catsiderさんの映画レビュー・感想・評価

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ハレルヤ(1929年製作の映画)

3.8

欲と無欲、善悪のせめぎ合いとその妥協。山場は画的な訴求力が強い、終盤の追い詰める場面かなと。その後、ホーム感で強引に持っていくまとめ方に呆れを通り越し笑ってしまう。

本筋ではないが、サステインのない
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赫い髪の女(1979年製作の映画)

4.7

一般映画を経て、こんな純化したポルノが撮られたことに驚かされる。オンとオフがないくらい、終始スイッチが入りっぱなしの宮下順子はじめ、登場人物の挙動が透き通ったものに思えてきて、浄化されていくような感覚>>続きを読む

宵待草(1974年製作の映画)

4.6

意外にメルヘンでもある。場面のアップダウンが印象的。馬上、気球、山から海へ。特に山のロケーションが良い。ビッグモチーフがいい感じのストールと帽子に身を包んだ高橋洋子に山狩りの松明はきれいだと口走らせる>>続きを読む

遠い明日(1979年製作の映画)

4.7

東宝。ロマンポルノを本領として捉えれば、特色が薄いのかもしれないが、映画としてのレンジが広い。拾集しきれぬ魅力。クニ河内のクレジットを侮っていた。観賞した神代監督作は3、4本程度だが、煙突からの煙など>>続きを読む

四畳半襖の裏張り(1973年製作の映画)

3.9

半ばポルノ都合もあるであろうカットバックが、かえって厭味なくシーンを活かしている気がする。人力車の並走や、毎度駆け込みのエピソード、一見下世話な芸者の影の努力など、あとワイドスクリーンが活きる横たわり>>続きを読む

クリエイター(1985年製作の映画)

4.2

亡くなった妻の細胞を培養する博士が主役の科学絡みのラブコメ。安定感あるラストの印象のみに集約しそうになるが、開始から終盤まで一段飛ばしで進んでいくような感覚があり、こちらのみならず人物同士の理解を待つ>>続きを読む

アートスクール・コンフィデンシャル(2006年製作の映画)

3.9

設定も好きだし、諸々申し分ないとは思うのだが、こんなラストシーン、瞬間、結末を導くために撮っていたの?という感じ。

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.0

橋を渡るか渡らないか、境界上の飲み屋が基点となり、ドラマの展開と共に登場人物が街を循環していく。勿体ぶったところのない軽快なテンポで進行し、はっとする街路沿いの構図のみならず、何より街がしっかり撮られ>>続きを読む

ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

2.9

影響し合うことが一度もないまま、終始スベり倒していて、安直な例えとは思いつつ、印象的にはヌケの悪いフリージャズなんかに近い。時間を無駄にしてしまった、と突如我に返ったようなナレーションも嘘偽りない実感>>続きを読む

ある夏の日の両親(1990年製作の映画)

4.3

ずっとみていられる。もっとこんな無声映画がみたい。内容自体はシンプルでノンシャランなものだが、がちゃがちゃした展開と美しいオレンジの色調で、まったく飽きさせない。

腹に指(1988年製作の映画)

4.0

序盤の青の色調、オレンジの家庭、過食嘔吐からのマッドな家族写真。荒さはあるものの、それもこの作品の魅力で、この頃からテンポ作りが冴えてるなと。もっとこんな無声映画がみたい。

10ミニッツ・オールダー イデアの森(2002年製作の映画)

3.6

TRUMPET編より、水や時間のイメージに引っ張られすぎていて低調に思えた。それでも、ベルトルッチは流石と思ったし、アティテュード自体はまったく変えないゴダール作での、デカルトを廃棄するシーンには思わ>>続きを読む

10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス(2002年製作の映画)

4.1

やはりオムニバス形式で短編を扱い慣れてるジャームッシュがいっとう上手い。あるいは違和感がないというか。カウリスマキや、実は初だったチェンカイコーも良かった。一番微妙だったのはエリセ。個々の好き好き以前>>続きを読む

東洋のイメージ 野蛮なるツーリズム(2001年製作の映画)

3.6

いつ終わるとも知れないほどに、引き延ばされた60分余り、本作もアーカイブフッテージの再編集ものなので2001年らしくないのは当然だとしても、公開当時の感性で構成されていることすら忘れかけてしまう。>>続きを読む

南極から赤道まで(1987年製作の映画)

3.9

アーカイブフッテージの染色と再編集。色彩の切り替わりに何か規則性があるのか知らないが、ロースピードで移りゆく鉄道風景の印影と染色フィルムの組み合わせがマジカルで、アンビエント/ドローンとの相性もよい。>>続きを読む

太平洋の地獄(1968年製作の映画)

4.5

言葉が伝わらず、互いに警戒態勢MAXの三船敏郎とリーマーヴィンによる無人島版トムとジェリーのような前半から、共同作業を通じて段々と距離が近づきはじめるのだが、観るものを置き去りにする投げやりかつ雑な、>>続きを読む

パリの灯は遠く(1976年製作の映画)

4.8

自分がヨーロピアンだったり、つるんとした顔のアランドロンが好きだったりしてたら、余裕で5点満点の完成度。

忘れじの面影(1948年製作の映画)

3.6

記憶サプリでもあれば…。まあ、行いによるもので、そういうことじゃないのはわかってる。

これに限らず、もっと何とか言ったら、って感じのもどかしいものが苦手。同じ構図による状況の対比は、いかにも、で、そ
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害虫(2002年製作の映画)

4.8

レールを踏み外してから、みえてくるものがとても良かった。あみだに渡した鉄骨のシーンなんてどうやって導き出すんだろう。映画に発砲なんかなくても、ビー玉をぶち撒けるだけで衝撃を与えられることを知った。追い>>続きを読む

黄線地帯(イエローライン)(1960年製作の映画)

3.3

煤けて古臭いブレードランナーみたいな印象。79分が長く感じてしまった。

戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

4.9

唯美的にいっても宇宙レベルだが、場面を運び、貫いているのはやはり人間の描かれ方で、親類にしろ、そうでないにしろ、人と人の縁の距離感であるとか肩身の狭さに目を留め、描く事ができた映画はどれだけあっただろ>>続きを読む

黒豹のバラード(1993年製作の映画)

4.5

馬に跨り雪景色をゆくシーン、西部劇では映されることが少ない真っ裸の水浴シーンが良かった。そして絵的にも、ディアンジェロとヴァンガードみたいで格好良い。

時代考証を踏まえながら、ブラックパワーによる西
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サタンタンゴ(1994年製作の映画)

4.7

地平線が地平線であることを、影が影であることを、人物の顔が凡庸であることをやめるまで肉迫するような、モノクロームと音響の世界。起きることのリアリティや、時間軸にしても、現実のトレースだけが映画ではない>>続きを読む

モンティ・パイソン/ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル(1982年製作の映画)

3.7

パイソンでは所謂、ギリアニメーションというやつが好きなんだが、いまになってやっとハリー・スミスの感じだと気づく。

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