maomeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.8

文革の70年代に青春を生きた人々の姿。現代においても普遍的なものだからこそ強烈に輝いて見えるような気がした。久々に中国映画らしい、かつ斬新さもある映画観れて満足。美しく儚いけれど、確固たる生を感じる。>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.7

嫌さがないリアルというか、ほどよくダメというか、後味なぜかスッキリ。あとオダギリジョー力(ぢから)半端ない。あのくらい潔いだめっぷりだと逆に気持ちいいよ。らしく生きててヨシ。

エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.7

淡く濁った水のような色彩とか、画はめちゃくちゃ好みなのに、めちゃくちゃ人を選ぶ変態的映画だなと思う。私?嫌いじゃないです。

万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

できれば観たくないものがある。映画の中でまで、わざわざ観なくても…という目を背けたくなるもの。特に邦画の場合より身近に感じられるから、その気持ちが加速するんだろうけど、とにかく是枝監督のパルムドール受>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.6

華やかな世界に憧れて大志を抱いた若者の末路、と言ってしまうと悲しいんだけど、誰かがダウナー版のララランド、と言ってたのが何となく分かる。都市伝説やカルトに没頭するオタク的思考回路に全振りしながら狂気に>>続きを読む

500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.7

自閉症の主人公が、大好きなスタートレックの脚本コンテストに応募するべく、自分の足でパラマウントに原稿を届けようとするロードムービー。

ダコタ・ファニングの演技が素晴らしいし、どこか客観的な視点が変に
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.7

どなたか解説くださいという気持ちと、解説なんかいらない感じろの二項対立が発生していて、大変興味深い映画体験だったよ! ヨハン・ヨハンソンの音改めて好きだと実感。

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ面白かった!!皆の観たいをアッセンブルして恥ずかしげもなく期待通りのお約束決めゼリフと燃えシチュをガンガン決めてくれるから爽快感しかない。エンドゲームですっかり抉れてしまった心のリハビリに>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.9

評判の良かった韓国映画、ようやく劇場チャンスが巡ってきたので。村上春樹とは知らなかった…。掴み所のない問答や概念論は言われてみればなるほどそれっぽい。けれど着地点の見えないスリルや、社会的背景のリアル>>続きを読む

おとぎ話を忘れたくて(2018年製作の映画)

3.6

容姿も仕事も恋愛も完璧イコール成功、自らのコンプレックスを捩じ伏せるのが正義。そう幼い頃から刷り込みされて育った主人公が、紆余曲折を経ながらようやく誰のためでもなく自分のために生きようとする話。

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シャザム!(2019年製作の映画)

3.8

悔しいけど笑ってしまったww これはゲラゲラ笑いながら休みの日に見たいタイプ。コミュ障DCヒーローの中での癒しになって欲しい。

シャザムの姿になった時の方が子供らしい奔放さが出るビリー少年。はしゃぐ
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.0

私はイーサン・ホークが大好きだ。推し加点で評価が甘いと言われようが、数々の批評家賞に輝きながら、なぜかオスカー関連だけスルーされたことには今でも疑問しかない。

魂のゆくえ、はポール・シュレイダーの映
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王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン(2018年製作の映画)

3.5

ユーチ様ー!!前作比で滅茶苦茶デレてるの可愛い〜!赤毛碧眼メイク控えめになってるし、大理寺から金吾衛に人事異動?してるけど… アンディラウ版にどう繋げるのかな

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.2

私にとっては神作にして駄作だった。それ以外なんも言えないけど最高の盛り上がりは間違いなかった。

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.9

いやーもう背筋が凍るくらいの覚醒モードバイオレンスに思わずニヤついてしまうよね。パクフンジョン!今度は厨二のパクフンジョン! キャラクター造形も少しアニメチックで面白かったけど、やっぱり真骨頂の韓国ら>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

4.0

とても良かった。誰にも言えない孤独感と無力感、それは大人でもキツいのに、ただ静かに向き合う少年の姿が胸に突き刺さるようで、ホロホロと泣いてしまったよ。広い荒野の静かなモノローグ。

ロードムービーに幻
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.9

MCU唯一の良心みたいな位置付けでファミリームービーしてくれるの大好きだし、1に引き続き2も全力で楽しませてくれるし、ペーニャ最高だし、ピム博士推せる〜〜〜〜!!!と爆アゲできる映画。

だったのだが
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カンフー・ヨガ(2017年製作の映画)

3.4

公開当時、劇場でキメてきた人たちのレビューが軒並み様子がおかしかったのだけど、なるほど理解。悟りを開くとはこういうことか。

泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)

3.8

青森の静かな雪景色で繰り広げられるちいさな冒険。派手なことは起きないし、そっと寄り添うようにカメラがそこにある感じ。はじめてのおつかい に近いのかもしれないけど、もっと静かで詩的な映像美というのは映>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.5

メリーポピンズ 観た流れでのエミリーブラント祭り。音を立てたら狩られる世界で、子供を守ろうとする母親を体当たりな演技(だいぶハードなシーンもあり)が光る。家族を守ろうとする人々のサバイバル、どちらか>>続きを読む

29歳問題(2017年製作の映画)

3.8

好き。あの頃の香港映画、そしてポップカルチャーが詰まってて、あの頃の空気を感じながらも、自分自身を見つめなおすきっかけになる作品。元々舞台の作品だと知らず、でも観た後は少し納得。映画になって引き出され>>続きを読む

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.6

彼氏が実は大富豪の一族…的なプリンセスストーリーラブコメは数あれど、ガッチリとアジアンで固められた作品は珍しいのでは。リッチ具合は実にドリームなんだけど、アジアンだからか妙にリアルに感じられてしまう日>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.7

うおー内容自体は胸糞なのにエンタメパワーが強いから不思議と面白みを感じてしまう。クリスチャンベイル、スティーヴカレルの悪と圧がいいね。そしてサムロックウェルが妙に似てて笑ってしまった。内容は笑い事では>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.8

スパイク・リーの思念がガツンと詰まりつつも、面はちゃんと爽快チーム戦してるの好き。でも終盤で突然リアルを突きつけられてようやく気付くんだよね、これが過去の話でないことを。オスカー受賞式の諸々を思い返し>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.8

あああぁ…ネコチャン…?? ネコチャン!!!!!ネコチャン!!??!! えっネコチャン??!!!!!ネコチャン!!!!

感想として(大体あってるけど)猫様下僕用映像以外で言うならやっぱりヒーローにな
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パドルトン(2019年製作の映画)

4.0

久々にポロポロ泣いてしまった。がん宣告されたおじさんが、親友のおじさんに安楽死ほう助を頼む話。人と人の絶妙な距離感、唯一無二の存在が、ただそこにある尊さ。お涙頂戴とは違って、心の底から湧き上がる慈しみ>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.8

人生のけじめの付け方、という点ではグラン・トリノで提唱済みのイーストウッドの美学。私はあの結末が、それこそエンドロールで号泣するくらい大好きなんだけど、10年経った今作は、より家族の温かさとユーモアに>>続きを読む

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.8

どうしてもムーンライトの感傷を期待してしまう所もあったけど、やっぱり監督のカットが美しすぎる。差別の時代、無実の罪に問われた恋人たちの戦いを描く視点は厳粛ながら、その詩的な映像美が息を呑むほど美しい。

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

キャナルのダイニングシネマで鑑賞。オスカー絡みの賛否批評諸々あったけど、私はバディムービー的に楽しめた。多分にダイニングシネマ効果もあると思う。あんなジャンキー飯テロされて耐えられるわけがないし、場内>>続きを読む

トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

3.6

画面に所狭しと推しーな豪華キャスト、んっ何かどっかで見た事あるぞ…なストーリー。カネが人の運命を狂わせていく側面もありつつの、チームの友情モノとして観ても楽しいやつ。ネトフリの企画実現資金力…強くて羨>>続きを読む

ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

3.7

面白かった。ラブコメ嫌いのヒロインがラブコメの世界に巻き込まれて… というメタ発言満載のコメディ。皮肉たっぷりだけど、結局はこれもラブコメの一種なのである。ヒロインが最終的に辿り着く結末は、とても現代>>続きを読む

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

3.4

ジェシカ・チャスティンが自分を奮い立たせながらユダヤ人を守ろうとした主人公を好演。ナチス迫害ものは数多くあれど、やっぱり動物が無慈悲に殺されるシーンがある映画はキツい。

ぶりゅりゅお前… となった
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

3.7

久しぶりに観たくなった。若ウォーケン様の眩しく危うい美しさ。ロシアンルーレットを知った映画でもあり、当時は子供心にしんどかったけど。なぜか定期的に観たくなるんだよな。

PTSDの形はそれぞれあると思
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ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.7

不思議な少年の数奇な運命、的なものを想像してたけどいい意味で裏切られた。と同時に少し切なくなる。ダークファンタジーにも似たしんどさ。謎解きパートの伏線はだんだんと物語が進むにつれて分かってくるんだけど>>続きを読む

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)

3.4

うーん… 告解を受けた修道士が謎解きの中心になるミステリーかと思いきや、ギリシャの財政危機やお金持ちたちの腹黒さ、キリスト教義的なものや数学…。沈黙する修道士、結局私は置いてきぼりにされてしまった側の>>続きを読む