miuさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

百花(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

心が引き裂かれされそうな記憶や経験も心のひだになって、言葉の引き出しになって、何も感じられないよりはましなのかもしれない。
親だって人間、常に正しくはいられない。そのことを分かっていながらそうであって
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そばかす(2022年製作の映画)

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自分の中で変えられない何か。生まれながらのものであったり、生きていく中で気付いたその人にとって"そうであるもの"。別に不幸でも悲しくも寂しくもないのに、人として何かが欠けていると勝手に判断されてしまう>>続きを読む

この子は邪悪(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

伏線回収と不穏な空気感は良かった。この子=お父さんはたしかに邪悪、幸せな家庭への執着がおぞましくて哀愁しんでれらを少し思い出した。見せかけでも寄せ集めでも記憶を書き換えてでもと願い虚像の中で生きるのは>>続きを読む

萌の朱雀(1997年製作の映画)

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水の粒が感じられてひんやりとしたそれが肌に張りつくような感覚。湿度の重力で身体が引っ張られるような。心地良くもあり少し肌寒くて心もとない。とめどなく続いていく日々はちょっとずつの努力や気遣いの積み重ね>>続きを読む

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

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ほぼアニメの総集編、忘れかけてたからちょうど良かった。動物園行けて良かったね。

女優 原田ヒサ子(2019年製作の映画)

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どんな人でも私にとっては唯一の母親だった、それは今も昔も変わらない。もう一度しか会うことはないかもしれない。こうやって思い返している夜があるように、母にも幾度となく娘のことを思い浮かべている日々がある>>続きを読む

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

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目を奪われるようなキラーショットばかり。差し込む光と沈み込む影がどこまでもしんと伸びていた。背の順の四つのお墓。
曲に着想を得た話に胸をぎゅっと掴まれる。たゆたう雲と風、はためく洗濯物。
"Hello
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君が落とした青空(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タイムリープして毎日を繰り返すことで日々の愛おしさ、そばにいてくれる人の大切さを改めて知るというメッセージは分かる。ただどうしても記憶と秘密のスケールやプロット、世界観のディティールはセカコイと比べて>>続きを読む

藍色夏恋(2002年製作の映画)

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じめっとした夏の気だるさに風が吹き抜けるような感覚になる。瞳に映したきみを一生忘れない、自分より想像できる横顔、背中。たしかにここにいたこと、何年経っても思い出してしまうな。

よこがお(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

何事も意味を成さないと気付きながらそうせざるを得ないという瞬間がある。気付いているからしてしまうとも言うべきか。事実の側面、見せていない顔。危うい秘密。ひまわりの生命力と死。見えていなかった世界の片側>>続きを読む

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

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言葉と行動で示す本気のしるし。
そういうところだよと言わんばかりに苛立ち怒るのに突き離せない辻と天性の放っておけなさを持つ浮世。2人ともずるくてだらしないところが多いのに、無性に惹きつけられる。辻が子
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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子どもの頃、今より無性にホラーものが怖かったのは私がそちらに行ってしまうと無意識に思っていたからなのかもしれない。実は近くに死の匂いがすることに、今より感覚的に気付いていたように思う。曖昧な境界を越え>>続きを読む

ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

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セラヴィと言ってしまえばそれまでのことかもしれないけれど、そんな言葉で片付けてたまるかという夜や日々がある。自暴自棄になって退屈でそんなことにも酔ってもう自分がどこにあるのかわからない状態になる。暗闇>>続きを読む

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

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俺たちもう終わっちゃったのかな?
まだ始まっちゃいねーよ。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

"愛しているけど愛してない。"とても分かる感覚だと思った。複雑な感情はどう吐き出したらいいかわからなくなって時に放棄してしまいがちだけれど、こうやって傷付けると分かっていても素直に言葉に出来るのはある>>続きを読む

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

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どっちつかずは居心地が悪い。失敗したら置いて行かれた気持ちになるから飛行機の乗り継ぎが不安。ふとした木漏れ日の光に泣きそうになってしまう。一瞬我慢すれば、それは消えてなくなるけれど。一度は思ったことが>>続きを読む

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主人公の多重人格のように4つの砂糖が1つになるトリック。
"人は見たいようにしか見ない"と車内で話していた時に主人公の後方に人が立っていたのが一番怖かった。
暗めの自分語りから始まり、急に大胆になった
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

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推しの一人が出ていたので気持ちが溢れすぎて見てから何週間も経ってしまった。
"思わぬ方向に人生って進んでいくものよ"みたいな言葉があったように、私もまさかと思っていたものに夢中になっている最中なので、
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

眉間に皺を寄せまくって地獄を見ていた。
女子同士の会話や途中に出てくる合コンの相手とか、リアルだなと思うところが散りばめられていた。桜田通の見え見えすぎる好意も面白いし絶妙な気持ち悪さ。
特に主役2人
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

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hard timesが流れるところ、吹っ切れてやりたいことやっちゃう感じが良い
苦しみや悲しみ、それで今の君がある
2Uは二人の私に向けて

蒲田前奏曲(2020年製作の映画)

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1話目。湯気が立っているような中川監督の映像はずっと見ていられる。人や物、場所への愛情が滲み出ているみたいで。古川琴音ちゃん、絵本から出てきたような佇まいが癖になるし、レトロな服がよく似合っていて可愛>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

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ホラー得意じゃないけど、特有の音の演出が苦手なだけで全然怖くなかったし、短いからさくっと観れる
どうやって殺してくるのかな〜とネタ的に楽しむのが正解な気がする、ありがちだけど何度も死ぬことで日々の大切
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

私だけに隠されている秘密がたくさんあるみたいで、そのことを誰も教えてはくれなかった。みんな気付かないうちにそれを持っていて置いてけぼりにされている、ただ変わらずにいるだけなのに。まっすぐな眼差しとオレ>>続きを読む

子猫をお願い(2001年製作の映画)

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死ぬまできっと未熟で、世界のことも半径数メートルのことも十分に知り得ないし、無意識に比較して安心すると思う。ずるくて情けないのに苦しいってことは、きっとわかっておかなくちゃいけない。
誰の気持ちも本当
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おろかもの(2019年製作の映画)

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それぞれ思うことはあるのに、女性たちがどこか客観視していて堂々としていて好き
不安なその腕を取って、操縦するのはわたしであなた
お腹空いたって言い合う会話っていいよね
けんじの自分だけ許されるみたいな
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星の子(2020年製作の映画)

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見える星も見たい星も人それぞれ違う。何を大事に生きているか。趣味は、好きな食べ物は、どんな服を着たいか。選択の自由の先に今の自分がある。その選択肢の幅が用意されているかどうか、という問題はあるけれど、>>続きを読む

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

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同作のドラマは丁寧かつ繊細に描かれていて好きだったが、映画版も上手くまとめられていた。さすがの山田杏奈ちゃん。
自分の持っている選択肢に当てはめ納得して世界を完結させる、その易しさと愚かさ。異常も普通
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理解される体力(2022年製作の映画)

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ねもしゅーって感じの女の子かわいい
ため息って責められてる気がする〜って言っちゃうあたり、野間口さん最高

いくえにも。(2022年製作の映画)

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我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか

ただの夏の日の話(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

紫陽花の季節に桐生に行ってみたくなるし、わたらせ渓谷鉄道乗りたい
時計の全パーツをプールに投げ入れて自然な水の動きで元通りに組み合わさる確率=地球に生命が生まれた確率
映画を見てると脇役こそ主役なんだ
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あんた(2022年製作の映画)

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久保みねヒャダのちばみ感が大好き〜〜
絶妙だけど変えがたい関係性って強いのに脆くもあって、、自分のことを語らないのは嫌われたくないって思っているからなのかもしれない
ずっと会ってたのに特定の誰かができ
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

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何かをどうにかして救いたい時、最後まで諦めない人が手にするもの