genarowlandsさんの映画レビュー・感想・評価

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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

ついに観てきました。楽しかった~劇場で観てよかった。試合がどんなにリアルか、おそらくどこかのチームの動きを使っていますよね。日本人の粘り強いディフェンスや、疲れて手が上がらなくなるところや足が絡みそう>>続きを読む

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)

3.7

こういう話だったんですね。ヒースクリフがかなり激しい人物だったのは記憶にあったけれど、「ジェーン・エア」のロチェスター様の無骨さとは違い、こんなに粗暴で嫉妬深かったとは。人としてどうよと思いました。で>>続きを読む

ジェーン・エア(1944年製作の映画)

3.6

中学生の時の愛読書でした。当時、先輩に薦められ不倫ものをよく読んでいて、この禁断の愛に胸ときめかせたものです。小説のゴシックロマンス(というのかな)の雰囲気そのままで、オーソン・ウェルズのロチェスター>>続きを読む

花咲くころ(2013年製作の映画)

4.0

「少女」の概念のある国は豊かで幸せだ。豊かで平和な国では、大人になる前のけがれのない輝く美しいときをすごすものだと思い込んでいる。
略奪婚による児童婚の因習が残るグルジアの14歳の女性たちは、成熟した
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ダロウェイ夫人(1997年製作の映画)

3.9

「めぐりあう時間たち」のモチーフとなった「ダロウェイ夫人」。ヴァージニア・ウルフ原作。「めぐりあう時間たち」は死と不安に包まれていましたが、こちらは、第一次大戦によるPTSDの男性が死を一気に引き受け>>続きを読む

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

3.7

名女優たちの名演技は素晴らしいのですが、落ち込みやすい人が観るのは危険に感じます。ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」をモチーフにしています。抑鬱状態の女性が時代を超えて3人登場し、愛のジレンマに>>続きを読む

コーチ・カーター(2005年製作の映画)

4.0

「スラムダンク」観る前にバスケの復習です。ルール知らなくても面白い、スパルタコーチが連敗チームを立て直していく実話。バスケだけでなく、学業も合格ラインを生徒家族と契約して、成績、態度、言葉遣い、服装を>>続きを読む

バスケットボール・ダイアリーズ(1995年製作の映画)

3.7

「ギルバート・グレイプ」の2年後にはヤク中のティーンを演じるレオ様。演技うますぎです。闘病していた親友を亡くした喪失感からヘロインに走り抜け出せなくなる。薬物中毒者の地獄が描かれています。文学を志し、>>続きを読む

選挙(2006年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーとしては見たままの「観察」なのでおもしろいです。でも内容はキツイです。日本がよくならない理由がぎっしり詰まっていました。

市議に立候補した人は監督の同級生。補欠選挙で党の公認を得られ
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

3.6

統一地方選挙が近づいているので、選挙関係の作品観ています。

二世議員が親のスネとコネと党の後ろ楯で、国政選挙に初出陣するてんやわんやのブラックコメディ。元防衛大臣の一人娘(宮沢りえ)が政治素人として
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.1

恐ろしさで劇場では見れなかったドキュメンタリー。ナワリヌイ氏を毒殺しかけた犯人たちを探し当て、毒殺の方法まで聞き出す場面があり、スパイ映画かと思うほどの緊迫感と驚きがありました。

最もびっくりしたの
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

食わず嫌いしている現代邦画。
三谷幸喜の監督、脚本おもしろかったです。記憶喪失の総理大臣役に中井貴一。他にもこの役にこの人、これ以上の配役が思いつかない、何よりのキャスティングの妙。それに息つくヒマな
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オーソン・ウェルズの オセロ(1952年製作の映画)

4.5

「オーソン・ウェルズの」とつけたくなるのわかります。オーソン・ウェルズは俳優はもちろんのこと、監督のセンス抜群です。完璧な構図、陰影の使い方、無駄のないインパクトあるセリフ、音響、効果的なモンタージュ>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.9

久しぶりのカウリスマキに癒されたかったのに、度重なる不運と不幸でお先真っ暗。これは初めてのバッドエンドではと、たぶん初めてハラハラしたカウリスマキ。

タイトルのArielは船の名前。邦題は「真夜中の
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日本の悲劇(1953年製作の映画)

4.1

前から観たかった木下恵介の戦後8年後の日本を描いた「日本中の悲劇」。
女手一つで二人の子どもを必死に育てあげた母親の苦労と、報われない人生を描いています。母親役の望月優子は、イタリアのマンマ、アンナ・
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エレファント・ソング(2014年製作の映画)

3.7

グザブィエ・ドランの演技に引き込まれた会話劇。
失踪した医師を巡って、嘘か真か、患者が精神科医を翻弄していく心理サスペンス。

心に傷を負った青年の求める愛の形は悲しいくらい純粋でした。グザブィエ・ド
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ニックス・ムービー/水上の稲妻(1980年製作の映画)

-

途中で観てはいけないんじゃないか、やめた方がいいと、観る側が躊躇するくらい、製作側も撮影をやめた方がよいのではと、ヴェンダースは迷っていました。

自身の末期の状態を撮すことをニコラス・レイ監督は受け
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

4.5

公開時に観てからの、三度目の鑑賞。間があいてなので部分しか記憶になかったけれど、何度観てもまた観たくなります。ケヴィン・コスナーが主演・製作・監督し、それまでの白人至上主義の「西部劇」を否定した名作。>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

3.9

クリント・イーストウッド主演、監督作品。西部劇でさんざんお尋ね者やアウトロー役で人を撃ってきたイーストウッドが、人殺しを躊躇し、人の命の尊さを問う引退した元ガンマンを演じています。弱い者、社会から差別>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

5.0

ペルシャ人と偽り、捏造したペルシャ語をナチス大尉にレッスンし、収容所から生き延びたユダヤ人の話。実話ベースで、公開当時から観たかった作品。
緊張の続くストーリー展開はさることながら、ユダヤ人ジルがどう
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いとみち(2020年製作の映画)

4.0

filmarksの評価が高く、ジャケットから、シャキシャキした女の子のハツラツな作品かと思っていたら、全然違い、その逆でした。
それがまた味わい深くて、慈味と言いましょうか。すごく好きになりました。
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春を告げる町(2019年製作の映画)

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震災についての映画を初めて観ました。人の悲しみや痛みをエンタメとして消費するように感じ罪悪感を覚え、避けていました。観ようとしたきっかけは前日に観た「東京大空襲」のドキュメンタリーで、風化させてはなら>>続きを読む

あの日のオルガン(2019年製作の映画)

3.8

未就学児童を疎開させ53名の命を東京大空襲(3月10日)から守った若い保母さんたちの実話です。

「もう日本には逃げるところがないの。どこに逃げても同じ。気がついたら戦争と15年も一緒だった。戦争がど
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ペーパーシティ 東京大空襲の記憶(2021年製作の映画)

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3月10日は10万人超の犠牲者のあった東京大空襲の日。
オーストラリア人監督が製作した東京大空襲の記憶のドキュメンタリーです。知らずにいたこと、聞いておかなければならないことを喚起されました。観てよか
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.7

この数日、花の終わった早咲きの紅梅を剪定していました。梅は成長著しく、手入れしないと鬱蒼と繁ります。でも梅切りすぎました💦剪定時期が難しく、再来年まで花も実も期待できず💦

余談ばかり💦
映画は、ヒュ
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夜の人々(1948年製作の映画)

3.8

初、ニコラス・レイ監督。
犯罪を犯した若い二人の逃避行。
ノワールではあるけれど、先の見えない恋愛が痛々しく悲しい純愛映画でした。心理描写が丁寧で、文学的なセリフに細やかな表現、原作があり、1974年
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裸のムラ(2022年製作の映画)

4.1

「はりぼて」で富山市の市議14名ドミノ辞任をドキュメンタリーにした五百旗頭幸男監督が描く保守王国石川県の実態。これはおもしろかった。先日観て憤慨したTBS社員制作のドキュメンタリー「日の丸」では、お金>>続きを読む

はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

まったくの喜劇捕物帖にしか見えないけれど、これは怒らなきゃ。富山県のチューリップテレビのドキュメンタリー、編集うまいです。富山市市長はじめ市議の弁解とか言い訳とかをしっかり取材し、淡々と政務活動費の不>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.7

今敏監督の長編デビュー作。「ブラックスワン」に影響与えたとあり、鑑賞。ミステリー仕立てのストーリー展開、見事でした。けっこう早い段階で怪しい人発見。その背景や予想がついてしまいましたが、幻想と現実が混>>続きを読む

柳と風(1999年製作の映画)

4.0

キアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」をお好きな方にはとくにオススメです。キアロスタミ脚本、モハマッド=アリ・タレビ監督のイラン映画。少年がさらに高いミッションを目指します。というか、かわいそすぎ>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.7

ジャック・レモンが出てくるから、ラブコメ100%だと勘違いしてました。かなり深刻な社内不倫+社内恋愛。洒落たラストまでハラハラやきもきイライラ。ビリー・ワイルダーは「情婦」でも男女の機微を細やかに描い>>続きを読む

二十四の瞳(1954年製作の映画)

4.7

今の季節にぴったりだと思い選択。木下恵介監督に嗚咽するほど泣かされました。後半はグショグショでした。こんなに悲しい話だったことを、昔観たはずなのに全く覚えていなくて…

日本は日中戦争からだと14年も
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.1

やっと観ました。噂に違わずブラックな反戦カルト映画でした。トゲはなく、可愛いくて暢気で多幸感溢れる反戦映画。こんな風変わりな反戦映画は初めて。「アンダーグラウンド」や「ジョジョラビット」がやや近いかな>>続きを読む

告発(1995年製作の映画)

3.9

名作と言われるのはケヴィン・ベーコンの名演技に尽きます。長期にわたってアルカトラズの光のない独房に入れられ拷問を受け、肉体は生きながらえたけれど、精神は死んでしまったヘンリー。そのヘンリーが同い年の弁>>続きを読む

クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(2018年製作の映画)

3.7

エゴン・シーレ展行こうかなあと思い、予習のために鑑賞。若い頃シーレの尖った痛々しさと不安そうな自画像に惹かれました。「エゴン・シーレとウィーン世紀末展」へ行ったことを思い出し図録を引っ張り出したら30>>続きを読む

日の丸~寺山修司40年目の挑発~(2022年製作の映画)

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↑ ☆0です。
寺山修司の名前に飛びついた私がわるかった。めったに思わないのですが、お金返して、と思いました。内容云々以前に構成も編集も何もかも素人なの??でした。社内資料のパワポみたいな…テレビ局の
>>続きを読む

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