポスター】

この時代(1970年)にこんな凄い作品があった事に驚き。この時代を生きたレズビアンってどんな感じで世の中と向き合ってきたのだろう。きっと今以上に生きにくかったに違いない
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

【ずっとお尻がヒューヒューする】

映画に求めるものが芸術性であったり感動であったり人間ドラマであったりする私でも、たまには何も考えずにハラハラドキドキを楽しむ事もよし。

話は単純で、「そんな古いテ
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ガス燈(1944年製作の映画)

4.4

【トランプ氏が勝利するのはこういう事か】

相手に嘘の情報を教え、それを信じ込ませ洗脳することを「ガスライティング(ガス燈)」と言うらしい。トランプ氏が支持者に対して行う情報操作も「ガスライティング」
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.8

【草彅くんはいつもいい役を貰っている】

原作がいいからそりゃ映画もいいよな。

本作は古典落語の『柳田格之進』が原作。先日初めて落語の『柳田格之進』を聴き感動し、迷わず本作を鑑賞。ましてや聴いたのは
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

4.4

【ここにもジーン・ハックマン】

トム・クルーズの走り姿ってどの作品でもトム・クルーズなんですよねー。別に走る作品じゃないのに。弁護士の話なのに。走るシーンがあってめっちゃ腕を上げて全速力で走るトム・
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.5

【デニス・ホッパーの変態ぶりだけでご飯何杯もおかわり出来ます】

こんな事ここで書くのも憚れますが、元々変態的倒錯作品が好きな私。中でも本作でデニス・ホッパー演じるフランクは変態的倒錯キャラの最高峰。
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

3.4

【デニス・ホッパーが普通に見える数少ない作品でもある】

前編と後編で極端にトーンが変わり賛否も多いこの作品。そんな予備知識も無く、単にコッポラが描く超大作ベトナム戦争映画、と言うイメージだけで観たら
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.5

【ジーン・ハックマンは若い時から同じ髪型である事を確認】

犯罪者を肯定したり英雄視したりする映画って本来的には否定されるべきなのだが、何故か本作のボニーとクライドには肩入れしてしまいたくなる様な魅力
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

2.3

【きっとジョーカーの口は臭い】

タバコ吸いすぎでしょ。そして灰が、灰が気になって…。つくづく灰皿を使わない人たちですよね。

それはそうと、「サイコパス系」映画は大好物な私(そんな系があるのか知りま
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紳士協定(1947年製作の映画)

4.0

【この年代の名作を観ようとしたら大抵グレゴリー・ペックが出ている】

これを観た友人が「薄っぺらい左の映画」と喝破していた。その通りでもあってオモロイ。

それはそうとユダヤ人差別ってナチスドイツが始
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.2

【氷川きよし主演作品(ウソ)】

トップを張ってる人っていうのはとんでもなく張り詰めた緊張感の中で生きている。常に不安や恐怖と戦っている。どんな業界でもそうだと思う。

それをオンオフ切り替えてバラン
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.4

【レディ・ガガ、意外とちっちゃくて可愛い】

先にテレビでGUCCIのドキュメンタリーを観ていたので事件自体の強烈なインパクトを感じた上で鑑賞。

しかし事実を知るまでは、あのGUCCIが、自分がちょ
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.4

【水道橋博士、いつの間に】

関東大震災において朝鮮人が井戸に毒を入れたというデマが流され、虐殺されたという。

そういう重たい話を観ようと心して鑑賞したのだが…。メインにいくまでが長い。フリが効いて
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キラー・エリート(2011年製作の映画)

4.3

【結局私はデ・ニーロを観てしまう】

凄腕の暗殺者としてウラの世界で暗躍するダニー(ジェイソン・ステイサム)。足を洗う時期を窺うも、良き相棒ハンター(ロバート・デ・ニーロ)がアラブに捕えられ、その救済
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

【怪演という意味では中村獅童と田中裕子】

視点が変わると真実が全く異なって見える、そんな価値観の転覆が面白い。その点を追求した面白さでは『ミセス・ノイズィ』に軍配が上がる。

本作はそういった「価値
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.8

【同じ禿げるならジーン・ハックマンの様に】

盗聴に取り憑かれた男。冒頭から、街の広場で周回する男女の会話を延々と盗聴するシーンが続く。

途切れ途切れで聴こえてくる会話。普通は拾えない会話を拾い、テ
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父ありき(1942年製作の映画)

3.4

【笠智衆ありき】

小津作品における笠智衆の存在感は半端ないが、ほとんどがメインストーリーがあって、笠智衆はそこに絶妙のスパイスを効かせる役割なのだが、本作はやや異なる。

何て言うか、笠智衆がスパイ
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陽炎座(1981年製作の映画)

3.2

【大楠道代ってこんなに綺麗やったんや】

アクションスターの松田優作が鈴木清順と組んだ耽美的作品。妖しい魅力を放つ人妻品子(大楠道代)に魅了される劇作家松崎(松田優作)。

品子は自分のパトロンである
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裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

3.3

【何も残らないストーリー、それもまた良し】

海外のこういう馬鹿馬鹿しい作品、嫌いじゃないです。て言うか、実は昔、本作のテレビシリーズも観ていました。

あとは『ミスター・ビーン』とか『それ行けスマー
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JFK(1991年製作の映画)

4.2

【ジョー・ペシは、もうコントやん】

最近気付きましたが、長尺作品を一気に没入して鑑賞するものいいけど、前半後半くらいに分けて観るのもアリかと。3時間時間を確保するって言ってもなかなか大変だし、「時間
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.6

【ソ連がこんな国だという事は容易に想像出来る】

正直、ホロドモール(ウクライナで起きた大飢饉)を知らなくても、ソ連(ロシア)は平気でこんな事をするだろうし、それを隠蔽していてても不思議ではない。
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.3

【私もテレサ・テンのベスト1は『別れの予感』だと思ってます】

何故か私の周りには是枝作品がアカンって人が何人もいるのだが、私は是枝監督が描く家族の作品はツボ。

前にも書いたが、人間の最小ユニットで
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.6

【モーガン・フリーマンはどの作品にも出ている】

トリック満載だけでなく、人間ドラマもしっかり描けているところが本作の魅力。

かと言って真剣に読み込むのではなく、派手なトリックと騙し合いをエンタメと
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.6

【こういう邦題をつけないとね】

変に意訳したり全然違う意味の邦題を付けるくらいなら、こうでないと。ここまで忠実に、かつカッコ良く倒置法でまとめるなんてセンスある。

そう、これはセンスの塊のような映
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.5

【実は悲しすぎるタイトル】

「空飛ぶ」にはUFOとか飛行機とかウルトラマンとかポジティブなイメージを持つがここでの「空飛ぶ」はマイナスの事象。

タイヤが空を舞い、一人の女性が亡くなってしまう。
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オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

3.4

【結末を知らずにピュアな目で鑑賞】

アガサ・クリスティの大名作の映画化で、誰もが知るストーリーですが、もう随分前の作品で、自分としてもストーリー知ってるんだか知らないんだかすら覚えておらず、却って新
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.3

【結構やばい人】

映画のでスコアって人それぞれの基準によって決定されますが、果たして皆さんはどこに重きを置かれますか?

私は何といっても「お話が面白い」ことが第一。どれだけ映像が素晴らしくても迫力
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

【戦闘機に乗る人たちはビーチで球技したがる】

単純に『マーベリック』だけを観ても面白いんだけと、一作目の『トップガン』から繋がっているストーリーを踏まえると、年月を重ねた面白さが加わる。

オープニ
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レインマン(1988年製作の映画)

4.5

【ダスティン・ホフマンの衣装が良すぎて】

公開当時に大ヒットしたしみんな観ていたよな。この頃の映画、みんな同じものを観ていたような気がする。そしてどれもいい。

最近『ビバリーヒルズ・コップ』とか、
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.2

【三谷幸喜は群像好きやなぁ】

元ネタの『12人の怒れる男』を観る。そうしたら日本人なら本作を観なきゃあダメでしょ。

と、思いながらサブスクに無いので諦めていたら、たまたまBSで放映していたのを録っ
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

4.4

【タイトルで全部言ってしまう部門の銀賞受賞作品(金賞は『幸福の黄色いハンカチ』)】

今、2024年7月。コロナの5類引下げが2023年5月。たかが1〜2年前なのにコロナが流行していた頃の生活やら大変
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失われた週末(1945年製作の映画)

3.0

【延々とアル中を見せられる】

アカデミー賞受賞作品なので、きっと何かある、と思っているうちに終わってしまった。

昔の名作って残ってるから名作やなぁ、と思う作品と今じゃ通用しない作品とがある。

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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.5

【石橋蓮司が主役というだけで勝ち】

何やこのキャスティング、渋すぎる。大楠道代とか渋い個性派の中に突然江口洋介とか妻夫木聡とかメジャー級か入ってきたり。渋いとメジャーの中間の桃井かおりとか柄本明とか
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スコア(2001年製作の映画)

4.4

【お前こんな役好きやなぁ、ノートン】

デ・ニーロ作品の中ではそれほどメジャーじゃない(?)という印象だけど、デ・ニーロが凄腕の金庫破りを演じるクライムサスペンス、と言えば観たくない訳はない。

クラ
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