ハナモトさんの映画レビュー・感想・評価

ハナモト

ハナモト

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

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(29)ねすごしたお節介婆ちゃんの帰路
死体を救っちゃうし、娘をストーカーするし、警察に悪事を報告しちゃうし、不法侵入するし「婆ちゃん!って言わざる負えない。きっとこの夜はお婆ちゃんのモノになった様で
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Here(2023年製作の映画)

4.8

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(28)豪華すぎるASMR貴方はこの睡魔から逃れ切れるか。というのはさておき頭から尻尾のかけて取り分け変化もない一片の日常を描いた映画、みんなにスープ渡すシーンが大分可愛くて好きだな〜
苔の音自然の音
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

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(27)奇想天外、なにがなんでなんやら
冒頭、視聴者の目をもぎ取る気で魅入らせるあたり流石A24!悲しくも夫が我儘過ぎて主人公がひたすら可哀想だった、つまり微かな罪の傷口に男達が催眠をかけたって事?に
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.5

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(26)見てて喉が渇く!!!!🤫
序盤がから兄が事故死、その後幽体離脱を可能にし天国からサイケデリックな東京を覗く。暗い部屋で見るとポリゴンショック並に目が痛なるから中止して鑑賞してほしい。死体の造形
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殯の森(2007年製作の映画)

4.7

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(25)“殯“か...凄く美しい儀礼。彼は認知症でも亡くなった家族のことを何処かの隅で偲ぶって生きていたんだね....自然に還るなんて考えてたりもきっとしてたし主人公(女性)との“死”の露点見てだいぶ>>続きを読む

東京画(1985年製作の映画)

4.4

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(24)これPerfect Days鑑賞前に見るべきだったんじゃないか...凄いノスタルジックに東京を映すヴェンダース監督のなんたるかが少し知れた気がする。映画を創造する人たちは国境を超えて異国を愛し>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.8

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(23)下品だけど、友情があれば壁なんかない!たとえそれが死体であってもね
とてもハリポタの主人公とは思えない役の配当だな..屁をこく死体だなんて、死体故に純粋か魂がないものが感情論に苛まれず主人公に
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モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

4.8

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(22)青年チェゲバラの実話に基づくロードムービー、道中喧嘩だらけの前半、残り1時間さしかかる頃に2人の友情がグッと深くなる瞬間がある。それは鉱山最下層の労働者である、国籍が違うだけで人の隔たりがあっ>>続きを読む

回転(1961年製作の映画)

4.0

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(21)当時ではない(素人意見)驚かせないタイプのホラーなのかもしれないな...心情の差を激しく怯えさせてのホラーだと思ったら全然違う、いるだけ、見てるだけ、徐々に追い込んでいく感じのやつ。本当に子供>>続きを読む

天国の口、終りの楽園。(2001年製作の映画)

4.2

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(20)ママシータ!クリトリスに乾杯!
最後、癌で死ぬのはいけすかないな...自殺の方がよかったな。意外とメインヒロインの死を最後の最後にサラッと言うあたり斬新だと思った、終わりの楽園ってそういう事だ
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

5.0

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(19)早くもマンスリーベストかもな
多動性障害の息子と母親の奮闘のお話
あの年特有の葛藤はよくわかる、愛がなんなのかを探すあの感情ね、幸い彼はマザコン的なところがあって助かった。初めから終わりまでス
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(1974年製作の映画)

5.0

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(18)アンドレイタルコフスキー3作目鑑賞
ノスタルジアより詩的でソラリスよりも難解。物語を楽しむのは二の次で撮影の極美、詩を目、耳で楽しむものだと感じた。
他作品での水の映し方なんかは特級である事に
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フォロウィング(1998年製作の映画)

4.0

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(17)さすがのノーラン氏時系列把握が難しいな..つまりコップの手のひらでみんな泳がされてて主人公が偶々巻き込まれたって感じでいいのかな?あとで調べたんだけど制作費が約66万円でこれって凄くないか?>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.8

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(16)凝ってるなぁ〜!マ〜ジで好きだウディ・アレン!熱量が伝わる、音楽、セットデザイン、出演者のメイク!マンレイとロートレック似すぎでしょ笑
芸術の神様達が沢山登場、事あるごとに声あげちゃうよこんな
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

4.7

(15)タルコフスキー2作目鑑賞。
正直寝る覚悟はしてたけどノスタルジア程では無かった。映像の間が怖い、音楽も流れずにただただ沈黙のシーンが続くなか画面端に人が見え隠れする恐怖感を煽ってるのはキューブ
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

5.0

T2観たいから学生ぶりに再鑑賞!
イギーのLust for life のイントロから神作って解るし、ダイアンは相変わらず美人だし毎回マークとの関係深掘りしねえのか!ってツッコんで終わってる。脱帽!!

他人の顔(1966年製作の映画)

4.7

自由であるが自由は孤独の証明だ。
人間の自己同一性の焦点を顔だけに当てたなんとも哲学的なお話(顔が全て美男美女が世を制す)。原作である小説を見る前に映画を視聴した事を深く後悔したい、とても60年代に生
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.4

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岩井俊二、若者の情緒を描くのが上手い
世界観の設定、街の混沌とした佇まいも去ることながら尺が余剰だったような気がした。Charaのここはいる?子供達の関係を少し深掘りするべきでは?劇場版“リリィシュシ
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

5.0

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製作陣の熱量がエグすぎる、完全版320分もあるけど絶対面白いだろってね。
戦争を大喜劇路線突っ張らせると絶対的なカオスになる事は承知の上、ここまでされるともう笑うしかない。クロとマルコのコンビは最高だ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

近年の魔法的現実主義ブームはあるが
確かにこれを日本がサイコホラーにカテゴライズしたのは製作者陣腑に落ちないかもな、けど変わった形でも日本で上映拡大したのは良かった。チリに隠された巨大な闇
パウルが成
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コロニアの子供たち(2021年製作の映画)

4.0

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かなり不快、“オオカミの家の補強/前知識のために視聴。これが2010年まで政府も隠し続けたパウルの極めて不道徳な行い、紛れもない事実、恐ろしい、舞台が日本の反対のチリにあるが近年マジックリアリズムのブ>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

かなり難解、ただこの妥協なき映像美が強烈な印象にある。ソ連時代の作品なんか初めて見たし、きっと時代風景があったはず。にしても難解、ノスタルジックな映像に浸るだけ?まさか、緻密に計算された圧倒的な美の前>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.0

デビッドボウイの息子が監督との事で視聴。王道の月もの系と言うか宇宙もの系?
特に目立った所はないけど月のシーンが少し多かったかなあ...

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.6

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音楽が必ず人を救うとは限らない

イジメ、万引き、殺人に売春、堕落した世界で匿名の言葉に救われたりした。自由を求めててるくせして拠り所が欲しかった。
タイトルのリリィシュシュの“全て”そう我々が見せら
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

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ニューヨークってみんな言うけど俺はパリが好きだった。同じ世界の異なるお話
ジムジャームッシュのオムニバスってなんでこうも面白いんだろう。ってかこれって監督の好きな奴全部詰めこみました!って感じた。なん
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

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私は映画館を訪れる前に植物に水をやり声をかけ珈琲を淹れ音楽を流しながら読書をしていた。
主人公平山は日常に潜む一瞬を目に焼き幸せの単位として数え暮らしている。
決まった仕事をこなし決まった時間に本を読
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

4.0

恋は盲目なんて言うけどさ...ピエール程盲目になってしまえば素敵な出会いがあるのかも⁉︎彼のマヌケなスキャット芸が凄く好き「ノーノー」
本当は彼優しい人なんだよね、恐ろしく不器用なだけで

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.0

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カットが斬新で複雑だなあって思ったかな
恋路も同じく複雑で要所要所ミッシェルの様な色気のある言葉を挟める男でも手に余るパトリシアって凄いね。って思ったり

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

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原作、劇中歌も視聴済みときて何故か映画を見てないという謎
きっと春樹さんの活字をそのままおこすと
春樹節ロマンチズムが爆発するせいでしょうね..無意識のうちに避けてたかも“ノルウェーの森”もほらね..
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田園に死す(1974年製作の映画)

4.2

寺山修司の独創的なメタファーと少年時代に対する彼の虚構がガツンときた。僕もタイムマシンに乗れたらガキ頃の僕に会って
時計は買っとけって言うかな。
とりあえずJ・Aシーザーの音楽がめちゃくちゃカッコいい
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