幕のリアさんの映画レビュー・感想・評価

幕のリア

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テリファー 聖夜の悪夢(2024年製作の映画)

3.0

アートも出世したもんだ。
TOHO系含め全国メジャー館での公開。
クリスマスムービーとして最も注目される始末。
公開3日目にして新宿ではTシャツからポストカードや缶バッジまで、イマイチな本作ヴィジュア
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クルージング(1980年製作の映画)

3.3

ダスティン・ホフマンとアル・パチーノは苦手で有名な作品も見てないのが多い。
同じくイタリア系だが、顔がバタ臭いし、チビだし、どうにも惹かれない。

そんなアル・パチーノ弱者だが、フリードキン作品なら、
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忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

2.0

村シリーズで複数年契約でも結んだのだろうか。
そんなシリーズ最終作なのかは知らんけど、長年の呪縛から解き放たれたかのように、この後"ミンナノウタ"から清水崇新境地が開けたような気がする。

アニミズム
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貞子DX(2022年製作の映画)

1.1

今更24な演出といい見事に陳腐で溢れている。
アフターコロナ作品だというのに、コロナ以前のゴミプロットを手直しせずにダイパ優先で仕上げてしまった印象。
コメディパートも見ていられない。 

"イットフ
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イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版(1994年製作の映画)

-

有楽町のレイトで名画リマスター。
実に心地良い時間。

ピースフルな空気と穏やかなバンドネオンの調べに、こりゃまずいなとの予感通りに大失神。

帰り道もまだ眠い。

ラストマイル(2024年製作の映画)

3.4

社内物流業務に従事するようになり何年か経った。
2024年問題というトピックは東京オリンピック後最大の懸案事項であったから、それなりの事前対策というか次善策くらいは手を打っていたので大きな問題には至っ
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動物界(2023年製作の映画)

3.5

渋滞した車列から不穏な騒ぎが。
ワールドウォーZを思い出すシークエンスから思いもしない展開に。

ゾンビの原点は、思考をやめた大衆の同一化
をロメロが新しいフォーマットに落とし込んだ功績。その後、何十
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

1.4

いつから韓国映画をほぼ観なくなったか。
流行りをしゃぶり尽くすのは万国共通であり、外食産業のソレも同じく。
それでも下請けへの押し付け構造は特に韓国が酷い気がする。

ホラー、オカルト、コメディ、サス
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縄文にハマる人々(2018年製作の映画)

2.8

確かに弥生時代以降現代までの歴史より縄文時代の方が遥かに長いし、その縄文文化こそ日本人のルーツが詰まっているのは間違いなさそう。

稲作が始まってからの収奪と寡占は現代も尚新しい形を見せない。

ノス
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.1

A24だし、どうにも見る気になれなかったけど、良い意味でも悪い意味でも今見ておくべき作品であることはフォロワーさんのレビューで分かる。
巨大スクリーンで見れるところがもう無いかと思ってたが、六本木なら
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ターナーアラウンド:ファンと共にあれ(2024年製作の映画)

3.0

昨日はドラフト会議。
カープは地元広陵出身の六大学のスター宗山塁を抽選で外し、わざわざ仕事をサボって喫茶店でU-NEXTの中継にかぶりついてた俺はイライラが募りアメスピを揉み消し、仕事に戻ることにした
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リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.7



なんでこれを観てなかってたのか自分でもよく判らないけど、多分トレインスポッティングが流行ったあとだけに、なんだか妙な警戒心が働いていたのかも。

動きのあるシーンの縦横無尽なカメラと静かな場面のラ
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ブリティッシュ・ロック誕生の地下室(2021年製作の映画)

3.2

50年代から60年代ブリティッシュロック黎明期、R & Bがロンドンで進化醸成される様が多くの老人の言葉め活き活きと語られる。

イーリングなんて街は聞いたことも無いし、不勉強な事ばかりでめちゃ興味深
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.8

時かけとかハインラインとか。
まさかストーリーへの伏線とはね。

青春映画として胸熱シーンが多くてイヤんなるほど。

つくづく役者次第で映画は化けるんだな。

高校ん時に部員でもないのに映研の部室に入
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パレス・ダウン(2015年製作の映画)

3.1

フランス映画だけあってムンバイの見せ方、いやフランス人から見たムンバイの見え方、と言った方が良いだろうか。
序盤から映像美に惹きつけられる。
主演はかの「ニンフォマニアック」のシャルロットの若い時の女
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ジェノサイド・ホテル(2017年製作の映画)

2.7

ムンバイでテロのあったその日、出張でデリーにいた。
翌日朝から車で移動だったが、テレビから不穏な映像が。
iPhoneが発売されたばかりの当時、何が起きてるのか把握するのに時間を要した。

そんなムン
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.1

デリー発羽田行機内にて。

往時のNYが最高。
タイムマシーンはやり過ぎ。

フォールガイ(2024年製作の映画)

3.1

デリー発羽田行機内にて。

まさかのコメディメインで予想外に楽しめた。
エミリー・ブラントがこうも下らない役どころを演じ切っているのに感動。
この手の作品なら100分そこそこにまとめて欲しいとは思いや
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ドライブ・イン・マンハッタン(2023年製作の映画)

3.1

羽田発デリー行機内2本目。

ダコタファニングに続き、たまたまダコタジョンソン。

JFKからミッドタウンまでのタクシーでの会話劇。
とびきりオシャレなんて事はなく、ダコタとショーンペンが絶妙な距離感
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

2.7

羽田発デリー行機内にて。
サブスク全盛の時代だからか新作が少ない。
あらかじめ契約が決まってて、新作には手が出しにくいのだろうか。

さて、本作。

SNSを迂闊にオープンにしていれば、顔も見えない誰
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プラットフォーム2(2024年製作の映画)

2.4

前作はその俗悪さが清々しくもあり、結構好きな作品だった。

コンプライアンス?
誰が決めたん?
ハラスメント?
訴えられたほうが負け。
そんな同じ穴のムジナのシビルウォーなプロットで特に考えさせられな
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.2

クラウドっていうから、最先端のネット犯罪が題材なのかと思っていたら、さにあらず。

安く買って高く売る。
普通の商売であるはずなのに、匿名性を帯びた途端に、怪しさを生む。

風に揺れる樹木、半透明なビ
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処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ(2014年製作の映画)

2.9

予算潤沢ゾンビエンタメ。

公開当時にスクリーンでなら楽しめたかも。

クライマックスでボニータイラー。

〜〜  

今日の一曲

パープルのVネックT着てるオカマがイギー似

Iggy Pop -
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処刑山 -デッド・スノウ-(2007年製作の映画)

2.5

ブレインデッドTを着たフィリップシーモアホフマン似のデブがドタマかち割られて脳みそぶちまけるシーンは良かった。

憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.0

現代的な封建状態というか、単なるサラリーマンの後ろ姿というか、情報管理はとっくに進んでしまったディストピア5秒前というか。
第一部はそんなカリカチュアされた悲喜劇のお芝居を観てるようで楽しめた。

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実録外伝 大阪電撃作戦(1976年製作の映画)

3.9

うっかり見逃していた中島貞夫作品。
錚々たるキャストがテンポ抜群な高田脚本でハイテンションに突っ走る。

北陸代理戦争問題で、本作が中島貞夫の東映実録ヤクザ物最後となったようだ。
時代が80年代に近づ
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ザ・デッド インディア(2013年製作の映画)

2.2

10月に十何年ぶりかにインド出張に行くことが決まった。
今回ムンバイを初めて訪問するので、素人ユーチューバーの動画なんかも見てみたが、初見の感動や戸惑いを大事にすべく、早々にやめて、こんな映画でうがっ
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.9

誠実な造りがヒシヒシと伝わり、なんでもないシーンすら素直に感情を動かされて驚いた。

真田広之の話題と重なる奇跡も含めて活力に満ちた作品。
これだけ殺陣であれば現実でも奇跡が起きるかも。

上演後の拍
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.6

出張ついでに連休関西に戻り、大津三井寺散策前にU-NEXTのポイント消費に映画館へ。
連休で今日は雨が降るかも、なのにロビーに人はまばらで、お子様連れの奥様方がメイン。
エイリアンの館内は長らく宇宙船
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ひとごろし(1976年製作の映画)

3.2

松竹のクレジットだが大映制作。

優作にはどちらの印象もない。
調べたら"太陽にほえろ"に出演した後くらいで、27歳。
優作独特のすっとぼけた演技はすでに確立されていて、臆病武士を好演。
謎の制作背景
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砂の器(1974年製作の映画)

5.0

幼少の頃、両親と共にレンタルビデオで見た記憶。
中一の時初めて読んだ松本清張作本でもある。

改めて見ると、リマスターなのか昭和の情景がリアルに迫りタイムスリップしたかのような映像体験。
橋本忍と山田
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ケンとカズ 短編版(2011年製作の映画)

3.5

10年以上前の「ケンとカズ」短編。

自主短編の安っぽさなど微塵も感じさせない役者の表情と言葉がプッシャー稼業の閉塞と焦燥を掻き立てる。

每熊君がめちゃ若い。
他の配役は長編とは異なるが皆良い顔して
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入れ歯(2012年製作の映画)

3.0

「辰巳」小路監督のショートムービー。
YouTubeに11年前にアップされ683回しか再生されていない。

入れ歯のおじいちゃんとおばあちゃん。

こんなユーモアも撮れるのか。
エンドロールで実のおじ
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はめられてRoad to Love(2016年製作の映画)

2.4

今年の邦画ナンバー1は「辰巳」。
主演ではないがイイ味出していた後藤剛範。
「全裸監督」でハメ撮りADをやってた人、でピンとくる人も多いと思う。
その後藤とか辰巳で悪役を演じていた倉本朋幸て人は演出と
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ACIDE/アシッド(2023年製作の映画)

1.8

粗筋をなぞるだけの内容で終わってしまいビックリした。

もう少し意識の高い映画かと思い臨んだが、それも無し。
今のフランスをシニカルに描くでもなく行き当たりばったりで困惑。

セーヌ川のサメ未満。
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サユリ(2024年製作の映画)

3.0

押見蓮介先生原作、白石晃士監督新作ということで、期限切れ寸前のU-NEXTポイント使って初グランドシネマサンシャインへ。

覚醒タイム突入までの時間がだるすぎて、押見蓮介風味も白石晃士風味も皆無なのに
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