からかすさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

透明人間(2019年製作の映画)

4.5

透明人間というキャラクター自体が
一般的に知られた有名なキャラなのにも関わらず
これだけ才気走った作品に作り上げられてるのがまずすごい。
目に見えないモンスターは本物に存在するのか
それとも精神が作り
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ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

2.5

パンチの弱いアクション映画となっている。
腐敗刑事から追い詰められる新米刑事の逃走劇となっているが
どうにも行き当たりばったりの行動が目立ち
知力を尽くした逃走劇になっておらず不完全燃焼。

もちろん
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バニシング(2017年製作の映画)

3.0

全体的に手持ちカメラを多用し
まるで船酔い感覚でこれは意図的なものかと思われる。
なんとなく不快な感覚と静寂と緊迫感で
腹がヒリヒリするような
サスペンス濃度の高い映画。

主要3人の濃密な演技も相ま
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

物語自体はアンビリーバボーで見たことあるような話だけど
真実を元にした誰が見ても良い話であることは間違いない。
本作自体もジェイミーフォックスらの熱演あって
悪くない出来になってるとは思いつつも
全体
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

2.0

本作を観るにあたっては原作漫画は全巻読んで
TVアニメまでは観ていない状態の予習で臨む形に。
原作漫画自体は非常に楽しく読んだという感想。

で本作だが画はめちゃくちゃ綺麗だし
迫力ある戦闘シーンは圧
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.0

褒め言葉としてバカな映画。
徹頭徹尾明るいコメディ映画として笑えるし
何より張り込み捜査のためにチキン屋を偽装創業して
そのお店が大繁盛という1アイディアだけでもう面白い。
「踊る大捜査線」シリーズの
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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

4.0

難病もの・闘病もの映画として
重くなりすぎず比較的軽めに作られた本作。
とはいえ要所要所でガンという重い病と闘う辛さ
その中でうまれる疎外感の描写がきちっと織り込まれている。
なによりジョゼフゴードン
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

4.0

同じような経済破綻を描いた映画でいくと
「マネーショート」が一番近いように思うけど
あちらがかなりコメディであるのに対し
本作はかなり真面目・シリアスな作りで
日本アカデミー賞の「新聞記者」テイストが
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

2.0

ものすごく飲み込みづらい。
物語は一種の金持ちをやっつける逆転劇犯罪映画、
はたまた男どもをやっつけるウーマンパワー映画として
単純明快なんだけれどもなんとも爽快感がない。

貧しい女性たちが富める男
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

タイトルこそヤクザを謳っているものの
実のところヤクザ映画ではなく反社映画といった趣。
義理人情に熱い任侠テイスト、苛烈な実録テイストも
どちらも内包してはいるものの
ヤクザが反社会勢力と呼ばれるよう
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.5

変な言い方をすれば
序盤はコメディな「パラサイト 半地下の家族」調で始まり
「ミッドサマー」のような同一化の結末を迎えるような映画。

親の愛を受けられなかったことで
自分の中の「親感」が過剰に理想化
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樹海村(2021年製作の映画)

2.0

生涯ワースト1級「事故物件 怖い間取り」で
Jホラーというものにある程度見切りをつけた感じもあるので
本作はそれなりの評価。
一応の前作にあたる「犬鳴村」くらいの出来よ。

もちろん高評価できるかと問
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

2.0

この規模の映画だから92分の尺はバッチリだし
テンポは非常に良い。
だが「半径15m以内の生物全てが死ぬ」
という非常に特殊な怪異に気づくの早い割に
全体的には死の危険性に対して迂闊な行動が多い分
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

2.0

ホラー要素、ジュヴィナイル要素、
これまでのX-MEN的なアクション要素どれをとっても弱い。
前二つなら「IT/それが見えたら終わり」の方が良いし
後ろ二つなら「X-MENファーストジェネレーション」
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ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

3.5

シンプルかつ王道かつなんの捻りもない
しかしながらテンポの良い復讐譚。

もちろん粗はいっぱいある。
なんで普通の主婦が5年で殺人マシーンになれたの?とか
色々行動に矛盾が生じてない?とか。
でも比較
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.5

比較的淡々とした語り口で
カトリック司祭の性的虐待に鋭く切り込んだ作品。
本事件を暴いた記者を過度に英雄視することもなく
実直に仕事に取り組む姿を真摯に描いてるのは
実にフェアなスタンスだと感じる。
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.5

いわゆるビックリ箱形のホラーなんだけど
正直かなりビビりまくり。
検死解剖という目を背けたくなるグロテスクさ
死体に施された凄惨なまでの「何かしら」の跡の恐ろしさ
一方で超美人なジェーンドゥに魅了され
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

実にA24っぽいホラーだなあと感じる。
美しくデザインされた画作りに
抑圧された人間がもつ猜疑心や弱さから生まれる恐怖、
後発となる「ヘレディタリー」や「ミッドサマー」の
原型が本作の中に詰まっている
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.0

前年公開された「アドアストラ」に近しいものを感じる。
広大な宇宙の中で人は「孤」では生きられないし
だからこそ他者とのコミュニケーションを図らずにはいられない。
過去に置き去りにしたはずの「他者」を求
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.0

ゲティ氏を演じる最晩年のクリストファープラマー
誘拐された息子の母親を演じるミシェルウィリアムズの
熱演は認めるとこだけどもイマイチ緊迫感に欠く。

まず物語の立ち上がりが遅い。
世界一の大富豪にして
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キャリー(2013年製作の映画)

2.5

オリジナル版「キャリー」が大傑作かと言われると
そうでもないと個人的には思っているんだけど
リブート版の本作は比較してどうかというと
まあそんなに良くもないし悪くもないかな…という感じ。
というよりも
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

2.0

予算の都合もあるとは思うもののなにせ規模が小さい。
ハッカー集団クレイのやる犯罪が
あまりにもみみっちいイタズラレベル。
敵対する国際ハッカー集団も
言葉としてすごい組織と説明されるものの
実際に何か
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

2.5

ずいぶんとまあハードボイルドな映画で
十分な見応えのあるミステリーになっている。
チック症の探偵を演じるエドワードノートンはさすがで
ともすればギャグに見えてくるようなキャラクターを
物語のトーンにあ
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トリック劇場版 ラストステージ(2013年製作の映画)

3.0

TVシリーズ版のTRICKは大好きだし
劇場版もブツブツ文句を言いながらも全部観てきて
久々に本作を再鑑賞。

相変わらず映画としては最低ランク。
特にシリーズが続くごとに過剰になっていく小ネタの多さ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.0

全然悪くない映画で
何より大泉洋演じる昼行灯な編集長、
松岡茉優演じるへこたれない編集者
その他個性的な作家、出版業界人、マスコミが非常に魅力的。
特に主人公速水は大泉洋をイメージに当て書きされており
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

1.5

個人的に「モンスターハンター」のゲームにあまり思い入れはなくて
ちらっとゲームやったけど3D酔いしてすぐやめちゃったので
モンスター名を把握するほど知識はない状態。
そしてポールWSアンダーソンが自分
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ゾッキ(2021年製作の映画)

1.5

原作未読、原作の短編をいくつか集めて3人の監督で
作られた映画であることだけ知った状態での鑑賞。
うーん好きな人もいるだろうけど個人的には好みではない。

細かいエピソードはあるものの
大きく分けては
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

4.0

いやよく頑張っているという印象。
週刊連載漫画を映画化するにあたり最大の問題は
そのまんまやるか再解釈をしてやるかのどちらか。
前者で近年うまくいったのが「鬼滅の刃」ということになろうが
本作はどちら
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.5

あいもかわらず頑張っている作品で
現状邦画でできるトップクラスの水準で
漫画原作を実写アクションとして映画化している。
シリーズ通してだが何よりキャストのハマり方が絶妙で
舞台がかったやや大袈裟気味な
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

4.0

シリーズ3作目において一番テンポの良い作風だと思う。
これは1作目、2作目において主要な登場人物の紹介が終わり
物語を進めるだけという状態になっているのが大きい。
1本の映画として冒頭に村を砲撃すると
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高地戦(2011年製作の映画)

5.0

朝鮮戦争末期の苛烈な境界線の攻防を描いた戦争映画で
実際のところ本作がどこまで事実かは分からないが
本作が凄まじい戦争映画という評価は揺るがない。

物語自体は比較的静かに立ち上がるものの
最前線部隊
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再会の夏(2018年製作の映画)

4.0

フランス映画に疎い私の第一印象は
「あっ「最強のふたり」に出てきた富豪役の人じゃーん」。
まあそれくら知識の浅い状態だったわけだが
結論から言えば結構好きなタイプの映画。

落ち着いたトーン、悪く言え
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

「荒野の7人」の現代解釈を加えたリメイク、

なんといっても出てくる用心棒7人のキャラクターが良い。
特に美味しい役どころなのはクリスプラット演じるファラデー。
弁が立ち決して正義感だけの人間にあらず
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.5

少なくとも現状の邦画ではトップクラスのアクション映画だし
原作を知らないのであれば十分に楽しめる内容だと思う。
個人的には原作は好きな作品なのでその点から言うと
うーん分からなくはないけど…という感じ
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ファンタジア(1940年製作の映画)

3.5

幼い頃にビデオで擦り切れるほど観た映画を
映画館で観られたというのはありがたい話だね。

言ってしまえばこれはクラシックPV集であり
上質な音楽と上質なアニメーションさえあれば
セリフがなくとも物語が
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.5

いやーものすごく意識の高い映画で
なおかつエンタメ映画としてすごく楽しめたんだけど
大傑作となるポテンシャルを持っていたけど…惜しいと感じる。

単純にアクションエンタメとして小気味良くて
軽妙な劇伴
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