noritamaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気(2015年製作の映画)

3.8

巷にゲイ映画はたくさんあっても、レズビアンの映画はまだまだ珍しいかも知れない。でも本作をただのレズ映画と呼ぶのが勿体無いほど社会問題に深く踏み込んでいて、見応えがあった。異性同士の夫婦であれば、片方が>>続きを読む

はじまりの街(2016年製作の映画)

3.9

イタリアの街並みが楽しめればいいや程度の軽い気持ちで見始めたら、意外としっかりしたドラマで感動した。ローマからトリノまで、DV旦那から逃げてきた母と息子が、周りの人たちに助けられながら少しずつ新しい街>>続きを読む

クンドゥン(1997年製作の映画)

3.9

ダライ・ラマ14世の幼少期から、チベットが中国に侵攻されてインドに亡命するまでを描いた半生記。スコセッシ監督にしては演出や脚色が控えめで、大学の歴史の授業に出てきそうだった。とはいえ内容は非常に興味深>>続きを読む

潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ(1993年製作の映画)

3.9

お喋りでヤンチャな元船乗りと、シャイで紳士的な元床屋。2人のおじいちゃんが公園のベンチで出会い、衝突しながらも少しずつ友情を深めあってゆくハートフルなお話。爺ちゃんたちを演じたリチャード・ハリス(初代>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

3.9

良質なミステリー映画が観たくなり、レビューのスコアが高かった「情婦」をチョイス。評判通り、極めて良くできた法廷ミステリーでした。裁判中も状況が二転三転し、観ている側は終始ハラハラ。最後はあっと驚く大ど>>続きを読む

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.9

終始ドキドキしながら観ていた。計算し尽くされたトリックが流石ヒッチコック。

レールズ&タイズ(2007年製作の映画)

4.0

映画を観てこんなに暖かな涙を流したのはいつ以来だろう?クリント・イーストウッド監督の娘、アリソン・イーストウッド初監督作品。清廉な父親のDNAを受け継ぎつつ、そこに女性らしい慈愛のエネルギーが加わり、>>続きを読む

プロジェクト・グーテンベルク 贋札王(2018年製作の映画)

3.8

一時期ハマりにハマったチョウ・ユンファ。米国進出してしばらくしてから見なくなったな〜と思っていたら、10年くらい前から香港に戻って定期的に映画出演している模様。2018年公開の本作の撮影時は余裕で還暦>>続きを読む

東京暮色(1957年製作の映画)

3.9

ヴィム・ヴェンダース監督の一番お気に入りの小津作品と聞いて鑑賞してみた。小津監督の映画はだいぶ前に「東京物語」を観たっきり。「東京物語」のように静かで上品だけどコミカルなタッチを期待していたら、思いの>>続きを読む

スナッチ(2000年製作の映画)

3.9

「ロック・ストック〜」が面白かったので立て続けにこちらも鑑賞。今度は人物相関図を描きながら見たのでロック・ストックほど混乱しなかった。こっちもペースが良く、最後に向けて話が怒涛のように繋がっていくのが>>続きを読む

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

3.5

地球上で子供が生まれなくなった2017年の近未来を描いたSF作品。と言っても夢のある近未来ではなく、次の世代になにも遺す必要がなく、未来への希望がないと社会はこんなにも荒廃するのか〜、としみじみ考えで>>続きを読む

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(2015年製作の映画)

4.0

これは本当に素晴らしかった!狂騒の20年代、スコット・フィッツジェラルドやヘミングウェイと言った優れた作家たちを次々と世に送り出した名編集者のマックス・パーキンスと、4冊の長編を世に出して37歳でこの>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.9

登場人物がやたらいて最初はストーリーについていくのがやっとだったけど、中盤で伏線回収が始まるあたりからぐんぐん面白くなってきた。勘違いと偶然が重なって、最終的になんとなく上手くまとまる感じが本当に巧み>>続きを読む

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

4.0

ロボトミー手術や電気ショック療法が日常的に行われ、精神病患者が人間扱いされていなかった時代のブラジルで、芸術や動物を治療に取り入れ、心理療法に革命をもたらした精神科医ニーゼ・ダ・シルヴェイラの苦闘を描>>続きを読む

マージン・コール(2011年製作の映画)

3.8

アメリカの大手投資銀行が2007年のリーマンショック(世界金融危機)を引き起こすまでの24時間を描いた作品。終始緊迫感が半端なく、専門的な話は必要最小限に留めていたため、金融に疎い私でも混乱することな>>続きを読む