まいごいぬさんの映画レビュー・感想・評価

まいごいぬ

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拳銃無頼帖 抜き射ちの竜(1960年製作の映画)

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この作品の面白い所はヒロインの為に組織を壊滅させどこかへ去っていくという当時の日活アクション映画の定型にコルトの銀とのブロマンスを融合させている部分だ。

キザな台詞、組織に染まった冷酷な思想、殺し屋
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お嬢さん乾杯!(1949年製作の映画)

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修理工と令嬢の恋の物語。

黒澤が新時代の女性像として撮り、小津が古風で保守的な女性像として撮った原節子。今作はやや小津よりだが、明らかに違うのが西洋の匂いを感じる女性だという事。能や歌舞伎ではなく、
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下女(1960年製作の映画)

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中流階級の家庭を工員のメイドが破壊する話。
『パラサイト』の原型だと教授に熱弁されたので見たが、その通りかなりベースになっていた。この作品は「寄生」ではなく魔性の女が、幸せな家庭の主
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

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テレビ局に事件、事故映像を売り捌いていくストーリー。テレビ局の裏側の煽りや偏向報道の過程も描かれる。

ジェイク・ギレンホールの全力が見れる。とにかく気持ちが悪い。無機質でありながら目
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

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物凄く基本的な骨太の脚本の上にしっかりとした映像が撮れるジェームズ・マンゴールド監督の作品はどれも好き。この作品は授業の課題で初めて見たが中々面白かった。

キャメロンのディアス演じる一般人ジューンが
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プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

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ガス・ヴァン・サント監督。
アメリカの田舎に眠る天然ガスを巡った人間ドラマ。
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エネルギー問題と田舎、農業の関係に踏み込んだ作品だった。現代のアメリカの田舎のアイデンティティというテ
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

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ヒッチコック作品はサスペンス映画の雛形みたいなイメージがあるが、どの作品にも絶対にあるのが”ユーモア”と”笑い”。今まで見たヒッチコック作品の中でもそれが突出してたのが今作。

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二十四の瞳(1954年製作の映画)

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木下恵介監督の代表作といえばこれ、というイメージはあった。そのイメージの通り大変な力作であり、監督自身の思いも見え隠れする傑作。宮崎駿はビクトル・エリセに影響を受けたのは分かるけど、間違い>>続きを読む

愛と希望の街(1959年製作の映画)

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家族のために鳩の習性を使って詐欺紛いの行為で生活費を稼ぐ少年と、大企業の令嬢の友情を描く。

大島渚監督の鮮烈なデビュー作。戦後の貧困層と上流階級の溝を川崎をロケ地にし、描いたオリジナル脚本
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阿賀に生きる(1992年製作の映画)

5.0

住み込みという撮影方法のおかけでドキュメンタリー映画としての純度がとてつもない。阿賀野川沿いに住んでいる映画に映る全ての人々が愛おしく、そしてかっこいい。船大工の遠藤さん、先祖代々の田んぼを守り抜くい>>続きを読む

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

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黒澤明がシェイクスピアの『マクベス』を戦国時代に置き換えた作品。 『羅生門』と『七人の侍』を経た能力というのが随所に見られた。
望遠で森の中を走るシーンや、パンフォーカスを使う事による霧のダイナミック
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

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1980年に実際に起きた光州事件を脚色。
戒厳令が引かれた内戦状態の光州を世界中に報道する為にドイツ人ピーターがタクシーで潜入する(実話)。

初っ端からコメディ満載でとても入りやすい内
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

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デンマークの捕虜になった敗戦国ドイツの少年兵が地雷除去作業を命令される話。

終戦後から今に至って映画やドラマ、本にアニメなど、どんな切り口であっても「ナチス=巨悪」というイメージで
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