紫亭京太郎さんの映画レビュー・感想・評価

紫亭京太郎

紫亭京太郎

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小さな命が呼ぶとき(2010年製作の映画)

3.7

4万人に1人が発症するという極めてまれな難病であるポンペ病にかかった子供達を救うために奮闘する父親と彼に協力する型破りな研究者の姿を描く実話。
子供を救おうと奔走するジョン・クラウリーは実在の人物で今
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.7

ごくフツウの冴えない人間がヒーローへと変身する異色のヒーロー物語。
ビッグ・ダディとヒット・ガールの強さの秘密もキチンと理由付けられていて現実味があり主人公のデイヴも最後まで特殊能力は身に付かない。し
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ザ・ロード(2009年製作の映画)

3.8

いろんな映画の中で様々に終末期の地球が描かれてきたがこれほどまでに絶望的
な世界がかつてあっただろうか。
食べるものは尽き果て人間性を持った人間は理性を捨て去った人間に食われてしまう。いまだかつて見た
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花のあと(2009年製作の映画)

3.5

庄内地方にある架空の小藩・海坂藩を舞台にひそかに思いを寄せていた武士が自ら命を絶ったことを知りその原因となった相手に敵討ちを果たそうとする女性の姿を描く。
仇討ちという花を咲かせた後豊かな人生を実らせ
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武士道シックスティーン(2010年製作の映画)

3.6

ストイックで侍のような香織とキャピキャピとイマドキな早苗の女子高校生二人がぶつかり合いながら友情を深めてお互いに無かったものを発見して成長していく成海璃子と北乃きい二人の瑞々しい演技が光るさわやかな正>>続きを読む

ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

3.5

こんなに歯がゆい男もないのだがその歯がゆさが腹立たしくもおかしく悲しく最後までスクリーンに惹きつけられる。
不愉快なはずの主人公の行動から目が離せなくなったのは自分にも田西のようなダメダメな部分がある
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ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

3.8

ドラゴンと見れば目の敵にして倒すのがバイキングにおける常識の中で主人公のヒックは傷ついたドラゴンと“秘密の友
情”を育みその友情がやがてマッチョで頑ななバイキング達の心をゆさぶり世界を変えていくことに
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.9

月面での孤独なミッションに取り組む男を襲った事件と衝撃の事実!
一人の人間と人工知能の“ペア”によるストーリーは「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせるが人工知能「ガーティ」は応対は無機質ながら「サムを助
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009年製作の映画)

4.1

革ジャン鋲打ちベルトに鼻ピアスと全身タトゥーで背中一面にドラゴンの刺青をいれニコリともせず無表情にパソコンを駆使し天才的なハッキングの腕前と驚異的な映像記憶力であらゆる情報を収集して謎を解き明かしてい>>続きを読む

ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)

3.8

宅配ドライバーとしてごく平凡な人間がある日突然首相暗殺犯とされ追われ追い詰められていく。
「最後に残された武器は人を信じることだ。」
孤独な逃亡に追い込まれ人間不信に陥ってしまう境遇にありながらも人を
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おとうと(2009年製作の映画)

4.0

約10年ぶりになる山田洋次監督の現代劇にして2008年に逝去した市川崑監督作『おとうと』に対するオマージュでもある「家族の絆」をメインテーマに昨今の社会的諸問題もピックアップされて様々な角度から観客の>>続きを読む

ちょんまげぷりん(2010年製作の映画)

4.0

息子と二人で暮らすシングルマザーがタイムスリップした侍との出会いから新たな人生を歩み出す。ただ甘いだけではなく切なく苦しいだけでもないハートウォーミングなラストシーンが秀逸!
美味しいプリンに欠かせな
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プレシャス(2009年製作の映画)

4.2

愛されることで愛することを知り読み書きを教わることで自分を表現する術を知るとプレシャスの人格が確立していく。
愛情と教育がいかに一人の人間を前向きに大きく育てていくものであるかを改めて教えてくれる。親
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グリーン・ゾーン(2010年製作の映画)

4.3

見つからなかった「大量破壊兵器」。必ずあるものして始まったイラク侵攻だったがそんなものは元から存在せず機密情報と呼ばれたものは全てウソだったことが明らかにされるまでの時間は一体何だったのか?誰が何のた>>続きを読む

パラノーマル・アクティビティ(2007年製作の映画)

4.4

全編ビデオカメラ映像のみで二人が寝静まった寝室で固定されたビデオカメラで撮影されたという映像は映っているものがギリギリ判別できる明るさ。真夜中に月明かりだけでものを見ているような青みがかった画面が恐怖>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.1

「パーマネント野ばら」で話題にのぼる男どもも含め登場する男は情けない野郎ばかり。「土佐のはちきん」を体現するこの町の女連中が強すぎるからなのか女性が強いゆえに男は“子供”でいられるからなのか。原始的な>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.3

深作欣二監督亡きあとの日本映画界においてこれほどリアルで正統派のヤクザ映画を撮れる監督があるだろうか。
かつてヤクザ映画とは鶴田浩二や高倉健が演じる侠気が喝采を浴びる任侠の世界を描くものだった。
そん
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告白(2010年製作の映画)

4.4

自分の家族が殺されたときこういう風に復讐すればいいのだという“もしも”の時に大いに参考になる物語。誤解を恐れずも非難を承知もへったくれもなく本作は自分にとっての羅針盤であると言おう。
少年法や犯罪者の
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バーレスク(2010年製作の映画)

4.7

自らチャンスをつかむための行動を起こしワンチャンスを全力で勝ち取り成功へ
と駆け上っていくアリの姿。金策に奔走して疲れ果てながらも「絶対に諦めない絶対に這い上がってみせる」という覚悟を胸にテスが歌う「
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

4.5

“生き地獄”といえる戦場では一種独特の強い高揚感が快感となって麻薬のように兵士の心に染み込むというのだから人間の心というものは計り知れないがその事から「地獄の黙示録」における戦闘ヘリによる爆撃シーンで>>続きを読む

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.6

「“赦し”こそが恐れを取り除く最強の武器だ。」
 始まってまだ数分しか経たないうちに出たこのセリフにマンデラの大きな器に触れて琴線ををわしづかみにされた自分はその後上映時間のほとんどを落涙との闘いに費
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アヒルの子(2005年製作の映画)

4.5

ドキュメンタリー映画の巨匠・原一男の薫陶を受けた小野監督は見事に“原イズム”を消化して継承し更に女性らしいスパイスを加えて見事に作り上げたドキュメンタリー映画の秀作!

時をかける少女(2010年製作の映画)

4.6

大林宣彦監督による「尾道三部作」のひとつだった旧作は“昭和の香り”漂う青春小説の名作。原作小説の“その後”という設定で旧作の主人公・芳山和子の娘あかりが今回の主人公。
イマドキ感たっぷりに“現代の女の
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ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う(2010年製作の映画)

4.7

なんでも代行屋の紅次郎が父親の散骨時に誤って一緒に富士の樹海へと撒いてしまった形見のロレックスを探して欲しいという奇妙な依頼を引き受けたことから壮絶な事件に巻き込まれていく。
夜、雨、ネオンサイン。
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第9地区(2009年製作の映画)

4.8

地球に難民としてやってきた宇宙人達とそれを抑圧する人類との対立を通してアパルトヘイト政策の不条理を描く意表を突かれた異質のSF映画!
宇宙人の“こんな描き方あるんや感”が半端なく面白い傑作特撮作品♪

クロッシング(2008年製作の映画)

4.9

妻の薬を手にいれるために北朝鮮を脱した父を追って国境を越えた息子の切なすぎて胸が苦しくなる慟哭必至の物語。
この年の鑑賞映画中“映画”としてはこれがNo.1の傑作!

アイアンマン2(2010年製作の映画)

5.0

後の「アベンジャーズ」に繋がる伏線至るところに埋め込まれたマーベルの“ハブ空港”的作品。という点を意識せずとも存分に楽しめるバーンドカーンドーンピューッズバーンとハリウッド娯楽活劇の王道を爆走するこれ>>続きを読む

キャタピラー(2010年製作の映画)

4.8

戦争に駆り出され四肢を失って還ってきた夫。障害と引き換えに勲章を授かり軍神と崇められる夫の飽くなき食欲と性欲の世話をする妻。戦争によって一変してしまった夫婦の姿を戦争がもたらす狂気で彩りながら描きズシ>>続きを読む

ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)

4.9

平凡な日常を送る平凡な人々の人生に突如飛び込んでくる“殺人”という悲劇。複雑に絡み合う人々を通して復讐と再生を描く重厚なヒューマンドラマの秀作。
決して体験したくない人生を4時間半を超える物語でじわり
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

5.0

名作時代劇のリメイクを三池崇史監督の手にかかるとこうなるか!いや確かにそうなるな♪というかけ値無しに面白い痛快娯楽時代劇の傑作!
稲垣吾郎の扱いをジャニーズ事務所がよく許可したなww

この愛のために撃て(2010年製作の映画)

3.8

超ド・ストレートな勧善懲悪モノながら善良な小市民をメインに据えて登場人物のコントラストを際立たせてgood!
追われるスリルに“生まれる”スリルが加わって極上のハラハラ感が秀逸♪

恋とニュースのつくり方(2010年製作の映画)

3.9

「思い」だけでは人は動かない。自分自身が「思い」を原動力として動くことで自ずと周りも動きだすもの。
「仕事とは?」をシンプルに明示して社会人にはエネルギーを学生には就活への心構えを与えてくれる主人公に
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.0

主人公に感情移入して“一体化”したなら最後はああでないとダメ!
後味スッキリスカッと爽やか某コーラというわけにはいかないのは所詮彼女が戻ってくるワケではないから…
イ・ビョンホンがボロボロにならないこ
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.5

かつて自分が青々しい頃に読んだ「HOT DOG PRESS」や「POPEYE」を通して学んだ“カッコいいとはこういうこと”が散りばめられた「ススキノ探偵物語」。
松田龍平の“ハズし方”が「工藤ちゃん」
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死にゆく妻との旅路(2010年製作の映画)

4.0

タイトルだけで泣けることを確信しながら観て期待通り!主人公の慟哭の都度共鳴してボロ泣き。ストレス解消必至の人間ドラマ。

八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.9

だらしなさ過ぎる親父が諸悪の根源であり同性ながらこの親父には一切共感も同情もえりなできない。恵理菜の中で全てが一つに収斂して昇華し八日目以降を力強く生きていく蝉へと脱皮するラストシーンに少しだけ救われ>>続きを読む

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