mimicoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

評判どおりの軽くて笑えるアクション映画。過剰な期待はしなかったので失望もなし。全体にゆるいが、ブラピの魅力と頑張りで楽しい作品に仕上がっている。カメオのチャニング・テイタムもかわいかった。

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.1

生き方に悩む34歳の女性の成長を、普通の映画ではあまり取り上げられることのない生理や中絶などの問題をカラッとしたトーンで絡ませながら描いた作品。

彼女が子守をすることになる少女が文句なしにかわいいだ
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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

4.0

バックグラウンドを何も知らずに美しい女と結婚した大型貨物船の船長。つかみどころのない女の態度や行動にしだいに翻弄され、身の破滅に向かっていく。謎めいた女をレア・セドゥが魅力的に演じている。

単なる男
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アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.7

刑務所に収監されている男たちに演技指導をして、ベケットの不条理劇を演じさせた役者の話。実話だというからびっくり。人生それぞれに問題をかかえ、他人を信じにくくなっている受刑者が素直に彼の指示に従うわけも>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

なつかしの恐竜、そしてさらに大きく凶暴になった新種の恐竜たちの迫力と動き。その舞台となる世界各地の風景の美しさ。
そしてシリーズ第一話からのなつかしの面々。サム・ニールもジェフ・ゴールドブラムも素敵な
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ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.7

ミニオンズたちは今回も文句なしにかわいい。それぞれのキャラもはっきりしてきて、愛らしさ倍増。どんな相手の抵抗力も瞬時に奪ってしまう強力うるうる瞳が笑えた。
映画全体としては70年代の雰囲気が良く、音楽
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

30歳になっても人生の方向が定まらない主人公。飽きっぽく移り気な彼女は恋愛面でも定まる気配がない。
共感できる部分はあまりなかったが、ところどころ笑えるシーンやセリフがあり、そしてオスロの街の風景が印
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.9

キング・オブ・ロックンロールと言われたエルヴィス・プレスリーの、子供時代から人気の絶頂期を経て若過ぎる死に至るまでを描いた映画。
エルヴィス役のオースティン・バトラーがとてもいい。セリフや歌声だけでな
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.8

ポール・トーマス・アンダーソン、期待の新作。ストーリーにしろ、街の雰囲気にしろ、70年代の空気が色濃く再現されている。
新人のクーパー・ホフマンはさすがの演技派。最初見たときは15歳の少年らしからぬ太
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.5



100パーセント娯楽作品。サンドラ・ブロックもチャニング・テイタムも好きなので、とても楽しめた。たまには頭を空っぽにして何も考えずに身を委ねられるこういう作品があってもいい。ブラピのシーンは多くな
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.7

19世紀フランスで起きた「ドレフュス事件」のポランスキー監督による映画化。腐敗した権力による真実の封印。それによる冤罪。人種差別。
どれも現代に通じるものであり、比較的地味な作りながら、興味深く観るこ
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君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

3.9

亡き妻との約束を果たすために、ひとりの老人がスコットランド最北端の村から路線バスを乗り継いでイギリス最南端の岬ランズ・エンドへと向かうロードムービー。
バス旅というのがひとつの魅力。都会から離れた地域
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

4.0

第一次大戦後のイギリス。孤独なメイドと名家の息子の秘めた恋、と聞くと安っぽいラブストーリーを思い浮かべがちだが、実際はまったく違う。
田園地方の風景に人々の衣装、恋人たちの触れ合い、そのすべてが美しい
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

ドクター・ストレンジのシリーズ第2作。スーパーヒーロー姿のカンバーバッチはあまり見る気になれず第1作はパスしたが、やはり観てから評価すべきだと考えて、いざ劇場へ。

思いのほかマント姿がよく似合ってい
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.8

作家志望の女の子が出版エージェンシーに入社し、サリンジャー宛のファンレターに定型文の返信レターを書く仕事をあてがわれるが、熱心なファンの声や思いに触れるうち、自身の私生活やキャリアについても変化が起き>>続きを読む

マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.9

歌とダンスがいっぱいの楽しいラブコメディ。スーパースターのカットと、ショービズには無縁の数学教師チャーリーの関係が、単なる衝動による結びつきから、中身のあるものに変化していく様子がほほえましい。

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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

妹に頼まれて9歳の甥を預かる羽目になった独身の伯父。慣れない役目に悩みながら真摯に向き合うさまを、あのホアキン・フェニックスが好演。一筋縄ではいかない少年役のウッディ・ノーマンがまた素晴らしい。自然な>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

3.5

評判どおり、かなり変わったテイストのミュージカル映画。プロデュースも手がけたというアダム・ドライヴァーの間口の広さをあらためて思い知らされた。どちらかというと、舞台にした方が生きる作品のような気がする>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.9

ギレルモ・デル・トロ監督らしいダークなファンタジーであり特殊な世界の人間ドラマでもある。万人受けする作品ではないが、この癖の強さがわりと好き。全体を貫く独特な雰囲気もいいが、役者の演技がまたすばらしい>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

ケネス・ブラナーの故郷愛が詰まった映画。平和だったベルファストの街の変遷が子どもの視点で描かれる。ある日突然始まったプロテスタントとカトリックの熾烈な抗争は、少年の無邪気な毎日を否応なく変えていく。>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.8

お待ちかねの「シング2」、予想通りカラフルで賑やかで笑えるシーンがいっぱい。歌そのものに焦点が当たっていた前作のほうが個人的には好きだが、今回も最後まで楽しめた。

興味深いのは声優陣の多彩さ。ミス・
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

4.0

二作目のボブの映画。ボブ本人が演じるボブが本当にかわいくて、お利口さんで、ストーリーに関係なくいつまでも見ていたくなる。

とはいえ、とかく気弱になりがちな飼い主ジェームズを、周囲の人たちが温かい言葉
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.6

公共放送受信料の厳しい取り立てに腹を立てた一介の老タクシー運転手が、世の高齢者の受信料に当てることを夢見て美術館からゴヤの名画を盗み出したという実話の映画化。
おしゃべりで癖の強い老人をジム・ブロード
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

テーマは愛。美しい風景に豪華な客船、華麗なドレスにおしゃれなジャズ。そしてそれぞれに個性豊かな俳優陣。何もかも揃っているが、そのわりにグイと引き込まれるものがあまりなかった。
とはいえケネス・ブラナー
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

なんて素敵でにぎやかな家族。下品なジョークを連発する父親に、やや視野の狭いところのある母親、そして現状に満足しないタイプの兄の三人が聾者であるのが信じられないくらい、手話で交わされる家族の会話は活発で>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.1

迫力あるダンスシーンが圧倒的に美しく、歴史的な名曲の数々が胸に染みる。スピルバーグ版「ウェスト・サイド・ストーリー」は、オリジナル版の歌唱や多くの場面を驚くほど忠実に踏襲しつつ、曲順の入れ替えや新たな>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.8

素人でありながら二人の娘をテニスの天才に育てあげた父親の実話。愛情豊かではあるが、そのやり方はあまりに型破りでときに非常識。賢い妻の存在があってこその成功だと感じた。

キャスティングが秀逸で、特にウ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

絵本のような色彩に美術。ウェス・アンダーソンの世界が画面いっぱいに広がる。豪華すぎる多数のキャストに目がついていけず、声で気づいた俳優も数人いたり。個人的にはウェスのベスト作品とは思わないが、目の保養>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.0

フランスで収監されている娘の潔白を証明するために、米国オクラホマからやってきた父親。言葉も通じない中で孤独の奮闘を続けるが…

中年体系でスターらしい華のあまりないマット・デイモンにとって、肉体労働者
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.8

博物館勤めの研究者アルマがAI開発企業による極秘実験に参加。その実験とは、3週間のうちにAIつまりロボットが人間を幸せにできるか、というもの。アルマが生活を共にすることになった相手は、彼女の性格とニー>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

グッチ創始者一族の、いかにもイタリア的な波瀾万丈の物語。
レディ・ガガの存在感がすごい。才能豊かな歌姫でありながら、卓越した演技力の持ち主で、グッチ家の崩壊を招く女性パトリツィアを訛りの強い英語で表情
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マクベス(2021年製作の映画)

4.1

2022年の初映画はこれと決めていた。想像をかき立てるモノクロの映像に役者陣の重厚な演技、冒頭の魔女たちのユニークな造形など、どれをとっても期待を裏切らない出来で、コーエン版シェークスピアの世界にすっ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

今年最後の作品は、世界的な好評の嵐に押されて久しぶりの邦画。179分と非常に長いが、全編を通して静かな緊張感がみなぎり、あまり長さを感じない。
多言語と手話が混在する舞台劇の本読みやリハーサルのシーン
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.8

スパイ組織「キングスマン」の誕生秘話。思った以上に戦争シーンが多く、少しヘビーに感じたが、天才ダンサーを思わせるラスプーチンのアクションが最高に楽しかった。レイフ・ファインズも良く動けていた。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.5

目を奪う映像に派手なアクションはいかにもマトリックス。キャストは懐かしい面々が多いが、新たな顔ぶれも。個人的にはエージェント・スミスが別人になってしまったのが残念。ヒューゴ・ウィーヴィングがネオに呼び>>続きを読む