南さんの映画レビュー・感想・評価

南

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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.8

主人公たちの直向きな姿がひたすら眩しく、羨ましくもあり胸を打たれる。演奏シーンで泣けるって純粋に凄い。アニメ映画の域を超えていたように思える。

メンバー3人へのフォーカスの当て方も秀逸。何かもう玉田
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メトロポリス(2001年製作の映画)

4.7

人間に愚かさを感じつつも切ない。ロボットの無垢さが切ない。共存しきれず、結局残ったものは虚無。ラストシーンはアニメ映画史に残る美しさなんじゃないか。

REDLINE(2010年製作の映画)

3.9

自分的にストーリーが残念だったからこの評価だけど、演出・作画はアニメの最高到達点くらいまで来とる。セル画10万枚はやべえ。オープニングからこっちまでアドレナリンどばどば。キムタクと蒼井優がハマり役。俳>>続きを読む

GO(2001年製作の映画)

4.4

うちの在日の父と日本人の母が結婚するまでのエピソードが、杉原そのもので感情移入した。

父に「せめてお前だけでも日本人として伸び伸び生きてほしい」と言われたことがある。父はずっと、私に在日の血が流れて
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千年女優(2001年製作の映画)

4.7

たった一人の男を求めて激動の人生を駆け抜ける千代子。今敏は走る描写が美しいな。憎くてたまらない、愛おしくてたまらない、恋に生きる女性は。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.7

3Dで観ました。圧倒的映像美で感動したんですが、1を観てから鑑賞することをオススメします。予備知識なしで挑んだ自分は「家族構成、どない??」「母ちゃん二人???」と色々なところが気になってストーリーが>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.5

人間味出すためにあえて棒読みさせてるなら今回の出来はちょっと違うだろと思った。声が普通に浮いてる。何を伝えたいのか分からない中途半端さも気になって内容が入ってこなかった。こういうキャラ描きたかったんだ>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

4.0

キャスト陣の演技が凄すぎてずっと殴られてる感覚だった。観終わったあと胃痛起こしてた。起承転結はあまりないがそれがよりリアルさを出していて物語の湿度を高くしてる。思春期の自分を思い出してキツかった。

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

もうちょっと深掘りしてくれたら魅力的だっただろう登場人物が多く勿体なかった。多くを語らない作風が良い要素に働く映画は観終わった後に余韻を残すが、この作品に関しては説明不足による肩透かしの方がデカかった>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.4

ブラジルのあたたかい太陽の光に、風に、ベルセバの音楽が乗っかった一夏の思い出
異国の言葉が心地よかった

ガブリエルみたいな純粋で真っ直ぐな問いかけは、時々誰かに新しい世界を見せることがある

劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド・パール ディアルガVSパルキアVSダークライ(2007年製作の映画)

4.0

その特徴ゆえ周りから忌み嫌われながらも、アリシアに救われたことをずっと忘れられなくて、大切な人と場所を守り抜くダークライの姿が何かもう刺さりまくった…アリシアとダークライの関係性が美しかった。ディアル>>続きを読む

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

5.0

精神的に打ちのめされる映画はかなり観てきたが、その中でもこの作品は断トツで登場人物たちの生き様が本当に美しくて痛くて壮絶で感想を言葉にすることすら躊躇う。どんな言葉も陳腐になってしまう。

中国の激動
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

5.0

呪術廻戦は、登場人物全員が主人公のようなキャラ立ちの良さが元から大好きでした。そんな原作の良さを大切にしながらここまで美しく迫力ある映像に仕上げたの、マジで凄いです。映像、音楽、シナリオ、声優、全部が>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

無理やり泥酔させた女の子を持ち帰れたことを後日自慢げに話す男、地元のひとりの女の子を皆で回して、それを酒の席でアイツはビッチだと自分たちを棚に上げ笑い者にする同級生の男たち、こういう人たちを死ぬほど見>>続きを読む

キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

4.0

鳴り止まないジャズ、若者たちの青さ、刹那的な希望、それ故の危うさ、煙草がすげー吸いたくなる映画だった。

初見で解釈するにはあまりにも詩的で複雑。

デインデハーンの鬱屈した美しさは若い頃のデヴィット
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

4.3

男に囲まれながらくるくる踊るユカ、煙草に火をつけてもらった後に一瞬憂いを帯びる表情、そしてまた笑顔を振りまきながら男たちの中へ戻っていく… 60年前とは思えないコケティッシュで洒落たオープニングに一気>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.8

毎回、何の前触れもなく突然ブワッと泣き出す三上の涙は、彼の寂しさとか、優しさとか、不器用ゆえのもどかしさとか、そういうものが全部濁流になってこっちに押し寄せてきてる感じがしてだいぶキツかった。観てる間>>続きを読む

ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.6

60年代のカラフルさ、ダンス、キラキラな音楽がこれでもかというくらい散りばめられてる。

差別を題材にしながらも、こういう底抜けに明るくて、マイノリティな人たちが救われていく映画も希望に溢れていてすご
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.7

二人がトンネルで踊ってるとき「Hello, Goodbye」の文字が駆け抜けて行って、それがほろ苦くてちょっと泣いちゃった。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

この映画は素晴らしいセリフが本当に沢山出てくるんだけど、とくに『顔は人の過去を示す地図。あなたは絶対に醜くないわ。』というオギー母の言葉で涙がぶわっと出た。少し視点を変えるだけで人の良い部分に気付ける>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.9

二人が一番美しいときに撮られたであろうリヴァーとキアヌのダブル主演。
焚き火のシーンで、リヴァーがあらゆる葛藤のなか絞り出した『これからも友達でいよう』と、その後思わず溢した『キスしてほしい』で胸が張
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

2.5

取り巻き全員学芸会みたいな演技だけど大丈夫か!?
そしていつも切れ味が良すぎる野咲のナイフ、絶対に探してこない警察、なぜ止まらない除雪機、突っ込みどころが多すぎてB級映画としては楽しめました。

ただ
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コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

3.6

虚実の曖昧加減がすごく上手くて、これマジなんじゃ?っていうグレーゾーンがずっと続いて気持ち悪い。

ラストの写真見返すシーンが無かったら★4だったかな…もったいない。
あのシーンがなければ本当に実話だ
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ホステル(2005年製作の映画)

3.0

何だかんだ子供たちが一番強くてめちゃくちゃ笑った。

内容はほとんど無いので、ホラーというよりもゴアに特化したスプラッター映画。でも作り物感が強くて観る人によっては満足しないかも…。構えてた分そこまで
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.6

ぐっろいけどなーんか怯えてる檻の人間たち見てたら牛豚に見えてきて複雑な気持ち。って思ってたけどそんな私も食人の先入観でしかこの映画を観てなかったのかも…。割礼のシーンは毎回私の下半身がヤバかった。ただ>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

世間で騒がれてる分期待しすぎたかも。ラストが見えてしまって中盤からだらけてしまった。
私は女性だけど、男性の方が見ていて地獄だろうな…みたいなシーンが多かった。一緒に観に来ていた彼氏は終わったあと魂を
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.1

戦争という凄惨な現実に対比するように子供の感性はいつも瑞々しく、それがコントラストになっていて中盤からずっと苦しかった。
ライフイズビューティフルを彷彿するような美しさ、哀しさがあった。

登場人物み
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

ギジョンが逆流する便器の上で煙草を吸うシーンに全部詰まってた。そこには怒りも悲しみもなくて、諦念にも思えるような雰囲気しか無かった。あの姿にめちゃくちゃ痺れた。

あ〜、何を書いてもネタバレになりそう
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.3

北欧カラーのミュージカルホラー。
美しすぎる高身長で真っ白なヤーコブくんがどこまでもクズなベーシストでグッときた…こういう男、いるよなってこの血なまぐさい人魚姫の物語によりリアリティを付けてくれた感じ
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.0

陽気で不気味なディストピア!こんな狂った映画を今まで知らなかっただなんて!何かもう、熱出たときに見る夢を2時間半流され続けてる感じ。そんな混沌とした世界なもんだから、正義の味方・忍者デニーロが登場する>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.5

映画を超えて芸術の域に達している…。見始めは「こんな美しい映像、音楽を映画館の大スクリーンで味わえないなんて!」と思ってたけど中盤から「いやもうこのPCのスクリーンで十分だわ…気狂いそう…宇宙こわ…」>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.8

誰も傷つけたくないのに傷つけてしまうエドワードがただただ切なくて愛しくてもう…エドワードが泣きそうな顔になるたびめいっぱい抱きしめてあげたくなってしまった。母性本能がザワザワする映画。

ポップでカラ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

演出のこだわりが細部まで凄い。アーサーの目の輝き、ダンス、スーツの鮮やかさがラストに向かってどんどん変わっていく。比喩ではない。1回の鑑賞では足りず2回目も行ってしまった。

本作はヒースジョーカーと
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.9

おっさんピカチュウ、よちよちフシギダネ、もふもふガーディ、もう、全部全部かわいい!

どのポケモンもとても素敵に映像化されていて、製作陣たちのポケモンに対するリスペクトを感じると共に、子供のころポケモ
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.9

メリーポピンズの魔法は美しい童心であり、大人へなるにつれて色々な気持ちを忘れてしまった私たちへのメッセージでもある。

初のディズニー映画でしたが、本当にキラキラしていて多幸感で思わず泣いてしまいまし
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バルバラ ~セーヌの黒いバラ~(2017年製作の映画)

2.7

予備知識があればもっと楽しめたのだろうか…何がなんだか分からないまま物語が進み、そして終わってしまった…

スクリーンに映し出される一人の女性が、バルバラかはたまた主役の女優なのか、その境界がどんどん
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