久しぶりに心から感動した作品。
記憶の中でのみ生きる過去の自分と、それとは別人ともいえる今の自分。それぞれねじれの位置にある中で、あるきっかけで接点を持った時に起きる心のざわめきとアイデンティティのせ>>続きを読む
登場人物の関係性、ダイアログ、テンション、すべてがリアルな作品。
夫(父)の身に何が起きたのかというミステリーが根底にあることは最初から明示されつつも、妻(母)の主張の真偽は主眼にはなっておらず、真実>>続きを読む
メキシコの映画界を世界レベルで有名にし、Iñárritu監督の名を知らしめた作品。
犬を介した暴力・死をめぐるシーンが多く、鑑賞中に思わず動物愛護の観点で問題ないのかチェックしてしまうほどでしたが、ネ>>続きを読む
Promising Young WomanのEmerald Fennell監督による最新作。
異なる階級間のダイナミクスと先入観による真実の歪みといった既視感のあるテーマが扱われています。
そのためか>>続きを読む
昔似た業界で働いてました。
ほとんど男性ばかりで(むしろ上は男性しかいない)ハイリスクハイリターン、究極の結果主義が掲げられ、人材の流動性は高めでした。
二次会でエロいバーやキャバクラに行くのは当たり>>続きを読む
FOX NewsのRoger AilesとBill O'Reilly。NBCのMatt Lauer。Harvey Weinstein。Jeffrey Epstein。
#MeToo運動が広がり、富と名>>続きを読む
そもそもリカちゃん人形よりもシルバニアファミリー派だったのでバービー自体に愛着がある訳ではないですが、幼少期を米国で過ごしたため身近な存在ではありました。
人形よりもブランドとしての存在感がすごくて、>>続きを読む
総括すると全然理解できた気はしないけど、アートとして楽しめるような独特な世界観と画の美しさと、なんといってもぶっとんだストーリーに引き込まれ、満足できました。
事前にレビューを見て、よくわからないもの>>続きを読む
ずっと気になっていてやっと見ました。
米国では比較的有名な3姉妹のロックバンドのHAIMの末っ子のAlana Haimが主演で、姉2人と両親が実際に家族役で出演しています。
女優として初主演とは思えな>>続きを読む
Nomadlandでアカデミー賞の監督賞を受賞したChloé Zhaoによる2作目の長編映画。配役、場所、シーンの全てからauthenticityへのこだわりが感じられます。
一般人としての感覚では>>続きを読む
Me Tooの火付け役となった某大物映画プロデューサーを彷彿とさせる作品。
当の本人は声以外一切登場せず、第三者のイメージに惑わされず最小限のノイズで鑑賞できるようにした制作側の意図が伝わってきます(>>続きを読む
題名通りほとんど会話によって織りなされる素晴らしい作品。
ストレートには表現しないけれども各人の苦しみがひしひしと伝わってくる巧みな言葉遣いと、衝突しながらもお互いを支え合う様子から、集落の価値観と女>>続きを読む
ずっと気になっていた作品。
予告編を見てなんとなく雰囲気を掴んだ上で見ましたが、人物同士の何気ないやり取り、独特なカメラのアングル、ホームビデオとカメラが突如入れ替わる編集が組み合わさり、監督自身の幼>>続きを読む
Cate Blanchettを拝むための映画。
あの迫力と存在感で演じ切れるのは彼女以外いないでしょう。
歩き方や腕の振り方まであらゆる所作が完璧にチューニングされており、ワンカットの長いシーンや難解>>続きを読む
ここ最近見た中で一番心に残りました。号泣必至なのでデートにはおすすめできませんが、苦悩・恥・欲・自棄といった目をそむけたくなるような感情を真正面から掘り下げており、見ごたえのある作品でした。
ほぼすべ>>続きを読む
ユーモアと残酷さの両極端が違和感なく共存する不思議な作品。
同じ風景が続く架空のイニシェリン島を舞台に、しょうもないいざこざが取返しのつかない状況に発展していく様子を追っていきます。
Three Bi>>続きを読む
ドイツ目線の戦争映画は初めてでしたが、武力と愛国心の裏にある危うさと残酷さに怯まずに焦点を当てた作品でした。
ヒロイズムが一切ない地に足の着いた作品でありながら、リアルな演出に拘り抜いたアンビシャスな>>続きを読む
普段、日本の映画やドラマはあまり好んで見ません。
第一言語だからか、海外作品と比べて台詞や演技の不自然さを感じやすく、いまいちその世界観に浸りきれないからです。
本来作品とは、現実世界の疑似体験ではな>>続きを読む
米国で旋風を起こしA24の映画で最高興行収入を記録した作品。
昨年から心待ちにしており、アカデミー賞7部門受賞が決まる前日にやっと鑑賞。
作品の大まかなテーマや見どころを理解した上で見ましたが、やは>>続きを読む
年末年始に合わせてハリーポッター関連作を一挙配信するNetflix、流石だなぁと思いながら鑑賞。
前作・前々作を見てから少し時間があき、完全にキャッチアップできていないところもありましたが、十分に楽し>>続きを読む
Austin Butlerの迫真の演技と歌唱力だけでも鑑賞する価値のある作品。
ただ本当に長いです。"Trouble"を歌うシーンをピークに、もう終わったかと思ったらまだ続きます。
真のエルヴィスファ>>続きを読む
The Crown Season 4 のダイアナ妃役として鮮烈デビューを果たしたEmma Corrinと、今は懐かしのSkinsでCook役として一際存在感を放っていたJack O'Connellが主>>続きを読む
兼ねてから知っていたものの、当たり障りのない作品名でなんとなく見る気が起こらず、Tobey McGuire出てるじゃん!と気づきやっと鑑賞しました。
見始めたときは想像できないようなストーリー展開と感>>続きを読む
ずっと気になっていてやっと見た作品。
男性目線が強めで、作品全体を幻想的に仕立て上げるための美化されたキャラクターと凝った演出により、共感してのめりこむというよりは、一つのフィクションを第三者として静>>続きを読む
ライアン・ジョンソン監督による待望の最新作。
"Don't Look Up"と重複する社会風刺とユーモアに加え、既視感のあるストーリー展開で、期待していただけに少し物足りなさがありました。
前作と比べ>>続きを読む
Florence Pughの演技力が相変わらず圧巻。Kira Lord Cassidyは初めて見ましたが、繊細で闇を抱える少女としての表現力が素晴らしく、今後の活躍が楽しみです。
結局皆、自分が信じる>>続きを読む
米国の伝説的なテニス選手であるVenus WilliamsとSerena Williamsの幼少期からプロデビューまでの道筋をその父親であるRichard Williamsに焦点を当てる形で描いた作品>>続きを読む
大学から上京して初めて自分事として階級社会を感じ、様々な価値観に触れる中で、アイデンティティを再考することが多い同世代の女性として、見ていて苦しくなるほど共感する場面が沢山あった映画。
storyte>>続きを読む
1を観て面白かった記憶があり、リリース後すぐに鑑賞。
Millie Bobby Brownの相変わらずのカリスマ性に引き込まれます。
レッドカーペットのファッションやメイクが年相応でないと叩かれがちな>>続きを読む
スペイン語の映画は普段あまり観ないのですが、語学の勉強も兼ねて鑑賞。
ストーリーの構成や演出の仕方、役者の演技力、画の美しさ等を踏まえると非常に質が高く、当初の期待値をはるかに上回る総合力の高い作品で>>続きを読む
Jessica ChastainとEddie Redmayneが主演というので即鑑賞。
並外れた演技力に圧倒されます。
映画自体はシンプルで犯人が誰なのか最初からわかるような構成になっており、サスペ>>続きを読む
個々人の演技力や物語のペースは素晴らしいですが、オチでshock valueを狙いすぎたせいでストーリー全体が薄くなってしまっており、結局takeawayが何なのかがよくわかりませんでした。
何の罪>>続きを読む
アナザーラウンドに続き、Mads Mikkelsenメドレーで鑑賞。
こちらはダークさが増した感じ。
後からよくよく考えたら、結局色んな人を理由なく殺しているよね....?という気づきに浸ってはならな>>続きを読む
あとからじわじわ来る映画。
そしてデンマークって高校生でもお酒買って呑めるの!?という衝撃が走る作品。
Mads Mikkelsenの魅力が良く表れている作品でもあり、元々ダンサーだったことが伺える>>続きを読む
Jordan Peeleによる最新作。予告編から空飛ぶ謎の物体の不気味さと作品が醸し出す世界観に惹かれ、劇場で鑑賞。
同監督によるGet OutやUsのような比較的テンポ良くストーリーが進む感じを期>>続きを読む
冒頭の解説文と飛び立つシーン、教官と生徒の出会い方といい、これでもかというくらい前作のファンの心を掴む工夫に満ちた作品。
その分ベタなシーンが8割ですが、開き直ってベタを目指してベタになっている感じが>>続きを読む