割烹さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.0

地球人と宇宙人ハーフのピータークイル、実質アライグマのロッキーとI am Grootのグルート、緑色女のガモーラ、青に赤の紋様の大男ドラックスのパーティーによる、行き当たりばったり感の強い冒険活劇シリ>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.6

MCU14作目にして、ドクターストレンジの初登場作。
傲慢な天才外科医が自業自得な交通事故で障害を負うが、魔術と出会って魔術師となる話。
魔法の世界観の映像化はうまくいっていて、時間や次元を操り出して
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.5

村上龍原作、そして庵野秀明の初実写作品。
とりあえずカメラワークが斬新過ぎる。人間の目線を完全に無視した画角多数。とにかく女子高生のスカートを下から煽る構図が多い。
そこから描き出されるものは何なのか
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

7年かけてほぼ一人で制作、という言葉がキャッチコピーとして添えられる映画だが、このコピーはこの作品の魅力を表現しているとは言えない。
この作品の魅力について、ひとつ確実に言えることは、たいへん独特な世
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.6

アベンジャーズの仲間割れ映画。スパイダーマンやアントマンなどの新しいヒーローを加えながらもやることはひたすら同士討ち。
一つには、シリーズもフェーズ3を迎え、毎度毎度、前回よりさらに強大な敵、という発
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マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.4

アスガルドと地球の行き来がかなり自由になっている。またコンバージェンスの影響なのか、異なる世界への瞬間移動が多すぎる。
ストーリーはご都合主義的展開が多いが、ウィットに富んだ脚本。そして浅野忠信は引き
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アントマン(2015年製作の映画)

3.5

MCU第12作目にして、フェーズ2の最終作。
小さいスーパーヒーローというのは珍しいので、新鮮な映像表現が多く楽しめる。例えば子供部屋での機関車トーマスのおもちゃを使って戦うシーン、ミクロの世界での激
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.5

1977年SWシリーズ歴史的な第1作目。すべてはここから始まった。
SFの世界をまるっきり変えてしまった特撮技術、宇宙生物のダイバーシティあふれる世界観、ストーリーに奥行きがあり壮大なスケールで展開さ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.0

MCU10作目。実質アライグマのロッキーと、木のグルートが主役の軽快コメディ。子供と見るのにはちょうどいい。いろんな皮膚の色や動物の宇宙人がいる。
クライマックスの、たくさんの戦闘機でネットを作って大
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.0

直近のスパイダーマンおよびドクターストレンジを見ていればもっと楽しめたであろう内容。
マルチバースと呼ばれる並行世界から二人のスパイダーマンがやってきて、計3人のスパイダーマンが力を合わせて戦う話だが
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アイアンマン3(2013年製作の映画)

3.6

MCU7作目にてアイアンマンシリーズの完結編。
いろんな事に区切りをつけにきたことと、スーツは繭だったという潔さは良い。
クライマックスのタンカー上でのアクションシーンはスケールが大きく、ハリウッドら
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.2

ヴェノムの身体のかけらを殺人鬼が体内に取り込んで、カーネージという化け物になり、ヴェノムと対決する話。
体内のヴェノムと会話する様はコメディだが、互いの意識の境界が完全にないあたりは寄生獣よりいい加減
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.9

ポンジュノ&ソンガンホ。80年代の刑事ドラマ。
容疑者への拷問や証拠の捏造を当たり前に行う田舎の刑事ソンガンホと、ソウルから来たエリート刑事キムサンギョンの対照的なコンビが、連続殺人に立ち向かう。
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

松坂桃李とシムウンギョン。何故ここでシムウンギョンなのか、英語下手なのにアメリカネイティブという無理ある設定の謎はありつつ、映像は丁寧。内調のオフィスシーンの色温度を極端に下げるなど、わざとらしい演出>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

コントラスト低めの気だるいタッチで描かれるSF。
noisyな背景音と、宇宙人の円形の文字の発想も斬新で良い。
”ばかうけ”に酷似したUFOに乗って現れる宇宙人との遭遇がテーマだが、全く異なる思考言語
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.8

コロナ禍の10年ほど前に製作されたパンデミック系映画につき、様々な考察ができるところは面白い。
まず、パンデミックシミュレーションという視点からは、本筋としてはなかなかいい線いってると言えるだろう。中
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.4

MCU6作目でいよいよヒーロー揃い踏み。
次元の違いすぎるヒーロー達をうまく一つの世界観の中に押し込もうとする努力が感じられるが、そもそも神々が人間に混じってる時点でかなり無理がある。
それでもハルク
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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011年製作の映画)

3.3

MCU5作目。茶化しながらも、ハリウッド製アメリカ型勧善懲悪を地で行くストーリー。とは言え、キャラクターや基本設定は80年ほど前に生まれた由緒正しいヒーロー。最近のアメリカの敵はテロリストが主だが、当>>続きを読む

アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.4

MCU3作目。比較的自由に発想されて、それなりにサプライズも多かった前作に比べると、ややレールが意識され予定調和の中で展開していく勧善懲悪型ストーリー。
それでもprivatize world pea
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ラストベガス(2013年製作の映画)

3.8

マイケルダグラス、モーガンフリーマン、デニーロ、ケヴィンクライン、豪華キャストを惜しみなく使いながらも、役者の良い味を引き出しつつ、楽しい映画になっている。
途中、若い女は金で買えるリッチシニア的発想
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.8

25年かけてようやく終わった。
テレビシリーズが始まった1995年、中学生だったわたしは、あまりのクオリティの高さに衝撃を受け、毎週テレビに釘付けになっていた。
息をのむ映像の迫力、大量の伏線と深まる
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.6

キューブリックの戦争映画。
前半、徹底的な罵倒と殴打で新兵を教育していく様は洗脳そのもので、愛国者の名の下に殺人マシーンを作り出していることを描いた。
後半は、マシーンにならずにいた主人公ジョーカーが
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ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

3.8

冒頭数分で感じるこの痛々しさ。主人公を往々にして可愛い女の子の敵となるキモいストーカーと蔑んだり、つい自分ごととして捉えてしまい居た堪れなくなったり、最近起きた小田急線での事件を思い出したりするが、女>>続きを読む

拷問男(2012年製作の映画)

3.4

原題は Daddy’s little girlで、かなりシリアスな映画という点では、ある意味パッケージ詐欺とも言える。
愛娘を奪われた父が犯人を拷問するわけで、単に犯人を死刑にしただけでは収まらない被
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.8

CUBEのようなシチュエーションスリラーだが、階層と食事の分配方式によって、富の格差を表現した点は実に面白い。
丁寧に調理され美しく盛り付けられた料理を上層階の人々が食べ散らかし、食べ物が行き渡らない
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.0

事件の目撃者となってしまった視覚障害者が、類稀な聴覚や嗅覚、そして推理力を活かして事件の捜査を進めるというプロットは面白い。
前半は雰囲気のある映像、期待を持たせるサスペンス、リアリティのある吉岡里帆
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ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

2.7

ハイジャック機に乗り合わせる吸血鬼シングルマザーというプロットは面白いが、細かい設定やストーリーが雑でツッコミどころ満載。
主人公が吸血鬼の住処に二度目に行った理由や、吸血鬼親を殺した意味はわかりにく
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

DC映画に位置付けられているが、ただのヒーローものだと思って観ると仰天することは必至。
何者かになることを夢見る社会的弱者が、現実に裏切られ、社会に裏切られ、狂気の中でしか自己を実現することができなく
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

2.6

2030年の戦争の話なのに、なぜか人海戦術で歩兵を未来に送るという違和感から始まる。
伏線の回収の努力は認めるが、ストーリーが超絶ご都合主義。そもそもエイリアンに対し火力が圧倒的に不足している。
そし
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.0

東電の現場スタッフにたいへんな苦労があったことは想像できるが、だからと言って、事実に基づいているという触れ込みの映画において、現場が正義という安易な価値観から、本店や政府、総理をこのように一方的な悪役>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

4.0

新海誠の7作目。タイアップが異常に多く、「君の名は」の驚異的ヒットもあってか、商業主義が強まった印象。
しかしそれによって、新海らしさや作品の質が損なわれたわけではない。
圧倒的な映像美、特に陰鬱な雨
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グーニーズ(1985年製作の映画)

3.3

1985年の映画だが、これを小学生の時に観ることができたことは幸せだった。あれから30年ほど経ったが、素敵な映画だったという印象が残っている。
それもそのはずだということが、見直してみてわかった。仲間
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

1.0

アメリカ万歳のローランドエメリッヒ、今回の敵は日本。
ありがちな国籍不明日本人を出しておけばいいのに、わざわざ豊悦と浅野忠信と國村隼を出してくる。
真珠湾を襲われた復讐としていろんなことを正当化する典
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感染家族(2018年製作の映画)

2.9

ゾンビがテーマのドタバタコメディ。
チョンビだけ無理やり人間っぽくしてるのでどうにか成立する適当映画。
キャベツ畑のくだりはややチョンビかわいそう感。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

ポンジュノ最高傑作。
飛び切り面白いプロットを担ぎ、前半はコメディ要素も交えながら強く惹きつけられるストーリー展開、後半は狂気と哀しみに満ちたカタストロフへと突き進んでいく。
全編通して、計算され尽く
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