フラニーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

フラニー

フラニー

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田園詩(1976年製作の映画)

4.2

大好き過ぎ。
ジョージアの山の麓の村に合宿にきた音楽家たちと村の素朴な人たちとの日々。ところどころドキュメンタリーのようで…

小さき麦の花(2022年製作の映画)

3.8

中国の地方の貧しい農民のお話しだけど、やさしいやさしいほんものの愛のお話でした。
家族も困っていたいつまでも結婚できなかった2人、貧しい農民のヨウティエと、障害のある内気な娘クイインが一緒になる。
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ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう/見上げた空に何が見える?(2021年製作の映画)

4.5

面白かった。
変わってる。
宣伝文句に、恋愛映画のヌーヴェルヴァーグとあったけど、確かにそんな感じかもしれない。

〖ジョージアの美しい街で偶然に出会った男と女 呪いで外見が変わってしまった2人の す
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月曜日に乾杯!(2002年製作の映画)

4.0

たしか、ベネツィアにいる、父の戦友みたいなおじいさんに会いにいくはなし。
その爺さんもいいかげんなんとか伯爵だとか言いながら今ではただの隠居なのを隠しているんだよね…
イオセリアーニ映画はなんともおか
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素敵な歌と舟はゆく(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ブルジョワの息子はアルバイトとホームレス達と過ごすのがたぶん趣味。
ホームレスを実家内緒で連れていき、酒を振る舞うんだが、彼らはただの酔っぱらいなのでやはり見つかってしまう。母親はカンカン!
だが、母
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.9

trailerを見て想像していたものより100倍素晴らしい映画だった。
余白が全てを語っているような文学的作品。
だのに予告編は泣かせようとしている…

スコットランドというワードにもいろいろ心持って
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ニューヨークの中国女(1968年製作の映画)

4.3

いわく付きの映画『中国女』のニューヨークで封切られた翌日にニューヨーク大学でゴダールが学生たちに講演したというか、ディスカッションした様子を綴ったドキュメンタリー。その日はなんとキング牧師が暗殺された>>続きを読む

1PM-ワン・アメリカン・ムービー(1971年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム反戦、反体制的学生運動などのアメリカのムーブメントを映画で表現しようとしたゴダールと、ドキュメンタリー作品を撮るD.A.ペネイガー監督との共同作品として撮り始めたのだけど、ゴダールが作品を放棄>>続きを読む

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ルイス・ウェインという画家のこと、まったく知らなかった。
1860年生まれ。
ブルジョワの家庭に育った彼が、父親の死によって5人の姉妹と母親を養うために働かなければならなくなる…。この時代の良家の女性
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ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

3.1

コクトーは脚本で参加。
なぜこんな男と結婚するのかさっぱり分からなかったが、ラストはコクトーらしいこわい悲劇。
ブレッソンの言わんとするところは理解できず。

オルフェ(1950年製作の映画)

3.9

ギリシャ神話の中で、オルフェウスは死んでしまった妻エウリュディケを冥界へ取り戻しに行くのだけど、黄泉の国で振り返ってはいけないって言われる。でもだからって…
鏡の国から家に戻って、隣りにいても見なきゃ
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美女と野獣(1946年製作の映画)

4.2

本来の原作にある奇譚ぶりと
コクトーの美意識にうっとり。

詩人の血(1930年製作の映画)

3.8

コクトーの芸術の全てが注ぎ込まれたこの作品、さっぱりちっとも訳がわかりませんが、
とりあえず撮影の技法ですね、1930年代においての特撮ぶりにあの…笑えてしかたなかったんですが、時代背景を考えながら見
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パリところどころ(1965年製作の映画)

4.0

初めて観たはず…
パリの街を舞台にしたどれも小気味よい短編オムニバスですが、ゴダールの作品がどうしたっておしゃれ。完璧な映像👍そういえばトリュフォーやロメールと比べたってやっぱり衣装や映像にこだわって
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

3.5

『母からの手紙』
は本当にただただ母からの手紙なんだけど、ブリュッセルの?不況、お店を営む両親の愚痴などから時代背景を感じて面白かった。

街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

3.8

アケルマン最初の作品。
狭いキッチンをでたらめに使い靴を磨く姿がコケットでラストシーンよりも私にはこびりついてるんだけど、
ジャンヌ・ディエルマンのママンもやはり、小綺麗なキッチンで息子の靴を磨いてい
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.0

最初は何を見せられるんだろうと思ったけれど、
日々の生活のちょっとしたズレに壊れてゆく女、母親、の、生き方を見届けていてあげたくなるような 不思議な感情がじわじわと… なかなかつらい映画でした。
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小さな兵隊(1960年製作の映画)

3.7

上映前に名古屋シネマテークさんの閉館を知り、ショックが大きすぎて、ちっとも内容入ってこなかった。
一応人生で2度目の鑑賞だった。

「バッハ?バッハは朝8時の音楽だ」
というセリフが村上春樹さんの小説
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パッション(1982年製作の映画)

4.0

もう一度観に行きますので先ずはメモ。

吃音のイザベル・ユペール。
若々しく荒々しく少し前のレア・セドゥのような活きの良さがあった。
役者がみんな実名。
音楽。
スイス、レマン湖畔の光。

映画監督が
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ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

3.8

さっぱりわからなかった。

テンペストの引用、
若きジュリー・デルピー
ジャン・ピエール・レオー

でっかいトブラローネを抱えてほおばるボクサー

カルメンという名の女(1983年製作の映画)

4.5

ジャン・リュックかわいい。
ジャンおじさん♡可愛い姪っ子に利用されてる。

このエロ恋愛体質的男なんなのと思っていたけど、脚本がアンヌ・マリー・ミヴィエルと知ってフィルターかかりました。
なぜ、女が存
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.5

ゴダール自身?による三人称的視点のナレーション。一瞬「あれ、トリュフォー観てるのかなわたし」と思ってしまう。よく耳を澄ますと若きジャン=リュックによる語り。それも全編にわたる。こういうゴダール作品あっ>>続きを読む

ゴダールの決別(1993年製作の映画)

3.8

分かろうと努力すればするほど分からない。出張しているはずの夫が神となって訪れる?
ドパルデュー。
ゴダールによる脚本はどこまでが引用でどこからが作られた言葉なのかの区別もつかず…この美しい映像を観とど
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.0

ミア・ハンセン・ラブ監督の自伝的作品ということで、30代のシングルマザーのことを描いているのだろうけれど、全ての人の人生に、お金持ちも私らのような貧乏人も、恵まれた人も恵まれなかった人にも、老いてゆく>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

初めて観られる作品にドキドキ❣️
カラビニエの後に鑑賞。
こちらの方がずっと難解。ブルジョワ批判がテーマなのだけど…

ミレーユ・ダルクをはじめとする女性たちの扱いにイライラしつつ、なぜジャン=リュッ
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カラビニエ(1963年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

何の予備知識もなく観に行く。
あれ、これこんなに戦争でふざけていいの?と不安になる。
ミケランジェロとユリシーズという貧しく無知な兄弟が、王様の手紙だとかいう怪しい召集令状的なものを突きつけられ、王様
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.5

ミカエル・アース監督は『サマー・フィーリング』『アマンダと僕』どれも見ています。そして過去の投稿を見るとどれも泣いてます。
そしてまた泣かされました。

私たちのシャルロット、エリザベートの泣き顔から
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ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実(2018年製作の映画)

4.4

まず、見て良かった。

ジョンの生い立ちから、デビューまでのリバプール時代だけにフォーカスしているのがいいのです。ジョンの起源はアイリッシュ。アイルランドでじゃかいも飢饉がおこり祖先がリヴァプールにや
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.9

香港の雑踏の中、
愛する人とすれ違い、
プラトニックなままに愛を求め合う男女。

ナット・キング・コールの歌うシックなラテン。

赤いカーテン。

トニー・レオンの最後のカンボジアでのシーンって、なん
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女っ気なし(2011年製作の映画)

4.8


母娘のヴァカンス。
宿泊の仕事で出会うシルヴァンと彼女たち。
この街で女性と出会うというチャンスはヴァカンスにしかなく、ヴァカンスの女たちは今を楽しみたいだけ?
娘、ジュリエットがとことんかわいい。
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遭難者(2009年製作の映画)

4.5

ギヨーム・ブラック監督特集

『遭難者』
『女っ気なし』

『遭難者」はショートフィルムだけど、女っ気なしのプロローグ的作品。
海沿いの街へやってきた自転車乗りのイケメン。パンクしていた彼と出会うこの
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.7

看護師の男の子フェリックスは、
パリの夜に出会ったばかりの女の子に会いたくて、彼女のヴァカンス先へサプライズで会いに行くんだと、友だちのシェリフを誘う。
ちょっと無理のある方法でカーシェアにありつき、
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

4.3

打ちのめされるような映画だった。
交錯する、
時間
映像
家族

マチュー・アマルリックが女性を描いてくれたと思ったけど、
これは
受け取りきれない、

狂気と思うのか、
夢と現実が入り乱れて。。
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ジョゼフの息子(2016年製作の映画)

3.8

【カイエ・デュ・シネマが選ぶフランス映画の現在】

本当はビノシュのやつ見たかったけど予定が合わず、マチュー・アマルリックに惹かれて「ジョゼフの息子」を見る。

面白かった。ヨセフとマリアの息子なのね
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