マンボーさんの映画レビュー・感想・評価

マンボー

マンボー

イントゥ・ザ・ブルー(2005年製作の映画)

3.2

カリブ海はバハマの海辺を舞台に、恐ろしく可愛いのに、気高くて潔癖で、道を間違えない限り、必ず味方でいてくれる、わりと真面目な男性にとって理想の女性を演じるジェシカ・アルバが、ビジュアル的にも内面的にも>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

いくつかのレビューを見て、心配になったけれど、個人的にはかなり面白かった。

特に、虐待される兄弟を何とか助け出したいと思っても、散々身近な人から見て見ぬふりをされてきた兄弟の兄は、主人公の言葉を信じ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.7

ちょうど100年位前に撮影された白黒映画を徹底して洗練させた撮影手法のような作品で、ところどころで昔見た名作や問題作のワンシーンを想起した。

ストーリーは、ただただ滅入るだけなので、よほどマニアック
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

何となく、いかにも文科省推薦的な優等生的で、さほど面白みのない作品のような気がして観に行く気にならずにいたものの、目を通したレビュアーの方のコメントにむくむくと観にゆく気になって鑑賞。

確かに教科書
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コミック雑誌なんかいらない!(1986年製作の映画)

2.5

ソナチネとの併映で鑑賞。当時、狂奔気味だったテレビのワイドショーや芸能雑誌を風刺した作品で、今も芸能界に君臨する面々がかなり名を連ねていて、キャスティングは慧眼だと云ってよいかと思う。

ただ何しろ当
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

絶対、DVDやテレビでは見るまいと決めている数作の作品の中でも長らく筆頭格に居座っていた本作を、とうとう映画館で観られた。

キッズ・リターンで頭をガツンと殴られて、それまでの北野作品もどうしても映画
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

3.6

近隣の映画館でそれほど観たい作品がかかっていなくて、雨の日曜日、久しぶりにガラガラだった川越スカラ座で、柄にもない作品を鑑賞。

人魚だというので、アンデルセン童話を下敷きにした作品かと思っていたら、
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.7

サイエンスフィクション、不老不死を得た人間の生死の哲学に踏み込んだ作品としては面白かった。

ただ映画はそもそも主に視覚に訴える媒体で、人物の身体的な動きや、メリハリの効いた変化があった方が多くの人に
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

ボクシングには華やかに見える瞬間がある。でもそれはごく一部の天才ボクサーを除いて、ほんの一瞬のことでしかない。

そんなボクシングの、影にあたる部分をしっかりと描き抜いているところがよい。勝てないボク
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.5

マイケル・ダグラス演じる、ごく普通の中年サラリーマンが、暑さや社会の不条理、融通の利かなさ等の複合的な原因で、ついに理性を失い暴走してゆく狂気の男を演じたストーリー。

それだけなら、ワンアイデアのシ
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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

フィンランドといえば、北欧四国の中でもより北東側に位置し、ムーミンのトーベ・ヤンソン、ヨーロピアンフットボールはオランダの名門アヤックスの若手黄金時代の司令塔、ヤリ・リトマネン、そして素朴で不器用なが>>続きを読む

機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

3.5

今観ると印象が違うかもしれないけれど、公開当時、期待したものと違う印象が強かった。

個人的に、どうしてもガンダムには、SFとしての新しさや、スペースオペラとしてのスケール感、群像劇としての面白さを求
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.0

ガンダムを劇場で観たのは、中学生のときに友人とF91を観に行って以来なのに、まるで昨日のことのように思えるから記憶とは不思議なもの。

それはともかく本作。三部作の一作目はこう作るのだというお手本のよ
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

4.1

昭和が舞台だと言われても、信じてしまうような素朴な街、風俗を背景とした、本名で全く同じ読み方の名前を持つ、一風変わった母と娘をめぐる物語。

ここ十数年ぐらい直木賞を獲るような作品は、感嘆するような味
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

いかにも最近の漫画やアニメっぽい絵柄が苦手でノーマークだったものの、やけに評価が高く、当時、他に観たい作品もあまりなかったので鑑賞。

想像していたよりもずっと面白かったし、特に前半から中盤にかけて、
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.7

俳優を本職としない主要キャストたちの演技は素人目に見ても分かるほど、巧くない。でも演じるキャラクターとは見事に合っているので、演技は恐ろしくぎこちなくて頭を抱えたくなるシーンもあるのに投げ出せず、構図>>続きを読む

巡礼の約束(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

そもそも少し毛色は違うが、井上靖の古代の西域小説や、民俗学や宗教をめぐる作品が好きだということもあり、このチベットの聖地への巡礼の旅を描いた作品が封切られ、昨年の2020年4月には川越スカラ座で上映さ>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

住み心地のよさそうなイギリスの都市のフラット(アパート)室内や病室を舞台に、延々と続く老人の悪夢のような現実。

老人の記憶を描いていながら、カメラは老人の眼ではなく、別の地点から客観的に部屋の情景を
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.0

初めてこのコロナ禍を描いた作品を映画で観た気がする。

テレビのニュースで、本作のヒロインを演じた尾野真千子が、コロナに負けるなと云っているのを聴いて、その時は何とも思っていなかったけれど、本作を観た
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.9

「プラダを着た悪魔」の毒気を、ディズニーテイストで抜いて、その分パンクとポップを詰め込んだら、アナーキーながらシャープでキュートで自由自在、ダーク風ながら実は純粋さを隠し持ったヒロインが爆誕!

前情
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.9

イギリスの裏社会を席巻する悪党紳士たちが入り乱れるゲーム感覚の権力闘争に感情移入が全くできず、終始心は揺さぶられず、序盤は物語の意図や先行きが見えなくて退屈に感じる時間があったけれど、中盤から終盤にか>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.8

下北沢の街を舞台に、そこで暮らす若者たちそれぞれの、妙に複雑にからまったような、どうにもうまくゆかない恋模様等を編み込んだストーリー。

男はみんな女々しくて情けなく、女はそれぞれ自分のスタイルを貫い
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

亡くなった男兄弟の後を追い、自死した父親。家族を亡くした学生の娘は、田舎で酪農を営む身体に障害を負って一人で暮らしていた叔父さんに引き取られ、大学の獣医学部に合格しながら夢をあきらめ、叔父さんの農場を>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

反省など微塵も感じさせない気の荒い面々が揃うポーランドの少年院では、教官が目を離したすきに、手ひどい性的ないじめや暴力がはびこっている。

そんな中で、人を殺して少年院に入った主人公の青年は、院内でキ
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花のあとさき ムツばあさんの歩いた道(2020年製作の映画)

3.8

2001年ごろから、秩父でも群馬県との県境近くの深い山あいの集落を18年に渡って撮影しつづけたドキュメンタリー作品。

序盤は、集落で暮らす年配の数家族を追っているが、年を経るにつれて住人が一人また一
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.9

異形の生き物の造形や生態、アクションの滑らかさと工夫は神がかった出来。

反面、下地となる物語の背景や、まだ物語がつかみきれない序盤のテンポ、発する言語の音声加工に粗さも感じ、脇役やその他大勢の造形は
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

序盤はスリラーやホラーのような不安定さから、薄ら寒い不安を感じてやきもきしたが、観終えてみれば思いのほか、過酷な人生を背負って生まれ育った年若い女性をしっかりと描いたドラマで好感を持った。

序盤は、
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空に聞く(2018年製作の映画)

4.0

センセーションやサプライズ、外連味などが全くなく、淡々と風景や日常、普段着のインタビューを切り取って、手作りの額に入れて見せてくれているようなドキュメンタリーだが、この題材にこれだけ心を動かされ、感嘆>>続きを読む

分断の歴史 朝鮮半島100年の記憶(2019年製作の映画)

3.7

現在も北朝鮮と韓国とに分断されている朝鮮半島の歴史を、分断以前の時代から振り返り、片側の国に片寄ることなく、大国の思惑に翻弄されてきたその歴史を、間断なく描き抜いたフランス産のドキュメンタリー映画。>>続きを読む

瞽女 GOZE(2019年製作の映画)

3.2

描こうとした題材に興味があって足を運んだが、正直に云ってどこか物足りない作品だった。

中世以降、幼い頃に目が不自由になった者が就く職業といえば、多くは按摩や鍼灸師、さらに家柄がよい者はかつては琵琶法
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.3

原書が読めるわけでもないのに、聖書をモチーフにして大風呂敷を敷いたけれど敷きっぱなしで説得力をもたせきれずに懊悩し、闇の底に落ち込みながらも、何とか周囲の支えもあり、ゼロから人の営みを見つめ直して精神>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

3.9

美術監督に山本二三、その他にも武重洋二、男鹿和雄。キャラクターデザインに貞本義行。要は、作画系に実績のある名人を揃えている。

細田監督の作品は現代的だが、物語の線が細く、絵柄の深みに欠けるイメージが
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タネは誰のもの(2020年製作の映画)

3.6

2018年に戦後以降、都道府県、JA、農業試験場が農業で使う種子の品質を保ち、国が予算を付けて、農家に種子を分配する方式の種子法が廃止された。

そして、種苗法がとって変わり、このほど改正されようとし
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.0

意外に評価が高いのに、賛否が分かれていたので気になって映画館へ。

序盤、あからさまな高校生カップルを異様なほど悪しざまに言う女子高生グループに冷やり、これはどうも好まざる作品のような。

さらに清原
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

4.2

1997年の封切り当時、滋賀から京都、大阪にかけて、梅田でしか劇場公開されておらず、大学からの帰り道がてら転がり込んだ映画館というより映写室と云った方がしっくりくるようなミニシアター(昔のプラネット+>>続きを読む

ファンタジア(1940年製作の映画)

3.7

1940年製作のクラシック音楽の名曲と、ディズニー独特のアニメーションとを組み合わせた実験的オーケストラ・アニメーション。

ようやく観た。手塚治虫といえば、大ファンだったディズニーアニメの中でも、何
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