なななさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ななな

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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

音がよく聞こえる。
でもこの音たちはケイコには聞こえていない。彼女は私たちが想像できない無音の中で生きているのだ。
淡々としていて大きなことが起こることもない。ただ日常が過ぎていき、ケイコも普通に生き
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

家長制度の成れの果てみたいなストーリーは全然面白くなく、いらないエピソードも多い。
肝心の映像体験は海の部分は素晴らしかったが終盤はほぼ船上での戦いで飽きてしまい、こんなに長いし結局あんまり面白くなか
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恋人はアンバー(2020年製作の映画)

4.0

90年代アイルランドがこんなにも保守的なことを知らず、そして今も保守思想が残る国だとは知らなかった。
皆が自分を受け入れて他人を受け入れて自分らしく生きて欲しい、なんて使い古された言葉だとは思うがそう
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.0

うーん、やっぱり苦手だった。
この監督の映画はとにかく会話が合わないのだ。彼らが話す言葉は何も惹かれないのだ。
それなのに会話をずっと見せられている。
もちろん複雑な情緒関係が絡んでいるのだが、なんか
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.0

もっとリトルフォレストのような感じかと思っていたが、思っていたよりもわくわくしなかったのは年齢故か。
もちろんその季節ごとの美しい景色の描写と旬の食材、美しい日本語は堪能出来るので、それだけで贅沢な時
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.0

複雑な映画であった。
乳児取り違いだけで終わるかと思いきや、そこに入る内戦と己の祖先の話。
若いアナは歴史よりもただ今を生きることに必死で、ジャニスは何もかもを飲み込んでいる大人さがある。
彼女たちの
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ロザライン(2022年製作の映画)

3.0

ロザライン可愛いなーくらいしか印象に残らなかった。

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.0

もっと超越した所へ、なるほどそこですか!
ダメな男に捕まる女性は再度捕まるっていうのはわかる。
分かるのだが彼女たちもわかっているのだ、でも捕まえてしまうのだ。
だからここで終わらせるリセットをしてま
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.0

小泉監督は本当にその人の1番いい瞬間の顔を見せてくれる
男の子が主人公であまりハマれなかったのと少しばかり都合がいい話になってしまった感じがあるのだが、少しずつ前に進む姿はやはりほっとして気持ちがよく
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

高考で良い大学に行きこの環境を抜け出す。彼女にとってはそれが最善最短の道であるが、そこに降りかかるいじめやプレッシャーの数々。
そんな彼女が寄り添う先が所謂不良の男の子。
プロットだけ見るとよくありが
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.0

割と新しい作品だなと思った
過去の母親と会う
シンプルなプロットながらも情緒があり、少女の瑞々しさと可愛さがある
その一瞬をうまく切り取った映画だった
が、展開が静かで変わり映えがないので、物語に入り
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.0

南さんの自己紹介、完璧な始まりだった。
誰もが何かを抱えていて、誰もが誰か大切な人を亡くしている。
そんなことが実は当たり前な世の中なのだなぁと改めて思わされた。
作中でも詳しくは描かれないが誰もが何
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.0

ストーリーが弱い、弱すぎる。
これは原作が悪いんだろうなぁ。
ドラマ版は見たことがないので、相変わらず狂言回しの湯川先生が今までで最も必要のない役であった。
2転3転するだろうなと思っていたストーリー
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百花(2022年製作の映画)

4.0

予告では隠されていた部分に、あーこういう話ね、と。
ファーザーを思わせる痴呆の描き方や事実が明かされるにつれて、終始鉛を持たされているかの重い気持ちに。
いや、ただでさえ重い題材なのにそれにさらに輪を
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.0

なんでもアリな世界だった。
今までもそうだったけど、神になれる事ってあるんだ…って思ったが、その辺どうなの??
面白くないわけじゃないのだが、盛り上がりに欠けてしまい見せ場がなかった気がして、なんとな
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

とんでも日本なんてなく、そこにあるのはとにかく楽しい世界だった。
漫画っぽいそんな世界観の日本。
真田広之の存在が効いてるから、彼がこの映画を日本と繋ぎ止めている。
この日本人には作れない日本がちゃん
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

のんちゃんが演じるからさかなクンを女の子に変えるのかと思っていたら、のんちゃんはミー坊=さかなクンでしかなかった。
己の思慮の浅さに反省。
思ってた以上にファンタジーで少しびっくりしたのだが、薬にしか
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.0

この原作者の作品はいつも嫌な人が出てくる。
そしてその嫌な人がいつも倒れる。
まぁ勧善懲悪ってそういうことなんだけど。でも見ていてイライラしたり、この先の可能性のなさそうな会社に融資しちゃうんだって考
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.0

んー。作品に罪はなくとも、監督となればその思考が反映されていると思うとなんだがずーっと気分が悪いなぁと思って見てしまった。
明らかに若いエルファニングがおじさんたちと近づいてばかりいるあたり、気持ち悪
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

前半はありがちなアレは一体なんだ??からの後半は思っても見なかった展開に。
注目することや野生を飼い慣らすことへの批判かなと思ったりもするが、それ以上にエンターテイメントととして楽しめた。
エンジンが
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

これほどまでに復讐理由に共感した映画はあっただろうか。
もうこれは殺すしかないと私も思うほどの復讐理由。
見せ方もスタイリッシュでキアヌがかっこいい。そしてコンパクトに収まっている。
続編も見るぞ!

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

レッドウィッチのドラマを見ていなかったらさっぱりなのではないか??という作り。
ドラマを見ていた方が圧倒的にこの作品に厚みが出てくると思ったし、見ていてよかった。
かなりなんでもありなマルチバースにな
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

2.0

あーわからないわからない。
やはり家族を作っていく構成なのだが、もう誰の気持ちもわからなかった。
捨てて、売ろうとしてて、孤児院から逃げ出して、でも一緒にいたら家族のようになる。
基本的には万引き家族
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.0

んー!物足りない!
もっと恐竜が出てきてパニックかと思えば、なんか大体イナゴだった。
や、イナゴも太古の昔から存在しているかとは思うのだが、恐竜の見せ場的見せ場がラストしかないのはどうなのかと。
あと
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

2.0

前作が思いのほか良かったので期待値高めで。
映画全体で説明セリフを話している時の方が長いのでは?という印象。
アクションが見応えあるかと言われればそうもなく、ドラマがあるかと思えば主人公に成長がないの
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

長いが見応えはあった。
私は彼の楽曲しか知らない。熱狂的に迎えられた時代も、兵役に行ったことも、その後アメリカから出ることもなかったことも。
知らないエルヴィスの姿がここに。
バズラーマンらしく非常に
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

これはキツイ。
何がキツイって自分の老後としか思えない映像が続くのだ。
いや、あんなにきちんと丁寧に生活できていないだろうが、1人で78歳になっても食べるために働く。
無職になれば生活保護を申請して、
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

思っていたよりも引き込まれる話で面白かった
ヴィンセントとジェロームの関係性がとてもよく、かつ、危険な生活も意外と楽しんでいるということも
弟に関しては序盤にわかってしまったが、なんとも消化不良ではあ
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