深谷守さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

深谷守

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闇金ウシジマくん Part3(2016年製作の映画)

2.5

このシリーズは原作も好きで見てきたが、最もガッカリした作品。
ストーリーも浅いし、芝居も中途半端。
情報商材というテーマは悪くないのに、脚本が良くないせいか、全く物語に共感できない。

牝猫たち(2016年製作の映画)

4.5

猥雑な街、池袋を舞台にした群像劇。
主人公はデリヘルで働く三人の女性。ネットカフェを渡り歩くその日暮らしの女性、子供を虐待する母親、夫に隠れて働く主婦。それぞれが現代を象徴する存在。
描写はコミカルだ
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トリプルX:再起動(2017年製作の映画)

3.5

今になってなぜリブート作品をわざわざ作ったのか。
トランプ政権になりますます陰鬱になっていくアメリカ。映画くらいはスカッとしていたい。だからこんな作品や「ワイルド・スピード」の新作が作られているのだ。
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.7

古き良き時代にミュージカルを現代に再現した作品。
当然、時代が変わっているのだから、作りも変わっている。
あの時代のミュージカルは基本的に底抜けなハッピーエンドだった。だが今の時代のミュージカルはそう
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葛城事件(2016年製作の映画)

4.5

駄目な男の話をもっと見たいということで去年の映画「葛城事件」
心がどよんと沈み込む最低な話だが、家族の崩壊の物語に凄まじいパワーにすっかりやられる。無差別殺人犯の父を主人公に、その妻、兄、そして死刑囚
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

交通事故で妻は亡くなり、夫は生き延びる。夫が絶望からいかに再生していくかを描いたストーリー。
原題は「Demolition」で「破壊」を意味する。主人公は物を分解することに取り憑かれる。それが破壊だ。
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虐殺器官(2015年製作の映画)

4.6

伊藤計劃の遺志を忠実にそして実直に映像化した作品。これほどのこだわりと敬愛に満ちた作品が成立したことはまさに奇跡だと言えよう。
テーマは人が生きていくための犠牲。自分が生きていくことは、他人の生きるこ
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

2.5

矢口史靖監督作品「サバイバルファミリー」
「突然電気が消滅したら」というSF的な予告編が面白そうで初日に鑑賞。
電気自体がなくなるという設定かと思ったら、電気で動くもの全てが機能しなくなるという設定で
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

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天才外科医が大けがをした後、チベットで修行して超絶魔術師になるというとんでもストーリー。さらには地球を救う大活躍までしてしまう。
だが子供はお気に入りで原作も読みたいとのこと。
CGとはここまで表現で
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その怪物(2014年製作の映画)

3.0

姉を殺された少女と妹を殺された女性が助け合い生きていくアクションコメディ。いや、仕立てはコメディだが、全体のテイストはシリアスアクション。
韓国ならではのカオス映画で、あまりに無計画でごった煮なので笑
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タクシーハンター(1993年製作の映画)

4.0

事故でタクシーの運転手に妻を殺された男が殺人鬼と化してドライバーを次々と殺していく復讐譚。
いかにも香港映画らしい雑さがいい感じ。

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.5

心にトラウマを抱えた、天才会計士にして殺しを得意とする男の物語。
ベン・アフレックが秀逸。ハリウッドはたまに「ほう」と唸らせられる佳作を生み出す。人物の造形、ストーリーライン共に個性的。ちょっとご都合
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

「七人の侍」そして「荒野の七人」の正統的なリメイク作品。
七人の中にはネイティブアメリカン、アジア人、メキシカン、黒人もいて、今の時代の七人の物語になっている。
画面はスコープサイズで、スクリーンでし
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人妻集団暴行致死事件(1978年製作の映画)

4.5

これまたロマンポルノの大傑作を再見。前に見たのは大学生時代の文芸地下か並木座か。
田中登の演出の秀逸さもさることながら、室田日出男の熱演が素晴らしい。また若者たちのデタラメさ、どこか煮詰まってしまった
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(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.7

2017年最初の映画。
大学生の頃に飯田橋の佳作座で観て以来の再見。
全編に狂気と頽廃が充満し、息苦しいほど張りつめた映画だ。
モノクロパートからカラーになる切り変わりが凄まじいほどのパワー。当時はよ
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

2.5

ここまでベタベタの恋愛ドラマは、ロバート・ゼメキスでなければ絶対に観に行かない。
でも当然のこと、期待はなかなか満たされない。よくできている映画だが、何か欠けている感じ。
ブラッド・ピッドもちょっと中
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.0

遠藤周作の原作でマーティン・スコセッシ、しかも日本人俳優も多数出演とあれば観に行かななければということで試写に行ったが、そもそも宗教を持っていないということもあるからかどうも乗り切りない映画だった。>>続きを読む

バイオハザード:ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

2.5

随分と続いた作品。これがファイナルということだが、ちょっと残念な出来。
世界観は好みだが、ストーリーが…
何事でもそうだが、寿命ということは大事。延命は賢明ではない。

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

4.0

「ゴーン・ガール」のような映画との評判を聞き、観に行く。
広い映画館に客はまばら。あまりに世に知られていない映画故か。
しかし作品はなかなかの良作。
残念ながらミステリー仕立てのストーリーは結末まで予
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

4.5

わずかに20代半ばの監督がこの作家性が高くしかしきちんと商業映画として成立している映画作品をとったことに驚く。役者たちもきちんと芝居しているし、演出も効いている。映像もスタイリッシュだ。
iPhone
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もっとしなやかに もっとしたたかに(1979年製作の映画)

4.3

30数年振りに見る青春の佳作。
いかにも昭和の映画らしく退廃的で、シニカルで、厭世的で、そしてソフトにエロティックな作品。
森下愛子の捨て猫のような存在感が圧倒的。主演の奥田瑛二も若い。そして蟹江敬三
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.5

元々の韓国映画がすごく良かったので、期待して観た。
結果、残念ながら原作には及ばなかったが、原作と同じれべるの楽曲を得られたという点で意味のあるリメイクだった。
音楽映画と割り切れば結構いい感じ。

新宿スワンII(2016年製作の映画)

4.0

2時間を超えるオールスタームービーだが、前作以上に面白い。途中でダレることがないのはさすが園子温。
「御用達」を正しく「ごようたつ」と読んでいるのもなかなか。世間では「ごようたし」と読まれることが多い
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ミュージアム(2016年製作の映画)

3.5

大友啓史監督の新作ということで観に行ったが、ちょっとガッカリな結果に。
残酷描写がセールスポイントでもあるが、ちょっと中途半端。
原作は読んでいないが、展開に関しても中途半端。極めて日本的な「まあこん
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

アニメには全く興味がなかったが、「君の名は。」から関心を持ち、この作品には完全に魅せられてしまった。というか多分ジブリ作品が嫌いだったということだったのかもしれないと思う。だってディズニーは大丈夫だっ>>続きを読む

殺人の告白(2012年製作の映画)

4.5

日本でリメイクしているということで、原作となる作品を観てみる。
「恨の美学」をベースにした典型的な韓国映画。ストーリーもほぼ繋がっていないし、そもそもカットも繋がっていない。
でもそんなことは全く御構
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

2.5

予告編で「30秒後に二つのことが起きる」とありますが、これが映画のピーク。種明かしもガッカリだし、展開も凡庸。

何者(2016年製作の映画)

4.0

ロクに就職活動はしていませんが、SNSの時代に就職でなくて本当に良かったと思えた。
原作はよくできた話と感心したが、映画も思った遺児ようにしっかりとしたいい作品だった。
ただ、舞台出身の人に舞台をいじ
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殺人遊戯(1978年製作の映画)

4.0

「遊戯」シリーズ第二作。いかにも日本的なユーモアとシリアスが程よく混じり合った快作。このシリーズはレーザーディスクで持っているが、機械が壊れてしまい観られないので、配信で観る。
アクションシーンの長回
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.5

出てくる人物の誰ひとりにも感情移入できない鬼畜なストーリーだが、とにかくよくできた映画だ。
強盗を繰り返す3人の若者が最後の仕事に元軍人の家を選ぶ。大金が家の中にあるというのだ。しかもその男は盲人。
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SCOOP!(2016年製作の映画)

2.5

原田眞人の「盗写 1/250秒」のリメイク。元のドラマは見てはいるものの記憶はかなり薄れている。
この監督の作品は「モテキ」「バクマン」と楽しめたが、今回はちょっと期待外れ。やっぱサブカルと
商業映画
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メカニック(2011年製作の映画)

3.8

続編の公開を機に旧作を再見。
いかにもジェイソン・ステイサムらしい能天気なアサッシンアクション。出来も悪くない。
さすがブレない作品選択だ。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

5.0

安心のイーストウッド監督作品。時間軸の再構成、音楽、演出の全てがパーフェクトな作品なり。実話にもかかわらず、あまりにドラマチックで感動的。舞台劇のような緊迫感と究極に研ぎ澄まされたセリフには唸らされる>>続きを読む

ATM(2012年製作の映画)

2.5

深夜の駐車場のATMに閉じ込められた男女3人と謎の襲撃者の闘いの物語。
超B級。でもそこそこ面白い。

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.8

韓国映画初のゾンビもの。
噛まれてから発症するまでの時間が人によって違うなどご都合主義的なところは色々あるが、描写のエグさはさすが韓国映画。
全速力で走るゾンビは見応えがある。

インビテーション/不吉な招待状(2015年製作の映画)

4.2

シッチェス映画祭で話題になった作品ということしか予備知識なしに観たので、あまりの展開にビックリした。
Netflixの配信オンリーだが、前半の展開があまりにもゆっくりで2度ほど途中で寝てしまった。最後
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