にたまごさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

にたまご

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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.8

期待せず観たら素晴らしい完成度!Get Wildまでの流れが芸術的。真面目に下品でふざけた仕上がりに原作への愛と敬意を感じる。ガンアクションも爽快で再現度高し。実写大成功パターンでは。世代の方はぜひ!

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.6

魔法にかけられたような終わり方に、フロリダディズニーを見る目が変わりそう。ポップな色合いと対比する貧困。一見クズに思える母親に共感できず眉をひそめる視聴者の存在こそが、この映画のテーマなんでしょうね。

ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.8

伝記だし結末を知っててもラスト鳥肌。泣いた。不遇な時代とコメディ要素とのバランスも良好な人生逆転劇。自信はないが心優しいポッツ、親父との関係など人物描写が素晴らしい!何より奥様の存在感が眩しい。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.1

すこぶる面白かった。緊迫感が最高。「聴く」映画という着想、舞台は緊急通報司令室のみ、単なるサスペンスでない点、タイトルの意味、映像表現も展開もめちゃくちゃ好み。カメラワークも秀逸。アスガーの声もいい…

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.6

こんなのどかな強盗映画ある?主演俳優の魅力に尽きる感。主人公とジュエルが出逢ってからの変化と、ギクシャクしていく切なさの演出がうまい。ザラザラした映像の渋い質感も好き。強盗の話なので賛否分かれそう!

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.8

ハイセンスが過ぎる!平成初期の映画なんて信じない…メタファー尽くしらしく考察サイトを読んで更にときめき増。香港の雑踏に溶ける音楽も素晴らしい。主要人物の全員が美しく、全員変人です。カメラワークがツボ。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

良い意味ですごくイヤな映画。何にも言えねぇ…ってさせるフィンチャー節炸裂!メディアの醜悪さや夫婦のキャラ描写が後半に活きてくる。何層にもなった妻の心理が晒されていく面白さに2時間半、釘付けでした。

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.7

ケイト姐さんにリアーナとは!キャスティングのセンスがいい。全員が神業スキルを持つ上にドレスアップした女たちの煌めきよ…素人目にも穴のある計画だったけど、潜入前にデビーが放った言葉には心がシビれた。

インターンシップ(2013年製作の映画)

3.9

気楽に観られる上に胸アツの展開なんて最高じゃないですか!予定調和ながらアンチテーゼも織り込まれてるし。営業上がりでメカ音痴のオッサン2人組のパワーと心の繋がりが沁みる映画。あとエンドロールがお洒落。

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.8

アラスカを目指す精神の強靭な彼の勇気と、その先にある真理が言葉を失うほど究極。主人公の願望を理解できるか否か。際どいテーマでスコア付け難くさせるショーン・ペン監督の巧さ。美しくもハードな映画でした。

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.8

正常と異常の定義とは。元々ウィノナが好きでしたが本作はカッコよすぎるアンジーの熱演に拍手を送りたい。症状は軽く見えた彼女の心を巣くう闇と奔放ぶりが痛々しい。結末の先こそが掘り下げるべき視聴ポイント。

とっくんでカンペキ(2012年製作の映画)

3.7

「エモい」という言葉を使うのは人生初なんですがとにかくエモくて自然と目頭が熱くなった。セリフなし、3分間でハッピーになれる短編映画。盲目的なキスの練習…を経てのオチが最高かよ。色彩美もヒロインも素敵。

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.7

既視感あるドンデン返しだなと思ったら更にドンデン返された!心理戦でも技術戦でもチーム戦でもなく全体的に薄い味。ネットの匿名社会を暗い地下鉄で演出してるとこは好き。邦題とヒロインはこれで良かったのか…?

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.8

視力5%でも圧倒的な意思の強さ。実話なのにビックリ!夢を諦めない云々より多様性の理解や助け合いの大切さが響く作品。良きバディ・マックスに惚れそう。移民問題も随所に絡み、ドイツ映画は秀作が多い印象です。

リンカーン弁護士(2011年製作の映画)

3.8

序盤のチャラい拝金主義の弁護士から「無実の者を有罪にしない」が信条のタフな弁護士へ変わる加減が絶妙に渋い。全体的にテンポよく前フリも巧みでスッキリした映画。ジレンマに揺れるマコノヒーの演技が光ります。

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.0

こんなん泣くしかないやん!という映画でした。はぁ観て良かった。ラストすすり泣き続けてしんどいんですが、家に灯るあかりに心がとけた。市原悦子はもちろん林遣都の演技力たるや…脚本、演出、出演者オール上質。

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.8

久々鑑賞。ネガ男が「YESと言うこと」を機に人生を好転させていくシンプルさが良いし、やるしかない感が笑える。基本イエスの精神の私ですが原点回帰できる映画。最高峰の顔芸とゾーイのメット姿に加点したい!

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.8

クレアの超人的美しさに射抜かれる映画。水槽シーンが脳裏から離れず、その美しさと調和をとって悲恋を魅せてくるレオ様の破壊力!泣きの演技はピカイチですね。賛否あれど名作に手を加えて古典に親しむのは良き哉。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

粗野で無学なトニーと気高いインテリのシャーリーという最高のバディ映画と思いきやラストの奥様が輪をかけて最高でした。差別問題をここまでマイルドに描く脚本が実に緻密。誰もが尊重されるべき「ただの人間」。

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.8

シリアスな展開なのにコメディ要素で飛ばしきり愉快痛快。某俳優のカメオ出演が一番じわじわきた。邦題のセンスとヒロイン不参加とヘラのコスプレには違和感ありつつも雷神様が覚醒してからはハイテンションで鑑賞。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.2

期待を上回る傑作。もはや誰の味方でもない目線の巧さと主軸俳優3人がすごすぎて劇中に引きずり込まれた。煮えたぎるような虚しい怒りの連鎖なのに、希望の余地を残したラスト。オレンジジュースが一筋の眩しい光。

クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.6

家族のもどかしいクリスマス事情の映画。個人的に年末年始の雰囲気が苦手なので取り繕う違和感には共感。後半ノーブレーキで収束する力技がありつつ心温まる作品。アマンダとおじいちゃん素敵!まさかのティモシー!

サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.6

映画祭にて。一瞬たりとも飽きない3時間映画がこの世にあった!プロットもキャラもロケ地も完璧で音楽映画の最高峰と言いたい。冒頭からもう最高。愛や希望、喜び、幸せの形を音楽へ映す世界に心が震えました。

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.8

インテリ役がドハマりのロバートダウニーJrと頑固オヤジ俳優が抜群に良い。法廷モノではなく、限りなくクロに近い父を法律と感情のごった煮で守る息子のドラマ。伏線回収もきっちり。静かなラストにじーんとくる。

キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

なにこれ面白い!キレっキレのアクション、極めてスマートに闘う英国紳士、おバカの中の皮肉、ダサいヒール。まさに頭ぶっ飛んでるやりすぎ感がキックアス風だと思ったら同じ監督でした。米国を馬鹿にしすぎでは?笑

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.9

超絶に瑞々しい!評価高いのも納得。光や水の使い方も美しい。見てはいけないモノに目をやるシャワーシーンは無性にドギマギ…BL要素はあれどLGBT云々でなく柔らかくも繊細なティーンの自立を描く良作でした。

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.6

師弟関係はいいけどあえて短絡的に描かれたピーターが気の毒。スターク推し感が好きじゃないんですが本作も…トビー版しか経験ないのでギャップあり。ネッドは良いヤツ。スーツはメカニックじゃない方が好みです。

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.9

HIVや医療現場の権益、薬問題の描写が巧い。余命絡みの美化なしに痩せこけたマコノヒーの眼力には強烈な生気を感じた。最低男でも、闘ったロンに賛辞を送る他ない傑作。月並みだけど「人は変わる」を再認。

プレステージ(2006年製作の映画)

3.8

突然のオチが受け止めきれず呆然。終盤までは独特の陰鬱感…からの急展開で賛否あるのも納得。ある人物への違和感以外はまるっと騙された!遺恨深い二人の対立演技も良いし、鑑賞後に幾多の伏線に気づくのも楽しい。

やさしい嘘と贈り物(2008年製作の映画)

4.0

はぁ素晴らしい!心ときめくデート、嫉妬、恋する気持ちは若者だけのものじゃない。年老いても愛の言葉や好きな人との触れ合いは尊いもの。終盤の展開に心がザワつくけど、感動のごり押しもなく素敵な映画。泣いた。

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.4

誰目線で観ていいか分からぬままに「何も残さない」結末へ。個人的には只々どうせえっちゅうねん!に陥ったけど。観る側に諸々を委ねて動かす是枝監督の「器」の独特さ。感想が難しいな…随所に出てくる十字は巧み。

フォーチュン・クッキー(2003年製作の映画)

3.9

何ともハッピーな映画!期待してなかったので得した気分。「入れ替わり」というベタな題材と展開ですが、相手を理解し尊重する大切さが心に刻まれました。この頃のリンジー・ローハンはほんと魅力的です。

愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.9

原題がうまいし主演もうまい。全容が分かった時に、それまでのエロいシーンや傷を埋め合うような何か、互いの心理状態を想像して心にグッときた。静かでスローな映画でも退屈はせず。ケイトは凛々しい女性が似合う。

フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

3.8

ゲイでIQ169の元警官を演じ本領を発揮するジムキャリーと純な乙女のユアンが絶妙。実話ベースなのがすごすぎる!コメディですが終盤は意外とシビア。ぶっ飛んだ愛と行動力をゆるく眺める時々サイコ?な映画。

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

AIと人間と倫理。凡庸テーマながら無機質な世界観とシンプルな構成が秀逸で私もすっかり騙されました。そりゃ恋するのも無理ないわ…数々のセッション試験の主体を後々考えると実にお見事!あー怖っ。けど面白い!

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.8

ABBAの曲はどのタイミングで流れても(たとえ場面に合ってなくても)その魅力で成立するし、もはや父親は誰とかどうでも良くなるぐらいABBAに乾杯!ピアース・ブロスナンは色々言われてますが頑張ったで賞。