紫亭京太郎さんの映画レビュー・感想・評価

紫亭京太郎

紫亭京太郎

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バトルシップ(2012年製作の映画)

3.2

海軍オタクならではの艦(ふね)の描き方がサイコー♪
これがホンモノのバトルシップさっ!
未知なる敵なんざぁロケンローのシェケナベイベーだぜっ!
サンキュー、サー!

燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

4.8

インドに厳然と残る「カースト制度」において、昨今では「指定カースト」と呼ばれる、最下層に位置付けられるような被差別民に属する女性達が立ち上げた新聞社で活躍する女性記者達の奮闘を追った、心揺さぶられるド>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

サッカー・ワールドカップでゴールを挙げたことのない、0対31という伝説の記録的大敗を喫した米領サモア代表チームに、アメリカでは結果を出せずに諸事をしくじった男が監督に就任し、チームと自分自身を成長させ>>続きを読む

マッチング(2024年製作の映画)

3.5

今や婚活に欠かせないのどうしようもない欠点を見事に描き出しながら、メインとなる野郎共がどいつもこいつもヤバくて「こいつは犯人やな」と予想する通りな展開も、最後に残る違和感も全く回収されない、全編上質な>>続きを読む

ジョーカー・ゲーム(2015年製作の映画)

3.0

ちょっとクサめな演出も、「んなアホな」的展開も、劇画調の面白さとして楽しめる、後味スッキリさっぱり爽やか系の、上質なエンタメアクション痛快娯楽作品♪
やや「ルパン三世入ってますー」な感じも否めないが、
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ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

3.3

これほど往生際の悪いヤツは初めてだ!
もうとにかく往生際が悪すぎて笑ろてまうけど、これだけ徹底したら清々しくさえある(あるか!?)
お得意の銃撃戦も、主人公の往生際の悪さが面白すぎて印象が薄れる、ひと
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身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

3.2

吉良上野介は実は死んでいて、弟が身代わりに立ったら赤穂浪士の討ち入りで標的にされるという、本人にとっては“もらい事故”的なとんだ災難話は、敵役であるはずの大石内蔵助と実は仲良しだったという奇想天外な物>>続きを読む

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

3.3

アイリッシュ系貧民育ちのFBI捜査官コノリーが大切にする「忠誠心」は、幼なじみと共に成り上がるためのものでしかなかったことが切ない。貧困も連鎖するということか?
「毒をもって毒を制す」というのは人間に
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ジオストーム(2017年製作の映画)

3.0

全世界的な異常気象が常態化して、ついに人類が結束し、科学の粋を集めて宇宙ステーションを中心とした気象をコントロールするシステムを開発するも、それを悪用して世界を支配せんと企む輩が出るのは当たり前やね。>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

明け方、道路を掃く竹箒の音で目を覚まし、歯を磨いて髭を整えてユニフォームを身に纏い、缶コーヒーを買って車に乗り込みトイレ掃除の仕事に出て、昼休みはいつもの神社で木漏れ日を眺めながらコンビニ飯を食い、仕>>続きを読む

バンクーバーの朝日(2014年製作の映画)

3.0

今まで聞いた中で一番切ない「Take Me Out to the Ball Game」。アメリカ人でもないのにこの曲を聞くとジーンとしてしまうのは何で!?
カナダ移民、日系カナダ人にとっての「朝日」が
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怪物(2023年製作の映画)

5.0

親の視点に始まり、対峙する教師達が“怪物”に見え、「あー、このことか」と思っていると視点が変わり、教師達の間で何があったかを見ていると、抗議に来た早織が“怪物”に見える。
そして子供同士、湊と依里が仲
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.5

「ヴァンゼー会議」の議事録をもとに会話を再現して、ユダヤ人をいかに組織的かつ“効率的”に殲滅するかが話し合われた模様が淡々と描かれ、唖然となり戦慄を覚える実録映画。
ガス室送りが「人道的」な配慮に基づ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.8

NYタイムズの記事によって、ハリウッドの超大物プロデューサーの長年に渡るセクハラ犯罪が日の目を見ることになった顛末を追う、実録ムービーの佳作!
“大物P”の醜悪さが、人間として唾棄すべきレベルで胸くそ
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ジャンルだけロマンス(2021年製作の映画)

3.1

7年間新作が書けずにいるベストセラー作家を中心に巻き起こる“恋愛群像劇”。
ベストセラー作家に対して単なる憧れだけではない感情を持つ青年の、「傷つくことが趣味で、克服する特技がある」というセリフに秘め
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バビロン(2021年製作の映画)

3.6

映画が無声からトーキーへと変遷していく状況に翻弄されるハリウッドやスターは度々描かれるが、いきなり阿鼻叫喚の如き乱痴気狂乱の幕開けに度肝を抜かれて呆気にとられるものの、映画愛に溢れるシーンに鳥肌立てな>>続きを読む

妖怪の孫(2023年製作の映画)

3.5

過去の“戦慄政権”を振り返るヤバめなドキュメンタリーは期待通りの面白さで、安倍晋三支持派の皆さんはフェイクだと言うのだろうと思いつつ、「やってると見せかければいい」という姿勢だったことには心底呆れさせ>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.6

人は人を救えないということはなく、人に救われたことなどないと思っているなら、自分が誰かに救われたことに気づいていないか、己が救いを拒絶しているかのどちらかでしかない。
ただし「よかれ」と思ってやること
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.9

「エアジョーダン」誕生秘話における登場人物の誰も彼もがステキ過ぎて、奇跡的な必然に映画であることを超えて胸踊る快作♪
高校生の時にナイキのバスケットシューズ(もちろんエアジョーダンではない)を履いてい
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.2

イギリスのとある浜辺の静かな街に佇む映画館を舞台に、心に傷を抱えて無為に過ごす中年女性ヒラリーの前に、夢を諦めて劇場に就職した黒人青年が現れたことをきっかけに、“心”を取り戻していく彼女だったが、よも>>続きを読む

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.1

代々「異能」を持って帝に仕え、国を守ってきた名家の生まれながら「異能」を持たない美世と、家柄も良く優秀な将校として一目置かれるも冷酷無比と噂される清霞の政略結婚は、周囲の思惑を超えて思いを寄せ合い、徐>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

石ノ森章太郎作品特有の悲哀と寂寥感が、本郷猛と緑川ルリ子の淡々とした抑揚を抑えた会話によってスクリーンに漂い、単なる“子供向け変身ヒーロー”の枠を超えて、“かつての子供達”のノスタルジーをイイ感じにく>>続きを読む

死体の人(2022年製作の映画)

3.5

かつては劇団を主宰していたものの、鳴かず飛ばずのまま解散した後、バイトで生計を立てながらの役者生活も、“臭い演技”がネックで死体役ばかりの男が、一念発起でバイト代をつぎ込んで呼んだ風俗嬢の苦境を、渾身>>続きを読む

妖怪剣客(2023年製作の映画)

3.3

柳生の里にやって来た座頭市が、偶然出逢った柳生十兵衛と共に、民を苦しめる「鬼」を退治すべく奮闘する、痛快娯楽伝奇時代劇にして、関西的コメディも愉快なVFXアクションムービー!
狐狸妖怪の類を超える怪獣
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

心優しく、介護家族からの信頼も厚い介護士による要介護老人の連続殺人は、本人からの依頼と家族による承認があれば許される行為ではないのかと、ふと考え込んでしまうような世代になっていることを再認識すると同時>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

殺しの腕はピカ一の、社会不適合型プロフェッショナル殺し屋女子二人が巻き込まれる大騒動は、相変わらずのキレキレアクションが爽快で痛快な、ユルユル系ギャルアサシンバディムービー!
男のアホさ加減は、まぢで
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放送不可能(2023年製作の映画)

3.3

議員引退後、一転して原発反対派に鞍替えした小泉純一郎元総理と、いくつになっても“噛みつき系”論客ぶりが不変で愉快な田原総一朗との対談をメインに据えた、絶対地上波テレビで流せないドキュメンタリー!
主役
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それいけ!ゲートボールさくら組(2023年製作の映画)

3.3

元ラガーマンの仲良しジジィ達が、今は福祉施設の運営で頑張っている青春時代の“マドンナ”のために立ち上がり、ゲートボールでトップを目指すことになる、ユル系スポ根おいらくの“アオハル”ほのぼのムービー♪>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.8

長年に渡り、男達が夜な夜な女性を強姦しながら素知らぬふりをしてきたという唾棄すべき歴史を持つ村で、ついに立ち上がった女性達の物語は、野郎共の下衆非道ぶりに怒髪天を衝くと同時に、その隠蔽に加担するが如き>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.5

戦国武将の“文化”たる男色をベースにしたストーリー展開の中で、農民上がりの秀吉の“普通”ぶりの描き方が面白い「北野武版『本能寺の変』」は、今まで映画や大河ドラマに時代劇と、幾度となく見てきた中で最大級>>続きを読む

星くずの片隅で(2022年製作の映画)

3.5

2020年のコロナ禍真っ只中の香港を舞台に、不器用過ぎる生き方しかできずにもがくように生きるシングルマザーと、そんな彼女を雇いいれた清掃業経営者との交流を、惚れた腫れたを超えて柔らかく描く温かいヒュー>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.0

もう我々の子供の頃のような、昔でいうところの“当たり前”な家庭は、激減しているのかもしれない。
戸籍の無い子供がどれ程いるか知る由もないし、個人の“ID”を得る手段はいくらでもあるような社会が“平和”
>>続きを読む

リアリティ(2023年製作の映画)

3.3

いきなり情報漏洩の疑いでFBIの捜査を受けた元軍人の女性・リアリティが、機密情報に当たるニュースを“リーク・メディア”へ投書したことがバレていることの怖さを、実際の捜査時の音声データを正確に再現して、>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

子供の頃流行った「こっくりさん」を思い出したが、あれでもやはり精神に異常をきたす子供が出て危険とか言われ、公には禁止されたような。
もしかすると、あの時おかしくなった子供達は、実はこの主人公と同じよう
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.3

未曾有の大災害に壊滅状態となった団地群の中で、奇跡的に一棟だけ残った団地で、住民と避難民とのトラブルを解決するべく、一人の男が住民代表に選ばれたことから始まる、生存をかけて歪んで荒んだ人間模様。
人々
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.3

大量のエキストラを凄まじく無駄に投入している映像は、素晴らしく清々しくて馬鹿馬鹿しい!
何も考えずに楽しめる究極のエンターテイメントは正に映画の王道。前作よりも実にムダムダにスケールアップした、映画史
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