深谷守さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

深谷守

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キングのメッセージ(2016年製作の映画)

2.5

ネットフリックスのオリジナル作品。
行方不明の妹を探す男の物語で、ストーリーには新鮮味はない。まるで昔の東映のローバジェットのプログラムピクチャーを観ているかのようなザラザラとした質感。
ネットフリッ
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銀魂(2017年製作の映画)

2.5

原作の漫画も知らず、アニメも全く知らなかったので、世界観が全く理解できなかった。ドメスティックなマーケットでリクープしていくならばこの作りでいいんだろうけれども、グローバルで儲けていくにはこの作りはな>>続きを読む

14の夜(2016年製作の映画)

3.0

「百円の恋」の脚本家、足立紳の監督作ということで期待して観たが、微妙に乗り切れなかった。
イケてない地方都市のイケてない中二たちのイケてない一夜の出来事を描いた青春ものだが、人物に気持ちが乗っていかな
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ザ・ウォール(2017年製作の映画)

3.5

アマゾンが出資して作られた戦争映画。
しかし大規模な戦闘シーンがあるわけでもなく、ほぼ同じシチュエーションで最小人数の役者が芝居をするというミニマムな作品。
アマゾンが配信を前提として出資をして、普通
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.8

マクドナルドの「公式」ファウンターと、創設者の兄弟の物語。
事業というのは、アイディアを出す「プランナー」と実際に運営していく「ランナー」の両輪が揃って初めて上手くいくもので、どちらかが強すぎれば当然
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フロンティア(2007年製作の映画)

2.0

トビー・フーパーの「悪魔の沼」の時代から、欧米の映画では「郊外には食人の頭のおかしい家族がいる」ことが当たり前になっている。そのルーツを辿ればヒッチコックの「サイコ」やトッド・ブラウニングの「フリーク>>続きを読む

ひかりのたび(2017年製作の映画)

4.0

全くストーリーを知らないで観たので、何がどうなっていくのか全然ストーリーが予感できず、久し振りにものすごくいい緊張を強いられる1時間半だった。映像もモノクローム。これが緊張感をさらに増していく。
そう
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

いわゆるアメコミの爽快アクションを期待するとがっかりしてしまうだろうが、全く違う視点で学園コメディとして見れば十分に満足できる作品。
それにしてもスパイダーマンをコメディ側にリブートさせるとはさすがな
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アリーキャット(2016年製作の映画)

3.0

かつてテレビドラマの「傷だらけの天使」などから映画人が育ち、Vシネから映画人が育った。今の時代、その役割を担っているのが、ミニシアターで上映される映画たちだ。
吉本興業東京本社での打ち合わせの帰り道、
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.0

ポール・ヴァーホーヴェンの新作。
どこかズレた女性が主人公のブラックコメディ。いかにもフランスらしい変態が次々登場で面白い。
ストーリーはちょっと破綻気味。

傷だらけの悪魔(2017年製作の映画)

3.0

テレビドラマ、再現ドラマ、MV、CM、バラエティ、ドキュメンタリー、映画・・・それぞれの境界があやふやになった結果、こんなふわっとした映画ができてしまう。
誰の幸せのために作られた映画かよくわからない
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海底47m(2017年製作の映画)

3.5

ケージに入ってサメを見るアトラクションを楽しんでいる時、ケージを吊るしていたワイヤーが突然外れて、ケージごと海底に落ちてしまう。酸素はどんどん減っていくし、周りにはサメが寄ってくるしという典型的なパニ>>続きを読む

東京ヴァンパイアホテル(2017年製作の映画)

2.0

園子温の配信作品ということで期待したが、かなりガッカリの作品。美術にお金はかかっているし、いつも以上の好き勝手やっているのはいいけれども、客観的に俯瞰で見られるプロデューサーの不在を痛感。
せっかくの
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オケ老人!(2016年製作の映画)

3.6

細川徹脚本・監督作品ということで期待したものの、よくできたテレビの2時間ドラマって感じ。
なんだか志の輔の落語を原作にテレビドラマを作りましたと言われても納得してしまうような作品でした。

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.5

美しき遺体の解剖が話題の作品。
全くの予備知識なしで見たので、話が意外なオカルト方向に展開していくことにビックリ。オカルト作品としては普通の出来。

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.0

ボストンマラソンテロを題材にした実話ベースのノンフィクション。
あまり派手に脚色できないのでこんな感じに仕上がったが、同じ実話ベースでも「ハドソン川の奇跡」と比べるとかなり弱い出来。脚本も演出も凡庸。
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.5

話題のフランス製カニバリズム映画。
グロテスクではあるものの、言うほどではない。ベジタリアンの女性が全寮制の大学に入学して新歓の洗礼を受けて生肉を食べさせられると・・・という話だが、ホラーではあるもの
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スプリット(2017年製作の映画)

3.5

シャマラニストにはたまらない一作。そもそも「アンブレイカブル」を観ていないと全く楽しめない作品。
シャマランって相当な映画オタクだということ。そして強い世界観を持っているということがよくわかる。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

人種差別を扱った映画かと思って観ていくと、どんでもない展開に。さすがにこの展開は全く予想できない。
っていうか設定があまりに突飛すぎる。こういう映画を考える人もすごいが、作ると決断した人もすごい。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.0

バカバカしさを極めると楽しくなるという好例。
ディティールの一つ一つまで丁寧にバカバカしさを極めている。
さすがハリウッドの余裕である。

バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

4.0

実際にあった海底油田事故を題材にした劇映画。
事故が起きるまでにゴチャゴチャと人間関係を描いているのがちょっと長すぎる。事故が起こり始めると途端に目が離せなくなってくる。事故の描写は迫力ありなかなかの
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エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

3.0

いかにもハリウッドの勧善懲悪大作。
なので見終わるとスッキリした気持ちになれて、内容は全て忘れている。
イギリスの首相が病死してその葬儀に世界中のトップが集まってくる。そこでテロが起きて・・・というシ
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13の選択(2014年製作の映画)

2.5

タイ映画のリメイク。嫌な気分になること請け合い。
ロバート・ブロックの小説にありそうな設定。謎の指令に13回従うと億万長者になれる。指令はどんどんエスカレートしていく。時には嫌なことだったり、犯罪だっ
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FAKE(2016年製作の映画)

3.0

ドキュメンタリー映画の形式は取っているものの、本質的にはよくできたサスペンス風の劇映画。
いつ物語が破綻するのか、嘘が露呈するのかを楽しむ間違い探し。様々なモンタージュ技法を駆使してなかなかのエンタテ
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怒り(2016年製作の映画)

4.0

意外にも技巧的に作られた映画の佳作。
役者がそれぞれ達者で、しかし気負うことなく芝居をしているのがいい。
ゴールデンウィークにはこの手のちょっと重めの映画もいい。

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.0

ラスト10分前までのストーリーはいい感じ。
ただラストがちょっと苦手。
あんまり当たらなかったみたいだけど、ハリウッドらしくて楽しめる。

監視者たち(2013年製作の映画)

3.5

監視専門の警察官が主人公。
香港映画のリメイクらしいがオリジナルは未見。ストーリーはさほど強くないが、エンタテインメントに徹していてそれなりには楽しめる。
韓国映画にハズレなしだなあ。

グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

2.5

最初の方は、昔担当していた生の情報番組のスタンバイのドタバタを思い出してなかなかいい感じだった。
途中までは結構面白く観たものの、途中からがデタラメすぎ。話の芯がブレているので、共感しにくい作品になっ
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.0

韓国映画「殺人の告白」のリメイク。
ミステリものなのであらすじには触れられないけれども、元の作品に手を加えすぎてダメにしてしまった残念な例。
原作を離れたあたりで完全のラストまで読み切れてしまう。
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.5

甲殻機動隊に特に思い入れはないが、予告が非常に期待感を煽る作りだったので見てみるものの、うーんという感じ。
多分たけしさんは英語を喋りたくないと主張したであろうから、御構い無しに日本語で喋る。
あえて
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死霊のはらわた(2013年製作の映画)

3.0

「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレス監督の旧作。
サム・ライミの「死霊のはらわた」のリメイクだが、元作以上にスプラッター。徹底しているのが気持ちいい。わずかに90分程度の作品内に元作のエッセンスを
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後妻業の女(2016年製作の映画)

3.0

原作は結構面白かったが、映像化してしまうとそれほどではなくなってしまったのが残念。
大竹しのぶの芝居の巧さには唸らされるが、ちょっと疲れてしまう。よくできた二時間ドラマのテイストだからライトに見たかっ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.7

韓国は国策さとして映画産業を推奨していったという。国内マーケットだけでは狭すぎて成立しないため、グローバルなマーケットを意識して映画を作る。そのために映画人をハリウッドに修行に行かせ、その技術を習得さ>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

4.0

韓国映画のイカれっぷりがタップリ詰まった佳作。
出てくる誰一人としてまともではなく、誰が死んでも全く同情できない。ここまでとんでもない人物ばかりが出てくる映画も珍しい。
とにかくトゥー・マッチな映画。
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.5

今の時代にこんなアナクロな映画を作ろうとする意欲が素晴らしい。だって超B級映画だからね。
出てくるのは巨大なキングコングだけではありません。あんなのも超巨大になっているし、なんかよくわからない生物も超
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闇金ウシジマくん ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

4.0

前作がガッカリだったが、今作はまあまあ取り戻している感じ。
なぜ闇金ウシジマが誕生したのか、いかなる因縁の上に今があるのかを解き明かしていく。
映画が終わってしまったのは残念だが、漫画がまだ続いている
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