larabeeさんの映画レビュー・感想・評価

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ロッキー3(1982年製作の映画)

3.7

【これほどわかりやすい作品なのに】

2で世界チャンピオンになったロッキーは防衛を重ね一躍人気者となり、富も名声も手に入れる。勇退を考えていたロッキーは、野獣の様な新進気鋭のボクサー、クラバーから挑戦
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火口のふたり(2019年製作の映画)

4.5

【家族での鑑賞厳禁】

前情報から予想はしていたのですが、ここまでとは。これは家族で観たらアカンやつ。友だちと観る作品でもない。一人で、あるいはよほど関係が出来ているパートナーとしか観ちゃダメ。今どき
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麻薬王(2017年製作の映画)

3.3

【心配御無用。ポスター写真ほど怖くない、いつものお調子者のソン・ガンホがいます】

実話に基づく話らしい。韓国の一職人が日本に麻薬を密売してのし上がっていくお話。

と、聞いただけである程度のストーリ
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前科者(2022年製作の映画)

4.4

【森田剛、映画史上に残る「最優秀鼻水大賞」受賞作品】

少し複雑なストーリーになると理解が追いつかなってきた今日この頃、これはシンプルでわかりやすいストーリーで観やすかった。にも関わらず、深いテーマを
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.4

【コロナの設定のままいっちゃうのね】

巨万の富を築いたマイルズがプライベートアイランドに仲間を集めて贅沢なミステリーゲームを楽しむ。そこで本当に起こってしまう殺人事件。

政治家、研究者、ユーチュー
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

3.8

【おばちゃんの「メッ!」が怖すぎてトラウマになります】

終戦から2年が経って日本全体が貧しい最中の作品。当然私も当時の世相は知らないのだが、親とはぐれた子供をそのまま自分のウチの子供にしてしまおう、
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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

3.3

【嫌だ、ブラックめし屋】

アメリカはいつまで経っても人種差別の呪縛から逃れられず、映画のネタは尽きない。これも実話に基づく話。

組織のために生きるのか、自分さえよかったらそれでいいのか、これは人種
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らせん(1998年製作の映画)

3.2

【『リング』観たら『らせん』も観ないと気が済まない性分】

公開時にしばらくしてテレビで観たが、勝手にもっと面白かった印象を持っていた。

小説も『リング』『らせん』『ループ』を一気に読んだなぁ。『リ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

【母親の前髪パッツンと父親の下がり眉を気にしすぎないように】

スピルバーグの若い頃とは知らずに観るって予備知識がないにも程がある。でも先入観なく観られたのでよしとしよう。

多分これが単純に映画好き
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空気人形(2009年製作の映画)

3.5

【これが新しい「板尾の嫁」か】

人形に魂が吹き込まれる話はたくさんあるが、ダッチワイフが「心」を持つ話ってあったっけ?なかなかの所を攻めてくる。

もともと人間じゃないので何してもいい相手。だが「心
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.4

【今頃初めて観るのもどうかと思いますが】

自分のアンテナに引っ掛からなければこれほどの大作も観ていないという自分の極端な視聴行動を反省し、少しずつこういう作品も観るようにしている。

で、本作はさす
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.5

【意外とミフネはサブキャラ】

70年前の作品なのに全く色褪せず、そして長尺なのに長いとも感じない。

クセのあるキャラが順番に複数集まって、その個性を活かして強敵と戦う。これ、その後の色々な作品に影
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東京画(1985年製作の映画)

3.3

【若き日の笠智衆が出ているが若くありませんでした】

小津ファンを自認する私ですが、恥ずかしながらヴィム・ヴェンダースはこの前初めて『PERFECT DAYS』で知ったところ。で、大感動。その勢いその
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.3

【史上最高のうすら笑いが見られる】

刺激が強すぎる作品が溢れてくると、こういう作品でも普通に思えてくる。あんまり求め過ぎるのも良くないのですが。

前半の訓練のパートがなかなか終わらない。延々と教官
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ブッチャー・ボーイ(1997年製作の映画)

3.7

【どこからこんなブッ飛び主役俳優を見つけてきた?】

哀しい、哀しすぎる。誰も少年フランシーを責められない。

母親はメンタルをやられ、元トランペッターの父親はアル中。上流のご婦人から蔑まれ、それでも
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ラストベガス(2013年製作の映画)

3.6

【世の男性全員がこんなジジイになりたいと思っている】

幼なじみの悪ガキ4人組。色々あって4人は歳を重ねいわゆるジジイとなり、それぞれ自分の人生を歩んでいる。

そのうちの一人、独身を貫いてきたビリー
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

【これを難しいというと格好が悪い気がするが難しかった】

何の予備知識もなく、うらぶれたコインランドリーを経営する中国系移民が逞しく生きていく話かと思いながら観ていたら中盤から急にSFに。

マルチバ
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ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.4

【黄色のジャージがランジャタイ国崎に見えて仕方ない】

撮影途中で本人が亡くなっているのに完成させようとするその熱意と強引さに先ず敬服。ブルース・リー本人が撮影したシーンはそのまま使用し、未撮影だった
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嘘八百 京町ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.5

【天然と演技のギリギリを攻める坂田利夫、最高】

本当はこちらが観たかったけど律儀に一作目から鑑賞。そしたら若干期待し過ぎた感があったので二作目の本作観るのを躊躇してたけど、せっかくなので観ようと。
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.7

【「ちゃぷちゃぷローリー」可愛すぎ、主題歌が可愛いすぎ】

ずっと美容師の妻に髪を切って貰っている作家の衣笠幸夫(本木雅弘)。髪切ってもらうくらいの関係なので仲は悪くない、はずなのに関係性は冷え切って
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.4

【本当の「湿地の娘」はこんなにクオリティ高くない(偏見)】

魅せる要素がいっぱいあって退屈せずに観る事が出来た。

人里離れた湿地で幼い時に親兄弟とも別れ一人で暮らすカイア。その湿地で金持ちの息子チ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

【しあわせは自分が感じるモノ】

毎日毎日同じように朝起きてトイレ掃除の仕事に出かけていく平山(役所広司)。観客は、映画の冒頭から平山の判を押したような毎日を繰り返し繰り返し見せられる。

起きて布団
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みんなのいえ(2001年製作の映画)

3.4

【さすがに遠藤を使うのは勇気がいる】

役者ではない八木亜希子と田中直樹をメインに据える勇気と、それに応える二人。八木亜希子なんて元から役者やったかのように自然体。

若い夫婦が待望のマイホームを新築
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.5

【吉本のビリー・ドラゴ(殺し屋)は花紀京】

すみません、マニアックな事を書いてしまいました。でも似てるんです。

いやぁ、何十年ぶりに観たかわからないけど、面白い作品は面白い。

普通は悪役のカポネ
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リング(1998年製作の映画)

3.3

【スマホで視聴したらミニ貞子が出てきます(ウソ)】

貞子のインパクト、当時は強烈やったよな。テレビやったか映画やったか小説やったか、どれを先に観た(読んだ)かわからないが、全部面白かったよなぁ。
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黒い家(1999年製作の映画)

2.9

【森田芳光はタマにやらかすからなぁ】

邦画の最高峰の一つが『家族ゲーム』だと思った時から森田芳光の信奉者である私。でも時々やらかしてしまう所がたまにキズ。

そしてこの作品は森田芳光史上最高のキズも
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お早よう(1959年製作の映画)

4.2

【子供たちがお揃いを着ているだけで満足】

小津が描く作品の中では余り難しく考えずにライトに観られる、という事だけでもこの作品の値打ちを高めているし、同時に小津の値打ちも高めている。

テレビを買って
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.5

【哀しくも素晴らしい仲間たちの物語】

いつかは観ないといけない作品っていうものがある。でも重厚過ぎて軽い気持ちで観られないからいつまで経っても横に置いてしまっている作品もある。

私にとってその代表
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.5

【そんなに胸ばっかり強調しなくても】

エリン・ブロコビッチ、見た目で損してるのか得してるのかわからない。

三人の子供を持つ彼女は仕事にもあぶれ、生活もキュウキュウ。ある日ついてない彼女は車の衝突事
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.3

【こっちはR指定ではないのか?ならあっちもR指定ではないんじゃないの?】

『明け方の若者たち』のアナザーストーリー。『明け方の〜』はモラトリアムが終わり、社会と折り合いをつけながら、でもまだ青春の端
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嘘八百(2017年製作の映画)

3.2

【中井貴一のメガネ、何処に売ってんの?】

京都が舞台になっているPART2の『京町ロワイヤル』を観たいが為にPART1の本作から鑑賞。1から順番に観ないと気が済まない性格なので、こんなんじゃあいつま
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告発の行方(1988年製作の映画)

3.2

【レイプシーン演じたら「体当たりの演技」って言うの、もうやめません?】

レイプ被害を訴えるサラと女性検事キャサリンが真実を追求していく物語。日頃の素行がいいとは言えないサラ、彼女の主張はなかなか受け
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.6

【個人的には同業者マービンとFBIモーズリーのバカさ加減がツボです】

感動する映画、考えさせられる映画、壮大なテーマを扱った作品。映画が評価されるポイントってたくさんある。批評家や審査員の評価が高い
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

4.5

【本当の青春はここから始まる】

実際、自分が就職した時とは時代が異なるので、同じ新卒就職であっても全く環境は違う。でもこのモヤモヤした気持ちは凄く共感できる。

主人公は大手印刷会社に就職が決まり、
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頭上の敵機(1949年製作の映画)

4.4

【成果が上がる組織の作り方、リーダー論】

何だかビジネス本の様なタイトルを付けてしまいましたが、まさにこれが本作の大きなテーマ。

このテーマって永遠なんだろう。今から75年も昔の作品なのに設定やテ
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.4

【代々木忠、最強説】

肉体的に関係を持つより精神的に関係を持つ方が、より深い関係と言えるのでしょうか?

弁護士のジョンは妻アンとは冷めた関係。一方でジョンはアンの妹シンシアと浮気を重ねている。そん
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