深谷守さんの映画レビュー・感想・評価

深谷守

深谷守

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.5

興行的にも大ヒットの一作。それもそのはず、キャストは一流だし、日本人男子ならばみんな大好きなヤクザ映画。しかもたけしさんの役は、ヤクザとは価値観の違う「義理人情」の任侠の世界で生きる昔ながらの跳ね返り>>続きを読む

クエスチョン(2011年製作の映画)

1.0

日本でも「なんだ、これ」という映画はたまにある。なので当然のことハリウッドには「なんだ、これ」映画がてんこ盛りである。
これもその1つ。
原題は「Panic Button」なのでもしかして面白いかもと
>>続きを読む

ジェラルドのゲーム(2017年製作の映画)

3.5

ネットフリックス・オリジナル、スティーブン・キング原作のサスペンス作品。
派手さはないし、心理描写中心の原作なので映画化されたのもネットフリックスならではのおかげ。
作品としては「ミザリー」に似ていて
>>続きを読む

オリオンの殺意より 情事の方程式(1978年製作の映画)

4.5

1978年のロマンポルノ作品。根岸吉太郎のデビュー作で、原作は勝目梓。
山口美也子のエロティックな演技は匂い立つほど妖艶。
ストーリーは陳腐だが、描かれる閉塞感には圧倒される。誰もが苛立ち、迷い、そし
>>続きを読む

マッドタウン(2016年製作の映画)

4.0

ストーリーはあって無きが如し。
人食い族に片手、片足を食われた女性のサバイバル恋愛ストーリー。音楽も画面のトーンもみんなヘン。かなりのトリップムービーだ。
でもキアヌ・リーブスも出てるし、ジム・キャリ
>>続きを読む

泥棒役者(2017年製作の映画)

4.0

元は舞台の作品。
昔の三谷幸喜的なウェルメイドな小品。演出も演劇そのもの、役者の芝居も演劇的にデフォルメされているので、演劇に慣れていない人には違和感があるだろうけれども、そこが気にならなければいい感
>>続きを読む

鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)

4.5

大学の頃に観たきりなので30年以上ぶりの鑑賞。確か前は文芸地下の中島貞夫オールナイトで観たはず。「893愚連隊」や「現代やくざ 血桜三兄弟」などと一緒に観た記憶がある。
再見して意外な発見は、これがA
>>続きを読む

ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.0

この作品は、FacebookのようなSNSが社会に浸透し、あらゆる行動がそのSNSを通じて行われるようになる近未来を描くSF。
そのうちに人の一生は「ライフログ」としてすべて記録され、ビックデータとし
>>続きを読む

風に濡れた女(2016年製作の映画)

2.5

「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」作品。
演劇は人生を投影し、さらにはセックスを暗示する。そんなテーマで組み立てられたストーリーは、全くリアリティはない。登場人物は欲望のままに行動し、あたかも舞
>>続きを読む

スキップ・トレース(2015年製作の映画)

3.5

子供が映画館の予告で見て、「これは行きたい」と切望していた作品。
ジャッキー・チェンはすっかり年を取ってしまったし、レニー・ハーリンの演出もストーリーも凡庸。漫画を映画に置き換えたものと言っても間違い
>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.5

NASAの宇宙船打ち上げを支えたのが3人の黒人女性であったという史実に基づくストーリー。
ダイバーシティ・マネージメントを最初に推進したのはIBMだったが、そのIBMがこのストーリーでは大きなキーとな
>>続きを読む

ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.0

Netflix制作のコメディ・アクション。
アメリカでは劇場公開され、日本では配信スルー。まあこの手の映画は日本じゃ当たらないからこういう公開の仕方ができるのも、配信会社制作ならではということか。
>>続きを読む

リベンジ・リスト(2016年製作の映画)

3.0

ハリウッド映画によくあるワンマン・アーミーもの。とはいえ今回は相棒がいるのでバディー・アーミーものといったところか。
中盤あたりまではいい感じで進んでいくものの、途中からストーリーがグダグダになってき
>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.5

どうせ大味のアメコミ映画と思って観に行ったら、意外にも骨太のエンタテインメントだった。
愛の発見と覚醒の物語。
後半は漫画そのものになっているのはご愛嬌。

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

2.0

なんだか同じようなシーンが繰り返されて、ものすごく長く感じられた作品。
いかにもアメリカな世界観はまあいいとしても、様々な設定に全く馴染めない。

氷菓(2017年製作の映画)

3.0

カメラがものすごく廉価になり、編集もコンピュータ上で簡単にできるようになって、音楽も打ち込みで相当なものが出来る今、「映画を作るという行為」はものすごく簡単なものになっているような気がする。
その証拠
>>続きを読む

バッド・ウェイヴ(2017年製作の映画)

2.0

ブルース・ウィルス主演のダメダメ私立探偵映画。
ストーリーもアクションも全てが緩い。
人物に魅力がないのもいただけない。

サラリーマン・バトル・ロワイアル(2016年製作の映画)

2.0

閉じ込められたオフィスビルでバトルロワイヤルが繰り広げられるというトンデモ映画。脚本がジェームス・ガンでなければ観なかった。
設定は面白いし、カルトになる可能性はあったのにちょっと力及ばず。
特に後半
>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.5

前作に輪をかけたバカバカしさがたまらない一作。
様々な映画的お約束の中で展開されるスーパーアクション。この独特な世界観こそがこの映画の真骨頂。
続きが楽しみな一作。

キングのメッセージ(2016年製作の映画)

2.5

ネットフリックスのオリジナル作品。
行方不明の妹を探す男の物語で、ストーリーには新鮮味はない。まるで昔の東映のローバジェットのプログラムピクチャーを観ているかのようなザラザラとした質感。
ネットフリッ
>>続きを読む

銀魂(2017年製作の映画)

2.5

原作の漫画も知らず、アニメも全く知らなかったので、世界観が全く理解できなかった。ドメスティックなマーケットでリクープしていくならばこの作りでいいんだろうけれども、グローバルで儲けていくにはこの作りはな>>続きを読む

14の夜(2016年製作の映画)

3.0

「百円の恋」の脚本家、足立紳の監督作ということで期待して観たが、微妙に乗り切れなかった。
イケてない地方都市のイケてない中二たちのイケてない一夜の出来事を描いた青春ものだが、人物に気持ちが乗っていかな
>>続きを読む

ザ・ウォール(2017年製作の映画)

3.5

アマゾンが出資して作られた戦争映画。
しかし大規模な戦闘シーンがあるわけでもなく、ほぼ同じシチュエーションで最小人数の役者が芝居をするというミニマムな作品。
アマゾンが配信を前提として出資をして、普通
>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.8

マクドナルドの「公式」ファウンターと、創設者の兄弟の物語。
事業というのは、アイディアを出す「プランナー」と実際に運営していく「ランナー」の両輪が揃って初めて上手くいくもので、どちらかが強すぎれば当然
>>続きを読む

フロンティア(2007年製作の映画)

2.0

トビー・フーパーの「悪魔の沼」の時代から、欧米の映画では「郊外には食人の頭のおかしい家族がいる」ことが当たり前になっている。そのルーツを辿ればヒッチコックの「サイコ」やトッド・ブラウニングの「フリーク>>続きを読む

ひかりのたび(2017年製作の映画)

4.0

全くストーリーを知らないで観たので、何がどうなっていくのか全然ストーリーが予感できず、久し振りにものすごくいい緊張を強いられる1時間半だった。映像もモノクローム。これが緊張感をさらに増していく。
そう
>>続きを読む

スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

いわゆるアメコミの爽快アクションを期待するとがっかりしてしまうだろうが、全く違う視点で学園コメディとして見れば十分に満足できる作品。
それにしてもスパイダーマンをコメディ側にリブートさせるとはさすがな
>>続きを読む

アリーキャット(2016年製作の映画)

3.0

かつてテレビドラマの「傷だらけの天使」などから映画人が育ち、Vシネから映画人が育った。今の時代、その役割を担っているのが、ミニシアターで上映される映画たちだ。
吉本興業東京本社での打ち合わせの帰り道、
>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.0

ポール・ヴァーホーヴェンの新作。
どこかズレた女性が主人公のブラックコメディ。いかにもフランスらしい変態が次々登場で面白い。
ストーリーはちょっと破綻気味。

傷だらけの悪魔(2017年製作の映画)

3.0

テレビドラマ、再現ドラマ、MV、CM、バラエティ、ドキュメンタリー、映画・・・それぞれの境界があやふやになった結果、こんなふわっとした映画ができてしまう。
誰の幸せのために作られた映画かよくわからない
>>続きを読む

海底47m(2017年製作の映画)

3.5

ケージに入ってサメを見るアトラクションを楽しんでいる時、ケージを吊るしていたワイヤーが突然外れて、ケージごと海底に落ちてしまう。酸素はどんどん減っていくし、周りにはサメが寄ってくるしという典型的なパニ>>続きを読む

東京ヴァンパイアホテル(2017年製作の映画)

2.0

園子温の配信作品ということで期待したが、かなりガッカリの作品。美術にお金はかかっているし、いつも以上の好き勝手やっているのはいいけれども、客観的に俯瞰で見られるプロデューサーの不在を痛感。
せっかくの
>>続きを読む

オケ老人!(2016年製作の映画)

3.6

細川徹脚本・監督作品ということで期待したものの、よくできたテレビの2時間ドラマって感じ。
なんだか志の輔の落語を原作にテレビドラマを作りましたと言われても納得してしまうような作品でした。

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.5

美しき遺体の解剖が話題の作品。
全くの予備知識なしで見たので、話が意外なオカルト方向に展開していくことにビックリ。オカルト作品としては普通の出来。

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.0

ボストンマラソンテロを題材にした実話ベースのノンフィクション。
あまり派手に脚色できないのでこんな感じに仕上がったが、同じ実話ベースでも「ハドソン川の奇跡」と比べるとかなり弱い出来。脚本も演出も凡庸。
>>続きを読む

ロー(英題)(2016年製作の映画)

3.5

話題のフランス製カニバリズム映画。
グロテスクではあるものの、言うほどではない。ベジタリアンの女性が全寮制の大学に入学して新歓の洗礼を受けて生肉を食べさせられると・・・という話だが、ホラーではあるもの
>>続きを読む

>|