真鍋新一さんの映画レビュー・感想・評価

真鍋新一

真鍋新一

姦婦の生き埋葬(1962年製作の映画)

3.3

チャチなコウモリが飛んだりするハッタリの効いた冒頭の演出でホラーを期待してしまったが、意外とサスペンス、ミステリ色が強くて無字幕で観るにはちょっと厳しかった。棺桶に閉じ込められるシーンでチラッと「葬送>>続きを読む

怪奇!血のしたたる家/ブラッド・ゾーン(1971年製作の映画)

2.4

オムニバスだと知らないで観てしまった。同じ屋敷に住んだ人たちが次々と悲惨な死に方をする。それぞれの話は家が同じという以外は一切無関係。そんなわけで4世帯が犠牲になってるんだから、幕間に登場する不動産屋>>続きを読む

鮮血の処女狩り(1970年製作の映画)

2.5

老婆が血を浴びて若返る発想は面白いし、特殊メイクも素晴らしいのだが、いかんせん若返る→効き目が切れて元のババアに戻る→殺す→始めに戻るの繰り返しで単調すぎた。おまけに処女の生き血でないと効き目がないと>>続きを読む

バンパイア・ラヴァーズ(1971年製作の映画)

3.2

イングリッド・ピットの美しさがすべてかな。
これ見よがしでない流れで女優に胸を露出させる演出は大林宣彦監督を思わせるものがあった。夜景とシルエットの組み合わせを多用したり、印象深い場面が多い。

ヒロ
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ガス燈(1944年製作の映画)

-

昔、死んだおばあちゃんと一緒に観たのをマークし忘れていた。しかし、イングリッド・バーグマンが美しかったことと、シャルル・ボワイエとの年齢差が気になって仕方なかったことしか覚えていない。

獣人雪男(1955年製作の映画)

3.4

部落の描写が原因で放送やソフト化ができないというのは雪男さんがあまりに不憫。日本の山奥にインファント島のような未開の集落があるという設定は戦前から続く怪奇ロマンの系譜の範疇だし、この手の諸問題について>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

2.7

なんとまぁ他愛のない話。
字幕なしで映画を観る訓練のつもりで90分、ときどき眠って巻き戻したりしながらぼんやりと眺めていた。それでもだいたい内容は掴めた。何を言ってるか登場人物たちも聞き取れないおばち
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いたずらロリータ 後ろからバージン(1986年製作の映画)

3.4

80年代のファンシーな文化がロマンポルノにもやってきた!という感じ。サンリオっぽい丸文字とか、ロリータがポップなものとして日本に浸透してきた雰囲気が追体験できる。それはたぶん80年代のアニメブームとも>>続きを読む

ギャング対Gメン(1962年製作の映画)

3.4

親分の娘(佐久間良子)と駆け落ちして足を洗った元ヤクザの鶴田浩二、という直接描かれない設定だけですごいエモさ。

おまけに腹違いの弟が若き千葉ちゃんなのである。真剣佑よりも若くてヤンチャなヤング千葉。
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死刑台のエレベーター(1957年製作の映画)

3.1

行き当たりばったりでも雰囲気があればそれでよし。やっぱり夜が好き。

ライムライト(1952年製作の映画)

4.0

大人になって初めて観返した。自分に厳しいダメ人間の底力はすごい。周りの人にはメチャクチャ心配かけてしまうけど。

不安な人の手を握ってあげるシーンが何度もある。チャップリン自身もそれで救われたことがた
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.1

SWよりはよっぽど誠実な姿勢だったと思います。とても誠実でした。

憎いあンちくしょう(1962年製作の映画)

3.4

最初に映画館で観た時、異常な高揚感を覚えて激しく感動したものだったが、落ち着いて2回目を観てみたら、裕ちゃんの独りよがりぶりが気になってしまった。

浅丘ルリ子をあそこまで追い詰めてはいけない。男があ
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夜の牙(1958年製作の映画)

3.0

裕ちゃんと岡田真澄のコンビがナイスすぎる。
アクションもコメディもミステリーもスリラーもロマンスもあるかなり欲張りな映画で、井上梅次監督の娯楽志向がこれでもかと凝縮されている感じがある。欲張りすぎて終
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渡り鳥いつまた帰る(1960年製作の映画)

3.6

シリーズのお決まりのパターンを破る演出が随所に合ってなかなか楽しめた。悪役の金子信雄は、おそらくシリーズ中もっとも卑怯で悪い奴。人を騙して弱みに漬け込むスキルにかけてはアキラと同じくらい素早く頭が回る>>続きを読む

大草原の渡り鳥(1960年製作の映画)

4.2

ついに渡り鳥シリーズからも生涯ベスト50位に入るくらいの傑作が出た。

北海道は釧路。アイヌの集落を守るために渡り鳥が立ち上がる。油田とか温泉とか、そういうただの利権ではなく、日本の文化と大自然そのも
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砂漠の鬼将軍(1951年製作の映画)

3.5

「いやァ、実はナチスにもすごく優秀な軍人もいたんですよ。でも、ヒトラーとその取り巻きがバカだから、優秀な人間ほどナチスではヒドい目にあったんです…!」ということをアメリカ人が演じ、描いた戦争映画。勝者>>続きを読む

大海原を行く渡り鳥(1961年製作の映画)

2.6

渡り鳥シリーズを順不同に観ている。今回は7本目らしい。宍戸錠は欠席。雲仙・普賢岳を背景にしたロケーションは素晴らしいが、ちょっと惰性で作っている感が隠せなくなってきた。

どう見ても悪役の芦田伸介が何
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スポイラース(1942年製作の映画)

2.8

小林旭が回顧録の中で自身のアクションの原点になったと書いていたので観た。あのアキラのパンチは豪快さはジョン・ウェインから来ていたのだった。

ジョン・ウェインのパンチは見ればわかるがとにかく野蛮。そし
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ザ・タイガース 世界はボクらを待っている(1968年製作の映画)

2.8

のっけから特撮映画で聞き慣れた飛行音とともにX星人のUFOを流用した飛行物体が出てきたり、『海底軍艦』の冷凍ビームの特撮が応用されていたりとそんなところに目が行ってしまうが、東宝の特撮のレベルから言っ>>続きを読む

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

2.5

劇中歌がどれも素晴らしいのでそれだけで観る価値はあったが、いかんせん話がしょぼすぎる。賀来賢人の過剰なヲタクしゃべりなんかはまだ笑って見ていられるものの、肝心のまとめが映画として平凡すぎるのでビックリ>>続きを読む

赤い夕陽の渡り鳥(1960年製作の映画)

3.3

白木マリが特に素晴らしい回。
今回は冒頭から登場して、大きなショットガンを抱えてならず者たちから牧場を守っている。

渡り鳥シリーズがアメリカの西部劇を日本風にやっている…という前提に加え、今回は浅丘
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極道戦争 武闘派(1991年製作の映画)

4.1

90年代の東映ヤクザ映画は往年の素晴らしさに遠く及ばないのはわかっているので、極妻シリーズ以外はほとんど手を出せていない。この作品を観たのも松山千春がヤクザの役で中井貴一と堂々とタイマンを張るらしいと>>続きを読む

口笛が流れる港町(1960年製作の映画)

3.1

宍戸錠がかわいい回。
冒頭から岩の上でひなたぼっこしてるし、アキラの行く場所に常に先回りしていてどんだけアキラ好きなんだよと。そして一番キザなこと言った奴が優勝みたいなセリフの応酬。

アキラが口笛を
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織田信長(1940年製作の映画)

3.0

改題短縮再公開版の『風雲児信長』。フィルムがボロボロで何を言っているのかわからない部分が多いが、見ていれば大体わかるし、肝心な部分はちゃんと聞こえる。
信長の若き日の話で、竹千代(のちの徳川家康)との
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錆びたナイフ(1958年製作の映画)

3.4

アキラと裕ちゃんの数少ない共演作ということで観た。ヤクザから足を洗った裕ちゃんとアキラは同じバーで働いていて、アキラはバーカウンターをヒョイと飛び越えて早くも身体能力の高さをアピール。

一応はカタギ
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

2.3

テンションの高い舞台を映画でずっと見せられているようで困ってしまった。ダム見学のシーンとかのドキュメンタリー風の場面は面白く、ちゃんとオタクを演じていた町田啓太と六角精児に救われていた。

無茶なこと
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銀座の次郎長 天下の一大事(1963年製作の映画)

3.2

ヒロインが松原智恵子に交代。アキラが畠山みどり(本人役)と会話したくらいでハンカチを噛んで悔しがったりするも、見せ場不足。さも突然という顔をしてアキラと並んで歩く浅丘ルリ子の強さが懐かしい。毎回別の役>>続きを読む

銀座の次郎長(1963年製作の映画)

3.4

1作目からもう3年経って銀座の街も変わってきた。浅丘ルリ子の役が笹森礼子に交代。とても素敵ではあるのだけどもアキラと5分で渡り合う強さはない。むしろ、お色気枠で出てくる五月みどりの手際の良さにアキラが>>続きを読む

ロックンロール・サーカス(1996年製作の映画)

-

ジョン・レノンのソロは当然いいとして、イヴリー・ギトリスのバイオリンをバックにして叫びまくるオノ・ヨーコとか、ザ・フーの出番でキース・ムーンが暴れるとか、マリアンヌ・フェイスフルがきれいだとか。
たし
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拳銃無頼帖 抜き射ちの竜(1960年製作の映画)

3.0

トニーこと赤木圭一郎の映画を恥ずかしながら初めて観た。セリフ回しはぶっきらぼうで、何箇所かかなりマズい棒読みもあるのだが、カッコつけた感じはしないので、誠実な印象を受ける。かつての仲間に殺されかけて返>>続きを読む

星屑の町(2020年製作の映画)

3.3

横目で流し見という感じだったが、オーソドックスで手堅い演出が気持ちよくて結局最後は真剣に観てしまった。

夢がいっぱい暴れん坊(1962年製作の映画)

3.0

初登場の中村是好と桂小金治の出番がやたら多く、アキラとルリ子は忙しくなったのか出番がガクッと減っている。

それでも一定の質を保っているのはやはりアキラのスター性。三味線バージョンの「アキラでツイスト
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長恨(1926年製作の映画)

4.5

『多十郎殉愛記』を観てすぐにこれを思い出して観た。無声映画で、ラスト13分しかフィルムが残っていない。

立ち回りの激しさ、カメラワークのスピード感、今まさに危機にある男の目に浮かび上がる幻影。男のセ
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