Ashさんの映画レビュー・感想・評価

Ash

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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.1

当時、映画館に何度も通った気持ちを思い出したのか、どうしようもなく観たくなって、TOHO日比谷の応援上映へ📣

当時はヒュー・ジャックマン演じるバーナムに感情移入して泣いてた記憶があるけど、久しぶりに
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メメント(2000年製作の映画)

4.1

『フォロウィング』を観たところだったから、時系列を交錯させるミステリーとしてより洗練され、鑑賞者を引き込む工夫がされてるなと感じた。とっても面白い。

数年前に鑑賞済みだから、時系列の整理はしやすかっ
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アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

4.0

U-NEXT入ったら絶対観たかった作品。

人間と機械のアイデンティティはどこにあるのか、何が人間を人間たらしめるのか、っていう疑問は、『ブレードランナー』などのアンドロイド系映画では、大きな主題にな
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

序盤でこの日常ノリに乗れるか若干不安になったけど、シリアスSF要素のつまみになってどんどんハマる。原作未読でもちゃんと楽しめる。

みんなワードセンス高くて羨ましい。
お兄ちゃん諏訪部さんのイケボなの
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

4.3

ハートフルSF。大好きなやつ。

ロボットと人間の友情ものなんて、王道中の王道だけど、王道だからこその良さが詰まってた。

ピュアなジャイアントが可愛い。
あえて出自や正体を詳しく描かないのも、「なり
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.1

原作『火星の人』が大好きなので、この作品には特別愛着がある。

知性と精神力に加えて、ユーモアはワトニーの魅力であり、独り取り残されても生き抜けた理由の一つなのは間違いない。
コミカルな要素が多いのは
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.1

韓国のリメイク版は先に鑑賞済。

設定が違っていたくらいでプロットは同じはずなのにオリジナルの本作の方が圧倒的に好きだった…

七月と安生、憎しみ合った過去もありながら、互いが補完的な存在で、不可欠で
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

3人とも、表情というか目の演技がとても良くて、言葉には表せない気持ちの動きがリアルに伝わってきた。

シンプルだけど、カットや素材で魅せてる感じ。

半ば結末が分かっていても、ラストシーンはとてもグッ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.9

現代的に再構築した若草物語って感じで、とても観やすい。

女性が経済的に自立しにくく、結婚=幸せ、という考えに異を唱えるジョーの主張は現代の私たちの感覚と結びつく。

四姉妹、みんな個性豊かで可愛くて
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.8

『メメント』のプロトタイプって感じもあるけど、長編処女作と思えないくらい完成度高い。70分で上手くまとめてるのも凄い。

やっぱり時間軸を交錯させる構成がノーランの原点を感じる。
複雑だけど、観終わる
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.9

ポスターのイメージから難解なミステリーものと思いきや、実在した天才数学者の人生の中の、現実的なテーマに焦点を当てた作品だった。

ジョーンがアランにかけた言葉が全てだと思う。

"The world
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.9

『枯れ葉』に続き、アキ・カウリスマキ2作目の鑑賞。
機会を逃していた企画のアンコール上映にて。

つい癖になっちゃうカウリスマキ節が今回も炸裂。
寿司のシーンは数名しかいない劇場でも笑いが起こってた。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

待望のクリストファー・ノーラン新作。
特に今回は日本人として特別な気持ちが少なからずあった。

登場人物も多ければ、セリフの量も多い。同時進行する2つの場面転換についていくのがやっと。

その中でも心
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.7

よく考えたら自分もちょうど27歳。

離れ離れになっては再会してを繰り返してて、韓ドラ観てるみたいな軽い感覚になってしまった。

雰囲気だけ良くて、中身はあんまりないように感じてしまった。自分に置き換
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

3.8

冒頭の音楽からなんか『ガタカ』感あると思ったら同じマイケル・ナイマンだった。

ストーリーは特に好きなポイントないけど、音楽と役者の演技がとても良かったし、台詞のない分、エイダの表情の演技に惹き込まれ
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海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭にて。観たことのなかった名作、今は亡き巨匠モリコーネの音楽を堪能できて嬉しい。

現在⇔回想シーンを行き来して進む物語は、舞台が豪華客船ってこともあり、『タイタニック』を想起させた。
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ある男(2022年製作の映画)

3.5

ながら観だったからか、キャストが豪華な割に期待値超えてこず、誰にも感情移入できないまま終わっちゃった。

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.1

2Kだったけど劇場鑑賞できて満足。
観たことないくらいエネルギッシュな逃避行。太陽を味方につけた美しいシーンが多かった。

結構コメディ要素もあり、爆発のシーンは思いっきり吹き出した。

2人が吹っ切
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

久しぶりに台詞多め&フランス語ってこともあり少し脳が疲れたものの、観応えはばっちり。

観る前はサスペンスというかミステリー要素強めなのかなと思ってたから、物語の運びとオチは期待と違ってたけど、登場人
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.2

性別が女だからといって、女性が活躍する作品に特別鼓舞されることは普段あんまりないけど、このアンディもミランダも最高にかっこよくて魅力的で憧れる。

久しぶりに、映画を観て目がキラキラする感覚を感じた。
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.9

オムニバスって直前まで知らず。でも新鮮で良かった。

1発目からポスタービジュアルのロサンゼルス。若きウィノア・ライダーの男勝りな役、良かったな。表情の演技がこの頃から独特。
『ちょっと思い出しただけ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

誰しも悩みや苦しみを抱えてることを映しながら、それをそっと温かさで包み込むような、優しさが詰まった作品。

映像や音、役者の演技、全部の温度感がちょうど人肌のようで、心地良かった。

少しずつ寄り添い
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

ストーリーや展開自体はそれほどパッとしたものじゃないけど、一つ一つの要素が美しくて、観てるだけで多幸感を感じられた。

作中、差別・偏見を直接的に映し出さないからこそ、同性愛をフラットな感情で観ること
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

芸術作品!
魚眼やズームイン・アウトの多用といった独自性の強い撮影手法や、不思議な色使いと音楽、舞台美術、ベラの可愛すぎる衣装で作り出す世界観が思った以上に自分にハマった。

未熟でピュアで自由奔放な
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.6

ビフォアシリーズ1作目。
恋愛映画はなんだか一歩引いて観てしまって感情移入しづらいから割と避けてるけど、リバイバル上映をきっかけに鑑賞。

2人(特にセリーヌ)の紡ぐ言葉が素敵な会話劇。
「環境の方が
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.8

WKWは『欲望の翼』に続き2作目。本作の方がシンプルで好き。

モノローグ、手持ち撮影、スローな映像、独特なカッティング、レトロな色彩。
彼の映画スタイルを楽しむだけでも十分だったけど、主演2人も良か
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.0

美しすぎる悲劇。
京劇とともに時代の流れに翻弄され、苦しめられる主人公たち。切なかったな。

3時間、長いかと思ったけど、退屈する暇がないくらい次から次へと展開する。映画を観た満足度が高い。

蝶衣(
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.9

派手さはない。映画を観た手応えも薄い。
でも、シーンを重ねるにつれ、アイルランドの自然の美しさと夫婦それぞれの形の無償の愛に、少しずつ心が満たされていった。

ラストシーンが…とってもグッとくる。エン
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.9

劇場鑑賞したので再レビュー✍️

同監督の『灼熱の魂』を観た上でこの作品を観ると、監督の色を改めて感じた。
巧妙なミスリードの誘導や、断面的に情報を提示して、徐々に真相に近づいていく展開は特徴的。
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.6

目黒シネマ2本立て2本目は初見のこちら。

愛し合っていたことは紛れもない事実なのに、どうしようもなく行き詰まってしまう。
主演2人のマッチングがしっくりこなかったものの、後半、愛そのもののやるせなさ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

目黒シネマのライアン・ゴズリング特集の2本立てで鑑賞。

冒頭、逃走シーンの淡々と魅せる演出がかっこよくて、一気に引き込まれる⏱

不器用で寡黙、でも愛する人のために命懸けで突っ走ってしまうところは『
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千年女優(2001年製作の映画)

3.9

今作で、今敏4作を劇場で全て観れたことになる。まだまだ観たい、でも叶わないのが悲しい。

ラストシーン、病室の千代子とロケットに乗る宇宙服の千代子が重なる演出と、エンドロールに流れる平沢進が良くって泣
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.9

雄大な舞台をあえて4:3比で切り取ってるためか、ファーストカットから作品との距離が近く感じ、良い意味でドキッとした。

あらすじだけ見ると大胆に一攫千金を目論むのかなって思うけど、優しくて穏やかなクッ
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

3.7

本作初登場のイウォーク(毛むくじゃらの仲間)たちがMVPすぎて、シリーズとしてもSFとしてもイマイチでは…と思いながら終盤まで観てたけど、ラストシーンは泣きじゃくってしまった。

『ジェダイの帰還』は
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

ルーティーンを繰り返し、変わらない日常を生きていても、何か少し嬉しいことが起こって笑みが溢れたり、悲しいことが起こって不安定な感情になったり。
それこそが、平山にとっても、私たちにとっても、PERFE
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欲望の翼 4Kレストア版(1990年製作の映画)

3.6

アンディ・ラウ演じる警官さん推し。

初WKW。色欲感強めの本作はあまり好みではなかったけど、ラストの列車のシーンが良かった。

あとおまけのトニー・レオンが色っぽすぎて鼻血もの。

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