こまちさんの映画レビュー・感想・評価

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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

詩的で叙情的。

ムーンライト、これをタイトルに持ってきたのはどういう意味なんだろうか。
最後も意味ありげな、海辺に立つ少年の背中を月明かりが照らす姿。

フアンの「月明かりに照らされると(黒人のお前
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

なななんだこのトンチキ映画は…?
私は一体何を観ているんだ…?ぶらぴ……??

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.1

サリンジャー作品が好きだから興味を持って観たけど、映画として良かったのかはよくわからない…

RRR(2022年製作の映画)

4.1

血湧き肉踊るとはこのこと。
アッチアチの、男の映画だった。

ストーリーに意外性とか現実味を期待してはいけない。
勧善懲悪、運命の出会い、裏切りと目覚め、そして窮地からの獅子奮迅の挽回…完全に王道ど真
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

フランスらしい、情緒的で官能的な映画だった。

振り向いてよ、と呼び掛けるエロイーズと振り返るマリアンヌ。
二度と会えなくてもいいから、思い出を選んだのだ。詩人として。

「私を見なかった。」
全体的
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.7

夜の東京を走るタクシー、遠く離れた今となってはなんかそれだけでもはやノスタルジー。

缶のお酒飲みながら観るジムジャームッシュ!

猫と緑と映画とラジオを愛する池松壮亮、もうその時点ですき。

大事な
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ダークナイトが良かっただけにちょっと拍子抜け。
最後核爆弾をどうしようもなくて海上に引っ張っていく展開とか、「アラバスタやん!」って思っちゃった。ワンピースの。よくあるやつやん!!!
「みんなのために
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.1

お、面白かった……
これか!これがノーランのバットマン、ダークナイトなのか!!
「ふ~大変だったね…もうそろそろ映画終わりかな?」と思った後にまた話が展開し、何度もクライマックスがあった。私的には。
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.9

ポップコーン片手にとっても楽しめた。
バットマンはこうやってバットマンになったのね~と納得できる。
ただ「アジアの秘境でミステリアスなNINJA修行して強くなる!」っていうのは何だかいかにも雑な欧米の
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.7

手持ちなのかな?て思う不安定なカメラワーク、どことなく漂う芝居くささ。何なんだこの映画?文化祭か??
と、前半は不安な気持ちで観たけど、なんだかんだ結構面白かった。素人っぽさに慣れてくると「それも味」
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.7

みんな少しずつ拗らせてる。
友情とか恋愛とか家族とか、そのどれと呼んでもしっくりこない。
誰かと誰かがくっつくわけでもなく、ただそのときを一緒に過ごした。
ウェットでドライな関係。

ジェイミーもジュ
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.5

クリープハイプの「いたいいたいいたい」っていう歌がぴったり。

ぼやけてた一子がはっきりと、輪郭を帯びていく。
一人の人がこんな風に変わっていくさまを見ることってあんまりない。

頑張ったねって、肩を
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

シアーシャ・ローナンにエマ・ワトソン、そしてティモシー・シャラメとは!なんという眼福!!
しかもそのキャストでやるのが、若草物語とは!監督はグレタ・ガーウィグ!なんという!!!

とはいえ、若草物語は
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

今、この世の中だから観た。
前評判通り、COVID-19の感染拡大に震撼する今の現実にあまりにマッチしていて目を見張る。

【今の現実と合っているところ】
・ワクチンも治療法もない新型ウイルスの大流行
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.5

アメリカのロードムービーが好きだ。
こことは違う場所に向かう。いろんな人に出会って別れる。

レリアンは始めから、流れを変える役割を持っていた。お父さんがギターを弾いて作った音楽の流れを、レリアンは変
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.0

正直とてもがっかりした。
せっかく、攻めたテーマで作られた映画なのに、その見せ方があまりに雑だ。

まず官邸を巨悪として描きすぎだと思う。「官邸=悪」が大前提とされていて、そこに共感しないと入り込めな
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

4.0

ハイファイブしそこなって髪とかしちゃうのかわいい。

手作りの(!)車で親友と旅に出る14歳の夏休み。気になる女子がいたり、自分に個性がない気がして悩んだり。シンプルな青春ムービー。シンプルだけど、十
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

黒澤明の「天国と地獄」を思い出した。でももっと未来に向けて祈らせるような。
高台に暮らす裕福な家族と、下町も下町、その最下層で暮らす人々。

前半はテンポよく楽しいけれど、元家政婦の女性が訪ねてきたと
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

これは真実を明らかにする映画ではない。真実はあやふやで、雲のように掴めない。見る人によってその形は変わってくる。

結局、手を下したのは三隅(役所広司)だったのか?三隅は咲江(広瀬すず)を救ったのか?
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ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)

3.9

フランス人の映画だ!!!と思った。
フランス人のことよく知らないけど。

離婚とか親権とか移民とか浮気とか、必ずしもハッピーではないことがたくさんあるけど特に暗くならない。淡々と、ヨーロッパらしいおし
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.6

エレガント!

アルマは、あつらえたドレスを着ると見違えるようにきれいで気品が出る。
シリルもいつも小綺麗で素敵。真っ赤なネイルと口紅が下品にならずによく似合う。
主人公のレイノルズも、(神経質なほど
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.7

「ヤンキースがなんで強いか知ってるか?みんなピンストライプに目を奪われるからだ」
なるほどと思ってしまった。

大胆不敵という言葉がぴったり。
そしてこの役はディカプリオにぴったり。
非凡な才能があっ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

うーん、やっぱり、長かった……長いタランティーノが好きな人にとっては「そんなもん」なんだろうけど、私は映画館の座席でもじもじしてしまった……

だらだらと長いおかげで、終わったときには「私は一体何を観
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スタンリーのお弁当箱(2011年製作の映画)

3.1

仲良しの男の子たちかわいい
水色の教室もかわいい
お弁当の歌楽しい
Dabba!

ヴァルマー先生はきもちわるい

まじでヴァルマー先生、なんで他人の食べ物、しかも子どもの食べ物をあてにしてるの?サイ
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

どうやって終わるんだろうと思ってたら、そこで終わった。ああ~

みんな表情で語る。余白がある。
最後のベランダのりん、誰もいなくなった家を覗きこむあき。「子供たちに何て呼ばれてたんですか?」に「何だろ
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淡水河の奇跡(2016年製作の映画)

3.0

台湾映画特集にひかれて何の前情報もなしに観たら、思ってたんと違った。ノリが。笑

ドタバタ家族愛コメディ。主人公は最初から最後までずっとややクズ。
お母さんの魚団子食べてみたいなー

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.7

本当の話よりも愛のある作り話。
私もそういうふうに死にたい。
大きな魚になって、川に帰っていく。

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.6

喋るピカチュウとか毛がフサフサのプリンとか。
予告編の時点では不安も多かったけれど、観始めるとあまり気にならなくなった。むしろ「ポケモンがいる世界ってこんな世界」っていうのが繰り広げられていてわくわく
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

このときのブラピ、腹立つくらいかっこいい。めちゃくちゃに調子に乗ってほしい。

場面の切り替わり方が斬新。どの場面もエキセントリック要素があって、「待って待って、何の話?」ってなる。

「一人称で語る
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.4

母と娘の映画だ。いつもどこか不満げな顔をした"レディ・バード"。お母さんに認めてもらいたくて仕方ないのだ。だからイライラする。母の機嫌が気になって仕方ない。

お母さんにイライラした後の「そのドレス最
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.2

原作の方が良かった、っていう映画の感想って嫌だ。
原作は原作、映画は映画。別作品として楽しもう。先入観は良くない。

でも、でも、、……涙

ティーン時代に心酔しきってた「溺れるナイフ」。
夏芽=小松
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.9

クイーンの映画だけど、やっぱりフレディ・マーキュリーの映画だ。
クライマックスのステージはもちろんのこと、フレディが立つステージは全て圧巻。唯一無二の存在感。真のカリスマとは彼のことだ。

クイーンの
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

Call me by your name
「君の名前で僕を呼んで」
こんな完璧なタイトル、ある???
好きな映画はなかなか一つに決められないけど、好きな映画タイトル堂々の一位はこれに決定。

耽美的と
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