にたまごさんの映画レビュー・感想・評価

にたまご

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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

原題が劇中に現れた時、胸の痛みと爽快感が同時に来てしばし放心でした。人間の尊厳とは。社会保障や福祉の仕組みへのモヤモヤを皮肉にも逞しく描く本作。英国も日本も機能しているようでしてない課題は同じかな。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

社会構造が視覚的に明瞭かつ容赦なく描写され、無駄なシーンなし。カメラワークも伏線も細かく階段の使い方が芸術的。タイトルやポスターが示唆するもの、雨と濁流、体臭のくだり全てがバチバチに作用してて感服ー!

プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.4

二転三転どんでんがすごすぎて目が離せなかった。考察サイトを読んで面白さが7倍増。一気に見入ったしポールダノが抜群に気持ち悪くて絶巧。こんな綺麗に回収していく映画久々に観たかも。完成度がとにかく高い。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.9

好感度高めな映画。心のどこかがくすぶっている人に観てほしい。夢を叶えるべく施設から脱走したザックと、荒くれ青年が解放されていくバディムービー。「友人とは、自分で選ぶ家族」。ヒットも納得の力強さでした。

エスター(2009年製作の映画)

4.0

ジャケ写で敬遠してる方はぜひ観て!「サイコサスペンスの傑作」の評価も納得のコワ面白さ。全員演技力が抜群であっという間に鑑賞。手探りのまま次々事件が起こるスピード感、エスターの狡猾さと伏線回収が見事。

これが私の人生設計(2014年製作の映画)

3.8

好きー!声出して笑った。イタリアの男女差別をほじくる痛快コメディながら全てのマイノリティに前向きなメッセージをくれる映画。感動とおふざけとシリアスの詰合せ。心も温まるし皆カッコいいです。仕事頑張ろー。

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.1

見せ場だらけでカッコよすぎる!デキる男たちの戦い。米軍がロシア大統領を救出するって設定が胸熱。敵対構造が分かりやすくて緊迫感が途切れない。潜水艦だけでなく肉弾戦も、きっちり見応えある軍モノアクション。

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.6

最悪の気分になれた。それほどホアキンの没入感が強烈。不幸への恨みが無根拠に見えるジョーカー覚醒の神聖視には違和感。得体が知れないからこそ魅力的な悪だったのに…終わり方が喜劇っぽいので感想が書きづらい笑

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

2.6

体感で3時間ぐらいあった。長尺使って無意味を掘り下げたように見えて、内容があまり入ってこなかった。一時期TLでやたら見かけた本作、やっと鑑賞できたけど世界観攻めすぎてて私には修行が足りず脱力感が満載。

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.7

意外と掘出し物。後半でB級展開に急変したり劇中でアナケンが徐々に垢抜けたり随所に楽しめる。映像、音楽、テンポ、演出どれも良くて観やすいし、失踪する親友役のブレイクの美しさにドキドキ。悪女も似合うのね…

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.4

いじり倒された時間軸に割と早い段階で脱落してすみません。2回観たら分かる説に肯定反応できないし初見で楽しみたいー!複雑なものは美しくない。映像の迫力は圧巻。最後まで観たものの置いてけぼり感が寂しいわ…

ライフ(2017年製作の映画)

3.8

ラストでファッ!!?てなった。宇宙空間で未知の生命体と戦うことになるクルーを、途切れぬ恐怖が緩急つけて襲う。見方を変えれば別の物語になるしタイトルも核心ついてるな…つい深読みし過ぎたくなる映画でした。

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

韓国映画って泥臭く泣かせてくるの多くないですか?ソン・ガンホが「庶民」を好演。社会派ながら笑いも交ぜた秀作で劇中に完全に引き込まれた。導入から感情移入させるまでが上手い。カーチェイスは気になったけど笑

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.7

「素直に人生と向き合う」深いテーマと、父の超絶にゆるいカミングアウトの対比が最高!愛犬が敢闘賞な映画。配色や演出もどこかアートだし印象的なセリフも多め。鑑賞後は優しさの層に包まれたような感覚でした

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

スーツに片手銃!キアヌの身のこなしがとにかく綺麗で爽快。無敵の殺し屋が序盤で輩にボコボコにされた点は謎ですが、敵が死にすぎ問題、動機が仔犬、デフォーの存在感、裏社会を美しく描くテクなど見どころは満載。

チャンプ(1979年製作の映画)

4.0

親子の感動モノで筆頭なのでは。尊敬するダメ親父をチャンプと呼び続ける息子、這い上がる父、子への愛!お涙頂戴のベタなシーンの応酬に泣いてしまう。子役の演技力はすごいけど、子供をそんな泣かせたらあかんわ…

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.8

期待せず観たら素晴らしい完成度!Get Wildまでの流れが芸術的。真面目に下品でふざけた仕上がりに原作への愛と敬意を感じる。ガンアクションも爽快で再現度高し。実写大成功パターンでは。世代の方はぜひ!

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.6

魔法にかけられたような終わり方に、フロリダディズニーを見る目が変わりそう。ポップな色合いと対比する貧困。一見クズに思える母親に共感できず眉をひそめる視聴者の存在こそが、この映画のテーマなんでしょうね。

ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.8

伝記だし結末を知っててもラスト鳥肌。泣いた。不遇な時代とコメディ要素とのバランスも良好な人生逆転劇。自信はないが心優しいポッツ、親父との関係など人物描写が素晴らしい!何より奥様の存在感が眩しい。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.1

すこぶる面白かった。緊迫感が最高。「聴く」映画という着想、舞台は緊急通報司令室のみ、単なるサスペンスでない点、タイトルの意味、映像表現も展開もめちゃくちゃ好み。カメラワークも秀逸。アスガーの声もいい…

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.6

こんなのどかな強盗映画ある?主演俳優の魅力に尽きる感。主人公とジュエルが出逢ってからの変化と、ギクシャクしていく切なさの演出がうまい。ザラザラした映像の渋い質感も好き。強盗の話なので賛否分かれそう!

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.7

ハイセンスが過ぎる!平成初期の映画なんて信じない…メタファー尽くしらしく考察サイトを読んで更にときめき増。香港の雑踏に溶ける音楽も素晴らしい。主要人物の全員が美しく、全員変人です。カメラワークがツボ。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

良い意味ですごくイヤな映画。何にも言えねぇ…ってさせるフィンチャー節炸裂!メディアの醜悪さや夫婦のキャラ描写が後半に活きてくる。何層にもなった妻の心理が晒されていく面白さに2時間半、釘付けでした。

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.7

ケイト姐さんにリアーナとは!キャスティングのセンスがいい。全員が神業スキルを持つ上にドレスアップした女たちの煌めきよ…素人目にも穴のある計画だったけど、潜入前にデビーが放った言葉には心がシビれた。

インターンシップ(2013年製作の映画)

3.9

気楽に観られる上に胸アツの展開なんて最高じゃないですか!予定調和ながらアンチテーゼも織り込まれてるし。営業上がりでメカ音痴のオッサン2人組のパワーと心の繋がりが沁みる映画。あとエンドロールがお洒落。

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.8

アラスカを目指す精神の強靭な彼の勇気と、その先にある真理が言葉を失うほど究極。主人公の願望を理解できるか否か。際どいテーマでスコア付け難くさせるショーン・ペン監督の巧さ。美しくもハードな映画でした。

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.8

正常と異常の定義とは。元々ウィノナが好きでしたが本作はカッコよすぎるアンジーの熱演に拍手を送りたい。症状は軽く見えた彼女の心を巣くう闇と奔放ぶりが痛々しい。結末の先こそが掘り下げるべき視聴ポイント。

とっくんでカンペキ(2012年製作の映画)

3.7

「エモい」という言葉を使うのは人生初なんですがとにかくエモくて自然と目頭が熱くなった。セリフなし、3分間でハッピーになれる短編映画。盲目的なキスの練習…を経てのオチが最高かよ。色彩美もヒロインも素敵。

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.7

既視感あるドンデン返しだなと思ったら更にドンデン返された!心理戦でも技術戦でもチーム戦でもなく全体的に薄い味。ネットの匿名社会を暗い地下鉄で演出してるとこは好き。邦題とヒロインはこれで良かったのか…?

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.8

視力5%でも圧倒的な意思の強さ。実話なのにビックリ!夢を諦めない云々より多様性の理解や助け合いの大切さが響く作品。良きバディ・マックスに惚れそう。移民問題も随所に絡み、ドイツ映画は秀作が多い印象です。

リンカーン弁護士(2011年製作の映画)

3.8

序盤のチャラい拝金主義の弁護士から「無実の者を有罪にしない」が信条のタフな弁護士へ変わる加減が絶妙に渋い。全体的にテンポよく前フリも巧みでスッキリした映画。ジレンマに揺れるマコノヒーの演技が光ります。

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.0

こんなん泣くしかないやん!という映画でした。はぁ観て良かった。ラストすすり泣き続けてしんどいんですが、家に灯るあかりに心がとけた。市原悦子はもちろん林遣都の演技力たるや…脚本、演出、出演者オール上質。

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.8

久々鑑賞。ネガ男が「YESと言うこと」を機に人生を好転させていくシンプルさが良いし、やるしかない感が笑える。基本イエスの精神の私ですが原点回帰できる映画。最高峰の顔芸とゾーイのメット姿に加点したい!

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.8

クレアの超人的美しさに射抜かれる映画。水槽シーンが脳裏から離れず、その美しさと調和をとって悲恋を魅せてくるレオ様の破壊力!泣きの演技はピカイチですね。賛否あれど名作に手を加えて古典に親しむのは良き哉。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

粗野で無学なトニーと気高いインテリのシャーリーという最高のバディ映画と思いきやラストの奥様が輪をかけて最高でした。差別問題をここまでマイルドに描く脚本が実に緻密。誰もが尊重されるべき「ただの人間」。

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.8

シリアスな展開なのにコメディ要素で飛ばしきり愉快痛快。某俳優のカメオ出演が一番じわじわきた。邦題のセンスとヒロイン不参加とヘラのコスプレには違和感ありつつも雷神様が覚醒してからはハイテンションで鑑賞。

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