りりーさんの映画レビュー・感想・評価

りりー

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

複数人の知り合いに勧められて鑑賞。正直全てを理解できた訳ではないが、それを超える音響や間の取り方の緊迫感とで胸に迫る映画だった。映画館で観るべき映画だった。

自分が正しいと信じる時のその正しさとは何
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正欲(2023年製作の映画)

3.9

話題作のため試聴。
誰にも分かってもらえないけど、私はここにいる。
正しさや普通とは何かを訴えるテーマ作。
対比がうまく描かれていた一方で、もう少し「分かることができない」側の苦悩もあっても良かったか
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

-

楽しい気分に浸りたくて鑑賞。常に頭で考え事をしてしまって、今の自分のタイミングには合わなかったので再度観るかもしれない。

VOID(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

この映画のテーマは無関心の恐ろしさ、なのかなと思った。
「あーね」という一言で死の経緯や悲しみが無効化とされてしまうような、恐ろしさ。
家庭内で、屋根の上に人がいる奇妙な出来事に、よそ見しないでとか笑
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NN4444(2024年製作の映画)

4.3

下北沢K2にて鑑賞。
普段ホラーを観ないのもあり、見ている途中に不条理の波が押し寄せとその描き方に胸がつかえそうになりつつ、見終わった後に何とも言えぬ爽快感があった。
その理由が、トークショーでも語ら
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

4.2

この現実を一緒に変えたいと思う、大事な人と一緒に見たい作品だと感じた。映像の美しさに見惚れてしまう。そして刹那の人を想う感情に胸が痛くなる、そんな作品

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりの映画館。閉館待ったなしの文言で、年末行かねばと駆られたジャックアンドベティにて。

劇中特別何か大きなことが起こる訳ではないものの、ウクライナの戦争のニュースに、何もできない無力感を抱えなが
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そばかす(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

心の余裕ができたので、超久しぶりの映画鑑賞です。
ずっとみたかった本作品、脚本家の方のトークショーありで鑑賞。
途中、あからさまな母からの結婚の押し付け、シンデレラの価値観への反逆など、見ていて苦しく
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.8

久々に映画観ました。
後味が決して良い映画ではなかったし、おそらく刺さる人・刺さらない人、時期があると思うけれども、「明け方」が持つ何者でもなさというか、社会からちょっとはみ出てるけどそれを肯定してく
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.1

感想が言語化しにくいけれど(そしてそれは自分の想定を超えていることを意味しているのだけど)、とても良かった。
白黒なので、年代や場所などの物語の文脈を超えたメッセージ性が浮き上がってきたような気がする
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香川1区(2021年製作の映画)

4.9

また号泣です。

またしても小川さんの熱さ、でも不器用で足を掬われたりする葛藤、そういったものが正直者がバカを見ることへの怒りやふがいなさと共鳴してしまうのです。

誰に対しても真っ直ぐで一生懸命な様
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

下北沢に先日オープンしたミニシアターK2にて✨

この映画は見る側の経験値をゆさぶるような映画で、何度も何度も見返して味わいたいような物語が集まっている。

私は、この映画のテーマを「社会から決められ
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

これはなかなかなドストレートにパンチを喰らう作品。
肌の色で差別する者をダイレクトに批判するのみならず、差別意識・差別されてる意識が子どもにも連鎖し何代にも渡る根深い問題であることを示す。
短いからこ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.5

最高!!社会風刺を極端にまで突き詰め、最高のエンターテイメントに仕上げた作品って感じ。
秀逸で、観ながらめちゃくちゃ頭使い、自分は何を大切に生きていきたいか考えさせられた。皆さんは以下の何を大切にして
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知らない、ふたり(2016年製作の映画)

3.8

すごく繊細でどきまぎしてしまう。恋愛模様が交錯するんだけど、どの人も純粋で真っ直ぐなのが良い。
またこれも今泉監督ならではの会話の中にギュッと関係性を閉じ込め、ありそうでなさそうでありそうな街の日常を
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.0

クスッと笑える場面もあり、親からの見られ方に傷ついたり。ドラマの延長のお話なんだけど2時間の中に起伏と伏線の回収とがあり映画としても面白かった。

親って世代も違うしゲイの息子への理解って心の底からは
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.1

すごい良かったんだけど…。師匠とタケシの関係性通じて静かに自分の夢を肯定してくれるような優しさがあった。役者さんの演技力素晴らしいし、無駄なシーンがひとつもないように感じた。
門脇麦さんもすごくいい味
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

よかった。刺さる内容でした。
30歳を目前にして結果が出ない焦り、恋人とうまくいかない、友人の悲しみ、と苦しみの中に、ミュージカルという強い軸を持つことで歩みを切り拓いていく。

自分にはそこまで強い
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.6

認知症になるとこういう感覚なのか…という、私の頭の中の消しゴムと似た感覚を味わった。
特に身近に当事者がいる場合、共感せざるを得ない部分がたくさんあるはずだ。
最後まで何が本当なのかよくわからない部分
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アフター 砕かれる心(2021年製作の映画)

3.6

どうしても続きをみたくなってしまう本作品。緊張と緩和が繰り返され、くせになってしまう。まだ続くよう。
愛し合っている2人の男女と彼らの複雑な家庭環境とを描いた作品。
Relationship is c
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

色々と読み解けてないところもある気はしつつ、でもすごく浮遊感と、ドラーグ族と人間と両方の視点で見ることになるのと、概念とアニメーションを自分の頭の中で変換させるので頭を使った感。

野蛮と言われていた
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

ずっとNetflix にレコメンドされており、気になって視聴。
とてもオシャレな映画でしたね。
なんか身体のリアルな感覚が失われてきているこの時代にあって、より刺さる映画になってるんじゃないでしょうか
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.7

普通、まともって何?という割と普遍的テーマの中にユーモアと人間関係のおもしろさをギュッと詰め合わせた映画。
最初、予備校講師と女子高生という関係や社長と社長の娘という関係にちょっとうん?となるものの、
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

度肝抜かれました…。何重にも展開を考えさせられるが後半で裏切られる。
題名とパッケージからはファンタジー&アクション系のアメコミ映画を想像していたけれどもそれもいい意味で裏切られた。

トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして(2020年製作の映画)

3.9

トランスジェンダーが過去の映画でどれだけ差別的に描かれてきたか、いかに映画が人の意識を助長させてきたのかを知り、胸が痛くなる。

私自身がこのドキュメンタリーを見るきっかけになったのは、『POSE』と
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.9

最近忙しく、全然映画を観れていませんでした。久々の視聴。

インディーズの音楽活動をするドゥエットの3人。こういう生き方に憧れがどこかにあって、でも自分は安定をも求めてて、という葛藤を思い起こされた。
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.8

素晴らしい😭😭😭
映画にかけられた熱力と想いの強さとを感じて圧倒、あっぱれとしか言いようがない。
また何度も見返す映画になることは間違いない。

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.1

これはロードオブザ・リング以来の衝撃か。
最初は何かCG多めのインド映画やな、という感じで見始めたものの、スケールの大きさや主人公が自分を探しに行くストーリー展開、闘いのシーン、全部がワクワク。
これ
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.2

Bee Gees好きのためずっと観たかった作品をようやく。
なんとも胸を締め付けられる最後😭😭大人だ〜

ちょいちょい時代を感じるシーンが。キリスト教の教えが色濃く残り、親や周りの目を気にする感じがリ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.1

自分が差別を受けることをわかりながら、南部でのツアーをやりたいと言って実際に行動を起こしたドン・シャーリーの勇気たるや。保守的な考え方に対してなぜ変わらないんだと身内に愚痴を言ったり縮こまったりするの>>続きを読む

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.8

ジャケットに惹かれ、鑑賞。
統合失調症の当事者に寄り添った作品、とても良かった。個人的には邦題も◎
欠点をそれと認めて素直に話し、生きていくこと。勇気をもらった気がします。

アス(2019年製作の映画)

3.7

ホラー苦手だったんですがゲットアウトは自分的にハマったので鑑賞。
終始不気味、体力のいる映画となりましたが、話としてはシンプルでいい意味で後に引かない感じ。
パラサイトの半地下の表現にも通じますが持つ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

映画館にて鑑賞。
あまり多くは語らない映画で、その分色々な問を投げかけられ、仮説を立てながら観ていたように思う。彼、彼女はなぜノマドとして生きているのか。

完全に理解はできていないけど、皆どこかに悲
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

華子とミキと、違う世界線に生きてる女性同士に見えるけど、お互いにそれぞれ生きづらさや生きる楽しみを持っている。

映画を観ながら自分に重ねたり、やはりこの人たちとは違うなと思ったりでしたが、私自身はど
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.4

ずっと観ている最中は、自分がお酒に酔っているような高揚感と、現実と夢を行き来しているような不安感や孤独に包まれました。
誰かと映画の続きを語りたくなるし、もう一度観たくなる映画です。

彼女(2021年製作の映画)

3.9

彼女たちの弱さと孤独でこちらもどんどん追い込まれるような。
とはいえそこまで重くなく観れる。逃避行する先の景色が美しいこと。

女性だからこそ、同性愛者だからこその逃れられない辛さが生々しく描かれつつ
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