mikutyさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

3.0

アイリスのファッションにがっつり憧れはないが、この歳で元気に仕事してしっかりインタビューに答えられててすごい。
夫婦のやり取りもステキだった。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「生きねば(この現実世界の動かない城で)」という副題を付けたくなった。

若者にたくすのは宮崎駿らしいが、今回は血を継ぐ息子への遺言のように受け取った。

エンドロールで意外な俳優やアーティスト、タレ
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苦い涙(2022年製作の映画)

3.6

老いぼれ映画監督、と思ったら40歳と知り驚愕。
アミールは本当に彼を一瞬でも愛していたのだろうか。
「これからすいも甘いも知ることになるだろう」と23歳のアミールに講釈を垂れていた彼が、所有も支配もし
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ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

思ったよりハマった。
主演の女優さん(好きなのに名前覚えられない)が今回は、カンニングではなく金持ち相手の料理人として目覚めていく。
庶民の世界から抜け出そうと狂ったように中華鍋をふり、正気に戻る演技
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母性(2022年製作の映画)

3.5

大地真央がおばあちゃん役なのに違和感があるほど美しい。
対して高畑淳子のいじわるっぷりは迫力があった。

「母と娘が一つの事件を証言」というより、一人の女性が母になっていく物語だと思った。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これが2010年の話というのが信じられない。
シスターフッドものはお腹いっぱいになりそうだと思っていたが、普遍的なメッセージをストレートに伝えながら、ある音楽の違和感などがスパイスになり、最後まで引き
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

3.7

「アシスタント」鑑賞翌日に本作を観たのは偶然だがすごく良かった。

ルーティンをこなすなかで淡々と聞こえる生活音。
完璧主義だからカフェでいつもの席に座れないと居心地が悪いし、牛乳が腐りかけてないか味
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.8

観終わったあとクライアントにクレームのメールが入っていたことに気付き、映画館の近くのエクセルシオールでPCを開いた。
クライアントの代わりに謝罪メールを一生懸命打ちながら「何このクソみたいな仕事!?」
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

3パート目、溱くんと依里くんが靴を片方ずつ履いてケンケンして帰るシーンで泣けた。
森の中のバスの世界観もそうだけど、2人はなんて美しくピュアなんだと思った。
「怪物だーーれだ」は、予告映像や本編序盤で
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

ボクシングを題材にしながらも、スポコン的な要素はない。
生活音や街の雑音が強調され、ケイコにこれらの音が聞こえないことの不便さと快適さ両面を描いていた。

コロナ禍でマスクをしていると余計に相手の話や
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たくて観られなかったが新文芸坐がオールナイト上映してくれてやっと鑑賞。
終わってみると長さは気にならないが、ワークショップや朗読など一つのシーンが長いため5時間もの大作になったのだろう。

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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マックスへの微妙なパワハラ(私はパワハラとは感じなかった)から徐々に異常な愛情表現や独裁気質が表れていく。

最初におや?と思ったのは、パートナーの薬を出張先に勝手に持って行ったとわかったところ。
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.7

エマ・ストーン好きならと勧められてさっそく鑑賞。
ディズニーがネタ元だがプロットが意外としっかりしていて、出てくる衣装がどれもステキ!!
続編もあるということで、バロネスとの対決がたのしみ。

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

3.5

冒頭から知ってる曲ばかり流れてテンション上がる。
ストーリーを追うというより青春グラフィティをたのしむ作品。

舞台となった「メルズドライブイン」があるL.A.に行く前に観られてよかった。

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

振り返るのがつらいほど見ていて苦しい場面が多かったです。。

オスカー主演男優賞を獲ったブレンダン・フレイザーだけでなく、看護師の友人ホン・チャウや娘役のセイディー・シンクも演技が迫力あり印象に残りま
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

先に続編を見たがこちらもナイストリック!
ジェイミー・リー・カーティスはエブエブでの役どころとまた全然ちがってカッコ良かったし、「ブロンド」のアナ・デ・アルマスの純朴なかわいらしいさも効いていた。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.2

黒澤映画のすばらしさをオリジナルとはまた違う形で知ることができて涙があふれてしまった。
ビルナイは歌がうますぎて、「命短し恋せよ乙女」とぼそぼそ口ずさむオリジナルとのギャップがあったがそれもまた一興。
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

がん患者になった元カレを目の前にユリヤがタバコを吸うシーンが一番最悪でよかった。
別れ話の最後に「戻ってくるかも」と言うところも。

コンセプトなんてある人間の方がどうかしてるし、やりたいことが一生一
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.7

あみ子を育てているうちに疲れきってしまう親の気持ちの方にすごく共感した。
悪気がないのがわかるからこそ向き合うのがつらいだろう。

原作を読んだときより、あみ子の孤独感が伝わってきた。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

コンスタントに良いエピソードが挟まれきれいにまとまっていましたが、ご存命の監督が自分で自分の伝記映画をつくっているという事実に謎に冷静になってしまいました。
不倫を“見つける”シーンは秀逸。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

マルチバースの世界はあまり入り込めなかったけど、ミシェル・ヨーが美しすぎました。
オスカーは作品賞と主演女優賞、助演男優賞がほぼこれに決まりなのでしょうか。助演女優賞(ステファニー・ハウスの方)も獲っ
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.8

戦闘シーンの痛ましさよりも、多くの死を前に摩耗されていく主人公の心情がより強く伝わってきた。

人を殺めることに慣れ無我夢中で銃を向け続けるなかでも、それぞれの兵士に家族や愛する人がいることをふと思い
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

この作品がアカデミーの撮影賞にノミネートされてる理由を誰か教えてほしい。。

上映後の読後感(?)は非常によかった。
映画館という場所はステキだよね、光が当たってこなかった人生が輝きだすきっかけの一つ
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.8

これがカンヌでパルム・ドールを獲ったとは…!
冒頭モデルたちが「H&M」と「バレンシアガ」を着ているときの表情を切り替えるシーンや、レストランでの支払い問題でもめるところは「フレンチアルプス」や「スク
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バビロン(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

終始「ラ・ラ・ランド」を思い出しながら鑑賞。オマージュのような音楽も何度か流れた。

あの作品ほど多幸感はなかったが、「ラ・ラ・ランド」が理想→現実を描いたのに対して今作は、スターの定義の移り変わりに
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

ものすごくショッキングでドラマチックなので、どこまでこの話をそのまま信じていいのか不安になる。
こういった作品は一歩間違えればプロパガンダにもなり得るので冷静に見なければと思う。

にしても、ロシアに
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