moetさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

終始めちゃくちゃなのに不要な描写はひとつもなくて、人の感情というものをこんなにも生々しく表現できるんだなとびっくりした。

たくましく進歩していく姿は感嘆だけど、彼女がもし美しくなかったら…??と考え
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

同じようで同じでない完璧な生活。完璧な人生ではないけど、これが人生なのかなと思う。完璧な人生ってなんだ。
木漏れ日も朝日も夕焼けも晴天も雨の日も美しいね。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

メモが飛んでっちゃうとことか、すれ違う様子とかがまるでチャップリンだなって思って見てたらラストにやられました。人生!!!

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

間違いなく名作です。名作なんですが…。

ルビーに依存していることを自覚していて問題意識もある父兄に対して、「優しい子、賢い子」「音痴だと馬鹿にされるかも」などと綺麗事を並べて娘をコントロールしようと
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.8

別れた男全員地獄に堕ちろ(全員ではない)というマインドなので、実際それをやってのけたパトリツィア豪快〜!!!好き〜!!!ってなりました。

マウリツィオ・グッチの名前を聞いたときのときめいてる顔から最
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.8

何も知らずに観に行ったので、キングスマン(無印)くらいの軽い気持ちでいたら想像を遥かに超える辛い成り立ちで結構くらってしまった。
でも史実を上手いこと盛り込みつつ、特にラスプーチン戦は見たかったやつ〜
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

岡田将生演じる高槻の物語へ入ってくる感じも、消えていきかたも、あの台詞を言うホラー感も、全て村上春樹の本を読んでる時に感じる人間ではない装置のような感じがそのままですごかった。

元ネタはドライブ・マ
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.0

顔の良い男が情けないのを観るのは悪くないですね。

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.8

最初から色々とフラグが立ちすぎてて主人公の女の子がどんな風に傷ついてしまうのだろうか…。とハラハラしながら観てたけど、途中から、一体これは????みたいな展開が有無を言わさず繰り広げられて、傷つき方も>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.8

こんなに奔放で最強なパパがいたら思春期の感情ぐちゃぐちゃになりそう…と思いつつ大人になってこんなにも完全に自分の味方で居てくれる存在が居たら素敵だろうなと思う。

少し落ち込んでて天気もあんまり良くな
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.6

中身のない会話が嫌いと言いながら自分は何も話そうとせず、結婚生活のことを聞かれても同じ台詞を繰り返す。他者と比較してしか自分の幸せの輪郭が分からない。離婚した先輩、ずっと独身の先輩、そして三番目に会う>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

人間とそれ以外の違いとは…??と終始考え続けたけど分からず。そんなことはどうでも良く面白かった!終盤、主人公が危険な状況下で「今のが生きてる気がする」というシーンがあるのだけど、リアルって、人生ってそ>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

4.0

打ち明け話をすることは相手にその重さも引き受けてもらうということで、自分でその重さを引き受けて打ち明けないという優しさと強さというものが歳を取るにつれて必要になってくるよな…。ということを自分の人生を>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

言いたいことはたくさんあるし、分からないこともめちゃくちゃあるけど、ただ一つ、こんな映画を作ろうと思うクリストファー・ノーランの狂気はまじのまじでやばい。私は監督の強い思いと狂気がふんだんに盛り込まれ>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

映画音響の軌跡が辿れるとても良いドキュメンタリー。映画と音楽との関係性、録音技術の発達、音響(サウンドシステムの発展)、コンピューターでの音づくりなど、それは音楽制作そのものの軌跡を辿っているのとも同>>続きを読む

ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

3.6

予想外のことは何一つ起きないですがそういうのを観たかったので満足です。旦那意外いい人しか出てこない。
あの状態から一人遠い街で働こうとする精神がまずすごい(私なら確実に寝込んで自己嫌悪して終わる)。人
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

「あなたのことは一度も好きじゃなかった」
って、自分のこと傷つけた奴に言ってやりたい台詞ナンバーワンだな。

家族でも友達でも恋人でもない距離感の人にたくさん救われてこれまで生きてきた人生だから、あの
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.0

冒頭からこいつらめちゃくちゃ喋るな〜!!うるせ〜!!!会話が噛み合ってね〜!!!!超ウディ・アレン〜!!!!!!ってなれて良かった。お母様との対話シーン、良かったね…。後味が良い方のウディ・アレンでし>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

私といたら一生退屈させないのに
— 少女時代の終わりね

ずっとずっとその時間が永遠に続くことがないことは分かっててもその時間にいる時は永遠に続く気がしてしまうけど、当たり前に終わりの時はやってくる。
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

週末に映画を観る楽しみってこれこれ!ってなるくらい予想通りのグダグダで安心した。

間奏曲はパリで(2013年製作の映画)

3.5

登場人物が分かりやすい人ばかりで安心して見られる。フランス人もパリに憧れみたいなものを持ってるんだなぁ。車がミニクーパーのカントリーマンで可愛かったり、音楽がさりげなく良かったり、パリの風景の切り取り>>続きを読む

クレアのカメラ(2017年製作の映画)

3.8

クレアを通して自分を見ることで関わる人が変わっていく、クレア自身がレンズのような映画だった。クレアに会って話をしてみたくなる。

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.4

これは全オタクが大好きなやつですね…。
映画音楽の歴史がさっと学べて、現役名作曲家の音楽狂人ぷりと溢れんばかりの愛が見られる素晴らしいドキュメンタリーでした。
中盤のジョン・ウィリアムズの時代パートは
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ぼくを探しに(2013年製作の映画)

3.0

全体的なストーリーはとても好きだったけど、ポールの家族が全員生理的に無理だな…と感じる面が強く、過去のエピソードを観るのもなかなか辛かった。そんな中最初こそ怪しさがあるマダム・プルーストだけは裏表なく>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

4.0

じっと固く固まっていた蕾が開くみたいな映画だった。心を開くことと花が開くのってなんだかとても似ているなって観ながらぼんやり考えていた。

私は個人的に団地や古いマンションを眺めるのがとても好きで、そっ
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.4

シャオヘイが可愛いのは言うまでもないことですが、成長するってこういうことだよな…っていうことを丁寧にまざまざと観せてくれる映画だった。
人と出会い、触れ合って心を通わせることが生きる全てだと思ってる私
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.5

なんか色々叩かれてるけど、私は舞台のキャッツは観たことがないし、おそらくこの先も機会は無さそうだなっていう層の人間からしたら普通に楽しめたし、何よりあのジェニファー・ハドソンの重すぎる想いがのっかりま>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

ザ ・アカデミー賞作品賞で〜す!!って感じの作品なんだけど、ジョジョ少年の成長という視点から描かれるのが良かった。

『一人でも生き延びたら勝ちなのよ。』

側に居てくれる人を信頼して、大切にし、愛し
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

「根本的な計画です」

誰かの栄光の棚ぼたは棚ぼたでしかない。
脆くて危ういもの。

ラストの決意はとても好感が持てる。

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.8

愛すべき奴しか出てこないし、ユンキはめちゃくちゃロックな野郎で優しさと愛が溢れてて最高であった。呼ばれてないからなんだっての?どこでもぶちかまそうぜ!って精神は忘れたくない。

あのテンポが絶妙なんだ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

浮気したことに対して「彼女と居るのがただ楽しかった」って言ってたのが今の私には痛切に響くな…。ここまでこなければ理解できないこともあるし、すべてはただただ不確定な通過点で移り変わっていくものであること>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.0

我々観ている側はただただ見守っているような距離感で進んでいく演出がとても良かった。澪にとっての銭湯のような場所が私にもある。

サスペリア(2018年製作の映画)

4.1

途中まで怖い痛い美しい怖い痛いって思って観てたら最後まさかの爆笑だったけど世界観が美しかった…。何度か観たい。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.4

予備知識ゼロで挑んで、始まった瞬間もうやられました。
最高です………。何もかも………。
最高の音楽とドキドキ。映画館で観るべき。

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

途中寝てしまった…。

パターソンの眼に映る風景や日常、バーでのやりとりなど素敵なんだけど、彼女とのやりとりが終始居心地悪くてなんだか辛かった…。この彼女、パターソンのこと何も分かってないのでは、とし
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