この映画、何が良いってラストショットが良いですね。この手の映画に相応しい簡潔さにゾクッとする。『愛欲の罠』もラストはシンプルで良かった気がするので、大和屋竺の持ち味なのかもしれない。好き。
セコ>>続きを読む
同僚からの売り言葉に買い言葉で、まったく期待せず、ろくにあらすじも知らないまま劇場に赴き、上映の直前まで、いやだなあ、あれでしょ「やっぱりオスかよォ!」ってやつ、見たくないなあ、などと思っていたのだ>>続きを読む
ヤバい
・「ありがとー」の連呼の多幸感がヤバい
・演技のテンポが遅すぎてヤバい
・寝転んで世間話を聞いている上原謙の色気がヤバい
・閉鎖空間の人間ドラマが『駅馬車』に先駆けていてヤバい
・鏡の使い>>続きを読む
リティク・ローシャンの肉体が凄すぎて漫画みたいだ。過剰すぎて笑えるレベル。
原典たる『ナイト&デイ』の最大の武器だったギャグが、インド映画の過剰さの中ではギャグとして機能しないという気付きを得た>>続きを読む
女子高校生・片想い・異常行動といえば、おととしの『ひらいて』が記憶に新しいが、あれを内容はマイルドにして、しかしリスク的にはより現実的なやばさがあるというのが今作の池田朱那。だから、山田杏奈のような>>続きを読む
まあ品の良い画面にはところどころ見とれるし、カイジ・カガメとガスラジー・マランダ、ふたりの存在感に惹かれるところもあったのだが、全体的にちょっとおもんなさすぎる。と思っていたら、ラストで突然弁護士が>>続きを読む
再構築後のピアノを美的に評価しがたいという個人的な問題はさておき、それが偶然海外の人の目にとまって云々……の描写が辛い。せめて省略してほしい。堀田真由にとっては後付けの成果でしかない点は変わらないの>>続きを読む
オープニングの、TV番組風の編集は、このシリーズの出自を鑑みれば不思議ではないのだろうが、大画面で見るのはなかなか厳しいと感じてしまった。『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』の一貫性はやは>>続きを読む
私はCDを全部所持するレベルで清水ミチコのファンなのですが、画面に突然出てきてマジで飛び上がるほど驚いちゃったよね。しかも無駄にヴァイオレント。たまらないですねえ~~良いミチコの使い方だと思いました>>続きを読む
腕相撲がメインかと思いきや、「家族」を巡るジトジト湿った展開が続く。まあそれはしょうがないとしても、セコンドのクォン・ユルはちゃんと描いてほしい。また、冒頭の展開だの妹との再会だの、面白くなりそうな>>続きを読む
出た~~~青春恋愛映画名物ぼやぼや画面だ~~~~~。しかも彩度を意図的に落としているのか、本当に何というかパッとしない画面が続く。いやー、きついっす。ハレーションをそのまま取り入れているのも嫌い。滑>>続きを読む
違和感は多いものの、近年の南米のあれこれを想起するソリッドなスリラーで、結構楽しんだ。情報提示の順序もよく考えられている。個人的におお、と思ったのは車中での窪田正孝と中島歩の会話シーンで、カメラがめ>>続きを読む
アンソニー・ラモスのお人好しキャラが、90年代ヒップホップの名曲をバックにテンポよく描かれる前半(Digable Planets久々に聞いた)が楽しいのだが、工学の天才なる設定を台詞で提示するという>>続きを読む
インパール作戦がテーマの、しかし敵兵が一切画面に登場しない戦争映画。GHQの検閲への対策でもあったのだろうか。かわりに上官が敵役として描かれるが、実に憎々しいだけに、最後にどうなったか描かれないのが>>続きを読む
スローモーションを、一番やってはいけないだろうという箇所でやっており、やや失望する。観客の反応を映すのも間違っていると思う。橋本環奈や山口智子など女性陣の描写にもかなり飲みこみがたい違和感を覚える。>>続きを読む
ミア・ゴスが堂々たるブサイクを演じており迫力がある。ラスト・ショットなんてやりすぎ。こういう演技(演出)、はしたないわあ、と思う反面、自身が製作・脚本を務めた映画でここまで徹底できるのはやはり大した>>続きを読む
やたら観念的な、鼻につく台詞が飛び交う。まあそれはそれで当時の若者のリアルな心情を反映しているのかもしれないが、わけのわからん内ゲバの最中でアジトを無意味に爆破して民間人に死者とか出しており、何気取>>続きを読む
ミッション攻略の道筋を――文字通りの「道筋」を――リアルタイム生成して表示するAI「ハート」のアイデアが面白い。ただ、この形で活躍するのが冒頭だけなんですよねえ。本作、アクションシーンとして特筆に値>>続きを読む
CGの質はさておき、肝心の救出シーンが何やってんのか全然わからないという……。
しかし佐藤信介はここから『キングダム』に、岡田准一はここから『ファブル』へ成長するのだから、何物も侮ってはいけないと>>続きを読む
結構な珍作だと思う。好きか嫌いかで言ったら、だいぶ好きである。なんか、見たことがない珍妙な発想がまだこの世にはたくさんあるんだなと思った。
何より主人公エンバーの魅力的なこと。癇癪持ちで、カッとな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
見終わってよくよく考えると、交換日記の相手だと気づいたうえで桜田ひよりにぺたぺた触ったりバスケの練習と称して背中から覆いかぶさったり、あげくキスもする高橋文哉、かなりの極悪という感じもしなくもない。>>続きを読む
グレタ・ガーウィグのファンなので大いに期待して見に行ったのだが、これはちょっと酷いんじゃなかろうか。全編、ユル~~~~~いネタの連続でしかない。終盤の、ケン同士の「戦争」がすべてを象徴しているように>>続きを読む
綾瀬はるかが女諜報員、しかも舞台は大正時代。めっちゃ夢のある設定だが、なぜか「人はもう殺さない」とか言って、バシバシ銃撃してるけど「急所は外してある」などとのたまう。そんなん無理やろ、とは言わずにお>>続きを読む
マ・ドンソクの虚無演技には新鮮なものを感じたが、総じて何を描きたいのかまるで焦点が定まらない愚作。こんなのは駄目です。
前半がとっちらかった描写で弱ったなあという感じだが、イ・サンヨプの家のシーンあたりからまあまあ面白くなる。人を殴るマ・ドンソクがようやく見れたので嬉しかっただけかもしれない。
イ・サンヨプが大きな>>続きを読む
見ているだけで気が滅入るほど愚かな若者たちが、何度も何度も失敗して自滅する話。この徹底ぶりは、きらいじゃありません。ただ、『ヒーローショー』のような暴力のエスカレーションは発生しない。なぜならマ・ド>>続きを読む
最初に見たのは十年前だったが、その時は岡田准一が「動ける」俳優という認識はなく、冒頭のアクションに驚いた覚えがある。ただ走って追跡するだけじゃなく、バイクに轢かれかけたり、トラックが横転したり、自動>>続きを読む
都会の大学生の日常を、彩度を抑えた人工的な画面で描くあたりは悪くないのだが、肝心の「N号棟」に入った途端に演技のまずさとアイデアの乏しさが際立ってきて辛い。幽霊が出て団地の住人がわさわさ暴れる→誰か>>続きを読む
光石研の饒舌と失語のヴァリエーション。それを際立たせる周りの人物の台詞、特に娘と妻の絶句や、生徒たちの軽口、松重豊が発する豊かな「しゃーしぃ」の魅力がたまらない。そして極めつけは吉本実憂とのダイアロ>>続きを読む
今年はダメ人間映画が豊作らしい。『レッド・ロケット』の無根拠慢心ダメ男とか。あちらは個人的に同情の余地がほぼゼロで、笑ってみていられたのだが、こちらはアル中だ。何ならシンクロしすぎてゲボ吐くのでは、>>続きを読む
いきなり歌で始まるのでびっくりしたが、この歌のシーンで主人公の性格、職業、気質などが明示されるので、いい導入である。以後もジャンプカットなど多用しながらテンポよく語られるが、歌のシーンはどれも物語上>>続きを読む
いやーものすごい感覚の映画だ。アントニオ・バンデラス監督作かあ、とまあ、あまり期待もせずに見たのだが、序盤からとにかく困惑させられた。
殺人を犯して逃げるメラニー・グリフィスのパートは非現実的な>>続きを読む
杏が馬車を駆る中盤のアクションが良い。それこそ『駅馬車』のように追われながら敵を撃退するのだが、途中で運転を吉沢亮に交代して、文字通り死にものぐるいの戦いをするのだ、あの杏が! いやおみそれしました>>続きを読む
後から考えると変な部分も結構あるのだが、緊張感のあるカメラワークに見入ってしまった。特に序盤の、半地下にある住居を探索するシーンが素晴らしい。水たまりに足を浸す感覚が後に伏線として活かされるのも良い>>続きを読む
IU目当てで見た。演技を見るのは初めてだが……コロコロ表情が変わるのがキュートでいいですね。
一方のパク・ソジュンは不愛想で、なるほどこの対比でいくのだなと思っていると、結構序盤からパク・ソジュン>>続きを読む
あたりまえのようにワースト級の映画を作るなあ。大丈夫か日本映画。
この画面の色はなんなのだろう。屋内も屋外も、奇妙な色調のシーンばかりである。カメラもなんかぐらぐらして落ち着きがないし、急に寄っ>>続きを読む