Lilyさんの映画レビュー・感想・評価

Lily

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映画(65)
ドラマ(44)

冬の小鳥(2009年製作の映画)

4.4

心は川のように流れる。急流だったり、穏やかだったり、それでも海へと。瞳で天気を語る。運命のままに。終始抱きしめてあげたい気持ちにさせてくれる。シンプルなのに品のあるフランスの美的センスが匂う作品。

密偵(2016年製作の映画)

4.3

日本統治時代の美術セットだけでも観る価値有り。ドラマ「ミスター・サンシャイン」「シカゴ・タイプライター」も似た雰囲気。命掛けた朝鮮独立への情熱と仲間との団結力と忠誠心が核になった作品は何度観ても飽きる>>続きを読む

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

4.0

韓国映画、ドラマの高頻出単語に「怪物」がある。日本人は、お前は怪物だ、なんてあまり言わないのに。本作では、社会悪分子の集合体のメタファーか。そんな怪物の死への正義の一撃とは...。それにしてもポン・ジ>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.3

「パラサイト」のポン・ジュノ監督は観たことがない世界観しか撮らないね。2031年の雪国列車の中だけの閉鎖生態系かぁ。全滅が辛うじて免れるのなら今のところ生物兵器の方が馬力ありそうだけれど。人口調整をし>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.2

この華城連続殺人事件の犯人は33年の時を経て2019年に特定されたが既に時効であった。警察の失態が終始目立つが、捜査法が可笑しくて笑ってしまったシーンも。苦手なジャンルだけど意外と面白く夢中になった。>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.6

場所は団地。日頃の鬱憤を晴らす対象と言動を追う。極悪人とするには文化的な面や立場が変われば救いだそうとする人間性を見せられるせいで、ややこしくさせているところが逆にストーリーに深みと面白味を与えている>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.2

サムギョプサルをこよなく愛する韓国で、哲学者のピーター・シンガーが唱える動物の権利、解放を連想させるような作品に挑むとは。本作を観た人は、食卓の豚さんを目にする度に大自然の中でオクジャを可愛がる幼い女>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

生きる為に記憶すること、忘れることは時を選ぶ。助けを呼ぶつもりが罪を呼んだ。真実の為に真実を隠さなければならなくなった。真実の為に愛の為に動けば動くほど人生の歯車の軋む音が聞こえてくるようだ。

悲しみよりもっと悲しい物語(2009年製作の映画)

3.9

泣ける映画と言われていて泣けなかったのは、愛の姿勢が足りなかったから。秘めているだけではどれだけ愛していても胸キュンできないよ。愛には素直さが必須条件よ。誤解は早急に解かなくちゃ。それから死ぬこと以外>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.5

実像と虚像が混沌とした異質な世界観に迷い込んだらしい。愛の観念すら炎のように歪んでしまったよう。いっそのこと全部失ってみようか。一糸纏わぬ姿になれば君がわかるかな。

プランマン 恋のアラームが止まらない!(2013年製作の映画)

3.7

突出した才能がある人は往々にして極端に苦手なものをもっている場合が多い。円周率を暗記できるほど数字に強い故にアラームでしか動けないのもそう。そんな人にも好きな人ができれば妥協点を探す努力をするものね。>>続きを読む

酔画仙(2002年製作の映画)

4.5

芸術と人生哲学、当にネ スタイル(私好み)!朝鮮王朝画壇の鬼才、張承業(チャン・スンオプ)は、100作近く手がけたイム・グォンテク監督自身の投影でもあった。特典メニューで愛着心が増すこと間違いなし。制>>続きを読む

チェイサー(2008年製作の映画)

3.5

ソウル20人連続殺人事件が元ネタ。ノワール映画はお腹いっぱいで吐瀉しそう。もうしばらく観たくない。警察は寝てただけなのか。そして犯人は今も生きている。

君の結婚式(2017年製作の映画)

3.8

恋はタイミング?本当に?時間は現在の点集合でしかない。過去は現在の記憶でしかなく、未来は現在の期待でしかないのに。今、今、今の君との愛に感謝し生きなかった君の問題であり、君が時計の針をズラしただけに過>>続きを読む

光州5・18(2007年製作の映画)

4.0

光州事件を知る為に。死ぬと分かっていて戦った。仲間の逮捕と死がさらに死を呼んだ。肉体は滅びようとも精神は今も引き継がれている。

上流階級(2018年製作の映画)

3.0

人生の何に価値を求めるか?それが地位だった時、彼等は手段を選ばなかった。犠牲になるものも考えられないほどの人間の欲望ほど人間を堕落させるのに容易いものはないのかもしれない。

私のオオカミ少年(2012年製作の映画)

4.8

0.5ℓの涙。話せなくてもいつも温かい瞳で語ってくれたのに、怪物と言われたって守りたい一心だけだったのに...ずっとそばにいて欲しかったのに...。一人、静かに雪だるま作る姿をみてるだけで泣かせるソン>>続きを読む

MASTER マスター(2016年製作の映画)

3.6

本作も私の大好きな事実ベース。韓国史上最大の詐欺事件。イ・ビョンホンの悪役もブルーオーシャンの域で新鮮。知的なオーラも健在。いくら儲けてもwin-winの状態でなければ心の平穏はやってこないでしょう。

虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)

4.6

0.3ℓの涙。韓国では虐待で通報しても多くは家庭復帰させられてしまう。本作のように守ってくれる大人に一人でも出会えたらその後の人生を変えられるのに...。子供時代に虐待された大人も愛の意味を取り戻す勇>>続きを読む

ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆(2015年製作の映画)

4.6

0.2ℓの涙。本作観るのに山岳に興味ある無し全然関係ないから。幻想的な映像美が嫌いな人はいないでしょ?実際にヒマラヤと絶景を求めてフランスのモンブランでの撮影だったから。仲間の遺体収集の為だけに800>>続きを読む

アジョシ(2010年製作の映画)

4.6

最後 0.1ℓの涙。悪とは?おじさんと呼ぶ子供を救う為に犯した殺人は真の悪と言えるのか。確かに明日にではなく、全力で今日を生きる人間側であり、最高にカッコいい生き方をしたアジョシ(おじさん)だった。子>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.0

狂気とは?その答えはここに。ワンシーン先の展開も読めなかった。韓国の作品ではよく怪物と呼ばれる人が登場する。怪物の種類も豊富だ。そこを掘り下げると韓国の闇がもっと見えてくるのかも。

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.6

0.1ℓの涙。こんな実際の事件が映画として世界に広め残してくれたことにただただ感激。韓国映画の悪に抗う強烈なメッセージ性を感じて欲しいと心底思える一作。当時被害者だった子供は今は20代だけれど、事件後>>続きを読む

8番目の男(2018年製作の映画)

4.6

0.1ℓの涙。裁判員制度で無罪判定率が3倍になったのは、さすが法より情、道徳心を優位とする韓国人の精神を表している気がする。疑わしきは被告人の利益に。こうであって欲しいけれど、法が万能であるはずがない>>続きを読む

僕の中のあいつ(2018年製作の映画)

4.0

ジニョン登場まで遅いよ、待ったよ。ドラマ「シークレットガーデン」でも馴染みの韓国お得意の身体の入れ替わりがキー。やっぱり人のアイデンティティは心だよね。過去も持ってるから。確かな繋がりがあったことを知>>続きを読む

ファイ 悪魔に育てられた少年(2013年製作の映画)

3.9

対極な2種類の人によって、愛を呼ぶ美しい心と悪に染まる二面性を持ったファイ。それでも憎めないのは、知性を感じる瞳と愛の選択をしたせい。ヨ・ジングの演技に弱点無し。次世代韓流四天王になること間違いない。

オオカミの誘惑(2004年製作の映画)

3.6

カン・ドンウォンは初見だけど確かに文句なしにイケメンね。韓国では留学に留まらず大手術までアメリカでしたがるのかな?私なら行かせないね。笑。キャストインタビューで本音が聞けてよかった。骨折に脱臼にもう二>>続きを読む

風と共に去りぬ!?(2012年製作の映画)

3.4

キャストもパッとせず、心打たれる言葉にも出会えなかったけどBGMは躍動感があって好き。漫才みたいなテンポの速さも心地よかった。

ウンギョ 青い蜜(2012年製作の映画)

4.1

トッケビよりもキム・ゴウンの本物を見た満足感。小説家、詩人が絡む作品は無条件で観たくなる。読書好きの私には言語芸術性も欲しているから。ペンは剣より強し。幸せにも不幸にも...。

情愛中毒(2014年製作の映画)

4.1

主人公2人の素朴さと静けさとリズムと美しさに純粋に酔いしれた。最後は衝撃的だったけれど。究極の胸の苦しさを味わうことになるのに、こうも愛が優ってしまったのね。そんな男性、どこにいますか?

春香伝(2000年製作の映画)

4.4

パンソリを愉しむならこれでしょ。パンソリに始まってパンソリに終わる。全ては愛する人の為、民の為に。岩波文庫の「春香伝」も合わせて読みたい。韓国の古典に触れられる幸せを感じてる。

ファン・ジニ 映画版(2007年製作の映画)

4.6

最後0.3ℓの涙したから高評価。途中で調べるまでソン・ヘギョって気付かなかった。民想いの人ほど、瞳で愛を交わす心を持った人ほど穢れた国に殺されていったのかもしれない。

霜花店(サンファジョム) 運命、その愛(2008年製作の映画)

4.3

これが韓国映画かぁ。コメディー要素以外全てのジャンルを網羅しているのでは⁉︎愛は当事者以外面白くないし、恨みの源流でしかないものね。その究極まで追ってしまった。セクシーさも勿論保証しますよ。

王の男(2006年製作の映画)

4.2

映像芸術の極みを観た。イ・ジュンギ×伝統芸能、こんな最高の組み合わせが他にあるだろうか。王こそ芸人になるべきだったかも。

海にかかる霧(2014年製作の映画)

4.4

視覚的より心理的なホラー映画。抜け出せない狭空間の中に人よりも船の守りに必死な異常者がいて、自分の守りたい人もいる...絶体絶命...スリル要素満点。勇敢な選択に拍手。男の中の男。美と優しさと強さと。>>続きを読む

高地戦(2011年製作の映画)

4.1

味方の命すら意図的に捨てなければ生き残れない心苦しさよ...それで得たものは...。全面戦争に入る前に、休戦12時間前のように霧をかけて私達はジョン・レノンの「Imagine 」をみんなで歌おう。

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