仲ちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

仲ちゃん

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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

【『すばらしき』ではなく『すぼらしき』世界】

『すばらしい』と云う言葉は、[狭くなる]と云う意味の『窄(すぼ)る』が形容詞化されたため、元々は[ひどい]とか[とんでもない]と云うマイナスの意味を持つ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

【狭いコミュニティの中で、もがきながらも前に進もうとする姿は、凛として美しい!】

『チコちゃんに叱られる!』で、「なんで国によって言葉が違うの?」と云う問題があった。答えは[みつを]ばりの深い解答。
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

5.0

『大好きな人と一緒に歳を重ねる』と云う意味の[ともしらが]は、[共白髪][友白髪]のどちらでも変わりは無いらしいが、この映画には、[友白髪]の方が、しっくりくる感じがした。

すごくハマった映画なので
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

4.5

一言で言えば、『赦し』の物語。

コミュニケーション…
適切な日本語訳がない言葉の一つ。
福沢諭吉は『人間交際』と訳した。
浸透していないが、言い得て妙。

相手を傷つけない『人間交際』は無い。だから
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

【放浪が性(さが)の女『寅さん』】

放浪するに至った経緯は、
やむを得ない事情だったり、
持って生まれた癖だったり、
色々あると思うが、主人公のファーンのように各地を転々とする車上生活者には、後半の
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水を抱く女(2020年製作の映画)

4.0

【神話に理屈は野暮】

モンスト好きならピンと来る、四大精霊の中で水を司る精霊[ウンディーネ]の『神話』をモチーフにした物語…らしい。

同じくこの『神話』に影響を受けたのが、アンデルセンの[人魚姫]
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.5

【普通を測るモノサシが欲しい!】

自分の場合は、主人公2人とは逆だった。超[普通]で、何の取り柄も無かったので、変わり者になりたかった。

で、若い頃に色々やってみて、振り返り、周りを見て気がついた
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

4.5

【モノに貼りついたココロは、シールみたいに剥がしにくい】

『整理・整頓』とは、
必要な[モノ]と不要な[モノ]の仕分けを行った後、不要な[モノ]を捨て、必要な[モノ]を使いやすい場所に配置すること、
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野球少女(2019年製作の映画)

3.5

今年(2021年)2月に放送された『激レアさんを連れてきた。』の「死に物狂いで"魔球"を習得したら、日本人女性初のプロ野球選手になっちゃった人」を見ていなければ、もっとハマれたと思った。

なっちゃっ
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

【親は、みんな『ミナリ』】

タイトル『ミナリ(=芹)』に全てが表れている。

正直なところ、この映画を観るまで知らなかったが、『芹』って、
「親は、子供の幸せを願い叶えるために、(たまに独りよがりに
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すくってごらん(2021年製作の映画)

4.0

ミュージカルとは、ストーリーと云う[素材]に、音楽と云う[コロモ]をつけて揚げた[天麩羅]のようなものだと思う。

だからストーリーは、良い意味での陳腐(=オーソドックスで分かりやすい)な方が良い。
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