magic227さんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

広島、長崎の惨状がまったく描かれていない点などで日本では批判も多い本作ですが、この映画が反核というスタンスで作られていることは間違いありません。
ただ、
それより何より気になったのは、この映画がオッペ
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.6

岡田将生と羽村仁成!
今が旬の演技派と今伸び盛りの子役!
がっぷり四つの闘いが物語をグイグイ引っ張って行く。
これは痺れます。
さらに星乃あんなのピュアずぎる個性と、黒木華の強固なまでの母性。
主人公
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.8

いやあ、ポール・ダノ!
さすがですなぁ、
良い味出してます。
ウォール街を震撼させた
実際の出来事を、
分かりやすくエンタメに落とし込んだ
脚本もお見事。
このところ経済を題材にした映画が
毎年何本か
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

これは面白かったです。
朝鮮の歴史を題材にした
サスペンススリラー。
展開がスピーディーで
緊迫感が持続したまま
118分を見事に描き切ります。
朝鮮の宮廷で起きた
世継ぎ暗殺事件に捲込まれた
盲目の
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

こんな感じの作品かなと
思った通りの一本でした。
その意味では驚きは無かったのですが、
石川さゆりのまん丸顔と色気にびっくり!
そしてラストの役所広司は反則です。
あんなの見ちゃうじゃん!
泣けちゃう
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赤い糸 輪廻のひみつ/月老 また会う日まで(2021年製作の映画)

4.1

台湾青春映画の傑作
「あの頃、君を追いかけた」から10年!
ギデンズ・コー監督、
主演クー・チェンドンのコンビに、
同じく台湾青春映画の快作
「私の少女時代」のヒロイン、
ビビアン・ソンが加わって、
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スリ・アシィ(2022年製作の映画)

3.8

あれあれ!
これ、面白かったです。
マーベルが、迷走しているのに比べて
ど直球なヒロインもの!
アクションシーンも
痛みが伝わる感じの格闘が中心で、
あーだこーだ面倒くさくない分、
MCUより楽しめま
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

色々なものが
ごちゃごちゃに混ざっていながら
全体として
一つのハーモニーとなる。
反目しあっても
何かをきっかけに
ひとつになるのが家族の力か。
佐藤浩一が若い俳優たちに囲まれて
楽しそうに演じてま
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.5

ペ・ドゥナは凄い!
無力さに唇を噛むこと
数え切れず。
ただただ泣けました。

観終わった後、
頭の中で
中島みゆきさんの
「ファイト!」が
リフレインしていました。

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.0

「エクソシスト」以来、
あまた作られたオカルト映画の中で
本作はかなり
イケてるのではないでしょうか。
オーソドックスな悪魔祓いの展開の中に
謎解きミステリー要素と
スペクタクルシーンが
これでもかと
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.6

これは!
面白いです!!
とにかく映画館全体が
ハッピーに笑っていると言う
稀有な作品でありました。
何となく客席の雰囲気は
「カメラを止めるな」を観た時に
近いかもしれません。
アイデア勝負で、
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一つの出来事を
複数の視点で見ると、
全く違う景色が立ち上がってくる。
という構成自体は
さほど珍しいものではありませんが、
これを「学校といじめ」という、
身近な問題に当て嵌めたのが
今作のポイント
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不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

4.2

円周率の旋律が
美しくて素敵でした。
ピアノの連弾が印象的な映画は
幾つか思い付きますが、
今作は特に見事でした。
数学が苦手でも
全く問題なく楽しめますし、
韓国映画は懐が深いと
改めて感じさせられ
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

4.1

何とも言い難い、
しかし、観終わって明らかに、
心が浮き立つ。
そんな映画でした。

初心で奥手の女の子が
怪しげなメンターと出会い
自分の人生を見つめ直して行く。
その緩やかでありながらも
鮮やかな
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.2

面白かったです。
とても面白かった!
メンバーそれぞれに見せ場があり、
ストーリーにスケール感があり、
有機体の基地なんて、
凄いアイデアにも驚きました。
散りばめられた伏線も
きっちり回収されて、
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ソフィー・マルソーと言えば、
僕らの世代にとっては、
「ラ・ブーム」で一世を風靡した
No.1アイドル女優。
後ろからヘッドホンを
つけてもらう場面では、
「愛のファンタジー」のメロディと共に
世界中
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対峙(2021年製作の映画)

4.4

これは迂闊にレビュー出来ず、
書くのに時間がかかってしまいました。
登場人物はほぼ4人だけ。
舞台も一部屋から全く変わらず
役者の動きも殆ど無し。
しかし、それだけの材料の中に
映画的ダイナミズムがし
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

劇伴の全くないこの作品から
聞こえてくるのは、
ミットを打つリズミカルな音
だけではありません。
街の雑踏、電車の音、人の足音、
コンビニの店員の声、
ケイコの周囲に溢れる音、音、音。
その全てを彼女
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

3.8

ある程度の年齢の男だったら
一度や二度はコンビニで
エロ本を手にしたことがある筈です。
これは健全な社会実現のために
消えていったエロ本の編集者たちの物語。
笑えるエピソードの端々に
切なさが見え隠れ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

4.0

派手なカーアクションなら
ハリウッドにいくらでもありますが、
この作品は頭を使ったカーアクション!
静と動が絶妙にミックスされた所が
なんとも新鮮でした。
そして主演は「パラサイト」のパク・ソダム。
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.6

その映画を観たら誰でも元気を貰えて、
誰でもハッピーになれる。
そんな映画だったら誰だって観たいですよね。
だったら家にじっとしていないで、
「ドリーム・ホース」を観に行くべきです。
騎手を目指すわけ
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.6

2023年1作目のレビューは韓国製の大作ディザスタームービー「非常宣言」です。
「大空港」に始まるエアポートシリーズの韓国版といったところですが、コロナ禍の時代を反映して、そこにバイオテロを組み合わせ
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.3

あの「アバター」から13年ぶりの続編、
正直、どうなんだろうと思っていましたが、
映画が始まれば13年の時を超えて
あっという間にパンドラへひとっ飛び!
一作目のストーリーも
記憶がかなり薄れていたの
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.5

面白かったです、
そして感服しました。
湿地帯の美しさと
そこに暮らす少女の逞しさ。
人の悪意と善意。
その全てを包み込む大自然の営み。
ただスクリーンに存在するだけで
広大な湿地帯の持つ深さと強さを
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

女優さんが一所懸命に走る映画は面白いと言うのが僕の持論なのですが、この作品で必死に走ってくれるのはフローレンス・ピュー、ややムチッとしたスタイルで坂道をパワフルに駆け上がっていく姿はやっぱり美しくてカ>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.1

レイフ・ファインズvsアニャ・テイラー=ジョイ!この2人のマッチアップはこの上無くスリリングで、この上無く刺激的でした。まさしく火花が散るような心理戦。大ベテランを向こうに回して一歩も引かないアニャの>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

新海誠監督の決意を見た気がしました。
3.11を単なる歴史の1ページにはさせない。
その想いがヒシヒシと伝わってきました。

娯楽映画の枠組みの中で多くの方が犠牲となった大震災を描く事に賛否はあるよう
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.3

一言で言うと・・・
永野芽郁さんが凄かったです!
今までとはかなり
イメージの違う役柄でしたが、
見終わってみれば
ヤサグレてタバコをふかすシィちゃんは
永野芽郁以外に考えられなくなっていました。
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

この映画はやばいです!
ご都合主義のストーリーと
強引な伏線回収の
オンパレードですが、
その全てを超越して燃えます。

僕が観たのは
新宿ピカデリーでほぼ満席でしたが、
上映後のお客さんはみんな興奮
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.9

これまで6作品、全て劇場で観ましたが、やはり第一作でグラント教授が振り向くと首長竜がいると言う、あの恐竜初登場のカットが本シリーズの最初にして最高のワンカットであったと思います。
本作に関して言えば、
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渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.8

お久しぶりエリック・バナの新作は、干魃で乾ききったオーストラリアの田舎町で起きた凄惨な一家心中事件の話。とにかその風景が強烈でした。主人公が若い頃遊んだ川が、今は干上がってひび割れた姿を晒しているので>>続きを読む

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

4.1

これはゾンビものの新たなマスターピースになる作品だと思います。兎に角ポップでキャッチーな青春ゾンビミュージカル。コミカルでありながらゾンビものとしての骨格はしっかりと作られているから、これならゾンビ映>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.1

「南極料理人」や「横道世之介」を撮った沖田修一監督らしい、一風変わった、でも、確かに暖かい作品でありました。さかなくんの自伝を映画化という時点で若干不安になりましたが、脚本の前田司郎も含めてアンサンブ>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2時間たっぷり笑わせていただきました。
ブラピが心底楽しそうで、純真だったキック・アスはヤクザで弟思いの殺し屋になり、真田広之は無駄に渋くてカッコよかったです。
伏線の回収がいちいち的外れで、馬鹿みた
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ホラーとSFのハイブリッドという感じですが、
そこに人種問題に関する様々なメタファーを織り込んでいるのがジョーダン・ピールらしいところでしょうか。今回はその点もかなり理解しやすく万人向けに作られていた
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.2

これはよく出来ていました!
とにかく脚本が秀逸で、クライマックスに向けて全ての伏線が回収され、一つに収斂していく様は痛快でさえありました。
悲惨な家庭だけれど仲の良い兄妹。既に死んでしまっている母親が
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