MakotoUkaiさんの映画レビュー・感想・評価

MakotoUkai

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.2

おんたんのイントネーション、そっちだったか!という驚きあり。原作に比べて進行のスピード感があって時間を感じさせなかった。

スローモーション、よい感じの間が印象的。女子高生の瑞々しい、でも、ときどき闇
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バービー(2023年製作の映画)

3.4

笑わせるネタ満載だけど、逆説的に現在の社会環境を真面目に、建設的に批評しているストーリーでもあるなぁ。
結局のところ、自分らしさや自己肯定感の基準を他者との比較とすれば何かを犠牲にせざるを得ないし、巡
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.1

心の優しい人が、道徳的に正しくいられるとは限らないのが人生。切ないほどに追い詰められている環境下で、自分の心の優しさに忠実であろうとすることは、自分や相手を傷つけることに繋がりかねないんだよね。
月明
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.8

そこにある世界がいろんな刺激となって人の一部を作っていく。上書きに上書きを重ねて、日々新しくなっていく。
年齢というよりも、エイって、飛び込むことをやめなければそんな瞬間は訪れる。
自分の少年時代を思
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ホアキン・フェニックスがボーになりきった映画。
ストーリーがあるようでないようで、半ば悪夢の中で覚醒したような感覚で見ていたので長さは気にならなかった。

ヤバいけど、ヤバすぎない。

個人的には、あ
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

どこからどこまでが、本当の心からの言葉だったり、行動だったりするのか。
そんなふうに人のことを考え出したら、人を愛せなくなるなぁ。
ま、思い通りに行ってるつもりがそうでなくなることもよくあることで。だ
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.9

キッチュな感じのちさととまひろの2人暮らしの部屋の風景がなんとも愛おしくて、笑える。
どーでもよいことを、どーでもいいように、ダベリながら過ごす2人の馴れ合い、じゃれ合いがなんかほっこりとする。
新し
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

どうあっても交わらなさそうな狂児と聡実の距離が「カラオケ行こ!」で無理やり縮められ、共感しそうもない立場ではあるけど、純粋な心がどこか繋がっている。
子どもを十分に味わうことができなかった大人と、大人
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.6

アクションがしっかりしていて楽しめた。世界観がなんともはや。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

人の過ごす一日、一日は、ずっと撮りつづけていたらそんなに面白いものではない。
でも、その一日、一日が重なっていくことによって、人に伝えられたり、自分の中で反芻されたり、忘れた気になっていたり、思い違い
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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(2023年製作の映画)

4.0

人との関係において、その人がいないように扱っていると、その人から見た自分自身の存在も限りなく薄いものになってしまうのだという事、そうだなぁ。
思春期症候群と言われてしまうと親近感も生まれないんだけど、
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

あの鬼太郎の原点となる物語が繰り広げられていた。
水木しげる先生の戦争への思い、現在に至っても争いの絶えない世界への警鐘にもなっているのかも。
テレビアニメシリーズの2作目が自分自身の「鬼太郎」なので
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

若きウォンカとウンパルンパ!全編に毒気がもう少し欲しかったなぁという気持ちはあるけど、楽しめる映画でした!

劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編(2022年製作の映画)

4.0

アニメのシリーズとは違うオリジナルストーリーだけど、接続はうまくされていてオーガのストーリーの空白が埋まった感じでスッキリした。
ディアブロの戦闘シーンがあるのはうれしい。

このシリーズ、非情なシー
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.8

なんというか、何も考えずに楽しめる映画。
映画好きな人なら、笑わされるシーンもあり、あの名作のオマージュとして観れば完成度の高い、「甲子園の闇」がウケた。
「ラブリンと粉もん工場」的な感じがいい!
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

単純に面白い。職場での濃い、ダラーっとした時間の流れが繰り返される中でテンポ変わったり、空気変わったりするのが楽しい。
「上申制度」があるある過ぎて苦笑😅

ギスギスするだけじゃなく、ほっこり、ホロリ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.1

よい意味でも悪い意味でも、昭和のゴジラへのリスペクトを詰め込んだ映画だなぁと感じた。
ドラマ要素が長いなぁと感じてしまうこともあり、リアリティの面でもちょっと立ち止まってしまうこともあるかも。
圧倒的
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.9

King Gnuのカメレオンが流れるとどうあっても胸が暑くなる。涙も。
クラシック音楽の選曲はわたしの好みでないけど(笑)キレイな伏線回収と整くんの淡々としながら本質を突く語りの言葉たちがよい。
シー
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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(2023年製作の映画)

3.9

かえでと花楓。
自己同一性が揺らいでいる存在である自身の世界との関わりを温かく包み込む人や環境があってのストーリー展開が優しさに溢れている。
こんなふうに同世代の子供たちが癒されて生きる事ができる世界
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.8

アクションはすごい!製作者や俳優のこだわりも伝わってくる。でも、内容は。。。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

目を引くような何かがあるわけではない。戦争、肉親との別れ、疎開、あらたな家族、田舎の学校。
自分ではどうしようもない環境に置かれた子どもはどうやって、人生の中でも大切な「幼い時」を生きるのか。
異形の
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.7

若さを無駄に使って、楽しんでるのがなんとも微笑ましい。

こんな仲間との時間、大切だなぁと改めて感じる。夏だなぁ。

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.6

こんなヒューマノイドならそばにいて欲しい。
うたは世界を救うのかも。やっぱり。
AIがこんなにも健気に意識を持つことができたら、恋しちゃうかもね。

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.1

桜の花びらかと思ってたら、違ったんだ。
そこが一番の見せ場。
阿部サダヲが快演。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.1

こういうの撮ってみたい!っていう想いが溢れちゃってる映画で楽しかった。俳優が一緒にストーリーの最後の仕上げを楽しんでいる感じ。こんなの撮れちゃったんだけど、みんな楽しんでくれた?ってスクリーンから問い>>続きを読む

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

4.4

タイムリープを繰り返しながら想像で作り出した「自分たち」と「大切な人たち」が少しずつありうべき世界を変えていくことが、こんなにも切なく、胸を打つのはなぜだろう。

記憶がどっと溢れ出てくる感じ、時空を
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ノイズ(2022年製作の映画)

3.0

うーん。何だかもモヤる。
Lと月の攻防がチラついて。。。
町長の言葉が正論だが、地域に殉じていくその土地の人は日本のどこにでもいるんだろうと思う。

怪物(2023年製作の映画)

4.1

さすがの脚本だなぁ。あと、役者陣がしっかりと居場所を守ってブレないから湊と依里の2人の子供のリアルが際立っている。ステレオタイプなクィアというテーマ理解は誤解を招きやすい。経験したことのない出来事を何>>続きを読む

マザーズ・デイ(2023年製作の映画)

3.0

元特別捜査官のスーパーお母さんが生き別れの息子を守ろうと奮闘するストーリー。
ざらついた街の雰囲気とジメジメした人間関係に少しげんなりした。
初めと終わりはしっかりしていてスタイリッシュなので、アクシ
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最後まで行く(2014年製作の映画)

3.8

藤井道人監督作を観てからのオリジナル探訪。
深さはないより乾いた軽い感じでクライムコメディぽい感じで後味は悪くない。

最後まで行く(2023年製作の映画)

4.0

色々と不謹慎だけど笑っちゃう展開がいい。
岡田准一と綾野剛がだんだんと火勢を増して燃え上がる炎🔥のように「最後まで行く!」映画。
タランティーノみもあったり、007みもあったり、映画って様々な作品が消
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

小説家が限られた実体験をきっかけとして生まれてしまった物語を描いていることと、実際の人生が重なることってありそうな気もする。
事実は小説より奇なり。
描かれない機微が物語を受け取った者の中で膨らんで新
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パリの確率(1999年製作の映画)

4.0

SFとセドリック・クラピッシュ監督、当時期待感を持って観に行った記憶があるけど内容はそんなに覚えていないなぁ。
でも、コミカルでいい映画だった。今、観直してみたいな。

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.9

作品という言葉でクオリティチェックする表向きエンタメの会社。
改めて考えてみるとブランディング、マーケティング、スタートアップ、なんかそんな時代背景を強烈に皮肉っているようにも感じた。
シングルマザー
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バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

2.8

フワッとしていて軽い感じで人が死んでいく映画。キャラクターの動きもゲーム的で現実感はないから、観ていられる。
直後に #キル・ボクスン を観てその違いが際立った。

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