宙2秒さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

宙2秒

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ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

4.0

絵的に好きな感じの映画だ。
なんとなくビアズリーみたいだなーと思ったら、やっぱりアール・ヌーヴォーの時代か。

モダン・ダンスのパイオニア、ロイ・フラーの半生を描いた映画。
ん、誰?

フラーの発明し
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.0

半魚人とのラブロマンスと聞いた時点でキワモノ感ハンパないのに、それがアカデミー賞とるとかなると、もう猜疑心しかないのだが、監督はパンズラビリンスのギレルモ・デル・トロなのだから、期待と不安が見る前から>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.2

音楽家を目指したら人生を棒振る。
ハイリスク&ノーリタン。
だけど、辞められない何かがある。
それをこの映画が証明しているように思う。

この鬼教官、普通の学校ならば、セクハラ、パワハラ、体罰で即アウ
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デモンズ2(1986年製作の映画)

3.5

デモンズは自由度の高いオルタナティブ・ゾンビである。続編は知性と身体能力がUP。他作を呑み込みハイブリッドに進化。

犬に感染し遊星からの物体X化。
デモンズなくしてバイオハザードなし。

血液が強酸
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デモンズ(1985年製作の映画)

3.8

支離滅裂ダリオアルジェント節とハードロックの名曲が炸裂する良作。

ゾンビの亜流で終わらせない為にも、デモンズ世界の奥ゆかしさを少し追及してみたい。

不可解な墜落ヘリの件と同じくらい謎とされる、アキ
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

2.0

ガルガドットと映像の美しさだけの点数しか差し上げられないというのが正直な感想。

日本のウィキペディア辺りには賞賛の文字しかないけど、本気ですか?
アメリカではそんなに評価されてないっぽいんだけど。
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雪の轍(2014年製作の映画)

3.4

3時間、なっげえ〜!

世界で一番行ってみたい場所のカッパドキアを舞台にしてるということなので、絶景見たさに見たら、ほとんど部屋ん中で延々と禅問答のような会話が続く。

なんかプロットはロシア文学らし
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ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃に見て恐怖を感じるもタイトルが分からなかった謎の映画がこれ。

近年ひょんなところから映画のタイトルが判明したので、さっそく過去の因縁にケリをつけるべく見てみた。

実話ベースというようなこと
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.3

・家族で見た最初の映画がこれで良かった。
・大人も楽しめる。
・タイトルはオリジナルのココの方がキャッチーな気がするが、それだとあの婆さんの名前になるから邦題変えたのかなと。
・家族愛と音楽の対立。
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.4

色狂い後半戦は主人公が子供を産んだせいか、いきなり老けてしまう。いや、女優が変わっただけだが、カヌレみたいな乳首したシャルロットをこの先2時間も見るのはなかなかしんどい。

不感症から立ち直るべく家族
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キング・オブ・エジプト(2016年製作の映画)

3.0

原題はゴッド…なのにキングにしたのは釣りだろうけど、釣られて正解。
ありそうで無かった古代エジプト系ファンタジー。
よっ!待ってました!
とばかりにヘリオポリスの神々雨あられ!
メジェドは出てこんけど
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.6

ラースの映画は嫌いなんだが、モザイク見たさで見たが萎えた。
官能には遠い。
ノリはコメディ。
色情狂の自慢話を禅問答のように痛快に切っていく聞き手のおっさんが面白い。
後半どうなるのか楽しみだ。
でも
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.5

痛快。大迫力。やっぱ映画館で見るべきだった。
クライマックスはコングとオオトカゲの超獣対決。
ダイナミックなのに割と細かい。
ギャレゴジとは違ってロケーションが大自然なので違和感なく見れる。
コング以
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.5

流石名画なだけあるわ。
どれもこれもどこかで見たことがあるようなシーン。
そうか、これが元祖か!
てな具合で、マフィアものを初めて見たわりにスッと入っていけた。

確かに長い。3時間もあるのか?
凄い
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.7

これはまた壮大なドッキリカメラだな。

そもそも映画なんだから架空の世界。でも、なぜ映画を面白いと感じるのかというと、臨場感を感じてるから。架空の世界に没入しないかぎり臨場感は生まれない。
あまりに過
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デビルクエスト(2011年製作の映画)

2.5

ウィキペディアに「当作品の原題は物語のミステリー要素を阻害しない『Season of the Witch(魔女の季節)』だが、邦題は『Devil Quest(悪魔冒険)』となっている。よって「タイトル>>続きを読む

ザ・ヘラクレス(2014年製作の映画)

2.5

レニーハーリンの失敗作らしいが、なかなかどうして、久々にマッチョな映画を堪能しました。
しかし、ストーリーが全然神話と関係ないぞ。ライオンは出たけどヒドラは出ない。
ファンタジー要素よりもムキムキバト
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.6

ララなんとかの元ネタ?らしいけど、ララなんとかの10倍は素敵な映画でんがな。
台詞のない完全ミュージカルとは恐れいった。でも逆に自然に見えてくるから超不思議。
普通ミュージカルといったら関係ない人まで
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

初ウディ・アレンでこの映画は当たりかもしれない。
またもやタイムトラベル系にハズレなし。
奇しくも1920年代のパリに迷いこんでしまう主人公。
フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、ピカソ、マンレイ、ダ
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

2.5

デッドマンズ・チェストもワールド・エンドも一応見てるが、さほど関心もなく、一作目で終わってれば良かったと思うこのシリーズも5作目ですか。
ちなみに前作は見てません。
しかし「最後の海賊」てホンマでっか
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

実話ってやっぱ面白いな。
オーストラリア〜インドが何千里あるのか知らないが、現代版母を訪ねて三千里のようなものかと思っていたが、文明の力は凄いね。Googleのおかげで母を訪ねるシーンは物凄く短縮され
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王と鳥(1980年製作の映画)

3.4

高畑勲や宮崎駿に影響を与えたというフランスの傑作アニメ。
外国のアニメだというのに何故か見やすいのはそういうわけだ。
王様の身なりはバカ殿、顔は変なおじさん。もしかすると志村けんにまで影響を与えてるか
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

2.5

三部作で終わったと考えていたから、これはオマケレベルで楽しめればよしな作品。

オーパーツとして有名なクリスタルスカルを19世紀末にドイツで作られた工芸品と知らなければ、そこそこ良い題材ではある。
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これまた評価が難しい。
ヴィルヌーヴは巧い。巧いし映像も綺麗。だけど地味?いや渋いということがなんとなくわかってきた。

この映画が厄介なのは、カテゴライズ不能な点。
ホラーとスリラーとミステリーとサ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.7

昔アントン・ラヴェイが教祖になる前に事故現場の写真を撮る仕事をやってたらしい。そこで神なんていないと気付いて悪魔教会という商売を始めたそうだ。
本物のサタニストとはこの映画の主人公のように、恐れ知らず
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

いいね。アホすぎる。

フレディvsジェイソンを彷彿とさせるが、フレディは火、ジェイソンは水とお互いウィークポイントがあったのでいい勝負だった。
でもエイリアンvsプレデターは究極生物過ぎて勝負になら
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.1

タイムトラベルとゲイ(ジェンダー)と法廷の映画にハズレなし。
この映画は珍しい。
タイムトラベルと性転換の話があるから、三大要素の2つも満たしている。(君の名はもそうだが)

最初は時代背景の見えない
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ヒア アフター(2010年製作の映画)

2.7

初っ端の津波のシーンが凄すぎて、あれ?違う映画借りたかな?と思うくらい掴みはOKだったんだけど、その後の展開がなーんか怠いのよ。
複数の物語が進行してって最後に合流する系なんだけど、その醍醐味となる合
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

-

世界の黒沢初の海外作品ですか。これをフレンチゴシックラブロマンスと形容したらなんか違うが、素敵さと不気味さの絶妙なハーモニーは、やはり作り手が日本人でなければこうはできないであろうという代物で、音や血>>続きを読む

リトル・ヴォイス(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

大ヒットミュージカルの映画化。ユアン・マクレガー出演で有名な印象があったが、主演のジェーン・ホロックスの才能が素晴らしい。

彼女が演ずるLV(リトルヴォイス)は、ジュディ・ガーランドやシャーリー・バ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.9

ミュージカルってみんな好きなの?

タモリさんじゃないけど、いきなり歌いながら踊りだすのが苦手な人はけっこう多いと思うんだよね。

幸い自分は音楽好きだからミュージカルも嫌いではないのだが、それでも主
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

2.8

隠れキリシタンの話らしいということで期待に胸を膨らませて見たが、正確には棄教した耶蘇宣教師の話しでした。

原作のモデルは実話なんですね。
フェレイラ神父も岡本三右衛門も実在の転びバテレンだったとは。
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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.5

宮台真司氏がシンゴジラは破壊の享楽の点でこの映画に及ばないとコメントされてて気になってたのでようやく見た。

ブレアウィッチは見てないけど、POV形式の映像ではかなり良く出来てると思った。
怪獣が思っ
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複製された男(2013年製作の映画)

3.7

メッセージが良かったしブレラン前の予習としてヴィルヌーヴ作品を拝見。

最近の映画はスピードがやたら速くて、呆気にとられてるうちに終了なんてこともあるが、ヴィルヌーヴのテンポ感は逆に遅くて、作品に惹き
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.3

『はじまりのうた』や『ダブ街』に比べると音楽の比重が軽いのは主人公の設定が高校生だから仕方ない。
その分80年代カルチャーがてんこ盛りなので、音楽的なバラエティさでは過去作を凌駕しているし、なにより爽
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

閑散とした渋谷のHUBでギターの流しを聴いたことがあるが上手だった。彼がアイルランド人かどうかは分からないが、たぶんそうだろう。

想像するにダブリンはストリートミュージシャンの層も相当分厚いだろうし
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