ItoMaikoさんの映画レビュー・感想・評価

ItoMaiko

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J ビヨンド・フラメンコ(2016年製作の映画)

4.5


スペインの伝統音楽ホタのドキュメンタリー。演奏し歌い踊る。それを眺めているだけなのに、とにかくかっこよくて心躍る。説明は、ほぼない。感動に説明は無用なのだなぁ。ラストの歌が流れはじめると、この幸せな
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風の電話(2020年製作の映画)

4.0

学校に行くハルを毎日抱きしめるおば。
死んだように寝ころんでるハルを、力任せに無理やり起こす男たち。生きる力を失っているハルが、少しずつ自分を語り始める姿にほっとした。
実力派俳優にかこまれて、すっと
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

青春の日々を引きずりながら生きている話はよくあれど、こう描かれると…心に響く。主人公にとってヒーローである佐々木が、全くヒーローではない。どうしようもない苦しみと悲しみを背負ったひとりの高校生。でもや>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

心が震えた。
愛の映画であり、視線の映画であり、音の映画でもある。その時の想いがあれば、この世界を生きていける。その想いがすごすぎる。これこそ映画という作品。 
何も知らないエロイーズがひとつひとつ知
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.3

小寺さんのひたすら壁をのぼる背中を見ているうちに、その姿から目が離せなくなる。落ちても落ちてものぼる。ただ、ひたすら自分と闘っているからすごい。
ラストシーン、その背中がねー 青春って良いもんだと心か
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.0

激動の歴史の中、ヨーロッパの片隅で生きるためにそっと寄り添ったふたり。その愛情を示すことさえ許されない。切なすぎる。戦争によってどれだけの人々が、哀しみと苦しみを抱えたのか。歴史に残ることのない市井の>>続きを読む

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.0

面白くはあるんですが、やり過ぎ感が否めない。そして長い。終わりどころが3回は合ったと思う。
田中裕子も蒼井優も演技はすばらしいんだけれども。だれに見せたかったのか。年配女性だとしたら、とても勧められな
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THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~(2018年製作の映画)

4.3

みずみずしい。
大陸と香港の間で揺れ動く少女の心。親友と好きな人の間で、ままならない気持ち。青春という人生のほんのいっときの季節を描いた良作。黒社会と女子高生という一見交わらない二つを初恋と別れで描く
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生きちゃった(2020年製作の映画)

4.5

もどかしく、とにかくもどかしくて、泣いちゃった。別れ際、なにも言えなくなることってある。すごく言ってしまうこともある。日本人だからじゃないけどね。
荒さも感じつつ、感情を揺さぶってくる映画。

ペネロピ(2006年製作の映画)

3.5

2020年の世界を先取りしたような、鼻を隠すペネロピ。豚の鼻が見えても、十分かわいいクリスティーナ・リッチ。物語は普通です。

ハンティング・パーティ(2007年製作の映画)

3.5

まったく期待せずにみたら、思いの外面白かった。実話の人々が最後に登場するB級感も含めて良かった。ダイアン・クルーガーがこれだけという、大いなる無駄づかいも楽しい。

悲愁(1979年製作の映画)

4.0

女優という生き物の強さと危うさ。
恐ろしくもあり、悲しくもあり。たった一度の夜を覚えていた二人。
ウィリアム・ホールデンの枯れた魅力。

男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)

4.6

奇跡のような一本。
あの美しい恋から、長い年月が経っても消えない思い出。こんな風に夢うつつで最期を迎えられたらよいのになぁ。

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

3.8

西部劇は殆ど観たことなかったけれど、見惚れました。

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.5

レオナルド・ディカプリオがこんなに美しい生き物だったのかと、初めて気づいてしまった。遅い。キスシーンが絶妙。

サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

5.0

「エーデルワイス」の歌の素晴らしさを再認識。なんか、もう何もかもが素晴らしい。

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.8

都知事選挙の直前に観た。
日本にこんな政治家が、一人でもいてくれてよかった。あがいても悩んでも、どうにもならなくても、必死に世の中をよくしようとおもう。お父さんの信念が変わったら、俺が引きずり下ろすと
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お名前はアドルフ?(2018年製作の映画)

4.2

タイトル通りの映画なのかとおもっていたら、物語はあらぬ方向へと進んでいく。吹き出すくらい笑った。

怒り(2016年製作の映画)

3.5

役者はみんな芝居はうまいし、いろいろちゃんと出来てるのは確か。
しかし、なんの怒りなのか、なんの叫びなのか。とくに沖縄の部分はどう捉えて良いのか…と思いました。原作を読んでないもので。

百円の恋(2014年製作の映画)

4.7

いやー、圧巻。グイグイと映画の中に引き込まれる感覚。面白すぎました。やっぱり安藤サクラは稀有な役者である。

はじまりの街(2016年製作の映画)

4.0

人生の痛みにあふれ、生きていく歓びを知る映画でした。一歩を踏み出すことの意味。久しぶりにスクリーンでみたブリュノ・トデスキーニがより味のあるよい役者になっていて、嬉しかった。

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.0

もちろん面白いし、よくできてるんだけど、大味だった。

はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

4.6

難民問題を描いているようでいて、身近な家族と、自分のことが見えてくる。優しい気持ちになれた。

米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017年製作の映画)

4.0

映画としてどうのという話ではなく、日本に生きている人は、知らなければならない事だと思う。おじいの語る言葉を聞きながら、何度もこみ上げるものがあった。
国会での時の首相との攻防は、いまの国会での野党の具
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セザンヌと過ごした時間(2016年製作の映画)

4.0

パリの美術館でセザンヌの絵をいくつもみていたので、こんなに葛藤した人生があったなんて想像もつかず。画商にこぼすセザンヌの言葉が胸にぐっとくる。ラストのせつなく、美しいことといったら。

ダイ・ビューティフル(2016年製作の映画)

2.0

うーむ。辛くていたたまれない気持ちに。時代を行き来きする映画はいろいろあるけれど、分かりづらい。心を揺さぶられない。誰になったのかもイマイチわからない。

マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

5.0

だいすき。いつもの畦道が、1000年前と一瞬で繋がる楽しさよ。子供の想像力は時空をも飛び越える。

サーミの血(2016年製作の映画)

4.0

自分の生きる道を自分で決める。差別を受けた部族から、離れる道を選ぶひとりの少女。どんなに辛いことが、これから起きるとしても、その意思はすばらしい。ずっと待ち続けた妹。それも、また人生。

ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

4.0

生まれつきの才能や容姿がなくても、それを凌駕する情熱と努力をもった女性。ロイ・フラーのダンスの美しさと、儚さ。まるで舞台を見ているよう。ダンサーとロイの森での練習シーンは、夢のよう。

14の夜(2016年製作の映画)

5.0

盗んだバイクで走り出さない青春。 自分の自転車で走り出したけれど、最後は自分の足でとにかく走り続ける。少年にはこんなどうしよーもない青春を、ぜひ味わってほしい。