幕のリアさんの映画レビュー・感想・評価

幕のリア

幕のリア

異人たち(2023年製作の映画)

4.0

人の見た夢の話なんて閉口するとは思うが。
昨晩見たのは、今は赤の他人が住んでいる、大学入るまで住んでいた家の中に足を踏み入れた夢。
懐かしい、嬉しい、哀しい、切ない、悔しい、腹立たしい、そんな感情が昂
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.3

余りまくったU-NEXTのポイントを映画館クーポンに交換出来ると今更知り、使える映画館をチェックしていたら、109シネマズプレミアム新宿がラインナップ。
明日は新宿で用があるし、ポップコーンとドリンク
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.8

タグボート(英: tugboat)
船舶や水上構造物を押したり引いたりするための船。引船、曳船(ひきぶね・ひきふね、曳船はえいせんとも)、あるいは押船(おしぶね)と言う。

出会いや決断が牽引力となり
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

-

期待していたアメリカンプロレスのディテールに乏しく、やがて退屈が極まってところで大失神。
例の如く所詮A24を痛感。

ザック・エフロンの体の仕上げ方は異常値。
ケビン本人よりも筋肉量多い気がする。

ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.9

どうせ観るならスクリーンで、と今更ながら緊張の面持ちで初見。

オープニング。
様々な線や形や色が交差し刻々と姿を変える。
やがて輪郭が浮かび何らかの像を結ぶのかと思いきや、徐々に薄い点を残しながらも
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.7

オッペンハイマーの科学者としての矜持とかアメリカの正義とか、どうでもイイわ。

オッピーが登場しないダウニーjrのシーンだけモノクロ。
恣意的な演出は流石に"敢えて"だとは思うが、それも含めてしょうも
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湯道(2023年製作の映画)

1.0

サウナブームの火付け役"サ道"の後で恥ずかしげも無くこのタイトル。
小山薫堂を中心とした志ゼロのTV屋と広告屋が作ったカス映画。

訪れたサウナ、銭湯は延べ100件は下らない。
それでも何か新しい発見
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ローラは眠れない(2019年製作の映画)

2.6

"スマイル"冒頭に登場するローラが登場する短編。

パラマウントの会議でA24的ホラー作で儲けるにはうってつけとピックアップされたのだろう。

スマイルの主演はこのローラで良かったと思う。

スマイル(2022年製作の映画)

2.5

予告の出来は良かったのに何故公開スルーだったんだろう。
こういう枠は数多あるしょうもない韓国スリラー作品に奪われてる気がする。

イットフォローズかと思ったらリング。
とっておきのシーンは予告で観ちゃ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.4

なんの情報も無く観たら吃驚。
後編もこのまままっさらな状態で観ようと思う。

永福から吉祥寺あたりの西東京な空の再現度が妙に高い気がする。

総評は後編見てからにしよ。

次羽田離発着の飛行機乗る時は
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.4

フィルマに上がってるブルーレイのジャケ写に萎えて見てなかったが、お馴染みのカメラワークから始まるオープニングタイトルクレジット演出の格好良さに痺れた。

大学ん時DJやってた先輩がアレイスター・クロー
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ドント・クライ プリティ・ガールズ!(1970年製作の映画)

3.1

東欧の匂いはするもののソビエトの影は見え隠れしない。
この時代特有の思想や自由のアンバランスは万国共通か。

当時のハンガリーにどの程度の情報量があったのかは知らないが、オリジナルナンバーの数々のクオ
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愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

4.2

午前九時過ぎに始まった"午前十時の映画祭"

パリ、ベルリン、モスクワ、ニューヨーク。
それぞれの国で音楽に携わる男女が世界大戦に運命を翻弄されるそれぞれの物語。

フランス人から見たナチス、ドイツ人
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

4.0

「ゼイリブ」と記憶がオーバーラップしていたので調べたら1年違いだった。
隣の基地外はエイリアンかも、いや支配されてまっせ、なブラックユーモアがたまらない。

ワーナー感溢れるエンタメ精神がビンビンで最
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関心領域(2023年製作の映画)

3.2

先行特別上映。
ほぼ満席。
スクリーン着くまでカンヌグランプリとも知らず落下のザンドラ・ヒュラーが出てることくらいで前情報皆無。

上映時刻丁度に暗転。
配給会社のクレジット。
全ての映画がこうであれ
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

2.8

「ドッグマン」を観たついでにケイレブ某の前出演作を。
もろドッグマンなシーンがあって、ベッソンがこれ見て起用してたら、どうかとは思った。
ケイレブ某、いろんな作品で見てるはずなのに全く記憶が無いので確
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.2

初期作の「最後の闘い」「サブウェイ」「グランブル」以来一度も期待を超えてくれないリュック・ベッソン。
あ、「ヴァレリアン」は評価低いが期待以上だったかも。

イベント性の高い初日上映ということで丸の内
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スニーカーヘッズ(2015年製作の映画)

3.0

ABCなんて無い時代に何故か近所にフットロッカーがオープンし、小5ん時にコルテッツを買ってもらったのが最初のスニーカー体験で、なんだかんだそこそこのスニーカー歴はあるのかも。

高校時代にはスーパース
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

4.1

先に見た作品からのキラー繋がりで長らく敬遠していた本作を。

冒頭でわざわざヒッチコック「鳥」の引用。
オマージュと言えるような箇所は序盤で一瞬見られるのみだが、パロディなど遥かに凌駕した異常なテンシ
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.0

ペーパーデニムから始まった所謂セレブジーンズブーム、新しいブランドが流行るたびにせっせと買っていた。
そこそこ高かったから捨てられず、久しぶりに履いてみれば微妙なラインがなんとも時代遅れで街中で履くの
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Dream Scenario(原題)(2023年製作の映画)

2.8

バンコク発羽田行き機内にてフライト時間をフルに利用して三本目。

ダッカ発バンコク行きがまさかの今回出張2度目のキャンセル。
1日遅れて振替全日空便での帰国。
バンコクでは訳あってお買い物は出来ず、タ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

2.2

バンコク発羽田行き機内にて。

実家が京都から滋賀へ都落ちしたのもあり、多少は滋賀愛もあることと関西各県各地域描写もそこそこ充実していたことから、見れたは見れた。

共振ポイントは多々あったはずだが、
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.0

バンコク発羽田行き機内にて。

いかにもガイリッチーな軽さは気になるものの、随分久しぶりに無理ゲー脱出劇をエンタメ作として楽しめた気はする。

ただ、米軍のアフガン撤退後の膨大な犠牲者の存在をエンディ
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

1.5

ダッカ発バンコク行きのフライトがキャンセル!
人生初キャンセルが今週2回目。
タイ航空S**K。
用意されたホテルが本物のインターコンチだったのは良かったが、用意された夕食はインターコンチの本格ビッフ
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バンコック・デンジャラス(2008年製作の映画)

3.0

バンコク発ダッカ行きTG機内にて。

トラブル続きのバングラ出張疲れた。
ただ、意外にもバングラでの仕事周りは劣悪ではなく、無謀とも思えた試みはトライアルの価値がありそうで大きな収穫はあった。
それに
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Influencer(原題)(2022年製作の映画)

2.8

半年ぶりの海外出張、月曜深夜タイ航空のフライトがまさかのキャンセル。
各手続きで早朝5時にようやく手配されたホテルに到着と疲労困憊。
数時間仮眠後、代替便の確認や出張アポの取り直しなどを行い、ようやく
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

2.8

福田沙紀、SPEC以来見た。
Wiki見るとテレビドラマの細かい仕事はずっとこなしていたようだ。
役所勤めの地味な役柄の中でどうしても隠しきれない美しさが見え隠れする。

入江悠作品としてはSR以来の
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.2

劇場予告、邦題、ポスタービジュからイメージを膨らませ過ぎた感あり。

フランス法廷のあまりに呑気なディベートは大学のゼミさながら。
戸惑いしかなかった。

ええ歳こいた男の情けなさを突きつけられてドン
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ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.3

今更ながらホウ・シャオシェン初スクリーンである事に気づいたので、迷う事なく予約。

デジタルリマスターとは思えない雑味のある映像がリアリティーに溢れつつも詩情が乗ったように美しい。
むしろフィルム上映
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

-

エリセの新作を観て、謎の直感から即今日の予約を済ませた。

アイルランドの情景は美しいし、衣装も良い。
それでも序盤に感じた違和感に誘発され当たり前のように失神。

粗野で横暴な父親の描き方にはただた
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

「ミツバチのささやき」は数"多い"マイ満点映画の中の一本。
まさかビクトル・エリセの新作がメジャーシアターで観れるとは。

眼福と言えないまでも、見入ってしまうこの魔力の正体はなんだ。
かと言って、も
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心霊写真(2004年製作の映画)

2.7

"女神の継承"の監督さんの長編デビュー作なのかな。

2004年作品ということで、90年代のJホラー作品の影響が色濃い。
この頃のタイ作品だと、"アイ"がなかなかに緊張感あった記憶がある。

前半の見
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.1

モキュメンタリーな造りがノイズでしかないほどに撮影が上手で美しい。
昼間劇場でよく寝たせいもあり、集中力が下がらない素晴らしい出来映え。

タイをバックパックで回った時のコーンケンとかメーホーソンの景
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ヨーロッパ(1991年製作の映画)

2.9

映像は枚挙に暇が無いほどに凄いんだが、話が絶望的につまらなくてビックリ。

サスペンスフルな展開には出来るはずだから、撮影技術全振りじゃなくてもイイのにと残念でならない。

終盤の車内昇進試験と爆弾コ
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エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

-

未見のトリアー作品が二本立てで観れるということで昨年10月以来の早稲田松竹へ。

"キングダム"予告編で見たサンドベージュな色合い。
ちょっと苦手かも。
変わってしまった祖国やヨーロッパ文化を犯罪や警
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ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

2.8

さしてストーンズ好きではない上に、ゴダールのポリティカルスパイスがどうにも小賢しい。

それでも、
カラフル過ぎて巨大過ぎるスタジオでのどうにも煮詰まりまくりのレコーディング、
唯我独尊はイイとしてな
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