『アメリ』や『恋する惑星』のイタリア版みたいなおしゃれで可愛い作品でした。
バカンスに出掛ける知人のペットシッターを頼まれた声楽教師のニーナ。泊まり込みで、ローマの不思議な町で過ごします。
ローマ>>続きを読む
ヴェンダースのデビュー作。
衝動的に殺人を犯したゴールキーパーの逃避行ロードムービー。
観ている間は、音楽に不安を煽られるばかりで、サスペンスとしてのおもしろさより、洗練されたショットを楽しむものか>>続きを読む
とてもブラックなチェコ作品だった。
火葬場を営む平凡な男が、周りの影響を受け、だんだんとナチスに傾倒していく狂気のプロセスを描いている。ナチスに自ら洗脳されていった人びとと、ヒトラーの狂気を一人二役演>>続きを読む
チェコ映画傑作選にて。
ナチス占領下のチェコ。
密告社会の恐怖を描いている。
冒頭、ユダヤ人から奪った家財や絵画、楽器、食器が種類ごとに並べられている自称博物館が映され、その量にゾッとした。
不>>続きを読む
同じくチャールズ・バーネット監督作品。最初から、タイトルにあるように、羊の屠殺シーンがあるのを覚悟して鑑賞。えんえんとあった。そうやって羊の命を奪うことで、家族を養う男が鬱になっていく。ころされていく>>続きを読む
初チャールズ・バーネット監督作品で、黒人による黒人のための映画、ブラックスプロイテーションかと思ったら、そのスタイルを批判していた。リアリズムを追っていて、ネオレアリズモのよう。刑務所から出所した悪い>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
クリスマス映画のように思えた。正しい行いをすること、愛を与えること。エンドロールが始まるまでは。映像なしのエンドロールの音に耳を澄ました。その後に何が起きたのかを表していた。ああ、あの事件(犯罪)かと>>続きを読む
頼まれた殺人を済ませ、ロスからパリへ帰国しようとしたら、何者かに狙われる立場になっていた。殺し屋の逃亡劇で、なかなかおもしろかった。時代を感じさせるものの、渋いフレンチノワールにダイナミックなアメリカ>>続きを読む
自己愛に満ちたゴダールらしい作品だった。思想のない作家とレビューしたことがあるが、言論による思想を追いかけ、自分の言葉は断片しか生み出さない。詩にもならない言葉のもがきの中で、水平に連関される映像と音>>続きを読む
ロウ・イエ監督らしい臨場感に溢れた映像で、微かな心の動きも見逃さない。3分に1回くらいある、おびただしい数のベッドシーン。駆け足で生きた、激動の時代の若者たちの生々しい日常が描かれていた。
ふと、これ>>続きを読む
台湾の独裁政権下で処刑された兄の遺体を探すストーリーなので、とても重く過酷なエピソードが続くのに、演出が明るくアニメっぽい印象だった。白色テロを描いたエドワード・ヤンの『牯嶺街少年殺人事件』は私には淡>>続きを読む
ギイ・ジルの『海辺の恋』がよかったので、美しい映像を期待して鑑賞。現在をモノクロ、思い出がカラーとこちらも美しく写真集みたいだった。身分不相応と感じて自ら身を引いたジャンと消えてしまったジャンを思うジ>>続きを読む
余韻がいい。写真館を営む義理の父と娘の夫が一緒に過ごした60日間の記憶を描いている。
久住の山々と神がかったエピソードが鮮やかに蘇るのは、感動を体験したから。
写真の紙焼きとスマホの対比がある。どちら>>続きを読む
ロバ好きなので、かわいそうな話だと知っていて、長いこと観るのを躊躇していました。でも観てよかった。ブレッソンの中で、いちばん好みでした。土の匂いがしていました。優しく清らかなバルタザールの瞳に映る人間>>続きを読む
劇場ならではの音感体験だった。ネタバレ禁止なので、感じたことだけ書くと、とても宗教的に感じた。レイブ(初めて知った言葉)に参加している人びとがトランス状態でまるで神に祈っているようにみえた。
以下、>>続きを読む
初ギイ・ジル監督。恋するジュヌヴィエーヴが暮らすパリは美しい。アート写真集みたいだ。一方、軍港にいる恋人の海兵のダニエルにとってパリは虚無感に陥る街。光と影、カラーとモノクロが交互に映り、今の心のあり>>続きを読む
ブレッソンは相性いいのと合わないのがあって、これは前者。思っていたのと違って、映像のキレより、文学的な匂いを感じました。短編小説の味わい。フランス語を今年から始めて、ところどころ単語がちょっとだけ聞き>>続きを読む
お久しぶりです。しばらく短いレビューになります。
『アンダーグラウンド』のイラン版ともいえて、パナヒ監督の祖国愛、同胞愛を感じました。パナヒ監督が亡命しない理由がわかった気がします。今のタイミングで>>続きを読む
起業や発明、開発の実話に惹かれる。タッカー氏はそれまでにない安全で居住性が高くスピードの出る高機能のカッコいい車タッカーを考案するが様々な妨害に遭う。資本が物言う容赦ない競争の世界で、アメリカの怖さを>>続きを読む
アンナ・マニャーニだから嫌味なく感じられる、一代で成り上がった豪快なマダム・ジョコンダの邯鄲の夢。
伯爵(ヴィットリオ・デ・シーカ)の邸宅に住むことになった経緯がよくわからなかったのだけれど、住む場>>続きを読む
たまにはお誕生日祝いの鑑賞もいいかな、と傘寿のゴールディ・ホーンのコメディを観ました。
甘やかされたお嬢様が偶然に厳しい環境に置かれて奮起し鍛えられ、さらに自立の道を行くのがとても似合うゴールディ・>>続きを読む
先代猫の命日だったのでネコ映画を鑑賞しました。どの猫も幸せそうで、そのお父さんも猫大好きで、離れられない相思相愛のエピソードばかりでよかった。
動物が出てくると、悲しいことが避けられない時もあるので>>続きを読む
アルジェのカスバ(階段状の城壁都市)に逃げ込んだペペ・ル・モコ(ジャン・ギャバン)はフランスからのお尋ね者の泥棒。捕まらないようにカスバの迷路に身を隠し、けっして街に出ようとしなかったのに、母国を恋し>>続きを読む
窪塚洋介さん目当てで。作品選び間違ったかなと思ったほど、不思議ちゃんだった。スポ根期待していたのに。漫画オリジナルだとわかってから、慣れてきて、独特な世界に引き込まれた。
気弱な同級生スマイル(井浦>>続きを読む
70年代ロックが心地よい。ビートルズのような軽いロックが流行っていたハンガリーの青春事情。歌詞がストーリーの劇伴になっていて、婚約者ふたりの気持ちを表している。全編ミュージックビデオみたい。
アンナ>>続きを読む
たしかにジャームッシュ風味だった。アフガニスタンからの移民の女性の罪悪感を深掘りするようでいて、触れずに優しく包みこんで彼女らしさを肯定していた。未来に希望を自ら見出していく力が芽生えたのは、偶然に出>>続きを読む
医師をはじめ、エッセンシャルワーカーの方々に感謝した日々を思い出し、ダイアモンドプリンセス号での懸命の活動にうるうるした。
驚いたことに、様々に実名や事実あったことをそのまま描いている。
真実を伝>>続きを読む
余韻が素晴らしかった。ロシア革命に翻弄された二組の家族と男女の愛を重厚に描いている。
ジバゴは医師であり、名の通った詩人である。養子となった家の娘トーニャと結婚するが、訳あって何度も出会ったラーラと>>続きを読む
勝新目当てで。戦争映画というより、軍隊の中の序列のもめ事で、やんちゃな初年兵の元やくざ大宮(勝新太郎)が大暴れしては、お世話係の有田上等兵(田村高廣)に指導されたり庇われる。二人のコンビが最高で、BL>>続きを読む
勝新の魅力を味わいたくて、でも座頭市はシリーズが長くてどれを選んでいいかわからなかったので主演兼監督の作品を選びました。
まず、すごく残酷であることを忘れてた。殺陣より流血を見るものだった。
それ>>続きを読む
16歳の時の舞踏会の手帖に記載された10人の男性をふと訪ねてみようと思いたつ未亡人。あれから20年経ったが、あの人はどうしているのかしら、という再会を楽しむはずが、20年の歳月は残酷だった。
リアリ>>続きを読む
これが30年位前の実話とは酷すぎる。アラバマ無法地帯。『アラバマ物語』の記念館も建てられているのに、人命を軽くみて、人権が守られず、冤罪がまかり通る。そんな治外法権の地に、冤罪事件、人権侵害を専門に請>>続きを読む
追悼鑑賞。仲代達矢さんカッコいい!小林正樹監督のキレッキレの映像で、ストーリーは、中2っぽくて少年漫画みたいでおもしろかった。
深川の中洲の居酒屋に住み着いていた獣と呼ばれるあらくれ男たちが、純愛を>>続きを読む
労働者階級のマーティンが上流階級のエレナに出会ったことで教養を身に着け、作家になろうと志す。あらすじに惹かれて鑑賞。実話ベースで、破滅的な作家の自伝的な原作がもとになっている。
映像は美しく、主役演>>続きを読む
ブレッソン監督らしい切れ味のあるクライム。次々と扉を開けて現れる光景は、箇条書きのように進む。扉を開ける/閉めるの繰り返しで物語はムダなく進むのに余白を感じさせる。悪意の連鎖がバタフライエフェクトみた>>続きを読む
ジョン・フォード監督のサイレント映画。リンカーンが推し進めたアメリカ横断鉄道の敷設の苦労話。正直、話がつまらなくて途中で飽きてしまった。(こんなレビュー滅多に書きませんが)
ジョン・フォード作品はそ>>続きを読む