まっどでーもんさんの映画レビュー・感想・評価

まっどでーもん

まっどでーもん

映画(1120)
ドラマ(0)

アフリカの光(1975年製作の映画)

4.3

なんというか、日本版『スケアクロウ』みたいな映画で主演したショーケンと田中邦衛が一種ゲイ的な友情で結ばれるという異色作。
監督は神代辰巳。助監督に長谷川和彦。撮影は勿論、姫田真佐久。

やっぱりこの頃
>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.2

どうせこういうのはイマドキの女子が好みそうな甘酸っぱい系青春映画かな〜、と思って観たら相当シビアでハードな内容と描写の鋭さで観賞後も色々と考えさせられるアート映画だった。🇫🇷

トッド・ヘインズの『キ
>>続きを読む

不死鳥(1947年製作の映画)

4.2

コ、コレがあの佐田啓ニのデビュー作❗️

戦後派の木下恵介監督による華族の没落と再生を巧みな時間構成で処理した好編。さすがに木下恵介だけあって生優しいメロドラマに終始しない。彼ならではの冷徹な批評性が
>>続きを読む

キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.0

いや、正直言って私はキートンよりもチャップリン派なのだがこれはこれで斬新なアイデアに満ち溢れたシュール・コメディの佳作だった。
決して爆笑する程ではないけれど、観ていて楽しい痛快喜劇。

冷めた表情の
>>続きを読む

隣の八重ちゃん(1934年製作の映画)

4.0

戦前の邦画の隠れた逸品。島津保次郎監督作品。如何にも松竹らしいアットホームな家庭劇で、この頃流行ってた小津映画とはぜんぜん違いカメラがやたら動き回り役者さんの所作もスピーディー。

昭和初期の邦画だか
>>続きを読む

黒い罠(1958年製作の映画)

4.3

オーソン・ウェルズらしい「権力悪」へのアプローチが秀逸で、冒頭の長回しカメラワークは特に圧巻。のちの映画人に影響を与えたのも良く分かる斬新な演出の数々。

話の焦点が一体どこに定まってるのか理解不能な
>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

3.8

ポン・ジュノはたしかに才能ある監督だと思うが、何やら「動」と「静」がぎこちなく配分された演出には若干、戸惑いを覚える。知的障害の息子と彼を必死で国家権力から守ろうとする母親との関係といい、何から何まで>>続きを読む

魚と寝る女(2000年製作の映画)

4.6

些か強引な…というか、何としても!な主演女優の粘着ぶりが凄まじいキム・ギドク監督の不条理でダークな恋愛映画の傑作。湖畔のロケーションだけ観ているとまるで神代辰巳作品のような幽玄さが感じられる。

心に
>>続きを読む

恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

3.8

台湾ニューウェーブの雄、ホウ・シャオシェン監督作品。彼の作品としては割と小品(?)みたいな作りで内容的にそこまでインパクトは無かった。観る前に期待し過ぎたのか。

画の壮麗さは言わずもがなだが、あまり
>>続きを読む

父ありき(1942年製作の映画)

3.9

マンネリの極みとも言える作風で、本作もいつもの小津さん。あくまで淡々と物静かに語るスタイルは好き嫌い別れそう…。

笠智衆と佐野周二の和気藹々な親子コンビが些かホモ・セクシャル的で、そういったイビツな
>>続きを読む

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.3

まだ若い主演の若尾文子がフェロモンを全開に振り撒く和製ドタバタ喜劇。鬼才・増村保造の初期傑作の一つ。🏢

高度経済成長期の日本が舞台であり、ちょうど同年(1959年)に公開された大島渚の『愛と希望の街
>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

4.9

巨匠、ジャン・ルノワールの未完に終わった美しい印象派絵画のような中編。娘役のシルヴィア・バタイユの可憐さも筆舌に尽くしがたい。☘

こういう映画を単なる「綺麗事」として観る人とそうでない人と二分化しそ
>>続きを読む

赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)

4.3

コーエン兄弟がアート系から職人にシフトした最初の作品。『ブラッド・シンプル』には劣るが、こちらも見事な犯罪劇。主演のニコラス・ケイジは然程好きな俳優ではないけれど、この映画ではダサさ全開で大いに笑かし>>続きを読む

エロス+虐殺(1970年製作の映画)

5.0

政治的イデオロギーはともかく、これは頽廃とロマネスク志向が強く押し出された吉田喜重監督による超一級の叙事詩だ。

古と今を絶えず往還しながら大杉栄暗殺事件と安保闘争とが見事に調和されてゆくトリッキーな
>>続きを読む

ペイバック(1999年製作の映画)

4.0

その何やら箱庭的感覚がツボだったブライアン・ヘルゲランド監督、脚本によるハード・アクション。『LA・コンフィデンシャル』や『ミスティック・リバー』といった男臭いサスペンスなどを多く手掛けた人だけあって>>続きを読む

殺し屋ハリー/華麗なる挑戦(1974年製作の映画)

4.5

恐らくジョン・フランケンハイマー監督の中でも特殊な作品として位置付けられる、とてもキッチュなアクション映画。主演リチャード・ハリスが変な眼鏡を掛けて敵とドンパチする辺りが見もの。🤓

全編に渡り悪フザ
>>続きを読む

殺人捜査(1970年製作の映画)

4.3

イタリアらしいクセの強さが特徴のブラック・コメディー映画。ドキュメンタリー・タッチの映像やエンニオ・モリコーネ氏による風変わりなスコアが秀逸。主演のジャン・マリア・ヴォロンテが全編間抜けな演技を見せて>>続きを読む

ラスト・ラン/殺しの一匹狼(1971年製作の映画)

3.8

職人監督リチャード・フライシャーらしいキレの良い演出と豪快なカー・アクションが満喫出来る拾い物。主演のジョージ・C・スコットがなかなか渋い演技を見せている。🌴

王道娯楽映画のように見せ掛けたアート系
>>続きを読む

真夜中のサバナ(1997年製作の映画)

4.0

【なぜか愛着のある珍品】

随分と評価低いですね。私はそこまで悪い映画だとは思っていない…たしかに大味な感じもするけど❓

イーストウッド監督なだけに重厚な雰囲気が特徴のミステリー映画。ケヴィン・スペ
>>続きを読む

トゥルー・クライム(1999年製作の映画)

3.6

巨匠イーストウッド監督のフィルモグラフィー中、最も恥ずかしい出来栄えとも言える作品。全編にB級スレスレのムードが漂う。

子育てに大忙しのイーストウッド、女性に嫌われるイーストウッド、とにかく画面に映
>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

4.5

私は黒沢清の映画はそれほど好きな方では無いのだが(如何にもシネフィルシネフィルとした作風がたまにムカつく)この映画の場合、まだ監督自身が楽しんで作っている印象を受けて上質なB級ホラーとして面白く拝見出>>続きを読む

バルカン超特急(1938年製作の映画)

4.5

本作を観る度に「犯人は…この中にいる!」という水野晴郎の棒読み台詞が脳内で響き渡る。
ヒッチコック監督には失礼だが、あの『シベリア超特急』と対を成す(?)ミステリー映画の金字塔である。

前半を注意深
>>続きを読む

第3逃亡者(1937年製作の映画)

4.5

ヒッチコック監督がイギリス時代に撮った主人公が「間違われる」パターンのサスペンス映画の秀作で、短い尺ながら誰もが楽しめる痛快娯楽作品となっている。

ヒッチコックもまだ駆け出し監督だった為か若々しい映
>>続きを読む

古都(1963年製作の映画)

3.8

昔の邦画は品格があって良い。だが中村登監督の場合あまりに律儀に作り過ぎており、川端康成の原作小説を超えることはとてもじゃないが不可能。

主演の岩下志麻がどこかレズビアンぽく描かれている事には驚く。カ
>>続きを読む

拾った女(1953年製作の映画)

4.0

かなり面白いフィルムノワールなのだけど、ラストもう少しツッコミが足らなかった気もする。そこが惜しい。怪優リチャード・ウィドマークのファンは必見とも言える、都市のダーク・サイドを活写した逸品。😎

サミ
>>続きを読む

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

3.8

【BACK TO THE 90’s】

ちょうどこの年(1999年)に『スターウォーズ/エピソード1』と『マトリックス』を立て続けに観て映画に目覚めたクチなので、本作もかなり思い入れが強い。🐢
金子修
>>続きを読む

E.T.(1982年製作の映画)

4.6

スピルバーグ監督の中で最も芸術性の高い映画であり『シンドラーのリスト』と双璧。誰もが童心に帰れるSFファンタジーの傑作。🛸

宇宙から来たE.T.のデザイン自体はいま観ると結構グロテスクにも思える。だ
>>続きを読む

パンダ・コパンダ(1972年製作の映画)

4.3

内容はたしかにお子ちゃま向けではあるものの、宮崎駿の原点を垣間見た気がする。ほのぼのユートピア映画である。
「特に竹藪がイイ」の名台詞を吐くパンダさんがとてもキュート。🐼🎋

主人公の少女、ミミ子ちゃ
>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.8

私としてはアニメ版以上に宮崎監督の原作漫画の方を子供の頃よく読んでいたのでそっちのインパクトの方が遥かに強い。アニメはアニメで原作とだいぶ違うが、そこそこ面白かった。

宮崎駿ほど神格化(?)されてい
>>続きを読む

ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.0

ジョン・ウォーターズ監督作品のリメイク版。オリジナルは未見だがとても楽しく拝見した。💃

主人公の母親役トラヴォルタの女装が全く違和感が無く素晴らしい。夫役クリストファー・ウォーケンも間が抜けた感じで
>>続きを読む

トイレット(2010年製作の映画)

4.0

『かもめ食堂』程ではないにせよ、クスッと笑って楽しめるホームコメディの佳作。もたいまさこと荻上直子監督との相性の良さは抜群だ。🚽

幾度となく繰り返される「ばーちゃん、カモーン」の台詞が笑いを誘う。こ
>>続きを読む

儀式(1971年製作の映画)

5.0

私の中で大島渚の一連のブラック・コメディ(と言ったらいいのか知らんが)の傑作の一つと信じてやまない。

『絞死刑』『帰ってきたヨッパライ』『新宿泥棒日記』etc…。どれもこれもダーク且つ、ドス黒い雰囲
>>続きを読む

愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.5

『愛のコリーダ』というよりも『愛にコリータ』として観る方が相応しい。😙

こんなのに比べりゃ田中登監督の『実録・阿部定』の方が遥かにロマンポルノとして良く出来ている。全編SEXまみれ。だが、それがどう
>>続きを読む

HAZARD ハザード(2002年製作の映画)

3.5

映像に勢いはあるけど、主演のオダギリジョーがひ弱。『アカルイミライ』でもやたらナヨナヨしていて魅力が無かったが、本作でもその資質が全面に出ており辟易した。

園子温としては『自殺サークル』と並んで過渡
>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

5.0

最近ある映画好きの女性とトークしたところ「北野武の暴力映画は好きだけど、園子温の暴力映画は苦手」だと聞いて驚いた。女性で北野武作品が好きだなんて珍しい。

本作にしたって、女性が見たら醜悪でおぞましい
>>続きを読む

幻の湖(1982年製作の映画)

3.5

別にボロクソ貶すほど酷い映画とは思わない。むしろバカなノリで突っ走るサイコサスペンスとして良く出来ている。🚀

さすがは橋本忍。強引な脚本とだらだら長い上映時間を別とすれば、かなり前半部分は秀逸なスリ
>>続きを読む

>|