bunrokuさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

bunroku

bunroku

映画(534)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

-

ファンタジーっぽい映画はどっちかというと苦手なんだけど、CGが素晴らしいし、お話もよく出来てるし、ミュージカルナンバーも耳に優しく、童心に戻って楽しめました。フラミンゴが飛び立つシーンが印象的だったか>>続きを読む

バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)

-

展開にはかなり無理があるように思うんだけど、そんな無理を楽しめるかどうかが評価の分かれ目かな。種明かしには笑えるし、僕はそれなりに楽しめたんだけど、ついつい「96時間」と比べてしまって、ちょっとしみじ>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

-

とんでもなく波乱に満ちた、そしてとんでもない波乱をヨーロッパにもたらしたナポレオン・ボナパルト。その半生を、たった158分にまとめ上げる手腕に感嘆。もちろんちょっと端折りすぎかなと思うところとか、ちょ>>続きを読む

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

-

市井の人々の協力によってエクソシズムに取組むというお話で、神父さんの影が薄かったのが印象的。悪霊憑きをカトリックの範疇に閉じ込めず、世界のあちこち、いろんな宗教のもとで起こりうることなんだよ、というス>>続きを読む

(2023年製作の映画)

-

秀吉・秀長・黒田の三馬鹿トリオ、そのアドリブっぽい脱力系の演技、信長の無茶振りっぽいハイテンションの演技、キム兄のすべらない話っぽい演技、いろんなタイプの演技が重なりあって味覚は複雑。そこを僕は面白い>>続きを読む

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

-

不時着してみればゲリラが支配する怖〜い島だった。なるほど、よく思いついたもんだな、こんなお話。こりゃひょっとすると凄い映画かもしれないぞ、と思って観たんだけど、まあそれなりに面白い映画でした。A級、B>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

-

都会と田舎、インテリと非インテリ、その確執と対立。普遍的なテーマだけど、この映画、脚本も台詞も演出も演技も撮影も音楽もすべてが完璧で圧倒的。あかんのはワンちゃんだけで、もうちょっと頑張って欲しかった。>>続きを読む

緑色の部屋(1978年製作の映画)

-

観る機会をこれまで幾度も逃し、このたび初見。大いに戸惑いを感じる内容だったので、山田宏一さんによるインタビューを探して読んでみたんだけど、ホラー映画、ジャンル映画への言及はあるものの、アントワーヌ・ド>>続きを読む

黒衣の花嫁(1968年製作の映画)

-

ほんと久しぶりに再見。せっかちなんだけど、ほんのりと粘着。そんなトリュフォーならではの軽やかな展開を久しぶりに堪能。「恋のエチュード」「華氏451」が僕の偏愛するトリュフォーなんだけど、これもまた捨て>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

-

MeToo運動を茶化したみたいなお話で、こんなふうに倫理をちょいと捻って見せるのはさすがフランス映画のお家芸だなあと感心。ただ舞台中継を見ているような台詞中心の展開がちょっとしんどくて、ああここで笑わ>>続きを読む

花腐し(2023年製作の映画)

-

ピンク映画界、ひいては日本映画界へのレクイエム。破滅願望っぽいマイナスの吸引力がいささか強くて息苦しいが、そこに込められた作者の切実な思いが心に沁みる。ひとりの女を巡るふたりの男の乖離と親和のやり取り>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

-

先の読めない展開で、こんなにワクワクしたのも久しぶり。こんなお話をひねり出す、稚気と腕力に感嘆。種明かし的な部分には笑ってしまったけど、そんな脱力感も含めて大いに楽しめました。続編できたら嬉しいけど、>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

-

終戦直後を舞台にというアイディアは原点帰りのようで面白い。プラスをゼロにするんじゃなくゼロをマイナスにするってのも面白い。でもね、傲慢や虚栄のシンボルみたいな高層ビルやタワーや高速道路をぶっ壊すのに比>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

-

「ニューアジア」の田園風景の美しさ。その上をレーザー光線?を照射しながらゆっくりと飛行していく「欧米側?」の破壊兵器のカッコよさ。そんなビジュアルが嬉しい。それにしても「ニューアジア」の版図や政治体制>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

-

世界でいちばん住みやすい国と言われているらしいフィンランド。そんなフィンランドにも潜んでいる底なしの暗部を描いた警察小説、ジェイムズ・トンプソンのカリ・ヴァーラ警部シリーズを少し前に読んでたので、フィ>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

-

スコセッシの力の入り具合が半端ない。ストーリーを追うだけなら2時間のエンタメに仕上げることも出来ただろうに、本気印のこの長さ。国の歴史の一コマを、きちんと映画で残しておこうという使命感のようなものを感>>続きを読む

(2023年製作の映画)

-

暗部から目をそらしてきれいごとで済ましてしまいがちな世の風潮や、その上に立って成立している表現。それらへの自重と弾劾が幾重にも重なって、表現論としてもかなり鋭く重たい。それに沿うかのように、夜の施設の>>続きを読む

大いなる驀進(1960年製作の映画)

-

東京から長崎まで驀走する1960年の特急さくら。その中で繰り広げられるグランドホテル形式のドラマ。こんな映画まったく知らなかったんだけど、YouTubeで期間限定で提供されているのをたまたま見つけて鑑>>続きを読む

ルー、パリで生まれた猫(2023年製作の映画)

-

かっわいい!だけの映画じゃなく、それなりの思想を含んだ展開なので、きちんと受け止めなくてはいけないなあとは思うんだけど、これはちょっとどうだかなあ。ペットとして育った猫ちゃんが野生の生活に入っていくこ>>続きを読む

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

-

反国家的存在と見做されて映画作りを禁じられているパナヒ。それに反逆してゲリラ的に映画作りを続けているパナヒ。そんなパナヒをパナヒ自身が演じているもんだから、フィクションと分かっているのにドキュメンタリ>>続きを読む

春画先生(2023年製作の映画)

-

春画と出会い、その魅力に目覚め、その世界に身を投じていく、そんなお話かと思っていたんだけど、ちょっと違い、後半は別に春画を持ち出さなくてもいいような展開に。性のあれこれを抑圧から開放していく契機として>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

-

抑制の効いた語り口、絶妙のキャスティング。今年のベストの一本ですね。でもなんといってもストーリーが絶妙。原作を読んだのは10年以上前だと思うけど、ほんと素晴らしくて、幾度か読み返した思い出があります。>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

-

最終作なのでゴージャスにイタリア紀行。シチリアあたりの悪い奴らもパワーアップで、対するマッコールの殺陣もそれに劣らずパワーアップ。ホームセンターの仕事が引けてのち、カフェで寛ぎながら文学全集を読み耽る>>続きを読む

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

-

ヒッチコックの言葉をコピペしたようなナレーションが、ヒッチコックに成り切ったようなナレーターの語りで全編を覆う。語りは単調で、章立てはされているものの構成はいささか散漫。カットの組み立て方とかシーンの>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

-

シリーズ完結おめでとうございます、と思ったら、エンディングクレジットの最後にまさかのオマケ映像。初志貫徹、最後まで見守ってあげて下さい。ふー、それにしても長かった。サービス精神旺盛すぎて、ひとつひとつ>>続きを読む

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

-

私にとってゴダールはやはり特別な存在で、その変遷(政治に寄りすぎたりアートに傾きすぎたり)にびっくりしたりがっかりしたりも含め、ずっと目の離せない存在でした。そんなゴダールの歴史がコンパクトに上手く纏>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

-

原作はときどき目にするくらいで熱心なファンではなかったんだけど、それでも大まかなストーリーは知っていて、こんな大風呂敷、はたして日本映画で再現できるんやろかと疑心暗鬼での鑑賞に。ところがどっこい、素晴>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

-

わっ、カッコつけてる、あっ、笑わそうとしてる、そんなサービス精神が満載で、悪い奴らがいろいろ入り乱れ、あれこれ人と人との複雑な綾もあり、警察内部のゴチャゴチャもあったりと、登場人物がかなり多くてちょっ>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

-

ケイト・ブランシェット、TARのあとの息抜き映画かと思ったら製作年はTARの前なんですね。しかもこれまた人間的な訳ありを抱えた天才の物語。こんなのばかりに出ていたらフツーのおばさん役ができなくなりゃせ>>続きを読む

ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)

-

ダリの奇人変人ぶりもおやおやだけど、その妻ガラのとんでもぶりもなかなかのもんで、そんなふたりのプラスとプラスが反撥しあいながらも別れがたく粘着していることで生まれる爆発力。そんな危うい現場に凡人は近づ>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

-

せっかくのベネチアなのに陽光に背を向けた密室劇だったのでちょっと残念。たくさんの人がいて、そのなかのいったい誰が犯人でしょうというのがパターンなんだから、密室劇になるのは仕方ないんだろうけどね。パター>>続きを読む

ヒンターラント(2021年製作の映画)

-

わざとらしく傾いた構図、絵画であることをことさら強調するような背景美術、そんな人工的な、表現主義的な描写が延々とつづく。しかもお話はかなりに重く暗い。なわけで私は、どんよりした檻のなかに閉じ込められた>>続きを読む

6月0日 アイヒマンが処刑された日(2022年製作の映画)

-

アラブ系イスラエル人の少年の物語、収容されているアイヒマンを混乱しながら警護する警察官の物語、ゲットーや収容所での体験を語り継いでいこうとしているユダヤ人の物語、とかなんとか、視点やトーンや場所や時間>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

-

随所に上手な台詞や演出があって、見応えたっぷり。もちろん夫婦ふたりの切れ味するどい演技あってのことなんだろうけど、この監督の才能をたっぷりと堪能できました。モラハラ的な気持ち悪さ満載の夫、そんな夫への>>続きを読む

私たちの声(2022年製作の映画)

-

オムニバスってのは印象が拡散してしまうんで観るのが難しいんだけど、これはなかなか力作揃いで面白かった。どれが良かった云々とどうしても比較が生まれてしまうんで、作ってる人の力の入り具合もひとしおだろう。>>続きを読む

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

-

大企業のリストラやホームレス問題といった資本主義の宿痾、そして戦争末期の東京大空襲の惨禍、そんな社会派っぽいあれこれが下町の人情劇のなかに放り込まれていて、しかも往年の松竹映画や寅さんシリーズをふと思>>続きを読む