サブカルさんの映画レビュー・感想・評価

サブカル

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謙虚に映画を見ます

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チェンジリング(2008年製作の映画)

3.5

反権力的でありながら単に勧善懲悪ではなくて、権力の中で翻弄される弱い人間・無邪気な子供の罪・殺人鬼の祈りなどを徹底的に描くことで、何が悪とか誰が正義とかそういった類いの二項的な観念を取り払おうとしてる>>続きを読む

立ち去った女(2016年製作の映画)

5.0

打ちのめされた。人を赦したり救ったり殺したり祈ったりすることの意味を30年シャバで考え続けたい。

ヘッドライト(1955年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

二人の逃避行の道中の不穏さよ。霧の深い夜道、牛の鳴き声、ぶらさがった変な人形の横揺れなどが醸し出す死の雰囲気。ヘッドライトだけが灯ってて、鉛色の巨体がぼうっと光ってる。ジャンの記憶の中の、一瞬の愛と死>>続きを読む

街の灯(1931年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

Now I can see としか言わないところがいい。つまりチャップリンが見えるようになったって話じゃなくて、city lightsが見えるよってところがすんげえ良い。ただライムライトのほうがもっと>>続きを読む

ある結婚の風景(1974年製作の映画)

4.8

ベルイマン監督の「愛憎」の研究を堪能しました。この洞察力はさすがとしか言いようがない。役者もすげ〜〜

エレファント(2003年製作の映画)

-

恐ろしく、しかも美しい。画面4:3だよな。映像すごすぎ。映画よりも、写真の構図(=人物の中心化)。帰り道が怖かった。世界が変わって見えるエクスペリエンスだった

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.9

ほんとに死ぬほど感動したのですが、少し冷静になって考えると、なんというかホドロフスキー以外の人がこの設定で人間讃歌やったらめっちゃ陳腐に見えると思う。魔術的リアリズムと年の功の勝利だな。

ステキな彼女(1980年製作の映画)

4.1

すっかり霞んでるけど、これもわりと良かったんだよな。天才は処女作も非凡。

川の流れに草は青々(1982年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

5.0連発するとこんなに素晴らしい映画見たとき困っちゃうな・・・。
図書館で男二人号泣してる光景は異様だっただろな。久々の慟哭シネマ。

ユートピアみたいな田舎の暮らし。子供は笑い、大人は歌う。働いて
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

聖なる動力・・・
モーターとは、運動・行為だ。ドニラヴァンが何重もの異物として、パリを駆け抜ける。身体そのものがカオスだ。カオスをカオスが駆け抜ける。カオスからカオスへ・・・そこにあるのは、運動・行為
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バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

-

完璧な映画を作るために、人間であることをやめてしまったかのような凄みがあった。ここまで徹底的に人間をボコボコにしてくるとは。見終わってなんも言えなくなっちゃった。

パターソン(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

日常の美しさ・・・みたいなのと同時に、物語にずっと不穏な感じが流れてる。後半、だんだん日常が崩れていく。二人の生活とか愛とかが危ういバランスの上に成り立ってることが分かる。

最後の詩、「一行がすべて
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ポーラX(1999年製作の映画)

5.0

キマり過ぎ。爆音でぶち上がった。映画館で見てよかった〜〜カラックスマジでかっこいいよぅ

(今週中にもういっかい行くので、誰か連絡ください)

猿の惑星(1968年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

なんじゃこりゃ。徹頭徹尾人間中心主義で見てて腹立ってきた。せっかく未来まで行って宇宙的目線で人間を相対化すんのかと思いきや、猿が人間化してんのかい。人間と猿のどっちが進んでるとかどうでもええねん。東西>>続きを読む

豚小屋(1969年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

資本主義/共産主義などあらゆる二項対立を解体、真理は豚小屋にありと見抜いてしまったジュリアン。しかし超越的な存在は歴史の表舞台に登場することはない――という風に一応理解した。

史的唯物論すら解体した
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.6

最近ずっと心身一体を心がけて生きているのだが、いい映画は身体に響くと気づいた。アジアの監督は、自分の浸透圧にあってるのか、よく響く。こびりついた社会通念を全部リセットしてくれる。こういうのNHKもっと>>続きを読む

長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

生成と破壊、生と死・・・美しい。悠久の時間を感じるような経験だった。

グッときたシーン
・子供が川で愛の歌を歌うところ。
・ダンスと橋のライトアップ。
・死者を川に流すところ。
・ラストシーンの乾杯
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ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

-

映像がセピアっぽくてなんか子供のころの原風景というか。気持ちよくて寝ちゃった。こっちのほうが好きだった。こっちは監督の感性がビンビンで、青の愛は構成しっかりみたいな。シュバンクマイエルみたいだなって思>>続きを読む

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

4.4

すべての愛の形を肯定してるのが良かった。ビノシュと結婚して〜

無無眠(2015年製作の映画)

4.5

開始3分で消したくなる衝動に駆られたが、爆音にしてアンビエント聞いてる感じでいくといけた。
普通にちゃんと物語がある。眠ることの魂性だ。眠らない街で眠れないことを描くんじゃなくて、眠らない街で眠ること
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ふたつの時、ふたりの時間(2001年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ツァイミンリャンの亡霊映画。
近代的な時間と死者の時間がバチバチに争う。不審な物音がしたり、掛時計でアキラ100%するトイレの変質者でたり、距離が離れているのになにかが繋がっているような感覚とか・・・
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.5

労働と恋愛。ミドルクラスを代表するトンボと(例えばそれは彼の文字通りの上昇志向と、彼の家の車がフォードってことからも分かる)、ネオリベ的アイデンティティ労働のキキ。トンボはトンボで勉強しろとか言われて>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

4.5

めっちゃ良かった。けど今の自分にはちょっと甘ったるすぎたな。美味しい甘口のカレーを食べてるみたいだった。自転車泥棒とかウンベルトDのほうがなんかグッとくるものがあったな。

東京物語(1953年製作の映画)

4.7

残酷な映画だ。
東京と子供に疎外される二人の描き方が容赦なさすぎてめちゃめちゃ辛くなった。そして最後に原節子の深みがクローズアップされて、昔見たときより全然今の方が小津さんありがとうって思った。

白夜(1971年製作の映画)

5.0

静謐なのにエモーショナル。芸術として崇高すぎる。
人物を極限まで抽象化した先に、リアルな生が浮かび上がるという仕組み。テープレコーダーの機械的な反復が訴えかけてくるように。無駄なものをそぎおとした結果
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

4.2

トーキーの話とか挿入してきて、映画の形式への自覚がありつつ、愛(について語ることと黙ること)をテーマにしてて、確かにゴダールだった。しかもドラマとしてどエモい。ドニラヴァンは銀杏BOYZはじめ全サブカ>>続きを読む

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