真鍋新一さんの映画レビュー・感想・評価

真鍋新一

真鍋新一

あまり長々と書かずに一言で言い切るスタイルで行きたいと思います。
基本的には最新の映画を追いかけつつ、これまで観た映画のことを思い出しつつ。

女の一生(1953年製作の映画)

2.6

130分くらいの映画を70分まで切り刻んだ短縮版しか残ってないらしい。
その結果、人が死んだり捕まったりの修羅場が絶え間なく続くジェットコースタームービーに改変されてて何度か笑ってしまった。昼ドラ度、
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胎動期 私たちは天使じゃない(1961年製作の映画)

3.4

非常にまっすぐなヒューマンドラマかと思いきや、作劇にあるトリックがあって、それが効果抜群。泣いた。

亜人(2017年製作の映画)

2.2

‪最後まで楽しく見られたが、これもまた映画を見慣れてない人への過剰な説明、かと思うと必要な説明をスルーするナメた姿勢が出てしまっているように思えた。玉山鉄二と川栄李奈の、いかにも被虐的になりたがる女性>>続きを読む

山河遥かなり(1947年製作の映画)

3.3

戦わない戦争映画ってあるんですね。
悲惨な状況を過度に肩入れせずクールに描くのは『ダンケルク』に通ずるものがあった。
終戦直後のドイツの廃墟が生々しい。

性犯罪法入門(1969年製作の映画)

2.4

ダイヤの指輪がめぐりめぐりつつ持ち主が毎度エロくてゲスい目に遭う末期大映版『運命の饗宴』。三木本賀代と長谷川待子の出番だけを楽しみに観ていたけど、それ以外のパートも制作者の目論見にまんまとハマって楽し>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.0

原作読んで筋を知ってても面白かった。つまりかなり面白い。水原希子は発表のときはミスキャストだと思ったが、ビジュアル化するならこの人かと納得。

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

戦う、助ける、生き延びる。
一つ間違えたら死ぬ状況で懸命に頑張る人たちの姿を見せられ泣かない理由がない。

ちょっと感覚的な話だけど、立場によって各人のリスクとダメージのバランスが映画的によく取れてい
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乙女物語 お嬢様危機イッパツ!(1990年製作の映画)

2.6

大林宣彦御大の助監督だった内藤氏の監督作。主演の松田洋治ほか、次々と大林組の役者がしょーもない役で登場するので腰が抜ける。もっとも一番すごいのはスーパー金持ちヒロインの父親を演じる大林氏本人で、その初>>続きを読む

尾道(1963年製作の映画)

2.5

趣味で撮っていたホームムービー的な素材を編集して詩に構成した、のかな。とにかくドリーミー、夢のよう。

形見(1963年製作の映画)

3.0

ホラー。この時点で「死んだけど、死んでよかった」みたいな謎の幸福感が演出されているのには恐れ入る。

中山道(1963年製作の映画)

2.3

ギザギザにトンガっていた若き大林宣彦が中山道を旅した記録。当然ただのホームビデオになるはずがなく、とんでもないアヴァンギャルド。コマ送りで撮影されたまともでない風景に、般若の面のイメージが延々サブリミ>>続きを読む

喰べた人(1963年製作の映画)

2.8

レストランで無名時代の草野大悟や岸田森が底なしに飯を食いまくる映画。かわいいウェイトレスの女優さんを手術台に乗せてからの解剖シーンなど、相当にフェティッシュ。

木曜日(1960年製作の映画)

2.1

映画の中の登場人物が、映画ならではの時間を飛ばす技法に耐えられなくなる、という解釈で良いんだろうか。8ミリフィルムでこんな細かすぎる編集をしたのかと思うと涙ぐましい。

従軍慰安婦(1974年製作の映画)

4.0

女優に人権がないでおなじみの東映が人権のない女性を描くとすごい。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

カーアクションクライム”DJ”映画
みんなで体を揺らしながら楽しんで観ましょう。

男性の好きなスポーツ(1964年製作の映画)

1.9

オープニングのタイトルデザインとヘンリー・マンシーニの音楽が最高にすばらしいのであとはもうカスみたいにつまんなくても許すと思ったが本当につまらなかったのでやっぱり前言は撤回させていただく。

1964
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ゾンビ/ディレクターズカット完全版/米国劇場公開版(1978年製作の映画)

3.3

最長版は初めて観た。話は同じなのに長々観たってしょうがないやって思っていたけど、追悼の気持ちで見始めたらこれが面白い。ゾンビの行動、人間の対応を眺めることで人間観察の楽しさがこんなに詰まっている映画だ>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

2.3

いわゆるどんでん返しは途中で読めたがそれでも驚かされる。しかし、どんでん返したあとのことをなにも考えてないようなので、後でまた観直そうとはあまり思えない。ノーランさん、策に溺れてやしないか。

茅ヶ崎物語 〜MY LITTLE HOMETOWN〜(2017年製作の映画)

2.7

文化系男子の生きる指標みたいなものを強く感じた。桑田さんになるか、宮治さんになるか、中沢さんになるか。高校生に戻って今一度問い直したい。

ローラ(1961年製作の映画)

4.0

ローラがひとりで階段を上っていく。その直前のシーンとのつながりが上手いので、引きのカットなのに人物にとても憂いが感じられる。こういう含みのあるシーンを見せられると本当に涙が出る。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.0

恋愛に付き物の後悔あれこれをやり直す、というファンタジー構造が『君の名は』よりシンプルなので、そこを良しとするかどうかで評価が分かれそう。ヒロインが中学生にしちゃエロすぎるんだが、アニメだしそういうも>>続きを読む

ボブ・ディラン 我が道は変る 1961-1965 フォークの時代(2015年製作の映画)

2.3

研究発表みたいなドキュメンタリー。関連作品を聴き直してもう一度出直します。

私の心はパパのもの(1988年製作の映画)

3.0

斉藤由貴は大森一樹作品と同様に、ほんわかしつつ鋭いかわいい。本筋と外れるので深追いされていないが、キンキン演じる親父が若干サイコパス風なのも好き。
でもいちばん良いのは正力愛子なのだ。この時期の作品に
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転校生 -さよなら あなた-(2007年製作の映画)

2.9

舞台と時代は違えど、途中までは元祖尾道転校生と同じ。しかし20数年の間に監督の演出スタイルが変貌。密着取材系のカメラワークが非常にそそる。中盤以降の展開については……好意的に解釈するとケータイ小説世代>>続きを読む

だんだんこ(1960年製作の映画)

2.2

映画の途中にある特殊な撮影方法によるサプライズがあり、それを知ってるか知らないかで印象に大きな違いがある。ネタが事前に割れていることで魅力が大幅に減。実験映画が実験映画であるうちは、そういうものなのか>>続きを読む

昭和元禄 TOKYO196X年(1968年製作の映画)

2.6

この映画の伊丹十三が取る良くも悪くも大人な対応はものすごく現代的。伊丹十三こそ今の時代にいるべき人だった。

絵の中の少女(1958年製作の映画)

2.7

主人公、ヒロイン、そして若い大林宣彦の三角関係。
この処女作でモノクロとカラーを使い分けていてビビる。

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

未来人?タイムリープ?
知世ちゃん、設定以前に映画の現場さえわかんない状態で演ってるのがきっと良いんだろうなぁ。

Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

3.3

風刺効いてて笑えて最高。日本でもこういうのやってほしい。主演しているコメディアンの顔や挙動が大泉滉に似ている。

ジャズ娘誕生(1957年製作の映画)

2.4

国産コニカラーのデジタル復元版をフィルムセンターで。三原色の二階調にした白黒フィルム3本で保存されていたため通常のカラーフィルムよりも経年劣化が少なく、昨日撮ったかのような画質、色彩で60年前の映画を>>続きを読む

北京的西瓜(ぺきんのすいか)(1989年製作の映画)

3.2

ファンタジーを撮り続けた監督がいきなり実話モノをやった結果、どこまでも真面目な映画に。『素晴らしき哉、人生!』もビックリなほど性善的な映画だけど、実話なんだからしょうがない。むしろそれを映画として過度>>続きを読む

けんかえれじい(1966年製作の映画)

3.0

高橋英樹のすっとぼけ真面目キャラが今と変わらない。だんだん夢と現実の区別がつかんようになってしまうのは狙ってるのかそれとも天然か。

風の歌が聴きたい(1998年製作の映画)

3.0

主人公カップルが聾唖者のため、ほぼ映画全篇で手話が使われる。彼らを取り巻く人々も含め、まず相手と向き合い、表情と手話で気持ちを伝えることに真剣になっている。素敵だなぁと思っているうちに2時間40分がた>>続きを読む

喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)

4.0

池玲子がどのスケバン映画よりも生き生きとした演技をしている。それまでも片鱗が見えていた母性、菩薩様かと拝みたくなるような海のような大きさが爆発。一所懸命な人を讃える人間賛歌のようでありながら、死ぬとき>>続きを読む

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