PAOさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.9

ファブル1はストーリーやらオリジナル要素も強くて、クロちゃんと高橋が一体化しちゃったり、海老原が痩せてたり、小島も原作と大きく人格が違ったからハマりきれなかったところがあったけど、本作はストーリーもキ>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.9

単にミュージカル映画としては音楽も好きだしダンスも良かったわけで、全く無名のキャストのみの映画なのに見終えた後の充足感ときたら凄い。
ただ「ワシントンハイツ」や「移民」に対する知識が乏しい日本人にとっ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.9

基本なにも考えずボ〜っと観れて「あーおもろかった」ってなる映画も時に貴重であり、まさに本作はそれ。
だからこそ設定の甘さや細かな疑問は捨てなきゃならないのは理解しているのだが...量子力学などタイムル
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

これ劇場版ないの?!
勿体ない....
柳楽さんは過去にも様々な難しい役どころをしっかりものにしていていつも驚かされてきたけど、特に本作は別格レベル。
柳楽さんが本物の「ビートたけし」に見える瞬間が幾
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.2

駄作という人もいるみたいですが個人的には素晴らしい集大成だったと思う。
3時間近くあるなんて感じられ無いほど体感時間としてはあっという間でかなり没入して観てしまった。
観賞後開口一番の感想は「終わっち
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

真っ直ぐであればあるほど、つくづく生きにくい世の中なのだと思う。
波風たてず過ごせる人って、ハッキリ言って小さな悪に蓋をして見なかったことにして、意地の悪い人に対しても愛想笑いができなきゃならない。
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弱虫ペダル(2020年製作の映画)

3.4

原作は見てないけど、アニヲタをキラキライケメンが演じているという事実は感じなかったね、良い意味で。
永瀬廉さんが誰かわからない人から見ればしっかりヲタっぽく見えたんじゃないかと思うし、アカデミー賞新人
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羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

3.0

あんなかわいいシリアルキラーがいるとか
シリアルキラーと知ってて付き合うとか
色々つっこみどころはあるけど
一番受け入れ難いのは強すぎだろってとこやね。
キルビルやん。
終始何を観てたかわからん時間だ
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.9

現実の世界にもモンスターの様な猟奇的な人間は、我々の生活に紛れて存在しているというのは事実だし
「サイコパスに出逢ったらどうしたら良いか」これは本来たった一択。

「逃げて逃げて逃げ切ること」

これ
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君は月夜に光り輝く(2019年製作の映画)

3.8

こういうテの映画はこれでもかと泣かせに来るもんだから(で、まんまと号泣してしんどいから)ホントはあんまり観たくないんだが.....うっかり観てしまった。
発光病は実在しないけど今も病気と戦う沢山の人が
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メメント(2000年製作の映画)

4.0

クリストファー・ノーランといったら、時間の見せ方がやっぱり楽しいね!
本来エンディングのオチになるシーンから映画がスタート。
映画における起承転結の順番がまるで真逆になった映画なのに、しっかり起承転結
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.9

これまでの中田秀夫監督作品と比べたらあまり怖くないんだけど、一人暮らしする人間にとっては最悪。
途中からすごい飛躍した内容すぎてクライマックスに向かうにつれ怖さはひいたけど....窓ガラスの人影とかそ
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純平、考え直せ(2018年製作の映画)

3.5

若者が死ぬのを怖がらないのは、我が子を抱いた感情も父や母を看取った経験もなく、ロクな経験をしてないからだ。
というセリフがあったけどまさにそうだね。
子供って残酷にも死ぬとか死ねとかも平然と言うからね
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his(2020年製作の映画)

3.6

あ、これ今泉監督なのか!
とレビュー書く前に気がついた。
今泉監督は、複雑な恋愛を描くのが上手いなあ。
わたしはいろんな形の恋愛には完全に肯定派だけど、世の人、とくに高齢者や田舎の人々は、残念だけどあ
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静かな雨(2020年製作の映画)

4.0

これだから中川龍太郎監督が好きなんだよわたしは。

そしてこれだから仲野太賀が大好きなんだ。

行間を楽しむ映画。

人を好きになるといつからかあれこれ多くを求めてしまう。めちゃくちゃ不安になる。
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.8

【アカデミー予告編動画賞】があるならば間違いなくノミネートするだろう。
素晴らしいミスリードを含んだ予告動画だった。笑

「秋好はこの世界からいなくなってしまった」

というセリフがもう抜群に素晴らし
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.5

2も2とて....。
成田凌さんはいつからこんなに大俳優になったのだろうかというほどに。
どの役も必ずモノにするというか。
3に期待。

望み(2020年製作の映画)

3.8

行方不明中の家族は、事件の加害者なのか被害者なのか。

被害者であれば、犯罪者ではないけどおそらく死んでいるという不幸がついてくる。
加害者であれば、生きてはいるけど犯罪者であるという状況。

嫌な部
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.3

例えば婚活をするとき。
結婚相手に求めるものっていうのが、誰しも少なからずあるはずで...
子供好きで、料理がうまくて、整理整頓ができて、お小遣い制じゃなくて、自分の趣味に理解があって、健康的で...
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.9

(余談ですが)朝井リョウさんの「何者」という小説でこんな一節がある。

「頭の中にあるうちは、いつだって、何だって、傑作なんだよな」

まさにコレだと思った。笑

頭に描いた計画はことごとく玉砕されて
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

4.0

エンドロールが現れて、えっ終わり?
てなってからちゃんと1シーンあるあたり、内田けんじ監督はやっぱり最高です。
最後のオチは「はあーん!!なるほど!!」と、ついつい声に出してしまうほどの気持ち良い伏線
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さんかく(2010年製作の映画)

3.5

女の子のダメな部分
女性のダメな部分
男性のダメな部分
を鍋に合わせてじっくりことこと煮詰めたら「さんかく」の完成です!って感じだね。
まぁありそうだしいそうだし、どこかの誰かにとってはリアリズムなん
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.0

はっきり言ってスベってたね。
これまでの福田監督作品は笑えるのにそれと比べて何が違うかと考えてみたらば、まずは原作がない(漫画じゃない)ことが大きいのかな。
漫画原作の場合、ここはストーリー上ふまなき
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.6

「ストックホルム・シンドローム」という言葉が生まれるきっかけになった実際の銀行強盗事件が題材の映画。
本作を観て明確に思ったのは、やっぱりこれは精神障害ではない。
誰だって多少なりとも感情に反したおべ
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おとなの事情 スマホをのぞいたら(2021年製作の映画)

3.0

まるく収まったかのようにみえるものの、コウジくんのスマホに届いた問題だけはどう解決するの?!
どちらも幸せにする!は、、できなくね?
新しく生まれる未来ある子供と
コンビーフの絆と
どちらが大事なので
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ビジネス・ウォーズ(2015年製作の映画)

3.3

「ビジネスウォーズ」という名でありながら、ビジネス面の内容としてはイマイチ薄い気が。
アメリカンビジネスマン42は家族想いの良い父親だということだけはわかった。

浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

3.11について描いた映画は他にも沢山あったけど、他とは違うメッセージ性というか...ユーモアと温かさを含んでいて、中野量太監督らしいのかなと思います。
二宮さんや黒木さんや家族の皆さんの配役も良かっ
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

4.0

奥さんが毎日毎日カリカリしているとしたら、その理由はほかでもない夫にあるということを、世の男性諸君は肝に銘じるべきだね。

あー面白かった。
めちゃくちゃ笑えた。
でもこれ笑えるの、私が独身だからなの
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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.9

「愛してるよ」は言えないけど「I LOVE WIFE」は言える。
英語なら伝えられる感覚、わかるよね...
日本人の悪いところなんだろうけどね。

「秘すれば花」と言う言葉があるように、日本人は、愛情
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

4.0

メラビアンの法則では「人の印象は3秒」で決まるというが。
でも3秒どころか初対面でその人のことを知ることや理解することはできないよやっぱり。
なのにその3秒や一回の印象で「こうだ」と決めつけられてしま
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鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.6

正直だからといって誠実とは限らない。
嘘をつく事が誠実な場合もある。
優しい嘘というのは確かにあるのです。
そんな優しい嘘のおかげで、助かる命もあるのです。

加瀬亮さんの出演シーンは短いながらもとて
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.8

まず声を大にして言いたい。
これは100年先にも残すべき大名作だ!

人は環境によって生活も性格も変わってしまうし「変わる」ことは不可避とすらいえる。
今村夏子さんの「ピクニック」を読んで胸を打たれた
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

3.6

学生時代のヒエラルキー ≠ 社会に出てからのヒエラルキー

あの頃あんなに花形な部活でキラキラしていた彼が、学校のマドンナが...なぜこんなことに。と、思ったことがあったりする。

逆に自らのコンプレ
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.7

人が人を愛する入口は「共感」だろうか。
それぞれがそれぞれに自分を投影したのだろう。
時々飛躍するが至ってベースはリアリズム。
うまくいかない日も、悲しい日も、誰かに手を握ってもらったり背中さすっても
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(2020年製作の映画)

4.0

「なぜすれ違ってしまうのか」より「なぜ巡り会うのか」に真価を感じる。
まさに糸の歌詞そのものですね。

つくづく人生は選択の連続でできているということを思い知らされる。
あの日そこにいたから。そうしな
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

2.5

なにがしたいんだよ。タロウを始めとした登場人物達も大森監督も。
主人公が人として本当にクズな3人なんだけど最後まで更生しないのがただただ嫌悪感だし、静かなシーンでボソボソ聞き取れない声で話してたと思っ
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