まいとんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

まいとん

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沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

4.0

沖縄の戦争がどのようなものであったか村人の目線で非常に詳細に記録されています

陸軍中野学校で教育された兵士が沖縄に赴任してきて(時には身分を隠して教師としてやってきている)人心を把握しつつ地元民を兵
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地上より永遠に(1953年製作の映画)

3.5

1時間40分以上延々とハワイに駐屯している兵隊たちの退廃した生活が描かれ本当にウンザリするのですが日本軍が攻めてきて突然目覚めるという話です
結局は愛国的な映画な訳です

ただこれだけで終わらないのが
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よこがお(2019年製作の映画)

3.0

ちょっとしたトリックがたくさん仕掛けられているので2度見ないと分からないところもあるし、十分に楽しめない作品

市川実日子が介護士になっているところを見ると、おそらくは純粋に筒井真理子に憧れていて、お
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容疑者、ホアキン・フェニックス(2010年製作の映画)

3.5

公開時は本国で色々問題になってしまった本作ですが
あらためて見てみるとかなり面白いです
ディディことショーンコムズにラップを聞かせるシーンは腹がよじれるほど笑ってしまいました
ウンコをぶっかけられたり
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.0

エピキュリアンとストイシズム
享楽主義と禁欲主義
ジェームスハントとニキラウダの対決ですが哲学上の対立が大きなテーマになっています
映像と登場人物の内面がうまくリンクしていてとても盛り上がります
F1
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パパは奮闘中!(2018年製作の映画)

3.5

酷い邦題です
ハードな社会派ドラマでコメディー要素もありません
クレイマークレイマーみたいな話でさえありません
事態はもっと深刻です

登場人物が全員何かと闘っています
子供も闘っているのです
最近頻
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めまい(1958年製作の映画)

4.5

ヒッチコックは様々な映画を撮ったが、この映画は特別である
どの映画にも似ていない全く新ジャンルを作ったと言える
このような映画は他にない

プロット自体はやや混み入ったフイルムノワールものなのだが
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

2.5

これ初見で理解できるやついるのか…?
人間関係が複雑すぎるのと、説明もろくにしようとしないのはどうかと

火口のふたり(2019年製作の映画)

3.0

1時間40分くらいは面白く見ました
が、ラスト10分間でとてもガッカリしてしまいました
どうしてこんなオチなのか…

いとこ同士の性愛がテーマでグイグイ見せていく作品ですが裏側に現代に生きる青年たちが
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

2.5

前半40分位はいわゆるスイーツ映画です
見ていてゲンナリします
尖った作風が特徴だった湯浅監督もついにこういうものを…
と残念な気持ちになったのですが

ただ、恋人の死から幻覚を見るようになった主人公
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

1.5

あんまり面白くないです
話が冗長だし、なかなか物語に入り込めません
結局大した話じゃないし…

韓国国内で興行収入が良かったとの事ですがおそらく俳優陣が豪華だったとか国内の事情があったのではないでしょ
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.5

今までの作品と比べるとかなり洗練されています
登場人物も絞られており感情がきっちり追えています
会話も自然になりました
その分やや通俗的になったかもしれませんがとても面白くなりました
笑いに逃げるとこ
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知らない、ふたり(2016年製作の映画)

3.0

この監督の先行作品をいくつか見てきましたが、やっと登場人物に背景があってしっかりした感情が読めるようになってきました
そんなに面白い作品ではありませんがまあまあ見られます
しかしホント同じような話ばっ
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サッドティー(2013年製作の映画)

2.5

登場人物がなぜかどこかで深く繋がっているのですがちょっと無理がないでしょうか
セリフもコントチックで真に迫ってきません
また人物の背景がなかなか見えてきません
生活感も無く一体どういう人なのか分からな
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こっぴどい猫(2012年製作の映画)

2.5

登場人物が多すぎるのと一人ひとりの掘り込みが浅く付き合うのがキツくなってきます
とにかく長いのです
オチをつまらないものであまり評価は出来ません
シリアスに進めつつ笑いに持って行くのは逃げではないでし
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アフリカの光(1975年製作の映画)

3.0

神代辰巳の濃いところが堪能出来る本作
面白いかどうかは別にして監督の奇妙な演出がこってりと披露されている

アメリカンニューシネマの強い影響を受けていてほとんどパクリなんじゃないかというシーンも少なく
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

1.0

めっちゃつまんないですよ
時間を無駄にしました
オチでガッカリします

新兵隊やくざ 火線(1972年製作の映画)

3.5

何故かソフト化されていない本作だが増村作品としては非常に重要な一本である
プログラムピクチャーとして成功を収めたシリーズだが本作は趣きがかなり異なった作品である

過剰な暴力表現とセックス(レイプ)
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

幾何学的な人間関係が見事な掘り込みで過不足無く描かれている非常に完成度の高い映画です

ラストの象の飼育員になっている主人公は恋人に餌を与え続ける状況の隠喩にも見えます
真意は分かりませんが面白いラス
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いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46(2019年製作の映画)

1.0

2作目のドキュメンタリーなのですが
1作目は限られた人数でしたが影の部分を掘り下げスキャンダルにも触れるなど曲がりなりにも見られる内容になっていました

この作品はバックステージを含めて上っ面を眺めて
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

1.0

ヤングアダルトコミック原作の映画化かと思ったのですがまさかの塩田監督のオリジナル企画
もうベテランの域のキャリアだと思いますが完成度の低さに驚きます
音楽映画のジャンルに挑んだという事なのかも知れませ
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Genius Party ジーニアス・パーティ(2007年製作の映画)

2.5

訳の分からない哲学書(錬金術と神秘主義という本が出典として挙げられています。作画の引用に使われたのでしょうか)の朗読アニメの後にある「夢みるキカイ」という作品は素晴らしいです
順番で見ていくと落差の効
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海獣の子供(2018年製作の映画)

2.0

宗教がかったスピリチュアル映画です
(ニューエイジっぽいです)
脚本もうちょっと頑張れ!
これでは何がなんだか訳が分かりません
(分かったところで多分面白くないと思いますが…)
突然説明が始まるのには
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うたうひと(2013年製作の映画)

3.5

難しいことは考えずおばあちゃんおじいちゃんの昔話を聞くといった感覚で見るのがいいと思います
うまく没入出来るように撮ってあります

日本映画専門チャンネルで放送されたものは全編字幕がついています
分か
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Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!(2007年製作の映画)

4.0

びっくりしました
すごく良く出来ています
シナリオがよく練ってあります

古典的なスラップスティックコメディーを忠実になぞっていて、ただただ楽しいし、ラストはちょっと感動的です

公開当時「カンヌで大
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デイアンドナイト(2019年製作の映画)

1.0

珍作です
一体どこの話なんでしょうか
海沿いの町で孤児院があって孤児院の経営者が窃盗団の親玉でフィリピンパブも経営してる
主人公の父親は自動車会社を告発した末に自殺
主人公は東京から帰ってきてなんの説
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バルバラ ~セーヌの黒いバラ~(2017年製作の映画)

3.0

とにかくバルバラが大好きなマチューアマルリックがバルバラに接近しその世界に溶け込むために作った究極のオナニー映画です
ドキュメンタリーの中に入り込む
映画の中に入り込む
元妻にバルバラを演じさせる
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マイ・ビューティフル・ランドレット(1985年製作の映画)

3.5

サッチャー政権下の貧困に喘ぐ下町でのパキスタン移民の子の主人公と極右になったの白人の幼なじみとの奇妙な友情物語です

何が奇妙なのかというとこの2人はゲイで恋人同士なのです
水と油のはずの関係ですが恋
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座頭市兇状旅(1963年製作の映画)

4.0

初期の座頭市の中ではこの作品が一番面白いです
非常によく出来ています

第1作目の続きの内容となっており天保水滸伝の飯岡の親分がまた出て来ます
国定忠治も登場してこの座頭市物語のメタ的な構造がさらに複
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若い人(1952年製作の映画)

2.0

市川崑は初期にシリアスで深刻なドラマを手掛けていますがどれも失敗しています
このドラマもバッドエンドで終わるという深刻さなのですがひどくつまらないです

前半は石坂洋次郎らしい快活さで話が進みますが起
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.5

映画ラストのまさに森が動き始めてから(どうやって撮ったんだろう)弓矢で蜂の巣にされるまでのシーンは何度見てもすごい。
映像表現のある種の到達点ではないだろうか。
テンポがゆっくりした映画だがラスト数分
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死体が消えた夜(2018年製作の映画)

2.0

凝った展開にはなっていますが話に無理があり過ぎます
ミステリー好きの方は楽しめるかもしれませんが
始めの毒薬の説明の時点でバカバカしくなりました
そこで見るのをやめればよかった

インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.5

ハリウッドらしい作品です
笑って泣かせてハッピーエンド
ここまで清々しいハリウッド作品は久しぶりに見ました
よく出来ています
養子縁組の実際のところはよく分からないですが
養子縁組を題材にした作品とし
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

4.0

この映画すごいです…

ノルウェーで起こったテロをワンシーンワンカットで描き切るのもすごいのですが、その中で展開するストーリーも凝っていて最後にどんでん返しもあります

主人公を殺してしまう結末に作り
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

3.5

ストーリーは難しくないのですが表現手法が独特なのでやや難しい映画になっています
ロウイエ監督作品は独自の内容が多いですがこの映画も独特のものになっています

主人公級で扱われている小馬くんですが映画の
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