マグナム本田と14人の悪魔さんの映画レビュー・感想・評価

マグナム本田と14人の悪魔

マグナム本田と14人の悪魔

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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コーエン兄弟の『シリアスマン』とかカフカの『変身』と『審判』なんかの影響はパッと見でわかるけども、不思議と寺山とかエヴァ新劇場版を作り出す前の実写も含めた庵野作品っぽさも感じました。
賛否がっつり分か
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

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『鬼太郎誕生』にオマージュシーンがあったこともあって帰宅してから流し見するつもりで再生したのですが、完全に魅入ってしまいました。
改めて観てみるとジョン・ウィリアムズのメロディーが終始景気良く鳴りっぱ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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鬼太郎使って犬神家やんのねふんふん。てことはアイツがスケキヨでアイツがアオヌマシズマで…
なんて舐めてかかってたらアクションはカッケーわ、しっかり市川崑アングルはあるし、随所にインディ・ジョーンズオマ
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マーベルズ(2023年製作の映画)

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MCUに対しては「『エターナルズ』以下でなければ全て許す」という寛大な心でもって接しているので娯楽映画として単純に楽しみました。
MCUにありがちな「結局自分が原因じゃないか!」とか「もっと早く解決で
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

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おもしろい世界観さえ作ってしまえばあとは登場人物が何やってもおもしろいという典型例でありつつ、登場人物のやってることもおもしれえという、要はサイコーなんです。
ビル・スカルスガルドの衣装が彼の肥大化し
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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ギャレス自身の『ローグ・ワン』+『地獄の黙示録』+『キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー』そして『ゴールデン・チャイルド』!てな感じで、そんなん好きに決まってるでしょうよ。
「またデタラメ日本語看
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

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みなみ会館の最終日に観賞。スクリーンで観れてよかった。
私の思う「か…かっこいい…」が全て詰まっている。なにげに動物たちがいい演技してる。
帰宅してまんまと『第三の男』と『三つ数えろ』を見直しました。
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バービー(2023年製作の映画)

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絶賛する意見に対して反フェミ的視点から異議申し立てしまくれるような気もするし、反フェミからの批判に対してもしっかりと反論できる、かと言ってどっちつかずな内容かといえばそうではない。と、なんか不思議な感>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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3才の頃に観たリチャード・ドナー版『スーパーマン』から映画にどっぷりと漬かる人生になった自分には最高のプレゼントをもらいました(ニコケイ版はびっくりした)。
みんなも観ればいいのに。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

She’s running out again…
オープニング踊ってくれないのー!と思いつつも最後まで観ると『Creep』のこのフレーズが実はポジティブな引用であったこと、そしてシリーズオーラスがシリ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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この私に「オレもがんばろ…」と思わせたんだからたいしたもんですよ。
カメラワークがアニメーションでしかできないことやってて、なおかつ終盤の漫画の線とアニメーションが融合するシーンはグッときました。
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

監督以外は前情報一切なしで観に行ったんですが、『スリー・ビルボード』に並ぶ傑作だと思います。
景色全て、会話の全てが素晴らしかった。

根底にLGBTQ的テーマがあるにはあると思いますが、それを大上段
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

フェーズ4以降、色々なことに目を瞑らざるを得ないことが増えてきたMCU。
ワカンダ王室解体した方が良くないすか?
もう血縁主義、貴種流離譚はお腹いっぱいです。

アネット(2021年製作の映画)

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「自分」を題材にする作家の業と贖罪、なんて言うと陳腐だけれども、ミュージカルになってもカラックスはカラックスなのだなと思いました。
カラックス版『イレイザー・ヘッド』とも解釈できるかも。
アダム・ドラ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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ジョーダン・ピール前2作のような全編に渡る不穏さは要所にまとめてシャマラン的エンタメに舵を切った印象。
アヴァンのチンパンはキューブリックオマージュなのだろうけど、ひとつの画面で2001年とシャイニン
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ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)

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ゴルバチョフ以外のバカ要素はほぼカットされて静かな対話シーン増量で極力一作目のテイストに近づけた印象でした。
オリジナルと今作の中間くらいが観たかったなとも思いますがコレはコレでアリ。
でもロボットは
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クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち(2015年製作の映画)

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裏方ドキュメンタリー大好きおじさんなので非常に楽しく鑑賞しました。特にフィル・ティペットのコマ撮り論。
このテのドキュメンタリーには必ずケヴィン・スミス出てくるだろうと思ってたらやっぱり出てきた。
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

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シェーン・ブラック版の怪作『ザ・プレデター』も大好きなんですが、今回は原点に立ち返りつつも、これまでのマッチョ映画感を兄に背負わせ、主人公である妹が現代的な人間の強さとは、つまり知性であるということを>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

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10代の頃から何度も見返す作品のひとつ。
第二幕後半の息の詰まるカットの切り替えから第三幕の長回し、そこからのカエル。計算だとわかってても感情揺さぶられます。
ジョン・C・ライリーはオイシイ役だね。
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

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ン十年ぶりに観たんですが、「子供にシフトレバーの先っちょあげるのんって『マンダロリアン』でやってたやつの元ネタやんけ!」と、新たな発見がありました。
あとやっぱずーーーっと音楽流れてて楽しいね。昔よく
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

コミック映画なんだからこんくらい雑でも全然いい。
ナタリー・ポートマンとテッサ・トンプソンをもっと観たかった。
しかしMCU、ペース落として欲しい。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

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みんな少し不幸でまぬけ。この点においてだけは世界は平等であるなあ、とPTA作品を観るといつも思います。

事前に『ブギーナイツ』を観かえしてたんですが、両作ともウォーターベッドが出てきたり、「イタリア
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セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

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いちいち衣装や美術がサイコーで、サタニスト役のマギー・ジレンホールはカワイイ。
つくづく自分はクリエイターを描いたものが好きだなあと。
学生の時に同じ映画館で観て以来、20年ぶりの観賞でもまだこの作品
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

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アリ・アスターの『ヘレディタリー』で母親がやっていた箱庭療法を更に抽象化したようなものを感じたので、おそらく監督自身の喪失の自己セラピーとして作られたのかなと。
狼のフードが何を意味するのか考えるとお
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

リンゴの木の剪定、間引きが「他を生かすためには犠牲を厭わない」ということへの示唆、といったようなMCU的緻密さはありつつもエンタメ色は爆盛り。正直フェーズ4の劇場公開作品では初めて心から楽しく観られた>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

5.0

自分の中では『ロッキー』や『クリード』『ブリグズビー・ベア』『ホドロフスキーのDUNE』なんかの「生の全肯定」「人間讃歌」枠に収まりました。
普段は星をつけないことにしてますがこれは特別。
好きなシー
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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ギャスパー・ノエといい、この監督といい、フランス映画界頭おかしい(褒め言葉)。
『ビデオドローム』ぽさもありつつも全然別物。
特にギャグセンスがスゲェと思いました。
ただし他人には絶対すすめません。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映像にしろ脚本にしろ既視感しかない(『セブン』『ゾディアック』『ソウ』『フレンチ・コネクション』『タクシー・ドライバー』あとマズルフラッシュでアクション見せるのが『リベリオン』まんま)で不安だったので>>続きを読む

ロビンソンの庭(1987年製作の映画)

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みなみ会館の特集上映にて観賞。高校生の時にVHSで観て以来。
大友克洋の初期短編にホドロフスキー要素加えたような。太田久美子の横顔アップが美しかった。
町田康が当たり前に若いのだけど言動は全く変わって
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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レディ・ガガのムチムチ登場シーンからもうサイコー。ヴァーホーヴェンの『ショーガール』思い出した。
80年代を表すために『Blue Monday』かかる映画は基本萎えるんですが、コレは絶対狙ってるよね。
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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自分がミュージカル嫌いにならなかったのは子供の頃にロバート・ワイズ版を繰り返し観てたのがあって(あと『ファントム・オブ・パラダイス』と「ロッキー・ホラー・ショー』も)、まあ61年版が大好きなわけです。>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

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『グラントリノ』となにが違うん?と思いつつもなんだかんだ魅せられる。暴れ馬のシーンを本人がやってたらとは思うがさすがに無理よね。
ベンツの丈夫さが心に残りました。

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

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セス・ローゲンがあらゆるボンクラ男、つまり自分にしか見えず共感もありゲラゲラ笑いました(自分にかけたことはないですが)。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自身のヒット作をメタパロディーにした作品ってすべり倒すものが多いのだけれど、ウォシャウスキーズのジェンダーの変遷、オルトライトやQアノンに作品が利用されたことなんかを踏まえている分、説得力があって、こ>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一部の、あくまで一部の読解力のない過激派に炎上させられないか心配ですが、エドガー・ライトが熟慮、逡巡してないわけなく、昨今の潮流への「迎合」或いは「逆張り」どちらともとれるようで、その実、そんな表層的>>続きを読む

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