かげさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

恋のエチュード(1971年製作の映画)

4.0

美しいのか気色悪いのか分からないラブロマンス。
どっちかというと気色悪いという方が近い気はする。
アンの何考えているか分からない感じ、クロードのノリとタイミングに流される感じ、そして二人が妹を形上欺い
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

2.5

退屈な映画は嫌いじゃないんだけど、この作品は安直すぎたんじゃないかな
都会で孤独に生きる男女、SNSやマッチングアプリで紛らわせようとするも、そりゃそうなりますよねって感じでして。。。スワイプを重ねる
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斬、(2018年製作の映画)

3.5

もっと斬って欲しかったし、限界まで見せて欲しかったなーという消化不良が残る。

蒼井優が襲われてるところで、完全に斬ることを期待させといて斬らせないところが上手い。
死んだ者の敵討ちであれ、好きな者が
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

これほど繊細で静的は映画をスクリーンで見られたことが本当に喜ばしく思う。
「アデル・ブルーは熱い色」を意識しながらの鑑賞。

この映画で一番衝撃的だった特徴は、音。
途中ヴィヴァルディが流れるが、他の
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ばるぼら(2019年製作の映画)

4.5

この作品は愛せるか愛せないかで完全に評価が分かれる作品であろう。
映画としての描写の切り取り方と鑑賞方への煽動力が素晴らしかった。

ストーリーとしてはよくありがちなミューズの話をかなり幻想的にした感
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さくら(2020年製作の映画)

3.5

ちょっと個性的な家族の犬を通した物語。
犬に会うために実家に帰る感覚はわからなくもないなー。

仲良し兄弟のお互いを意識する感じや、ありがちな夫婦のやりとりなど、ホームドラマとして微笑ましい。思春期あ
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

長澤まさみは役者として本当にいい年齢の重ね方してるなあ
ここまでダメだけど魅力的な母親。安っぽいキャミソールで汚い言葉吐いてカネにだらしない毒親役をここまで熱演できるとは。。。
逃げるタイミングで逃げ
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背徳の王宮(2015年製作の映画)

2.5

前半の酒池肉林のエログロ展開は東洋史の愚帝の姿って感じで見応えあったが、後半のサスペンス、ロマンス要素が間延びしている印象。
1万人の女性を津々浦々から集めてきて教育するサイコパスぷり、娘たちに実の父
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

なかなかエンタメ性の高い新しい映画。

映し出される一つ一つのシーンがどこまで本当なのか分からない、簡単な様で難解なストーリー。

東出の憲兵等々、時代劇として見れば詰めの甘さのオンパレードなんだが、
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.0

3年前に見てたらめっちゃ好きであったろう作品だが、イマイチ入り込めず
青春映画に必要な要素が十分に入っているが、その分なんかマンネリ気味。。。

手巻きタバコは体に悪くないと言い張り、
経験人数6人な
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ソワレ(2020年製作の映画)

4.2

月初の晴れた日の真昼に見るにはあまりに救いがなく気が沈む逃避行を見せられるわけだが、それにしても湿度の高い良くできた邦画だと思う。

まず序盤の老人に演劇を教えるところから、既に田舎の闇と高齢社会の闇
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つぐない(2007年製作の映画)

3.5

まあ13歳の少女の一ヤラカシと言えばそうなのだが、贖罪の最終的なオチとして創作を挟むのはいかがなものかね。。。

韻も装飾も要らない、事実だけを書けみたいなセリフが凄い印象的だったんだけど、これも創作
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(2020年製作の映画)

3.5

青のワンピ着た小松菜奈が、シンガポールの銀行にて借金返済、その帰りにキャッシュ抜いた封をストリートのゴミ箱に捨てるシーンが何とカッコいいことか。


しかしこの映画はあかんですよ。資本主義の香りがぷん
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牝猫たち(2016年製作の映画)

2.0

いろいろメッセージ性込めてだんだろうけど、
監督が最終何を言いたかったのかほんまによく分からんかったなー

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.2

ジョンダニエル(ジャックダニエル)しか友達居ねえんだろうなーこのおっさんってのがひしひし伝わってくるキャラクター。
親戚たちの扱いの酷さやお手玉のクダリ、盲人だからとはいえ鼻であれだけ女を嗅ぎ分けて、
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燃えよ剣(1966年製作の映画)

3.0

司馬遼太郎が言うてる喧嘩屋としての土方を愚直に再現。また、掟を重んじる鬼のNo.2としての威嚇も十分にあり。尺の都合もあり、池田屋をクライマックスとせざるを得なかったのが残念だが、司馬さんが書いた土方>>続きを読む

東京の恋人(2019年製作の映画)

3.5

主役の演技が滾りすぎてて勿体なかった。

ただの大学時代の回想ではなく、「今」に真摯に向き合う大人たちのストーリー。
「今」を守りながら、過去と決別するための儀式のような3日間。
夢も恋人も場所と結び
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

4.0

自分の高校時代を過ごした街がまさに、この映画の舞台と同じレベルの田舎感だったので、各シーンが妙に納得できる。僕たちにとっては、ブルーハーツではなく、ELLEGARDENだったけど。うどんに天かす大量に>>続きを読む

身体を売ったらサヨウナラ(2017年製作の映画)

2.0

東大を出ててどことなく周りの男がバカに見えたり、ピュアだった女の子が男にのめり込むのに呆れたり、全てを俯瞰して見てしまいながらも、自分の心身の落ち着きを得られない。余計なインタビューが挟まるから、考え>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

2.0

一生に一度の傑作でも、プレイリストムービーでもない。
重いテーマで特に後半の妹の心情については感じるものがあるが、
音楽と映像美のこのストーリーへの結びつきにハマることができなかった。
赤と青を大胆に
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

2時間の映画というコンテンツに詰め込めるあらゆるメタファーが生きに生きてる良作だと思った。
邦画の恋愛映画でなかなかない面白さ。
川を眺めるラストシーンが特に好きだった。

ノック・ノック(2015年製作の映画)

4.0

胸グソ悪いというよりドエロい。
冒頭30分でジワジワ誘惑してくる2人が後半の爆発によく効いている。
なんせ監督変態でしょこれは。

劇場(2020年製作の映画)

3.0

南瓜とマヨネーズを彷彿とさせる感じがしたが、案の定作品のクオリティが低い。
永田のあのキャラクターは設定上のことだろうけど、あまりにも言うてることが意味分からなさすぎて、共感性皆無。
松岡茉優も最初の
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

すけべでいい奥さんだったな〜

最後ラブドールをガッツリ売って会社の収益にしちゃうところに好感をもてる。

結婚して浮気して仲直りして奥さん亡くなってのパターンは普通にくだらなかったけど、それ以外は斬
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.5

ここ数年の物語であり、現在も裁判が続いているという点で緊迫感が凄い。
今作ではオゾン色を封印し、シビアな問題と今も生きる登場人物たちの感情を丁寧に描いたオゾンは見事。

最後の息子からの問いかけが印象
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.7

自分も24になって、実際周りの早い人たちが少しずつ結婚していく。
結婚=幸福という価値観は、現代において古い考え方と捉えられているが、実際に結婚を焦っている子もいれば、寿退社する子もいっぱい居るわけで
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.0

ウディアレンらしさを保ちながらもサクッと見れるいい映画。
しかし好きな監督が好きなキャストを撮るとなるとどうしても期待値が高まってしまうもので、その上がりきった期待値に達したかというとやや物足りないか
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.6

ゾンビ映画というより、完全にジャームッシュ映画だった。

なんせテンポがゆるいんだわ。そもそも出動する警官とは思えない二人の掛け合いに、随所で出てくるテーマソングが、ホラー映画を見ているということを忘
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.5

出てくる誰もが無茶苦茶。
とはいえ典型的老害の父、現実を見ない母、リストラされる兄、終始落ちこぼれの弟、それぞれ個別に見るとまあまああるよねって話。

負の連鎖の元凶は父にあるってのが素直な見方だろう
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.5

そんなに怖くない。
怖いといえば、フロアの全景映すシーンが多いから、家の広さと人の少なさが強調されて、疑り深く見てしまう点かな。

何より皆々の顔がイッてる。

斧で壁ぶち壊すシーンは有名なだけあって
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花宵道中(2014年製作の映画)

4.0

花宵道中のシーンがとても素敵。
純粋なラブストーリーの終盤のドキドキ感を久々に味わえた。
良質な悲劇を見た。

セットへの投資や言葉遣いとか、粗さが目立つのがもったいない。
ストーリーも安達祐実の演技
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.0

好きにならずにいられないって、その通りすぎてあかんよこれ。

冒頭、母親が父以外の男と行為に及ぶのを目撃するシーンからスタートし、なんとなく村上春樹の某小説を思い出したがそんなんと比べ物にならないぐら
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

2.0

モノを全て倉庫に預けて、
ゼロからスタート、必要なモノを足していくという生活。
システムとしてはいいと思うが、ストイックすぎて現実味に欠ける。
必需品でなく、その次の生活を豊かにしてくれるモノの中でこ
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