このレビューはネタバレを含みます
彼女自身の、思考を練った先での「真実」を、他者に伝えるには、彼女が信頼している人をも、深く傷つけてしまう事になる。
何故なら、相手がその「真実」を受け入れるのには、相手の精神的トラウマや、生きる拠り>>続きを読む
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現実の生の苦しみが、解決不可能なものであっても、最終的な救済は、少なくとも生きている間は求めない。
自らが犯した罪を抱え続けること。地獄のような現実の生活に耐えること。その生活が「苦しかった」という>>続きを読む
最小限の登場人物で上手く物語が構成されているのは、全ての人物が、物語のテーマを説明する上で必要なキーワードの象徴になっているからだと思う。善良と愚かさ、悪と強さ、現実に有効性のない宗教、など。(死神は>>続きを読む
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テーマの重さや厚みは、シナリオの中で語られるのではなく、鑑賞者(日本人)が予め共有している、震災への問題意識や恐怖に大きく依存している。それを、エンタメ性の高い、即効性のある表現で、万人に伝達している>>続きを読む