山本愛生Iもっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

山本愛生Iもっちゃん

山本愛生Iもっちゃん

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

音楽映画は、曲が登場人物やストーリー全体にどう影響するかが重要。
この映画の中で"歌"は、いろんな役割を背負っていた。最後の歌唱シーンは、観客まるごと飲み込む。
私達が気づかない聾唖者の苦労や、綺麗事
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

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イランは死刑執行件数が世界2位なんだそう。夫を死刑で失いシングルマザーとして生きるミナが、夫の冤罪を知る。
人が人を捌き死に追いやる歪み、イランで女性が一人生きる苦労、"神の定め"という言葉は慰めにな
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

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エジプトの絶景だけでも満足度が高い、アガサ・クリスティ原作の極上ミステリー。アブ・シンベル神殿は実物大のセットと知って驚き。もともと2020年に公開される予定で予告もずっと流れてたから、やっと観れた〜>>続きを読む

ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.7

結婚式絶対やりたい妻と、乗り気じゃない夫「結婚式あるある」な話かと思ったら、個性的すぎる人物達に掻き回されていくコメディ!バカリズムさん脚本と大九明子監督のスクリーンいっぱいに遊ぶ自由な表現がマッチし>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

予習も知識も何も要らずに飛び込める新バットマン!
連続殺人の謎を解くにつれて、バットマンの成長もあるが、葛藤も深まっていく。混沌の時代に、改めて復讐者としてのバットマンの哲学を問う作品にも思える。3時
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

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岸井ゆきのさん演じる真奈の視点で描かれる、親友のすみれを失ってからの世界。時間をかけて、何かと向き合おうとする人を優しく包む物語。
主演二人も素晴らしく、監督が連続して向き合ってきたテーマ"喪失と再生
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ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

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ザ・スミス解散を知ったファンがラジオ局をジャックするという実話に基くお話。ラジオから流れる曲と若者たちの鬱屈した感情のリンク。スミスをほぼ知らずに観たけど興味を持った。曲が好きな人なら楽しめる小ネタが>>続きを読む

宮田バスターズ(株)-大長編-(2021年製作の映画)

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出演しています!

宇宙生物が飛来する世界で戦う中小企業のお話です。学生映画ながら正面からSFエンターテイメントに挑んでいます!
熱量150%、観たら何か作りたくなるはず!
毎日20:45〜と遅めの時
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エッシャー通りの赤いポスト(2020年製作の映画)

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園子温監督 #エッシャー通りの赤いポスト のぼせるくらいの熱量…!ワークショップに参加した51名の役者と作る「素人歓迎の映画オーディション」がテーマの群像劇。初見の役者さんが殆どなのに全員の顔が頭に残>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

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アラフォーの「花束みたいな恋をした」で、世代の人には刺さりすぎて息が止まるのでは…と思った。
1995年に出会った彼女との日々を引きずりながら、もがいて生きて、コロナ禍を迎える46歳のボク。東京の街並
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ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

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田舎に住む変わり者の女の子が16歳で音楽ライターになり、辛口批評で人気になっていくお話なんだけど、ほぼ実話だから驚き。まずは挑戦する、失敗しながら自分を作っていく。
自分の黒歴史を思い出しつつ、まだま
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ロン 僕のポンコツ・ボット(2021年製作の映画)

3.3

SNSの人間関係の話でびっくりした。
スマホよりハイテクなロボットができ、持ち主と相性の良い友達までサジェストしてくれるようになった世界は…!?
YouTuberとかライバーのキャラクターも出てくる。
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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12月公開『ラストナイト・イン・ソーホー』一足先に見ましたが、面白かった…こんなホラー映画見たことない…
ロンドンでデザイナーを目指す大学生エロイーズは、1960年代に同じ街に生きた女性と夢の中でシン
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.6

東日本大地震の日とそれから9年後、時系列がバラバラになっていて、徐々に事件の真相にたどり着いていくミステリー。震災のその後と、生活保護を取り巻く問題を描く。タイトルの「護る」という漢字に複数の意味が込>>続きを読む

メインストリーム(2021年製作の映画)

3.3

アンドリュー・ガーフィールドが炎上系YouTuberに!狂気的なカリスマと、現実に不満を抱きSNSで一旗揚げたい野心的な若者たちが結びついた先に何があるのか。
視聴者たちが彼らに踊らされているようで、
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空白(2021年製作の映画)

4.0

映画『空白』、噂通り重かったけど面白かった…
万引きを咎められ、逃げた先で車に轢かれた女子高生。怒り狂う父親。追及されるスーパーの店長。車の運転手。誰かのせいにしたい。でも…
ただ悲しみだけが増える不
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.4

やっとシャン・チー観てきた!
とにかくアクション見応えあって面白かった。父と母の踊るような戦いも、なんでもありのバス戦も好き。
あとMCUの過去作知識がボロボロ抜け落ちてきてる私的にはこのくらい一作で
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.6

『スイング・ステート』面白かった!
真面目な選挙映画かな…?と思っていたら裏切られます。
アメリカで民主党・共和党の支持率が拮抗する“スイング・ステート”での攻防をユーモアたっぷりに描きながら、選挙制
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.7

映画『トムボーイ』は『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督の過去作。素晴らしかったので、事前知識なしで観てほしい。友情に恋に10歳の夏の青春物語かと思うが次第に明らかになる事実。生活を覗き見ているよ>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.6

グサヴィエ・ドランの『トム・アット・ザ・ファーム』驚くほど説明がない余白の多い作品。亡くなった恋人の男性の故郷に行くと、母は自分の存在を知らず、彼女がいると思っていた。そこで出会う暴力的な兄との不穏な>>続きを読む

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.9

本日公開『テーラー 人生の仕立て屋』
倒産寸前の老舗テーラーのスーツ職人が、移動販売を始め、ウェディングドレスを作ることに…
不器用だが一生懸命なニコスの挑戦が、ミシンを動かす音や街の喧騒にのって温
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.2

また凄い日本映画が生まれていた…
女子高生の自殺事件を追うドキュメンタリー監督が、ある出来事を機に究極の選択を迫られる。事実は一つだが、真実は人の数だけ/報道の数だけ存在している。
由宇子の苦しみの根
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

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9/10公開『浜の朝日の嘘つきどもと』
映画が好きな人にきっかけを聞くと「映画の楽しさを教えてくれたあの人」の話をしてくれる。そんな“あの人”を思い出す映画だ。
朝日座に突然現れ、経営を立て直そうとす
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.8

もう、傑作すぎて…………アカデミー脚本賞も納得
医大に通う前途有望な若い女性(プロミシングヤングウーマン)がある事件を機に大学を辞め、平凡な生活を送りながら起こす復讐劇。ジャンルが突然変わるような絶妙
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.4

けっこう変な映画よね…?
Uの世界は圧巻の映像美でワクワクしたし田舎パートも好きなところ多いけど、なんで君はそんなことするの?みたいなとこは気になってしまう。
中村佳穂さんが素晴らしかったな。すずの時
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.7

入江悠監督10年ぶりの自主映画『シュシュシュの娘』試写で観てきましたが、超絶面白かった…!
サプライズと笑いが散りばめられて、思わぬ方向に転がっていくと思ったらチクリと社会を刺していく。ネタバレになら
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.5

なんだこの爽やかな青春物語は…
悩み多き時間が、言葉によって、音楽によって、出逢いによって輝いてゆく。
中高生はみんな気になる人を誘って観ると良いと思います。最高の夏にしようね👒

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.4

アメコミ好きも初心者もみんな突撃してほしい。
ジェームズ・ガンが好き勝手やってくれて、Suicide Squadという言葉の意味を噛み締めた。下品さもゴア描写もマシマシなのに、なんか愛しくなっちゃう
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

3.2

新聞記者のプロデューサー作品と聞いて観に行ってみた。

私は政治にそこまで関心がない一般的な若者で、のらりくらりと答えているようで答えていない答弁の様子などはかなり衝撃的で、国民は政府から舐められいる
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.2

4週間にわたって離島で灯台の管理を行う2人の男が狂っていく話。あらすじは本当にこれだけ。画面サイズが狭く全編モノクロ、耳障りな霧笛の音が時折流れるので、観る側も暗い灯台の中に閉じ込められ常にストレスに>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.3

映画『RUN/ラン』観てきた!
車椅子で生活するクロエが、ある日愛情深いはずの母親に不信感を抱く…という毒親からの逃走映画
『search サーチ』の監督とだけあって、うまいな〜と思う心憎い小ネタが随
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.2

幼少期からファッションが大好きでデザイナーを志すエステラがなぜ最恐のヴィラン、クルエラに…?
衣装・メイク・ヘアスタイルとにかく素敵!着こなすエマ・ストーンも流石で、それだけで観る価値あり…!
才能だ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

天才プロデューサー・ポンポさんと、映画を愛する男ジーンを通して描かれる映画制作の裏側。
映画はシーンの取捨選択であり、人生もまたそう。時に孤独に、限界を超えて、創作と向き合う人々へのエール。
劇中劇と
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演じる女/A Woman Who Acts(2020年製作の映画)

3.5

SSFF2021で鑑賞
満島ひかりさん演じる女は、お金持ちの老人の妻なのか?愛人なのか?
年老いて病を抱えもうすぐ死を迎えそうな老人に対し、素敵な服に身を包み、明るく自由奔放な女は、遺産目当てなんじゃ
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