マカ坊さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

マカ坊

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ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.6

バイデンが勝つことを見越しての公開タイミング?

「先に進む事は見捨てる事ではないんだよ。」
と諭されるアメリカの"敗れた"白人達。



映画としては全然悪くないけど特別良くもない感じ。

テーマ的
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.3

ピザゲートからのマナーゲート。
全編もう爆笑。

上下左右、全方面をバカにする映画大好き。
流石のブラムハウス。流石のデイモン・リンデロフ。

アレックス・ジョーンズとかそれぞれのキャラの元ネタになっ
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パラサイト・バイティング 食人草(2008年製作の映画)

-

ダラダラしてんなー笑

こっそり脚の切れ端持っていく草と、声マネで煽ってくる花が可愛い。

ほぼ遺跡の上でわちゃわちゃしてるのも低予算感全開で潔くて良い。原作も同じなのか?

ナイフ渡すんだ…! ウワ
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獣の棲む家(2020年製作の映画)

4.0

こっちから描くのね…!これちょっとキツいなー…!メンタルにくるやつ…
イギリスが舞台ってのもまた…

なんせ音と光の演出と空間使い。
衣装とか小道具とか画面の隅々まで意識が張り巡らされてるのがわかる。
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誰も眠らない森(2020年製作の映画)

4.1

変な編集と変なスコア!

悪魔の物体Xの金曜日ってくらい色々てんこ盛りで楽しい。

音楽が変でいいよなー!
ジャンル映画としての文法を踏襲するところと外すところのバランスがチャーミングで好印象。

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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

3.7

映画が仮に「物語」という顧客を満足させる為に作られた工業製品なのだとしたら、今作は満点に近いだろう。

どこまでもお話に貢献する(させられる)撮影、演出、音楽、俳優、そして群衆。

面白い物語のためな
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.0

今年観た映画の中で1番ショックを受けたシーンがあった。

これが初監督作だというムニア・メドゥール監督。

エナジェティックな構成と少女達の快活なやり取りを追う手持ち風カメラは、しかし同時にその危険な
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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

4.4

状況が絶望的であればあるほどユーモアはその重要性を増す。

大統領選挙前にこれも「シカゴ7裁判」も観れるって何?両方に関わるサシャ・バロン・コーエンて何?アメリカって何?

トゥーター役の彼女はどこで
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レベッカ(2020年製作の映画)

3.5

なるほど…ふーむ…ははぁー…ほう…あぁ…あぁー…あぁ〜〜…

って感じ。


それなりに楽しくは観れるけど、特段意味も意義も感じないリメイクなので段々どうでも良くなっていった。

普通にレベッカの方に
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.4

いやー…これは"お見事"…!!

田中絹代とゆりやんレトリィバァの間のどこかに存在する蒼井優の滅法感興な芝居と、「何だし!高橋一生ってこんな発声するんや!」という個人的発見。そこにあらゆる意味での「棒
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

88年生まれで末っ子長男姉3人のほぼキムジソクな私が鑑賞した回は満席に近く、「お母さんとその娘さん」と思われるペアのお客さんが多かった。

前々から感じてはいたけどこの映画を観た後では特に、「お母さん
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.6

こういう映画が観たかった…!!!
諸々引き受けた上で正攻法で突破するこんな映画を…!!



役者の力で作品がドライブすれば音楽もそれに奉仕する。
小刻みなカット割りも役者への信頼ゆえ。

正義と政治
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ヴァンパイアvsザ・ブロンクス(2020年製作の映画)

3.6

はいはいなるほどね、ジェントリフィケーションそのもののメタファーとしてのヴァンパイアね、はいはいはい。わかりますよ。的な勝手な理解で見始めたら、確かにそういう話でもあったけど思ったよりアツかった!>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

4.4

へー!こんな映画を撮るこんな監督やったんや!へー!

「薄氷の殺人」すら観てないのでどんな作家なのか全く知らずに鑑賞したけどかなり好きなやつだった。

007しぐさが割と鼻についた「テネット」ではつい
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エマ、愛の罠(2019年製作の映画)

4.4

きわめて不道徳、エマ意外の全てが。

いや道徳なんてものは所詮時代ごとに形を変える不確かな価値基準。諸エノンセの総体としてのディスクールなんですよ。エピステーメなんですよ。知らんけど。

オープンリレ
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.8

2020年に「女性の声が聞こえにくい」なんてセリフを吐く男が何だかんだで許される物語。

エクスキューズとして用意されるビル・マーレイ。

適任すぎる。

初期のA24を支えたとも言えるソフィア・コッ
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フェアウェル(2019年製作の映画)

-

おーこれは思ってたより変な映画!

オークワフィナすごいなー…

文化の違いから動機の正しさと行為の正しさがぶつかる。

お墓参りと披露宴のシーンが特に可笑しかった。クセのある編集は好き嫌いが分かれそ
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

-

NHK教育テレビで夕方18時ごろからやってた(今もやってる?)子供向け海外ドラマを観ているような懐かしさ!

ゴジラ観てないから知らなかったけどミリー・ボビー・ブラウンこんなに大きくなってたのか!
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マーティン・エデン(2019年製作の映画)

4.2

スーパー16mmフィルムによる嫌味なほどクラシカルなフレーミング!
石畳の街並みに漂う土埃や、たちまち輪郭を失うタバコの煙までもが極めて艶冶な魅力を纏う。

ジャック・ロンドンの作品はおろか、イタリア
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

-

白人 銃 信仰 暴力

原作者がナレーターだったとは。

それにしてもトム・ホランドの「今しかない輝き」がすでに4〜5年ぐらい続いてる気がして末恐ろしいな。

TENET テネット(2020年製作の映画)

-

S A T O R
A L E P O
T E N E T
O P E R A
R O T A S

多分初見でこの映画に納得できるのは「ウォッチメン」のD
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デビル(2010年製作の映画)

-

基本デビルサポーターなのでもっと頑張ってくれてよかったよデビル。

デビルをカメラに映す為にスッと横にずれるあの人の親切さと、「神よ 〇〇だったのか…!」にはちょっと笑った。

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.5

卑近なものを大仰に観せてくれる映画大好き。

いちいちキマッたショットとライティングにジョニー・グリーンウッドの流麗なオリジナルフルオーケストラが乗ればそれはもう贅沢な事この上ない。

物語自体はこれ
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ブロンソン(2008年製作の映画)

-

はえー…わっかんねー…笑

呼吸をするように殴る男のまさに独壇場。

「時計仕掛けのグラップラー刃牙」というか「狼チャップリンよさらば」というか。

けど別に人類最強を目指してるわけでもコメディアンと
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

4.5

邦題のイメージから勝手に「チーズハンバーグカレーや!わーい!😀」と思ってたらガチのシャトーブリアンがしっかりとミディアムレアで出てきて思わず襟を正した。

やっぱこの監督ちょっとすごい。
長編初がこれ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.3

これはひとまず4.3というスコアで茶を濁しとこう…まだ飲み込めない…

あれがヘミとの最後のやり取りとかもう…

3人でナベ食いに行く時の車内越しの夕日とラストのバーニング のオレンジが重なって…
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

2018年に劇場で観られてたらきっともっとずっと良かった…!
A24作品だけでも公開時期のタイムラグ無くして欲しいほんと…

16mmの映像と、決して上澄みを掬うだけではない90年代半ばの音楽達。スタ
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人数の町(2020年製作の映画)

4.2

「人間」にはあって「人数」には無いものなーんだ?というナゾナゾの答えが提示されるまでの冷汗三斗な1時間50分。

黄色いつなぎとかバイブルとか、ファンタジーの濃さについていけるかなと思ったものの、テー
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デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

4.4

ブルータル・ジャスティスが面白すぎたので監督の過去作を観てみたら、

なにこの人!強い!!

なかなかシリアスな冒頭やなーと思ってたら不意にスト2のボーナスステージのような素手による無機物破壊がはじま
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.6

「クソ」傑作映画。

今年劇場で観られる作品の中ではトップクラスに「間違った」映画だ。

観終えてから思ったのは、スクリーンの約半分程を覆う異常なまでに巨大な冒頭のモザイク編集は、括弧付きの「ポリコレ
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ブレイド2(2002年製作の映画)

4.0

「オッス!おいらブレイド!😄人間とヴァンパイア🧛‍♂️のミックスとして生まれたんだけど、おいらにはヴァンパイア🧛‍♂️と違って弱点がないんだ!(喉は乾いちゃうけどね😉!)
そんなおいらに人間としての生
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.3

久しぶりに青春映画で泣き笑い!バディームービーの新たな傑作!オリヴィア・ワイルド頼もしいなー!

ルース・ベイダー・ギンズバーグら「リベラル」な女性達をロールモデルに(マララはマララ・ユスフザイの事だ
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イコライザー(2014年製作の映画)

-

「ホーム」センターってそういうことか笑

いわゆる「有能」な人って外部からの刺激を自分の中で一旦定量化するよな。客観的に捉え直すというか。ちょっとこの人はいきすぎてて怖いけど。
それにしても裸眼スカウ
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

-

トゥコ・サラマンカ出てて興奮!!!
ブレイキングバッド前?この頃から嫌な怖さ全開やなー…!

「何も知らない主人公」視点で普段絶対見ることのない世界に引きずり込まれる映画ってそれだけでワクワクする。
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.8

「ディック・ロング」ね、なるほど。

ただこんな映画ですら世界のどこかには「オレの映画」として切実な思いで観る人もいるのだと思うと指差して笑う気にはなれない。

これから皆さんを煙に巻きますよ、と宣言
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.5

尾崎放屁

「屁をこいても一人」

こんな自由律俳句は存在しないが、こんな映画は確かに在った。



絶望の彼岸に打ち上げられた「可能性ゾンビ」に導かれ、やがて青年はこの残酷な世界にひとり立ち向かう。
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