深谷守さんの映画レビュー・感想・評価

深谷守

深谷守

映画(263)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ビースト(2018年製作の映画)

4.0

韓国映画の魅力の源は、脚本の素晴らしさ、役者の演技、監督の力量だが、それらが全て揃った作品。韓国映画は悪徳警官を描かせると絶品だが、この作品はそんな中でもずば抜けている。堕ちていくしかない悲しい運命を>>続きを読む

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

3.5

「死霊館」シリーズ最新作。
と言ってもこのシリーズは全部見ていないし、全部見ていないとわからないストーリーでもないので大丈夫。
「エクソシスト」から連綿と続く悪魔払い話に「貞子」テイストが加わったごっ
>>続きを読む

哀しき獣(2010年製作の映画)

3.5

少数民族が故、生き延びるために殺人を請け負った男の悲劇。
バイオレンスシーンは容赦ない。
ストーリーには微塵の救いもない。

We Love Television?(2017年製作の映画)

3.0

採用面接で学生たちのテレビへの思いを聞き、家に帰って配信でも観ようと思ったらちょうどこのドキュメンタリーがあったので鑑賞。

前に萩本さんがMCの特番を作ったことがある。世の中にある様々なビデオや写真
>>続きを読む

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)

3.0

原作は割と好きな小説で、途中までは追っかけて読んでいた。
ただ感を追うごとに無理な感じが強くなって、結局、途中でギブアップした。
この映画版は、残念ながら原作のいいところが拾えていなくて、ちょっと残念
>>続きを読む

残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

4.0

飛行機事故で北極地域に一人で取り残された男のサバイバル劇。
登山中に岩に挟まれてしまい身動きできなくなってしまった男の物語「127時間」とちょっと似たテイストの一作で、セリフはほとんどないが、ストーリ
>>続きを読む

貞子(2019年製作の映画)

2.5

観てはいけないVHSビデオを見てしまうと・・・という設定は、SNS時代になりさすがに厳しくなってきた。
しかも時代は「令和」だし。
恐怖がだんだんと伝わらなくなったきた感じがする。

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

-

昔あったゲームブックをドラマで実現した作品。
どのくらいの選択肢に分岐しているのかわからないが、それなりには楽しめた。
果たしてどのくらい正解を辿ってきたのか、何か指針となる評価があるともっといいのだ
>>続きを読む

ハロウィン(2018年製作の映画)

3.5

ファースト「ハロウィン」のその後を描いた後日譚。
小気味好いほと躊躇なくどんどんと殺していくところはなかなか。
ジェイミー・リー・カーティスが同じ役で出演しているのも一興。

バイス(2018年製作の映画)

4.0

アメリカがすごいのは、まだ存命中の人物を取り上げて、極めてシニカルな政治風刺映画を作ってしまうこと。日本だったら訴訟を恐れて絶対に手を出さないだろう。
911の時に副大統領だったディック・チェイニーが
>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.5

潜水艦映画に大ハズレなし。
この作品は、狭い空間で息が詰まりそうになると地上のアクションに場面が移行するというところがいい。

ザ・ハード・ウェイ(2019年製作の映画)

2.5

全てに中途半端なアクション作品。
カタルシス感ゼロ。

パニック・マーケット3D(2012年製作の映画)

3.5

大洪水が起きてスーパーマーケットに閉じ込められた訳ありの人々。しかしそこには巨大殺人サメも閉じ込められていた・・・というとんでもストーリー。
先日ある番組で「サメ映画」特集をやったが、そこでは空から降
>>続きを読む

ダニー・ザ・ドッグ(2005年製作の映画)

3.5

ジェット・リー主演でリュック・ベッソン製作のアクションもので、想像以上の超B級作品。
ギャングの親分に殺人マシーンとして育てられた世間知らずの青年の復讐譚で、モーガン・フリーマンは出ているものの、B級
>>続きを読む

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

SNS時代ならでは、何の実績も経験もないのに、人気モデルやミュージシャンをアイコンにして離島でフェスを開こうとした無謀なスタートアッパーの失敗のプロセスを追ったドキュメンタリー。
SNS時代というとこ
>>続きを読む

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

1.0

主演の有村架純以外に観るべきポイントはない。
久しぶりに観ている時間が苦痛に感じられた。

バースデー・ワンダーランド(2019年製作の映画)

3.0

児童文学を原作としたファンタジーなアニメーション。
キャラクターは可愛く、気持ちはほっこりするものの、心の汚れている私にはちょっと何かが物足りない感じ。

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

アニメはあまり好きではないが、評判がいいので子供と観に行く。
アニメーションではこんなことができるんだぞというまさにテクニックのショーケース。
吹き替えの映画館が多かったので、吹き替えで観たが、これが
>>続きを読む

劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

4.0

昨年の大ヒット映画だが、不勉強にも未見。ビデオ化を機に観てみたが、ヒットも納得の出来だった。
元々のテレビシリーズは第1シーズンしか観ていなかったが、頭にストーリーのダイジェストもあり、なかなか親切。
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

ある種のロードムービーだが、ダイバーシティ、LGBTなどがすべて詰め込まれた、今の病めるアメリカを象徴した作品。
しかもきちんとエイターテインメントとして楽しめる。
個人的にはいろいろいと考えさせられ
>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.5

中学生の子供が面白かったというので観てみた。
原作はなかなかよくできているが、映像にしてしまうとどこかチープさが漂い、途端にリアリティがなくなってしまう。
原作が微妙なバランスの上に成り立っていたとい
>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.5

どこの映画館も満員で、続きの席は取れないほど。
館内は若い客で満員。こんなに弾んだ客席を見るのは久しぶりだ。
映画自体は、金を掛けまくったおふざけ以上のものではないが、まだこんなところにヒットの鉱脈が
>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

4.0

アメコミ映画好きな子供のお供で観に行ったが、壮大なるアホストーリーにあっけにとられる。出てくるクリーチャーの造形も大げさでいい。
そんな作品が平気で作られるハリウッドも頭がおかしいと思うが、それを受け
>>続きを読む

ロスト・マネー 偽りの報酬(2018年製作の映画)

3.5

「それでも夜は明ける」の監督スティーヴ・マックィーンの新作。
強盗事件で夫を殺された妻たちが、故あって夫たちが計画していた強盗計画を実行しなければならなくあるという話。原題の「Widows」は「未亡人
>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

3.5

前作は中学生の時に見て恐怖した一作。いかにもダリオ・アルジェントらしいおどろおどろしい演出、美術、照明が印象的だ。
そしてそのリメイクが、「君の名前で僕を呼んで」のルカ・ダァダーニというのが不思議。
>>続きを読む

ピアッシング(2018年製作の映画)

3.5

村上領原作の映画「Piercing」
あの痛い原作を忠実に映画化した作品。
殺人願望の男と自殺願望のある自傷女との出会いの話。
タイトルにもなっている乳首にピアスを施すシーンは痛そう。

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

1980年に韓国・光州で発生した「5.18光州民主化運動」を題材とした実話ベースの映画。
韓国の実情を報道しようというドイツ人ジャーナリストと、たまたま彼を乗せてソウルから光州に行くことになったタクシ
>>続きを読む

ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

4.5

どうせアニメだしと舐めていましたが、意外な拾い物。
「新感染」の前日譚だが、独立したゾンビものとしても秀作。
やはり韓国の映画力、半端ないっす。

空母いぶき(2019年製作の映画)

4.5

原作は漫画。以前、人から勧められて当時刊行されているところを一気に読んだが、なかなかの大作。それを2時間ちょっとにまとめあげている脚本の力はさすが。
びっくりする豪華なオールスターキャストなのは、多く
>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

さすがテレビドラマで研鑽を積んだ演出家の作品。天が切れるほどに詰めたクローズアップの切り返しで緊張感を演出。バラエティのようなわかりやすい図解で人物関係を整理し見ている人の生理に寄り添う。テレビドラマ>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

5.0

88歳にしてこの映画を作れるクリントイーストウッドの才能とパワーはものすごい。
映画はシンプルだ。園芸一筋に打ち込んできた農家の老人はネットの台頭で事業に失敗。仕事しかなかった男は家族にも見放されてし
>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

2.0

シャマラン監督の新作と聞けば観ないわけにはいかないとばかり劇場に駆けつけるも、あまりの展開にあっけにとられる。
「アンブレイカブル」「スプリット」の続編ということだが、「アンブレイカフル」の方はかろう
>>続きを読む

トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

2.5

いかにも韓国映画らしい作品。
かなりB級ではあるものの、まあまあ楽しめてしまうのは韓国映画ならではのパワーゆえ。

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

2.5

話題のグランドホテル形式の大作。
そもそも原作にちょっと欠陥があって納得できなかったが、その部分はそのまま映画化されており、見終わっての納得感は薄い。
この困った原作を頑張って映像化しているところはい
>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.5

ロッキーシリーズを継承する「クリード」2作目。その時その時で自在に展開してきたシリーズを辻褄合わせてまとめ上げる脚本力はさすが。
クライマックスでロッキーのあのテーマが流れると、反射的につい涙してしま
>>続きを読む

バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.5

Netflixオリジナルの作品は、できの良い、悪いの差が激しい。お話にならないような愚作があるかと思えば、「Roma」のようなとんでもない秀作もある。
この作品は秀作の方。どうやら原作もあるようだし、
>>続きを読む

>|