幕のリアさんの映画レビュー・感想・評価

幕のリア

幕のリア

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

4.2

午前九時過ぎに始まった"午前十時の映画祭"

パリ、ベルリン、モスクワ、ニューヨーク。
それぞれの国で音楽に携わる男女が世界大戦に運命を翻弄されるそれぞれの物語。

フランス人から見たナチス、ドイツ人
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

4.0

「ゼイリブ」と記憶がオーバーラップしていたので調べたら1年違いだった。
隣の基地外はエイリアンかも、いや支配されてまっせ、なブラックユーモアがたまらない。

ワーナー感溢れるエンタメ精神がビンビンで最
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関心領域(2023年製作の映画)

3.2

先行特別上映。
ほぼ満席。
スクリーン着くまでカンヌグランプリとも知らず落下のザンドラ・ヒュラーが出てることくらいで前情報皆無。

上映時刻丁度に暗転。
配給会社のクレジット。
全ての映画がこうであれ
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

2.8

「ドッグマン」を観たついでにケイレブ某の前出演作を。
もろドッグマンなシーンがあって、ベッソンがこれ見て起用してたら、どうかとは思った。
ケイレブ某、いろんな作品で見てるはずなのに全く記憶が無いので確
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.2

初期作の「最後の闘い」「サブウェイ」「グランブル」以来一度も期待を超えてくれないリュック・ベッソン。
あ、「ヴァレリアン」は評価低いが期待以上だったかも。

イベント性の高い初日上映ということで丸の内
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スニーカーヘッズ(2015年製作の映画)

3.0

ABCなんて無い時代に何故か近所にフットロッカーがオープンし、小5ん時にコルテッツを買ってもらったのが最初のスニーカー体験で、なんだかんだそこそこのスニーカーは履いてきたかも。

高校時代にはスーパー
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

4.1

先に見た作品からのキラー繋がりで長らく敬遠していた本作を。

冒頭でわざわざヒッチコック「鳥」の引用。
オマージュと言えるような箇所は序盤で一瞬見られるのみだが、パロディなど遥かに凌駕した異常なテンシ
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.0

ペーパーデニムから始まった所謂セレブジーンズブーム、新しいブランドが流行るたびにせっせと買っていた。
そこそこ高かったから捨てられず、久しぶりに履いてみれば微妙なラインがなんとも時代遅れで街中で履くの
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Dream Scenario(原題)(2023年製作の映画)

2.7

バンコク発羽田行き機内にてフライト時間をフルに利用して三本目。

ダッカ発バンコク行きがまさかの今回出張2度目のキャンセル。
1日遅れて振替全日空便での帰国。
バンコクでは訳あってお買い物は出来ず、タ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

2.2

バンコク発羽田行き機内にて。

実家が京都から滋賀へ都落ちしたのもあり、多少は滋賀愛もあることと関西各県各地域描写もそこそこ充実していたことから、見れたは見れた。

共振ポイントは多々あったはずだが、
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.0

バンコク発羽田行き機内にて。

いかにもガイリッチーな軽さは気になるものの、随分久しぶりに無理ゲー脱出劇をエンタメ作として楽しめた気はする。

ただ、米軍のアフガン撤退後の膨大な犠牲者の存在をエンディ
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

1.5

ダッカ発バンコク行きのフライトがキャンセル!
人生初キャンセルが今週2回目。
タイ航空S**K。
用意されたホテルが本物のインターコンチだったのは良かったが、用意された夕食はインターコンチの本格ビッフ
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バンコック・デンジャラス(2008年製作の映画)

3.0

バンコク発ダッカ行きTG機内にて。

トラブル続きのバングラ出張疲れた。
ただ、意外にもバングラでの仕事周りは劣悪ではなく、無謀とも思えた試みはトライアルの価値がありそうで大きな収穫はあった。
それに
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Influencer(原題)(2022年製作の映画)

2.8

半年ぶりの海外出張、月曜深夜タイ航空のフライトがまさかのキャンセル。
各手続きで早朝5時にようやく手配されたホテルに到着と疲労困憊。
数時間仮眠後、代替便の確認や出張アポの取り直しなどを行い、ようやく
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

2.8

福田沙紀、SPEC以来見た。
Wiki見るとテレビドラマの細かい仕事はずっとこなしていたようだ。
役所勤めの地味な役柄の中でどうしても隠しきれない美しさが見え隠れする。

入江悠作品としてはSR以来の
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.2

劇場予告、邦題、ポスタービジュからイメージを膨らませ過ぎた感あり。

フランス法廷のあまりに呑気なディベートは大学のゼミさながら。
戸惑いしかなかった。

ええ歳こいた男の情けなさを突きつけられてドン
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ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.3

今更ながらホウ・シャオシェン初スクリーンである事に気づいたので、迷う事なく予約。

デジタルリマスターとは思えない雑味のある映像がリアリティーに溢れつつも詩情が乗ったように美しい。
むしろフィルム上映
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

-

エリセの新作を観て、謎の直感から即今日の予約を済ませた。

アイルランドの情景は美しいし、衣装も良い。
それでも序盤に感じた違和感に誘発され当たり前のように失神。

粗野で横暴な父親の描き方にはただた
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

「ミツバチのささやき」は数"多い"マイ満点映画の中の一本。
まさかビクトル・エリセの新作がメジャーシアターで観れるとは。

眼福と言えないまでも、見入ってしまうこの魔力の正体はなんだ。
かと言って、も
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心霊写真(2004年製作の映画)

2.7

"女神の継承"の監督さんの長編デビュー作なのかな。

2004年作品ということで、90年代のJホラー作品の影響が色濃い。
この頃のタイ作品だと、"アイ"がなかなかに緊張感あった記憶がある。

前半の見
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.1

モキュメンタリーな造りがノイズでしかないほどに撮影が上手で美しい。
昼間劇場でよく寝たせいもあり、集中力が下がらない素晴らしい出来映え。

タイをバックパックで回った時のコーンケンとかメーホーソンの景
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ヨーロッパ(1991年製作の映画)

2.9

映像は枚挙に暇が無いほどに凄いんだが、話が絶望的につまらなくてビックリ。

サスペンスフルな展開には出来るはずだから、撮影技術全振りじゃなくてもイイのにと残念でならない。

終盤の車内昇進試験と爆弾コ
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エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

-

未見のトリアー作品が二本立てで観れるということで昨年10月以来の早稲田松竹へ。

"キングダム"予告編で見たサンドベージュな色合い。
ちょっと苦手かも。
変わってしまった祖国やヨーロッパ文化を犯罪や警
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ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

2.8

さしてストーンズ好きではない上に、ゴダールのポリティカルスパイスがどうにも小賢しい。

それでも、
カラフル過ぎて巨大過ぎるスタジオでのどうにも煮詰まりまくりのレコーディング、
唯我独尊はイイとしてな
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

4KリマスターとあらばIMAXレーザー奮発は当たり前。
何度見たか覚えてないけどよく考えたらスクリーンは初めて。

巨大スクリーンの目で追いきれない映像の洪水に歌詞の字幕なぞ途中で放棄、バーンにティナ
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カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

4.0

グリニッジ・ヴィレッジて、どのあたりだっけ。
チェルシーの下の方か。
確かチェルシーで有名なステーキ屋でランチ食って、JCREWのニューバランス別注を買いたくて、この辺まで歩いた気がする。

ギターは
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ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション(2018年製作の映画)

3.2

ダコタ・ファニング、クリステン・スチュワートが出てる"ランナウェイズ"が好きで、このドキュメンタリーも見たいと思っていた。
クリステンのコメントもあるよ。

70年代ロスの堕落したロックシーンでブリテ
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NETFLIX 世界征服の野望(2019年製作の映画)

2.8

なぜかフォロワーさんのレビューが一つも無い。

どうせNetflix万歳な提灯ドキュメンタリーと思いスルーしていた。
解約して久しい今こそサブスク配信の歴史の勉強に見てみた。

意外にもスタートは90
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高校大パニック(1978年製作の映画)

4.9

ハイテンション映画の最高峰だと思ってる。
譫言を繰り返す女学生、泡を吹く男子生徒、銃ぶっ放されブチギレる河原崎長一郎…
枚挙に暇無い。
全て暑さのせい。

本作の浅野温子は今まで観てきた映画の全ヒロイ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

ヴェンダースの下から目線の東京観光、ファンタジー、そしてノスタルジー。

こんな穏やかに日々を過ごせたらどんなに良いかと思う。
いやはや、無理無理。
と思ってたら、平山も心乱され、行動も表情も少しばか
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グリーンバレット(2022年製作の映画)

2.5

ミスマガ受賞者とのコラボ作品なのか。
WACKオーディション的な下品さで押し切るのかと思っだが、国岡のエエ奴ぶりがナチュラルに青春部活物たらしめている。

フォーマットは良いから新人アイドル連続ドラマ
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

2.4

キリンジのお兄ちゃんこと堀込高樹がサントラを手掛けていると知り見てみた。
富山ロケが良い。

大した力量も無いジャニタレを迂闊に映画で見ることが今後激減するよう願う。

昨今の日本のミステリー小説って
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.8

リッチな映像だが好みではなく個人的な眼福度は低め。
テーマ的に、もっとSF的な未知を体験させてくれるものかと期待していたが、新しさは無かった。
余白の無い退屈な映画だったと思う。

アバンギャルド・タ
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

4.0

例の問題でもう見れないかも、と思っていたウッディ・アレンの新作。
外出先での仕事が早めに終わったので、終業時間前にドロン。

主演のチビハゲ爺が全く可愛げ無くウッディ・アレンの化身を饒舌に表現。
自虐
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最終絶叫計画(2000年製作の映画)

3.2

"スクリーム"冒頭の完コピに散りばめられたくっだらないギャグの数々だけでも最高。
小ネタのプリンスはボコられて欲しかったけど。

パロディにとらわれ過ぎない下ネタのオンパレードが気持ちイイ。

こんな
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ヘルレイザー ジャッジメント(2018年製作の映画)

1.8

新魔導士含めルックはなかなか。
刑事物要素での自力試しが中途半端。
グロシーンであわわわとならない。

集中出来ず。

どうせ次作オリジナルのリメイクもつまらんのだろうな。

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